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1章
11:ダンジョンに行くぞ!
しおりを挟むダンジョンと呼ばれるものには幾つかの種類がある
神造迷宮、邪神造迷宮、人造迷宮だ
それぞれ言葉通りなのだが、神造迷宮が1番数が多く、難易度も様々で、攻略すると神から恩恵が与えられる。恩恵はスキルであったり、属性適正であったり、身体能力の大幅な上昇であったりと色々ある
邪神の造った迷宮は神造迷宮は邪神の加護などを持ったものは入れないので、邪神が造った物だ。こちらは邪神の加護を持っていないと入れないので、よく知られていない
最後に人造迷宮だが、これは人が造った物ということで、神造迷宮と比べると恩恵が得られない、アイテムが獲得できない、などの理由で劣るのだが、魔物とは普通に戦えるので鍛錬や訓練などには使われている
今更だが俺の父さんとリンガの住んでいる街は所謂迷宮都市と言われるところで、街の中に平均的な難度の塔型の神造迷宮が、街から徒歩1日の所に地下に進んでいくタイプの人造迷宮がある
神造迷宮は神が造ったというだけあって、魔物は中から出て来れないし、中で悪さをするような奴は入り口で弾かれるし、もし中に入って何かを仕出かそうとしても罰が下されるそうだ。もし、これが人造迷宮の場合は、魔物が出てくる危険があるので見張りは必要だし、中で悪さをしてもわからないからトラブルが起きるのは人造迷宮だけとなっている
そして、今俺たちは迷宮都市ミネラの塔型ダンジョン、その1階に来ていた
8歳になり、師匠からダンジョンにこれからは午後から行くようにと言われ、今がその1回目という訳だ。
ラキアを召喚して、ラキアの武器顕現により剣が出せるので、使わないのはもったいなかった為、今日まで師匠に剣術の基礎を教わった。剣術と言っても師匠は剣は得意ではない為基礎のみだ。しっかりと剣術を学ぶのは12歳から通うことになる王立総合第1学院で学ぶ予定だ。ついでに槍術も学ぼうと思っている。なぜ槍術なのかというと、ラキアに乗って戦闘するなら槍が1番良いと師匠に言われたからだ。学園には師匠からの推薦で既に学費などを必要としない特待生として入学することが決まっている。
今の俺とソウマの装備は父さんが作成し、そこにリンガが付与によって効果が付けられたものだ。リンガはまだ小さい為に鍛冶の方ではまだ手伝いしか出来ていないらしいのだが付与属性を持っていたので武器や防具に効果を付与したりすることでマジックアイテムとは違うが、普通のよりは使えて、何より、マジックアイテムのように高価ではないということでここ、ミネラでは割と有名で結構儲かっているらしい。それにリンガは父さんの手伝いをしながら、師匠の知り合いのマジックアイテム作成者の人に弟子入りをして、マジックアイテムの作製法を学んでいる。リンガはいつかとんでもないものを作り出すかもしれない。
アスカは魔術にのめり込んでいて、リンガが来た時以外はずっと魔術の練習をしている。
カリルは弓に目覚めたらしく、ここ最近はずっと地下室で的に向かって色々やっている
ソウマはと言うと、ジアラを召喚して1週間ほどはジアラが水竜だが飛行をすることができると知ってからはずっと、ジアラに乗って飛び回っていた
そんなソウマだが、あの巨人の件から以前よりさらに力を求めているし、俺にも対抗心を燃やしている。まあ、俺もかなり対抗心というのはあるんだが。そのせいなのかは分からないが、最近の模擬戦では決着がつかない事が多い。ソウマの戦闘スタイルはスキルの変化によって爪を伸ばして、爪を主体に攻撃してくるようになった。拳や足を使わない訳ではないが、主に爪で攻撃するようになった。【魔纏】により爪に魔術を纏わせての攻撃などはとても厄介だ。
そんなソウタと軽く談笑しながら迷宮を進んでいく。ラキアとジアラは召喚していない。ここの塔型迷宮は全部で50階で、階を上がる毎に魔物は強さを増していく。1階に出てくるのはゴブリンだ。
なので、1階などは喋りながらでも楽勝だ。
「なあ、クウガ。ちょっと弱すぎねぇ?」
「確かにそうだね」
「だからよ~もう一気に行かね?」
「そうだね。じゃあ、たしか5階がボス部屋だったからそこまで行こうか」
「おうよ」
そう言葉を交わし、スピードを上げて、出会った魔物は一撃で倒していき、ここら辺の魔物素材は安いし、使い道があまりないので放置して5階を目指し進んでいく。
スキルには相手のスキル、レベルなどを見るものが存在するが俺とソウマは持っていない。相手がどのくらいの強さなのかは大体わかるが、スキルというのはとんでもない物もあるので警戒が必要だ。なぜこんなことを知っているのかと言えば、師匠がその能力を持っているからだ。実際にはもっと師匠のは凄いそうだが。
で、市場にはそういう相手の能力を見る事ができる人たちが魔物とかの情報を売っていたりする
ここの迷宮は1階でレベルが1~5、2階で5~10と1階層毎に5ずつ上がっていく。5の倍数の階層では例外でボスがおり、そのボスのレベルは前の階層より10高くなっているそうだ。ボスの次の階層はボスの前の階層の5上になる
そして、この5階のボスはレベル30のハイオーガだ。ボスの階層にいる魔物は決まっている。稀にレベルが違ったり、1つ格上の魔物が現れる事が有るらしいがほんとに稀だそうだ。神様も完璧ではないということだ
で、今俺たちの前にはハイオーガがいるはずなのだが。そこにいるのはハイオーガの特徴である赤色の体表ではなく、青色だ。たしかノーブルオーガだった気がする。ハイオーガの1つ上だ。俺たちは運が良いみたいだ。
「ソウマ、強敵だよ」
「みてぇだな。んじゃ、行きますか」
ソウマが駆け出す。俺はソウマについて行きながらラキアの剣の能力を使う
ラキアの剣を振るのに合わせて雷槍をノーブルオーガに放つ
雷槍はソウマを追い越してノーブルオーガに向かい突き刺さり、ノーブルオーガの動きを電撃によって阻害する。その間にソウマはノーブルオーガとの距離を詰め、変化させ炎を纏わせた右爪を繰り出す。すると、切り裂かれた場所が爆発しノーブルオーガは仰け反る。そこに、風を纏わせた左爪で切り裂き、振るわれた拳を回避し後退する。
ゴァァァァァ!
「なかなかタフなやつだな~」
「じゃあ、次は俺が行くよ」
ノーブルオーガが体勢を立て直す前に今度は俺が仕掛ける。
ノーブルオーガは俺が迫ってくるのに気付き、崩れた体勢から無理に殴打を放ってくる。
俺は左手でオーガの攻撃を後ろに逸らし、さらに体勢を崩し、オーガが支えにしていた足を膝から断ち切。オーガの横を走り抜けて背後に向かう。
背後に向かった俺に気を取られ、ソウマから視線を外した所でソウマが仕掛ける
ソウマは跳躍しながら回転し、グリーヴに付けられた刃で首を絶つ
「終わったね」
「そうだな~、まだまだ上に行かないとダメだな。早く解体して進もうぜ」
「了解」
解体を終えて、階段を昇っていく
10
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