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1章
23:カリルのダンジョン攻略
しおりを挟む「カリル~、準備出来てるか~?」
ソー兄が部屋で準備していたボクの部屋に入ってきた。ソー兄はちょっとおバカさんだけどカッコいいんだよ~
「できてるよ!」
「じゃあ、行くぞ!」
ソー兄に続いて部屋を出て外に向かう
外には既にクー兄とラキ姉がいた。クー兄は頭が良くて、優しくてカッコいい!ラキ姉は優しくて、とっても綺麗なんだ~
「お、来たな。それじゃあ行こうか」
「はい」「おう」「うん!」
クー兄がそう言って歩き出したのでついて行く
ダンジョンか~、楽しみだな~
家は森の中にあるから森を進んでる。
ここの森は魔物はいないけど動物がいるんだ。でも、たまに魔物が他所から来るからまだボク1人で外はダメなんだよね。今日はソー兄達がいるから出れるけど。
何でクー兄達のダンジョンについて行くことになったかって言うと、クー兄達がお父さんに護衛の練習でボクを連れて行けって言われたんだって~。護衛の練習だからボクは何もしなくても本当は良いんだけど、せっかくだから弓の練習をするんだ。
森を抜けて、街を覆う外壁が見えた。森は街のすぐ近くまで続いている。街道の所は木は切り倒されていてないけど。
門に着くと、かなりの人が並んでいた。ここの街は凄い賑わっていてこれが普通なんだって。ボク達は街の住人みたいな扱いだから商人さんとかの列とは別で門番の人とは顔見知りだから挨拶をして街に入る。
街に入ると外壁の外からも見えていた塔がよく見えた。あれが今から行くダンジョンなんだって。わくわくしてきたな~。
ダンジョンへと続く大きな通りを進んでダンジョンの入り口に着いた。通りを歩いてる時にソー兄達はいろんな人に声を掛けられていた。ちょっと怖そうな冒険者の人とか、お店のおばちゃんとか、色んな人がソーたちに話しかけてきていたのだ。ソー兄達はこの街だとけっこう有名なんだって~。あと2人ともカッコ良いからね!
いよいよダンジョンだ!今日はボクが初めてだから1階から行くんだって。よーし、頑張るぞ~
ダンジョンに入って5分。早速ゴブリンを見つけた。数は3体で、向こうは距離があってまだ気付いていない。ボクは弓を構えて矢を番える。なんでボクがいきなり戦おうとしているのかと言うと、ボクが頼んだのだ。今のボクがどれ位の魔物まで倒せるか気になって、行ける所までボクだけが攻撃したいと。そしたらクー兄がやっていいと言ってくれたのだ。
そんな訳でゴブリンの頭を狙って矢を放つ。矢は弧を描いてゴブリンに飛んでいき、見事にゴブリンの頭に当たって倒れた。他の2体は1体が倒れて慌てるが、どこから攻撃されたのか分かっていない。ボクはさらに矢を放つ。今度は2本一緒に番えて2体を同時に狙う。今度のは動いていたから頭に当たらなかったが、それぞれの肩と足に矢が突き刺さった。ボクもお母さんみたいにビュンって一直線で飛ばしたいけど力が足りなくてまだ出来ないんだよね~。でもレベルが上がれば力が上がるってお母さんが言ってたから頑張る!一応、筋トレってやつを頑張ってはいるけどなかなか出来るようにならないんだ。
痛みにもがくゴブリンを1体ずつ矢を放って止めを刺した。
「上手く出来てた?」
自分では上手くいったと思うけどちょっと不安だったので聞いてみた
「うん、凄い上手だったよ」
「おう!上手いもんだな!」
「ええ、素晴らしかったですよ」
そう言って3人とも褒めてくれた。ソー兄は少し乱暴に、クー兄は優しく、頭を撫でてくれた
「えへへ」
嬉しかった
倒したゴブリンで初めての解体をクー兄に教えてもらいながらやった。ゴブリンは臭かった。
その後も、見つけた敵はボクが弓で倒していく。途中でレベルが上がって力が増すのが分かって気分が上がった。
ビュン!と音を立てて矢が飛んでいき、ウルフに突き刺さる。
ギャン!
声を上げてウルフが倒れこんだ。そこに追撃で矢を頭に目掛けて放ち止めを刺す。
やっと倒せた~。
今は4階でウルフと戦っていた。最初ウルフは山なりで飛ばした矢が全然当たらなくて凄い苦戦したんだ~。山なりで矢を放ったら避けて突っ込んできてびっくりしたんだ。突っ込んできたウルフはソー兄かクー兄が倒しちゃうんだけどそれが何回か続いたんだよね。山なりで運良く1体倒したらレベルが上がって一直線で飛ばせるようになって、やっときちんと倒せたのがさっきのだったんだ~。
突っ込んできてもクー兄とソー兄が倒してくれるから良いんだけど当たらないのは悔しかったから当たって嬉しい!
ソー兄は最近、槍を使い始めててウルフが突っ込んできたとき、ボンッ!って音がしたと思ったらウルフに穴が空いてたんだよ!最初は凄いびっくりした。
クー兄は槍とはちょっと違うのを使ってて、突いたり斬ったりしてた~
また少し進むと階段を見つけた。ここの上の5階はボスがいるんだって!
「カリル、疲れてない?」
クー兄が聞いてくる
「まだ大丈夫だよ!」
ちょっと疲れたが、またまだいける。クー兄達ほどじゃないけどボクも修行はしてるんだ!リー兄とアス姉と一緒に。
「わかった。じゃあ、進もうか」
クー兄を先頭にラキ姉、ボク、ソー兄で階段を登っていく。
階段を登って5階に着くとそこは円形の広場になっていて、真ん中に魔物がいた。
クー兄よりも高くて大きくて赤い体表で額に1本の角が生えており、顔は凄い凶悪だ。武器は何も持ってなくて、服は腰に布を巻いてるだけだ。
名前はハイオーガだった気がする。
ガアァァァァァァ!
ハイオーガが咆哮を発する。
こ、怖い!強そうだよ。あんなの勝てるのかな?そんな風に思っていると頭をポンポンと叩かれた。いつの間にか下がっていた顔を上げるとクー兄だった。
「カリル、大丈夫だぞ。あいつはそんなに強くない。俺達がいるから安心しろ」
クー兄が笑って励ましてくれる。
クー兄、やっぱ、かっこいいな~。
「ほらカリル!ぼさっとしてねぇでお前の矢をあのでぶっちょにお見舞いしたれ」
ソー兄が気楽な感じで言ってくる。
うん、心配する必要はないんだ。2人がいるんだ。強いっていうラキ姉もいる。
ボクは咆哮を終えたハイオーガを見て、弓を構えて矢3本を番える。さらに精霊魔法を使う。
「お願い!風の精霊さん」
3本の矢に風が纏わりつき、弦を目一杯引き絞りハイオーガ目掛けて放つ!
ビュン!という音を立ててハイオーガに迫る。ハイオーガははたき落とそうとしたが。はたこうとした手は1本の矢に貫かれて、他の2本が胴体に突き刺さる。風を纏っていたので矢の周りが切られ絶叫を上げると
グギャァァァァァ!
「いい攻撃だ!ソウマ!」
「はいよ」
クー兄がソー兄に声を掛けるとソー兄はハイオーガ向けて槍を構えて走り出す。
ハイオーガは痛みに耐えながら向かってきたソー兄に無事な左拳を繰り出す。ソー兄はそれを横に少しズレるだけで躱し、ハイオーガの懐に入る。そしてボンッ!と音がするとハイオーガの頭が弾けた。
やっぱ、ソー兄の攻撃、速すぎて見えなかったんだけど。すると、戦闘が終わり緊張が解けたのか足から力が抜けて座ってしまった。
「カリル大丈夫かい?」
「力が抜けちゃって」
「そっか。じゃあ今日はもう帰ってオークのお肉でも食べる?」
「うん!オークのお肉食べたい!」
オークの肉と聞いて力が出た。さっさと帰ってオークのお肉だ!
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