Heroic〜龍の力を宿す者〜

Ruto

文字の大きさ
54 / 122
2章

53:問題児の多いSクラス

しおりを挟む

驚いているみんなを置いておいて、昼はこれからは風紀委員会の用事があるから別々になることを告げてルルを頭に乗せたままフレッドを伴って風紀委員会本部に向かった。

この学園の便利仕様で直ぐさま本部へと着き、ノックをして中から許可が出たので俺が先に入りフレッドが続く

「こんにちは~」

「失礼します」

「お、着たね。ん?そっちの子は?」

既に来ていたのはナナ先輩とグレイス先輩だけだった。ナナ先輩とグレイス先輩、それとレスト先輩とサウザー先輩は3-A1クラスだ。ヨロザ先輩は2-A2で他の昨日会えなかった先輩達も2年生。

そんなことよりもフレッドの紹介だな

「俺からの推薦です」

ナナ先輩はほほ~と言いながらフレッドの下から上に視線を巡らし、グレイス先輩は目を細める

フレッドに視線を送り自己紹介を促す

「クウガと同じ1-Sのフレッドと言います」

ちょっと緊張が表れた声で自己紹介をしたフレッド。

「おー!早速とは君もなかなかやるじゃないか~」

うりうり~と肘を当ててくるナナ先輩がシンプルにうざいなどと思っているとグレイス先輩が

「使えるのか?まだ実力すら見れていないのだろう?」

と聞いて来た

まあ、確かにフレッドの戦闘や探知を直接見た訳ではないがフレッドの話と俺の観察からは問題無いと思っているが、わざわざ聞いて来たと言うことは証明しろと言うことだろう。

因みにだが俺が来た時にそう言うことを言われなかったのはナナ先輩が連れて来たと言うのがあったからだと思われる

ま、フレッドの探知能力を見せればいい話なので問題なしだな。後は

俺はフレッドに目掛けて唐突に攻撃を仕掛けた。右脚による足払いだ。

それをフレッドは少し横にずれることで難なく躱してみせた。追撃に放った顔面への突きもダッキングで躱す。

「ちょっ!クウガ!?」

慌てつつも当然のように回避して見せたフレッド

「こんな感じで荒事でも多少は出来ますし、フレッドの本領は探知能力にあるので使えるかと」

グレイス先輩にそう告げれば、目を見開いて驚いた後にフッと微笑を浮かべ

「君は面白いな。私はいいと思うぞ」

と言ってくれた

「うちも歓迎だよ~」

ナナ先輩もおっけーみたいだ

フレッドはそれに嬉しいような嬉しく無いような、よくわからない表情を浮かべていた

「それじゃあ、フレッドくん私がここの委員長のナーナリア フォールスだよろしくね。あと、学生証で登録申請はしっかりしておいてね」

「わかりました。これからよろしくお願いします」

丁寧にお辞儀をするフレッド

「うん、こちらこそよろしく。それにしても今年のSクラスの子は良い子ばっかりだね」

「確かにそうだな私達の学年と1つ下のは酷い奴が多いな」

ん?どうやら先輩方のSクラスというのは評判があまりろしく無い人がいるみたいだ。気になるので聞いてみるか

「そんなに酷い人が居るんですか?」

「ん?ああ、新入生な訳だから知らなくて当然だね。君達には問題児と呼べる子はいるかい?」

「うーん。強いて言うならば余り周りと関わろうとしない1人くらいですかね。後は今日、早速遅刻した子とか」

そう言うとナナ先輩とグレイス先輩は少し笑いながら

「はははっ、それは可愛いもんだね。そんなのは問題児とは言わないかな」

そう言うと表情を改めて

「1年生のSクラスは確か11人だったよね?」

「はい」

「その数居ていないと言うのは凄いな」

グレイス先輩が少し驚いたと言った感じで呟く

「いや~、それは今までが可笑しかったんだとうちは思うよ?」

「それもそうか」

グレイス先輩はナナ先輩の返しに納得顔だ

「それで、うちらのSクラスは5人。1個下は7人なんだけどね、問題児って呼べるのが8人もいるのよ」

うわー、3分の2が問題児なんだ

「まあ、中には問題児ってよりもクレイジーとか馬鹿って言った方がいい奴も居るんだけど胸糞悪い奴も居るのね。私を中心に世界は回って居る!が口癖のやつとか、平伏せ愚民ども!が口癖の奴とか、雑魚は生きてる価値なんかねぇ!とか言いながら暴力を振るったりする奴とかね」

うん、確かに胸糞悪いと思う

コンコン

そんなことを話して居るとノックの音が鳴った

「入っていいわよー」

とナナ先輩が答えて扉が開き3人の人が入って来た

「こんにちは~」

最初に入って来たのはおっとりした水色の長髪の女の人。角が左右から生えている

「こんにちは」

普通の人よりもかなり身長の低い短めの金髪の男の人

「ういーす」

茶髪で右側の髪の毛を掻き上げたような髪型のちょっとチャラい感じの男の人、因みに狐の尻尾と獣耳がある

全員入って来て俺とフレッドに気づく

「あ、昨日言ってた新人っすか?」

チャラい感じの男の人

「……」

何故か口を半開きにして固まってしまった水色髮の女の人

「あれ?でも2人だった?」

と金髪の人

「ああ、彼らが新しく風紀委員会に所属してくれるクウガくんとフレッドくんだよ。フレッドくんはクウガくんの推薦でさっき決まったところ」

「そう言うことですか」

「んじゃ自己紹介だな。俺はネルフだ。よろしく」

と獣人の先輩

「私はティリアンだ。見ての通り小人族だ。高いところの物を頼むかもしれないけどその時はよろしくね」

やっぱり小人族だったみたいだ。初めて会ったよ

最後の1人に視線が集まるが硬直から復帰して来ない。どうしたんだろうか?

「おーい」

と声をかけながらネルフ先輩が女の人の前で手を振ると我に返り

「あ、あれ。今どう言う状況ですか!?」

「自己紹介だ」

「あ、はい!タウリナと言います。よ、よろしくおにゃがいします」

あ、噛んだ

と思ったら物凄い顔が真っ赤だ。静まり返る室内

静寂はナナ先輩によって破られた

「ぷぷっ、リナちゃん可愛い~」

ああ、ナナ先輩の追撃でタウリナ先輩の耳まで真っ赤になる。そんな様子を見てさらに煽るナナ先輩。タウリナ先輩はプルプルと震え始め、我慢の限界に達して周りを動きおちょくって居たナナ先輩に頭突きをかました

「あがっ!?」

と悲鳴を上げて頭が~頭が~と転げ回るナナ先輩。何をやっているんだろうか

「さ、あんな馬鹿は置いといて昼食にしようか」

と言って運ばれてきていた昼食を指して言うグレイス先輩。

そんな感じで転げ回るナナ先輩を放置して食事を始めた。食事をしながらネルフ先輩方の話を聞くと、やっぱり俺達より上のSクラスというのは風紀委員を度々困らせてくれる者が多いそうだ。

ティリアン先輩は入学初日、偶々出会ってしまった先輩がSクラスのマッドな方で、小人族を初めて見たその人は解剖させろー!と言いながら追いかけてきたそうだ

ネルフ先輩も入学早々にケツを狙われたらしい。詳しいことはあまり聞いていない

取り敢えずは2人とも思い出したのか恐怖に青褪めた顔をしていたのが強く印象に残っている。

正直関わりたくないな~という感想だ。しかし、風紀委員会に所属したので嫌でも関わらざるを得ないことだろう。少し憂鬱だ

それに比べて今年はSクラスで問題を起こした者は未だおらず、問題を起こすのはAやBといったクラスの者達だそう。

問題が起きてるなら変わらないんじゃ。とも思ったが先輩達曰く、Sクラスあの馬鹿どもに比べればどうってことない。だそう

その後も構ってよ~と言ってくるナナ先輩を放置して、ルルの紹介もして食事を終えた所で風紀委員会本部を後にした。午後にはまた来るように言われた。風紀委員会としての仕事の見回りをするのだが、毎回集まってから見回りに出るようだ

最初の選択科目は剣術だ。フレッドは剣術を取っていないようなので別れて各々の教室に向かった。

つまらない授業じゃなければ嬉しいんだけどな~

ちょっとだけ期待しながら学生証で場所を確認し剣術の講義を行う第1演習場へと向かった
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

処理中です...