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第二章
第六十一話 守るべきものへ
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ジャラリと、鎖同士がこすれる音がした。
”運と実力の盾”リビとフェンディーを目の前にして気が滅入ったような発言をしていたが、自分から撤退する雰囲気は鎖の男にはなかった。
「はぁ。本当に趣味じゃない。やる気も体力もあふれている大人を相手にするのは、時間と体力の無駄すぎる」
手元の鎖に目線を落としたまま、鎖の男はため息を何度もつく。
そんな男から目をそらさずに、リビが自分の後ろ側へ声をかける。
「ヒイラギくん。今のうちに防衛拠点へ行くんだ。傭兵会本部が防衛拠点だよ。もう大通りに敵はいないから、この路地を出て、広い道を通っていけば大丈夫……だと思う。たぶん」
語尾から多少の不安をヒイラギは感じたが、元々リビが自信のあるように話す人ではなかったことを思い出して、苦笑いする。
「まあ大丈夫だ。俺たちがここに来る道中、確かに敵に会わなかった。さっきまでたくさんいたのにな。気味が悪いくらい誰もいなかったぜ」
フェンディーは自信がなさそうなリビの言葉を補強する。
その言葉を受けて、ヒイラギは自分の腕の中にいるフォグを見る。そして、次にフェンディーとリビの背中に視線を向けた。
そのふたり越しに、今も姿勢悪く立っている鎖の男を睨む。
迷う。
自分の身体の調子、フォグの治療、前にいるふたりを守る、敵の強さ。
全てを加味して考える。
どうすればすべてを守ることができるか。
「ヒイラギよぉ。今守るべきは、その手に抱える少年と自分自身だぜ。俺やリビは見ての通りケガなんかほとんどしてねえ。それに言ったろ? これでやっと借りが返せるんだ」
動かないヒイラギに気付いたフェンディーは、発破をかけるように、しかし優しく諭すように告げた。
「俺らふたり、借りっぱなしは気持ちがすっきりしねえ」
「そうだよ。確かに頼りないと思うけど、守られた分くらいは守らせて、ね」
「あー、なんか問答してるし、帰ってくれそうもないし。はぁ。俺の楽しかった時間を返してほしい」
鎖を持つ男が、両腕をだらりと下げた。
少し遅れて手に持つ鎖が地面を舐める。
姿勢の変化に、リビとフェンディーは構えを整えた。
命の取り合いが始まる前の、独特な緊張感が一気に場を支配した。
ゆらゆらとゆれる鎖の男と錆びついた鎖。
そのゆれが横ゆれから、次の瞬間には縦ゆれの、ためを作る動作に変わっていた。
「くるぞ……!」
「止めだぁ! チャコール!」
駆け出す姿勢に移り変わっていた鎖の男は、声のした方向へげんなりとした表情を向ける。
「エボニー隊長。隊長まで俺の楽しみを取っていくなんて。ひどすぎる」
「あぁ? おいおい。俺だって好きでこうしてるわけねえだろ。あのクソ王子のせいだ。とっとと行くぞ」
いつの間に現れたのか、チャコールと呼ばれた鎖の男の隣に、煤けた茶色の鎧を身にまとった男が立っていた。
前傾姿勢になっていたチャコールの肩に手を置いて引き留めた男――エボニーは、青筋を浮かべていた。
「イライラしてしょうがねえんだ。あと少しでもゴネてみやがれ。ぶっ殺すぞ」
「……いつもの口癖も出てない。はぁ。本当にキレてるなら仕方ない。ついていきます」
手に持った鎖を嫌々ながらしまうと、ヒイラギたちに背を向けた。
「そういうわけで。また弱っているときに」
ズンズンと進んでいくエボニーの後ろを、猫背のままついていき、路地の外へ消えていった。
「……ヒイラギくんは本当に運もいいね。でも今はそれどころじゃないよね。早くジョンさんのところへ行こう」
リビはヒイラギを背負い、フェンディーはフォグを背負った。
そうして手早く準備を整えると、傭兵会本部へと向かった。
「おお、ヒイラギ。無事で本当によかった。すぐにふたりの傷を手当てしよう」
簡易的な要塞となっていた傭兵会本部に到着したヒイラギたちを、ジョンが疲れをにじませながらも笑顔で出迎えた。
要塞と言っても、傭兵会本部の周囲を簡単な柵で囲み、いくつかの天幕や武器を手入れする場所が存在しているだけだった。
様々な作業をしている傭兵や人間の数も、決して多いとは言えない人数だった。
「ありがとうございます。ただ、僕よりもそっちの、フォグを優先してください」
運んでくれたリビとフェンディーに礼を伝えて、自分よりもフォグの治療を願う。
治療の道具を持った者たちは何かを言いたげだったが、ジョンが身振りと表情で抑えた。
そうしてフォグだけが治療のための天幕へ連れていかれると、ヒイラギは青白い顔で問いかけた。
「ジョンさん。さっそくで申し訳ないですが、今の状況を教えてもらってもいいですか」
「……ああ。俺たちが知っていることを伝えよう」
ジョンはふらふらと歩くヒイラギを止めることなく、傭兵会本部の依頼受付へと案内する。
そこにある、普段は依頼が張り付けられている掲示板には、シーナリーム王国のおおまかな地図が貼られていた。
ところどころに書き込みや、色付きのピンが刺さっており、状況の把握がしやすくなっていた。
「”白銀の守護者”。無事……ではないが、命があって何よりだ」
その地図を吟味していた、傭兵会会長兼本部長のオルドウスが、ジョンとヒイラギの来訪に気付き、ねぎらいの言葉をかける。
「オルドウスさん。ヒイラギに現状の説明をお願いします」
オルドウスの普段から鋭い目つきが、より鋭さを増した。
ジョンは静かに息を吐き出し、二度うなずいた。
「……先ほどまで、ギル王子がつれてきた南の国の兵士との戦闘が発生していた」
やや間が空いたあと、オルドウスは地図の南側を指し示す。
「暴れていたのは敵兵士全体のおおよそ三分の一。残りはもともと待機していた場所から動かなかった」
黒いピンが二本刺さっている。それが動かなかった兵士たちを表していた。
「かなりの数の傭兵が死亡し、同じくらいの人数が深手を負った。明らかにこちらが劣勢だったが、敵の隊長と思しき人間が突如として戦闘中止を宣言」
一本独立していた黒いピンから黒いひもが伸びており、それは王城の城壁にある黒いピンへと伸びていた。
「兵をまとめ、やつらは王城へ向かった。それと同時に、待機していた残りの兵士たちも同じく移動を開始した。それ以降、今は我々傭兵との戦闘は発生していない」
地図から、ヒイラギの方に向き直る。
「以上だ」
「ありがとうございます。では、僕は王城に向かいますね」
オルドウスに頭を下げると、出口に向かってゆっくり進み始めた。
「……ヒイラギ。そう言うと思ったし、止めようと思っても止まらないのは知っているけどなあ」
その唯一の出口に、ジョンが困ったような、それでいて悲しそうな面持ちで立ちふさがる。
「せめて、その出血は止めてくれ」
ヒイラギの腹部は、既に全面が赤黒く染まってから時間が経っているが、薄明りをうっすらと反射していた。
「……わかりました。それは、移動しながら行います」
「そうか……」
ジョンはまだ出口をふさいでいた。
そして何かを言う代わりに、自分の前へと到達したヒイラギに手を伸ばした。
しかし、その手はしばらく宙をさまよっただけで、何も触れられずに元の場所に戻った。
「……気を付けてな」
ヒイラギは軽く会釈をして外へと出ていった。
「…………」
「…………」
ヒイラギが去った部屋で、ジョンとオルドウスの沈黙が重く重く降り積もった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「リビさん。フェンディーさん。フォグの様子はどうですか」
傭兵会本部の外に設営されている治療所に向かったヒイラギは、座って待機していたふたりに話しかけた。
「あの子はね、致命的なケガや傷はないけど、しばらくは絶対安静だってさ」
「ありがとうございます。本当によかった……」
弟が助かったことを知った兄のような、優しい笑顔を見せた。
「本当に良かったね。じゃあ次はヒイラギくんの治療の番だ」
「いえ、時間が惜しいので……」
そういうと、周囲を見回す。
そして目的のものを見つけたヒイラギは、武器を手入れする場所へと赴く。
「なにやってんだ?」
リビとフェンディーは、不思議に思ってヒイラギの後ろをついていった。
時々ふらつきながら、ヒイラギは作業のために火がくべてある炉の前でしゃがんだ。
そしておもむろに自らの服をめくって傷をあらわにすると、熱されていた鉄を傷へと押し当てた。
「おっ、おい!? ヒイラギ!?」
「……っ! これくらいで、十分です」
慌てたふたりが止める前に、血の付いた鉄を炉の中へと戻した。
まだ煙が上がっている傷を隠すように服を戻したヒイラギは、申し訳なさそうに頭を下げた。
「すみません。お騒がせしました。では私は王城に行って、命を守ります。」
近くにあった剣を提げるための道具を付けて、そこに白銀の剣を差した。
そうして呆気に取られているふたりの間を通り過ぎて、防衛拠点の出口へ向かった。
”運と実力の盾”リビとフェンディーを目の前にして気が滅入ったような発言をしていたが、自分から撤退する雰囲気は鎖の男にはなかった。
「はぁ。本当に趣味じゃない。やる気も体力もあふれている大人を相手にするのは、時間と体力の無駄すぎる」
手元の鎖に目線を落としたまま、鎖の男はため息を何度もつく。
そんな男から目をそらさずに、リビが自分の後ろ側へ声をかける。
「ヒイラギくん。今のうちに防衛拠点へ行くんだ。傭兵会本部が防衛拠点だよ。もう大通りに敵はいないから、この路地を出て、広い道を通っていけば大丈夫……だと思う。たぶん」
語尾から多少の不安をヒイラギは感じたが、元々リビが自信のあるように話す人ではなかったことを思い出して、苦笑いする。
「まあ大丈夫だ。俺たちがここに来る道中、確かに敵に会わなかった。さっきまでたくさんいたのにな。気味が悪いくらい誰もいなかったぜ」
フェンディーは自信がなさそうなリビの言葉を補強する。
その言葉を受けて、ヒイラギは自分の腕の中にいるフォグを見る。そして、次にフェンディーとリビの背中に視線を向けた。
そのふたり越しに、今も姿勢悪く立っている鎖の男を睨む。
迷う。
自分の身体の調子、フォグの治療、前にいるふたりを守る、敵の強さ。
全てを加味して考える。
どうすればすべてを守ることができるか。
「ヒイラギよぉ。今守るべきは、その手に抱える少年と自分自身だぜ。俺やリビは見ての通りケガなんかほとんどしてねえ。それに言ったろ? これでやっと借りが返せるんだ」
動かないヒイラギに気付いたフェンディーは、発破をかけるように、しかし優しく諭すように告げた。
「俺らふたり、借りっぱなしは気持ちがすっきりしねえ」
「そうだよ。確かに頼りないと思うけど、守られた分くらいは守らせて、ね」
「あー、なんか問答してるし、帰ってくれそうもないし。はぁ。俺の楽しかった時間を返してほしい」
鎖を持つ男が、両腕をだらりと下げた。
少し遅れて手に持つ鎖が地面を舐める。
姿勢の変化に、リビとフェンディーは構えを整えた。
命の取り合いが始まる前の、独特な緊張感が一気に場を支配した。
ゆらゆらとゆれる鎖の男と錆びついた鎖。
そのゆれが横ゆれから、次の瞬間には縦ゆれの、ためを作る動作に変わっていた。
「くるぞ……!」
「止めだぁ! チャコール!」
駆け出す姿勢に移り変わっていた鎖の男は、声のした方向へげんなりとした表情を向ける。
「エボニー隊長。隊長まで俺の楽しみを取っていくなんて。ひどすぎる」
「あぁ? おいおい。俺だって好きでこうしてるわけねえだろ。あのクソ王子のせいだ。とっとと行くぞ」
いつの間に現れたのか、チャコールと呼ばれた鎖の男の隣に、煤けた茶色の鎧を身にまとった男が立っていた。
前傾姿勢になっていたチャコールの肩に手を置いて引き留めた男――エボニーは、青筋を浮かべていた。
「イライラしてしょうがねえんだ。あと少しでもゴネてみやがれ。ぶっ殺すぞ」
「……いつもの口癖も出てない。はぁ。本当にキレてるなら仕方ない。ついていきます」
手に持った鎖を嫌々ながらしまうと、ヒイラギたちに背を向けた。
「そういうわけで。また弱っているときに」
ズンズンと進んでいくエボニーの後ろを、猫背のままついていき、路地の外へ消えていった。
「……ヒイラギくんは本当に運もいいね。でも今はそれどころじゃないよね。早くジョンさんのところへ行こう」
リビはヒイラギを背負い、フェンディーはフォグを背負った。
そうして手早く準備を整えると、傭兵会本部へと向かった。
「おお、ヒイラギ。無事で本当によかった。すぐにふたりの傷を手当てしよう」
簡易的な要塞となっていた傭兵会本部に到着したヒイラギたちを、ジョンが疲れをにじませながらも笑顔で出迎えた。
要塞と言っても、傭兵会本部の周囲を簡単な柵で囲み、いくつかの天幕や武器を手入れする場所が存在しているだけだった。
様々な作業をしている傭兵や人間の数も、決して多いとは言えない人数だった。
「ありがとうございます。ただ、僕よりもそっちの、フォグを優先してください」
運んでくれたリビとフェンディーに礼を伝えて、自分よりもフォグの治療を願う。
治療の道具を持った者たちは何かを言いたげだったが、ジョンが身振りと表情で抑えた。
そうしてフォグだけが治療のための天幕へ連れていかれると、ヒイラギは青白い顔で問いかけた。
「ジョンさん。さっそくで申し訳ないですが、今の状況を教えてもらってもいいですか」
「……ああ。俺たちが知っていることを伝えよう」
ジョンはふらふらと歩くヒイラギを止めることなく、傭兵会本部の依頼受付へと案内する。
そこにある、普段は依頼が張り付けられている掲示板には、シーナリーム王国のおおまかな地図が貼られていた。
ところどころに書き込みや、色付きのピンが刺さっており、状況の把握がしやすくなっていた。
「”白銀の守護者”。無事……ではないが、命があって何よりだ」
その地図を吟味していた、傭兵会会長兼本部長のオルドウスが、ジョンとヒイラギの来訪に気付き、ねぎらいの言葉をかける。
「オルドウスさん。ヒイラギに現状の説明をお願いします」
オルドウスの普段から鋭い目つきが、より鋭さを増した。
ジョンは静かに息を吐き出し、二度うなずいた。
「……先ほどまで、ギル王子がつれてきた南の国の兵士との戦闘が発生していた」
やや間が空いたあと、オルドウスは地図の南側を指し示す。
「暴れていたのは敵兵士全体のおおよそ三分の一。残りはもともと待機していた場所から動かなかった」
黒いピンが二本刺さっている。それが動かなかった兵士たちを表していた。
「かなりの数の傭兵が死亡し、同じくらいの人数が深手を負った。明らかにこちらが劣勢だったが、敵の隊長と思しき人間が突如として戦闘中止を宣言」
一本独立していた黒いピンから黒いひもが伸びており、それは王城の城壁にある黒いピンへと伸びていた。
「兵をまとめ、やつらは王城へ向かった。それと同時に、待機していた残りの兵士たちも同じく移動を開始した。それ以降、今は我々傭兵との戦闘は発生していない」
地図から、ヒイラギの方に向き直る。
「以上だ」
「ありがとうございます。では、僕は王城に向かいますね」
オルドウスに頭を下げると、出口に向かってゆっくり進み始めた。
「……ヒイラギ。そう言うと思ったし、止めようと思っても止まらないのは知っているけどなあ」
その唯一の出口に、ジョンが困ったような、それでいて悲しそうな面持ちで立ちふさがる。
「せめて、その出血は止めてくれ」
ヒイラギの腹部は、既に全面が赤黒く染まってから時間が経っているが、薄明りをうっすらと反射していた。
「……わかりました。それは、移動しながら行います」
「そうか……」
ジョンはまだ出口をふさいでいた。
そして何かを言う代わりに、自分の前へと到達したヒイラギに手を伸ばした。
しかし、その手はしばらく宙をさまよっただけで、何も触れられずに元の場所に戻った。
「……気を付けてな」
ヒイラギは軽く会釈をして外へと出ていった。
「…………」
「…………」
ヒイラギが去った部屋で、ジョンとオルドウスの沈黙が重く重く降り積もった。
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「リビさん。フェンディーさん。フォグの様子はどうですか」
傭兵会本部の外に設営されている治療所に向かったヒイラギは、座って待機していたふたりに話しかけた。
「あの子はね、致命的なケガや傷はないけど、しばらくは絶対安静だってさ」
「ありがとうございます。本当によかった……」
弟が助かったことを知った兄のような、優しい笑顔を見せた。
「本当に良かったね。じゃあ次はヒイラギくんの治療の番だ」
「いえ、時間が惜しいので……」
そういうと、周囲を見回す。
そして目的のものを見つけたヒイラギは、武器を手入れする場所へと赴く。
「なにやってんだ?」
リビとフェンディーは、不思議に思ってヒイラギの後ろをついていった。
時々ふらつきながら、ヒイラギは作業のために火がくべてある炉の前でしゃがんだ。
そしておもむろに自らの服をめくって傷をあらわにすると、熱されていた鉄を傷へと押し当てた。
「おっ、おい!? ヒイラギ!?」
「……っ! これくらいで、十分です」
慌てたふたりが止める前に、血の付いた鉄を炉の中へと戻した。
まだ煙が上がっている傷を隠すように服を戻したヒイラギは、申し訳なさそうに頭を下げた。
「すみません。お騒がせしました。では私は王城に行って、命を守ります。」
近くにあった剣を提げるための道具を付けて、そこに白銀の剣を差した。
そうして呆気に取られているふたりの間を通り過ぎて、防衛拠点の出口へ向かった。
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