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第二章
第六十二話 双方向の守りへ
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ヒイラギは、傭兵会本部を出て王城へと歩みを進める。
この周辺には敵の兵士も傭兵も、住人の姿もなかった。
王城の方から聞こえてくる喧騒だけがやけに響いて、静寂を際立たせている。
「ヒイラギ! ちょっと待てよ!」
耳に届くかすかな戦の音へと引き寄せられるように歩いていたヒイラギを、追いかけてきたフェンディーが肩をつかんで止めた。
「その傷と体調だと危険だ。俺たちも準備を整えたら王城に向かう予定だ。ヒイラギ、きみは戻ってゆっくり休むんだ」
フェンディーと一緒に追いかけてきた数人の傭兵たちも、口々に心配する言葉を投げかける。
その優しさとフェンディーの手を振り払いはしなかったが、ヒイラギは引き返す意志を見せなかった。
「……これ以上、命が失われることを許すわけにはいきません。私が守りに行かなければ、ダメなんです」
「そうだとしても、その身体だと命を守るどころか、きみの命がなくなるかもしれないぞ」
「かまいません。それで少しでも失われる命が少なくなるのならば」
「いいわけないよ!!」
怒ったように叫んだのは、フェンディーではなく、少し離れた位置にいた”運と実力の盾”リビだった。
「君が死んじゃったら、この先守れたはずの数多くの命が、失われていくことになるんだよ!」
「それは、目の前の命をあきらめる理由にはなりません。目の前で命が失われる……それ以上に辛くて、恐ろしいことはありません」
「目の前で君の命が失われたら、その気持ちをここにいる全員が味わうことになるよ……?」
ヒイラギは一瞬だけ息を呑み、自分の肩に置かれているフェンディーの手をゆっくりと外した。
その瞳の奥には、業火の中、ヒイラギに背を向けている隻腕の影が浮かんでいた。
「他の命を守るためには、絶対に自分の命を一番に守らないといけない。僕はそう思って傭兵やってるんだ」
リビがヒイラギの隣に並ぶ。
その反対側に、フェンディーもやれやれといった感じで立った。
「あとね、命を守るということは一方通行じゃなくて、双方向だと思うよ。まあ、僕が言ったところで何言ってんだってなっちゃうかもしれないけど」
「そこは自信持ってくれよ。実際、その通りだと思うぜ。なあ、ヒイラギ」
「…………」
何も言わないヒイラギを見て、言葉や思いは届かなかったかと、リビは暗い表情でうなだれた。
「……本当に。皆さんには行ってほしくありませんが、ここまで言ってくださったのに、それを無碍にするわけにもいかないですね」
ヒイラギが二歩進んで、振り返る。
「お願いがあります。皆さん、一緒に王城へ行ってくれませんか。そして、ここにいる全員と王城にいる人々、そして相手兵士も含めた全員の命を、双方向に守ってくれませんか」
ヒイラギが深々と頭を下げる。
それを見たリビが目を丸くして驚き、すぐにその申し出を受け入れた。
「ヒイラギくん……! ありがとう! これで今度こそ、前に守ってくれた分を守り返してあげられる! ああ! でも、できるかな……?」
「ここまできたんだ。そこで自信を失わないでくれよ」
フェンディーがリビを励ます。
「まあ、ヒイラギにお願いされなくても、どっちみちついていくつもりだったからな。ここにいる全員、もう準備はできているさ」
よく見ると、ここにいる全員が慌てて追いかけてきたというには、装備がしっかりしていた。
フェンディーももちろん、盾と剣を背負っていた。
「本当に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」
全員の承諾を受けて、ヒイラギが改めて頭を下げた。
「……また、守られるのか……」
その状態でささやいたドロドロした感情が乗った言葉は、誰の耳にも届かなかった。
「では、出発しましょう」
ヒイラギは何事もなかったかのように顔を上げ、今回ついてきてくれる人たちの顔を見る。
リビ、フェンディーほか、五名の傭兵がヒイラギを見つめ返してくれた。
ヒイラギはそれに応えるために、ほほ笑んだ。
そして王城に向かい始めたヒイラギたち八名。
その様子を近くの建物の屋根上から見守っていた人影がいた。
ヒイラギたちが移動を開始したことを確認したあと、その後ろを追って移動を開始した。
ヒイラギを先頭に進み、王城の城壁が見えてくるまで、敵による襲撃はなかった。
時折、リビがヒイラギの傷や体調を心配して不安になり、フェンディーに励まされることが何回かあった程度だった。
ただ、戦いの音が少しずつはっきりと聞こえるようになってくると、全員の顔つきが変わり、そうしたやり取りもなくなっていった。
音から姿へ。
アルトマール王国の兵士の背中が見える距離に到着した。
ヒイラギたちは、状況を確認するために近くの建物の上階へと登った。
「これは……!」
「急いだほうがいいな」
全体を見渡したことで、全員が覚悟を決めることになった。
目線の先にある王城の城門はすでに開かれており、続々とアルトマール王国の兵士たちが中に乗り込んでいっている状態だった。
城壁にはいくつものハシゴがかかっており、そこから裏に回られて開門させられたことが推測できた。
「とにかく、壁内に入りましょう。城門から入ろうとして、外側からあの兵団の中を突き抜けるのは厳しそうなので、かかっているハシゴから入っていきましょう」
ヒイラギの言葉に誰も異論を唱えることなく、すぐに行動に移す。
敵が城門に注目していることを近くまで行って確かめると、高いハシゴを素早く登った。
敵に見つかるのではないかとリビは不安を口にしていたが、何事もなく全員が登りきった。
壁の上には、何人もの騎士団とアルトマール王国の兵士の死体が転がっており、生きている人間は壁上にはいなかった。
「……どうしてこんな……!」
ヒイラギは奥歯を噛むも、それでも冷静に壁上から壁内の様子を観察する。
普段は貴族や裕福な者たちが優雅に過ごしているであろう豪華な店はボロボロに破壊され、きれいに舗装されている大通りには、応戦している騎士団がどんどんと退却している様子があった。
「あの退却している騎士団を助けます。ついてきてください」
ヒイラギはそう言うと周囲を見渡し、階段を見つけて下へと降りる。
上から見ていた地形と、聞こえてくる戦いの音を頼りに、応戦する騎士団に襲い掛かっている隊の横側を狙える位置に到着した。
物陰に隠れた状態で、ヒイラギは小さな声で話し出す。
「皆さん、準備はいいですか。今はとりあえず、騎士団の人たちの命を守ります。退却が完了するまで、誰の命も失わせないように……!」
「それは、ヒイラギくんの命も、僕の命も、ここにいる全員の命も、騎士団員の命も。……敵の命も、だよね」
「そうです。命に価値も立場もありません。逆に言えば……命さえあれば、いいです」
ヒイラギの瞳の奥に黒い渦が見えたような気がしたリビは、小さく悲鳴を上げた。
「どうかしました?」
「う、ううん。何でもない。とりあえず、できるかぎりやってみるよ。みんな、足を引っ張ったらごめんね」
「何を言っているんだか。この中でヒイラギときみが、一番命を落としそうにないさ。俺らのような、通り名のない傭兵のほうが足を引っ張るだろうよ」
ついてきてくれた傭兵たちが、「ちげえねえ!」と声を潜めて笑った。
全員が自分の思うように命を守ってくれる……。
そんな最後の確認を行ったヒイラギは、白銀色の剣を抜いた。
様々な思いを押し殺したせいか、剣を抜く速度がいつもより遅かった。
「それでは、行きます!」
各々が武器と防具を構えたところで、ヒイラギが先陣を切って飛び出した。
この周辺には敵の兵士も傭兵も、住人の姿もなかった。
王城の方から聞こえてくる喧騒だけがやけに響いて、静寂を際立たせている。
「ヒイラギ! ちょっと待てよ!」
耳に届くかすかな戦の音へと引き寄せられるように歩いていたヒイラギを、追いかけてきたフェンディーが肩をつかんで止めた。
「その傷と体調だと危険だ。俺たちも準備を整えたら王城に向かう予定だ。ヒイラギ、きみは戻ってゆっくり休むんだ」
フェンディーと一緒に追いかけてきた数人の傭兵たちも、口々に心配する言葉を投げかける。
その優しさとフェンディーの手を振り払いはしなかったが、ヒイラギは引き返す意志を見せなかった。
「……これ以上、命が失われることを許すわけにはいきません。私が守りに行かなければ、ダメなんです」
「そうだとしても、その身体だと命を守るどころか、きみの命がなくなるかもしれないぞ」
「かまいません。それで少しでも失われる命が少なくなるのならば」
「いいわけないよ!!」
怒ったように叫んだのは、フェンディーではなく、少し離れた位置にいた”運と実力の盾”リビだった。
「君が死んじゃったら、この先守れたはずの数多くの命が、失われていくことになるんだよ!」
「それは、目の前の命をあきらめる理由にはなりません。目の前で命が失われる……それ以上に辛くて、恐ろしいことはありません」
「目の前で君の命が失われたら、その気持ちをここにいる全員が味わうことになるよ……?」
ヒイラギは一瞬だけ息を呑み、自分の肩に置かれているフェンディーの手をゆっくりと外した。
その瞳の奥には、業火の中、ヒイラギに背を向けている隻腕の影が浮かんでいた。
「他の命を守るためには、絶対に自分の命を一番に守らないといけない。僕はそう思って傭兵やってるんだ」
リビがヒイラギの隣に並ぶ。
その反対側に、フェンディーもやれやれといった感じで立った。
「あとね、命を守るということは一方通行じゃなくて、双方向だと思うよ。まあ、僕が言ったところで何言ってんだってなっちゃうかもしれないけど」
「そこは自信持ってくれよ。実際、その通りだと思うぜ。なあ、ヒイラギ」
「…………」
何も言わないヒイラギを見て、言葉や思いは届かなかったかと、リビは暗い表情でうなだれた。
「……本当に。皆さんには行ってほしくありませんが、ここまで言ってくださったのに、それを無碍にするわけにもいかないですね」
ヒイラギが二歩進んで、振り返る。
「お願いがあります。皆さん、一緒に王城へ行ってくれませんか。そして、ここにいる全員と王城にいる人々、そして相手兵士も含めた全員の命を、双方向に守ってくれませんか」
ヒイラギが深々と頭を下げる。
それを見たリビが目を丸くして驚き、すぐにその申し出を受け入れた。
「ヒイラギくん……! ありがとう! これで今度こそ、前に守ってくれた分を守り返してあげられる! ああ! でも、できるかな……?」
「ここまできたんだ。そこで自信を失わないでくれよ」
フェンディーがリビを励ます。
「まあ、ヒイラギにお願いされなくても、どっちみちついていくつもりだったからな。ここにいる全員、もう準備はできているさ」
よく見ると、ここにいる全員が慌てて追いかけてきたというには、装備がしっかりしていた。
フェンディーももちろん、盾と剣を背負っていた。
「本当に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」
全員の承諾を受けて、ヒイラギが改めて頭を下げた。
「……また、守られるのか……」
その状態でささやいたドロドロした感情が乗った言葉は、誰の耳にも届かなかった。
「では、出発しましょう」
ヒイラギは何事もなかったかのように顔を上げ、今回ついてきてくれる人たちの顔を見る。
リビ、フェンディーほか、五名の傭兵がヒイラギを見つめ返してくれた。
ヒイラギはそれに応えるために、ほほ笑んだ。
そして王城に向かい始めたヒイラギたち八名。
その様子を近くの建物の屋根上から見守っていた人影がいた。
ヒイラギたちが移動を開始したことを確認したあと、その後ろを追って移動を開始した。
ヒイラギを先頭に進み、王城の城壁が見えてくるまで、敵による襲撃はなかった。
時折、リビがヒイラギの傷や体調を心配して不安になり、フェンディーに励まされることが何回かあった程度だった。
ただ、戦いの音が少しずつはっきりと聞こえるようになってくると、全員の顔つきが変わり、そうしたやり取りもなくなっていった。
音から姿へ。
アルトマール王国の兵士の背中が見える距離に到着した。
ヒイラギたちは、状況を確認するために近くの建物の上階へと登った。
「これは……!」
「急いだほうがいいな」
全体を見渡したことで、全員が覚悟を決めることになった。
目線の先にある王城の城門はすでに開かれており、続々とアルトマール王国の兵士たちが中に乗り込んでいっている状態だった。
城壁にはいくつものハシゴがかかっており、そこから裏に回られて開門させられたことが推測できた。
「とにかく、壁内に入りましょう。城門から入ろうとして、外側からあの兵団の中を突き抜けるのは厳しそうなので、かかっているハシゴから入っていきましょう」
ヒイラギの言葉に誰も異論を唱えることなく、すぐに行動に移す。
敵が城門に注目していることを近くまで行って確かめると、高いハシゴを素早く登った。
敵に見つかるのではないかとリビは不安を口にしていたが、何事もなく全員が登りきった。
壁の上には、何人もの騎士団とアルトマール王国の兵士の死体が転がっており、生きている人間は壁上にはいなかった。
「……どうしてこんな……!」
ヒイラギは奥歯を噛むも、それでも冷静に壁上から壁内の様子を観察する。
普段は貴族や裕福な者たちが優雅に過ごしているであろう豪華な店はボロボロに破壊され、きれいに舗装されている大通りには、応戦している騎士団がどんどんと退却している様子があった。
「あの退却している騎士団を助けます。ついてきてください」
ヒイラギはそう言うと周囲を見渡し、階段を見つけて下へと降りる。
上から見ていた地形と、聞こえてくる戦いの音を頼りに、応戦する騎士団に襲い掛かっている隊の横側を狙える位置に到着した。
物陰に隠れた状態で、ヒイラギは小さな声で話し出す。
「皆さん、準備はいいですか。今はとりあえず、騎士団の人たちの命を守ります。退却が完了するまで、誰の命も失わせないように……!」
「それは、ヒイラギくんの命も、僕の命も、ここにいる全員の命も、騎士団員の命も。……敵の命も、だよね」
「そうです。命に価値も立場もありません。逆に言えば……命さえあれば、いいです」
ヒイラギの瞳の奥に黒い渦が見えたような気がしたリビは、小さく悲鳴を上げた。
「どうかしました?」
「う、ううん。何でもない。とりあえず、できるかぎりやってみるよ。みんな、足を引っ張ったらごめんね」
「何を言っているんだか。この中でヒイラギときみが、一番命を落としそうにないさ。俺らのような、通り名のない傭兵のほうが足を引っ張るだろうよ」
ついてきてくれた傭兵たちが、「ちげえねえ!」と声を潜めて笑った。
全員が自分の思うように命を守ってくれる……。
そんな最後の確認を行ったヒイラギは、白銀色の剣を抜いた。
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