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16 嫉妬
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その夏休みは、研究室にいるときを除いてほとんど陽菜と過ごした。俺がそうしようと言ったことはなかったけれど、陽菜が勝手に俺の家に来ていたのだ。
俺と陽菜の家の間にいる男のことを考えると、そもそも陽菜をこのまま住まわせておくことが心配だった。陽菜の親に事情を話して引っ越しを提案することも頭をよぎったけれど、そうなると俺とも離れることになる。というか、結局俺に会いに来るからには男の近くをうろつくことになる。
いっそ、同棲しちまうか。
半ばやけ気味なそんな案も浮かばなくはないけれど、早々気楽に発案していいものでもない。ビッチなようで意外と清純な陽菜のことだ、同棲と言えば当然、その先を期待するだろう。
まだ学生の自分が責任を取る関係になることを考えるにはまだ早すぎて、結局ためらい続けて、気づけば夏休みが明けてしまった。
夏休みが明ければ、前と同じ生活に戻る。
つまり、陽菜の通うキャンパスは俺の通うキャンパスと違うし、日中に会える時間が極端に減るわけだ。
ついでに、俺としては辞めて欲しいチャラサークルのつき合いもある。夏休み中は「帰省だから」とか「おばあちゃんちに行く」とか適当にごまかして俺と一緒にいた陽菜も、さすがに新学期になるとその手を使うこともできなくなるだろう。
「だって、サークル仲間ってキャンパスの仲間でもあるの」と困った顔で言われれば、それ以上関係を制限するわけにも行かない。「大丈夫よ、私そういうのちゃんと断れるから」と笑っている陽菜は相変わらず無自覚で無防備で、とにかく不安ばかりが募る俺だった。
***
「小暮くん、最近ちょっと不機嫌だね。どうかした?」
研究室のマドンナ・香野さんは、相変わらずの優しさで俺を気遣ってくれた。
「よく分かるね」
俺の無表情は今に始まったことじゃない。淡々と答えると、
「そりゃ……」
とはにかまれて気まずく思う。
「うん、いやごめん」
「あ、ううん。えと、ごめん」
二人で言い合っている向こうで、電話をしていた先輩が「えええええ」と大きな声を出した。俺と香野さんは顔を見合わせて耳を澄ませる。
「期限が今日なのに最終確認してないんすか? いや、俺も予定あって無理です。ちょっと他の奴に聞いてみますから、待ってください」
先輩がひょこりと顔を出した。香野さんがいることに一瞬うろたえて、俺の顔を見ながら言う。
「小暮くん。先生からお願いごとで。文系のキャンパスに行ってもらえない? 今日提出期限の論文、こっちにあるんだって。最終確認して送るつもりだったらしいんだけど」
「……はあ……」
俺が困惑しながら頷くと、香野さんが気づかわし気に手を挙げた。
「あの、私予定ないので、行ってもいいですけど……」
「あ、いや。大丈夫っす。俺行きます」
頭に浮かんだのは陽菜のことだ。
向こうのキャンパスに行けば、陽菜の様子を見られるかもしれない。
「ほんと。助かる。何時に行ける?」
「必要なら今からでも」
「サンキュー」
先輩が書類を整えている間に、俺も身支度する。研究の記録を頼もうと顔を上げかけたら、香野さんが「記録、私がしておくね」と微笑んだ。
「ごめん、お願い」
「うん」
香野さんは苦笑と微笑の間くらいの笑みを浮かべて首を傾げた。
「小暮くん、いきなり動きがよくなったね」
「え……そ、そうかな」
俺は気まずさを感じながら、身支度にいそしんだ。
***
文系キャンパスは俺の通うキャンパスから30分ほどの距離にある。電車を一度乗り換えて駅に降りると、足早に歩き出した。
教授はそれなりに急いでいたらしく、俺の申し出は重宝がられた。俺の教授はこちらのキャンパスに研究室を持っていないけれど、そういう教授のための控室がある。とはいえ実際には居心地がいいわけではないようで、どこかでお茶をしているかもしれないから着いたら連絡をくれと言われていた。
キャンパスに足を運びながら電話をすると、教授は大学内のカフェにいると言われた。
大学内にはチェーンのカフェが入っている。そこへ向かいながら、キャンパスを見渡す。
文系キャンパスとはいえ、一般教養的な科目はここで受けることになるから、俺も2年通った場所だ。今ではほとんど来ることがなくなったが、どこに何があるかは大体把握している。
陽菜を見かけられないかと見渡していたけれど、キャンパスも狭くはない。見かけることもないままカフェに着いた。
「すまないね、助かったよ。お詫びにお茶でも頼んでおいで」
カフェで教授に資料を渡すと、そう言いながら千円札を渡された。一瞬迷ってから「どうも」と受け取って、レジでアイスコーヒーを頼む。
教授の横に座るべきかと近づいたけど、「僕はもう行くから」と立ち上がっていた。
「今日中に出さないと間に合わないんだ。助かった」
「そうですか」
いそいそと外に出る準備を整える教授の横で、店内を見渡す。どこに座ってもいいのだけれど、外が見える席に行くことにした。荷物が多い教授を気遣いつつドアを開け、そのまま外の席に腰掛ける。教授はまたお礼を言いながら去っていった。
まあ、早々見かけられるわけないか……。
アイスコーヒーを吸い上げながら、ぼんやり周囲を見渡す。ちょうど一コマ終わったところなのか、生徒の出入りが増えていた。
いつまでもこうして見かけられるかどうか分からない陽菜を待つのも馬鹿げている。会いたいのなら連絡すればいいのは分かり切っている。俺は左手首にはまった腕時計に目を落とした。
まあ、飲んだら普通に帰るかな……。
研究だって香野さんに記録をお願いしているのだ。そのままというわけにも行かないだろう。コーヒーを勢いよく吸い上げたとき、遠くを歩く男女4人の集団に陽菜を見つけた。
はっとして身体をこわばらせる。歩いていた4人の前に、1人の男子が現れた。陽菜を除いた3人が、どこか気を遣うように顔を見合わせ、先に歩いていく。陽菜と男が残され、緊張した面持ちの陽菜に、男は人当たりのいい笑顔で何か言った。陽菜はほっとしたように微笑む。
俺の胸にどす黒い感情が沸き上がった。
陽菜は笑いながら首を振る。男は不思議そうに首をかしげてまた何か言う。
男の姿に見覚えがある気はしていたけど、もしかして元カレじゃないか。
フェラが下手だという理由で、抱いても面白みがないという理由で、陽菜を捨てた男。
コーヒーを飲み干して手早くレジに返す。腹の底から沸き立つ感情に身体を任せるのは初めてだった。近づくうち、男は陽菜に手を振って別れ、陽菜はこちらに向かって歩いてくる。
そして俺に気づいた。
「……東」
丸い目をますます丸くして、陽菜が俺を見つめる。みずみずしい桃色の唇。白いつややかな肌。
ーー他の男に抱かれていたなんて、想像したくもない。
「行くぞ」
「えっ、えっ?」
ぐいと腕を引っ張ると、陽菜がうろたえた。
「い、行くってどこに」
「家に決まってんだろ」
歩くペースは緩めず答える。香野さんには体調不良で帰るとか適当なことを言っておこう。
陽菜は困り切ったように俺を見上げる。
「ま、待ってよ。私まだ、講義……」
立ち止まる。急に立ち止まったので、陽菜が止まり切れずに俺にぶつかった。大きな胸が俺の腕に触れる。柔らかいこの膨らみを、あの男がまさぐっていただなんてーー
「陽菜」
俺は自分の感情を押し隠してめいっぱい愛想のいい微笑みを浮かべた。
「一緒に帰ろ」
陽菜は言葉を失い、目をさまよわせた後、唇を尖らせた。
「……仕方ないなぁ……」
その頬がうっすら、紅潮している。
はやく、陽菜を抱きたい。
俺と陽菜の家の間にいる男のことを考えると、そもそも陽菜をこのまま住まわせておくことが心配だった。陽菜の親に事情を話して引っ越しを提案することも頭をよぎったけれど、そうなると俺とも離れることになる。というか、結局俺に会いに来るからには男の近くをうろつくことになる。
いっそ、同棲しちまうか。
半ばやけ気味なそんな案も浮かばなくはないけれど、早々気楽に発案していいものでもない。ビッチなようで意外と清純な陽菜のことだ、同棲と言えば当然、その先を期待するだろう。
まだ学生の自分が責任を取る関係になることを考えるにはまだ早すぎて、結局ためらい続けて、気づけば夏休みが明けてしまった。
夏休みが明ければ、前と同じ生活に戻る。
つまり、陽菜の通うキャンパスは俺の通うキャンパスと違うし、日中に会える時間が極端に減るわけだ。
ついでに、俺としては辞めて欲しいチャラサークルのつき合いもある。夏休み中は「帰省だから」とか「おばあちゃんちに行く」とか適当にごまかして俺と一緒にいた陽菜も、さすがに新学期になるとその手を使うこともできなくなるだろう。
「だって、サークル仲間ってキャンパスの仲間でもあるの」と困った顔で言われれば、それ以上関係を制限するわけにも行かない。「大丈夫よ、私そういうのちゃんと断れるから」と笑っている陽菜は相変わらず無自覚で無防備で、とにかく不安ばかりが募る俺だった。
***
「小暮くん、最近ちょっと不機嫌だね。どうかした?」
研究室のマドンナ・香野さんは、相変わらずの優しさで俺を気遣ってくれた。
「よく分かるね」
俺の無表情は今に始まったことじゃない。淡々と答えると、
「そりゃ……」
とはにかまれて気まずく思う。
「うん、いやごめん」
「あ、ううん。えと、ごめん」
二人で言い合っている向こうで、電話をしていた先輩が「えええええ」と大きな声を出した。俺と香野さんは顔を見合わせて耳を澄ませる。
「期限が今日なのに最終確認してないんすか? いや、俺も予定あって無理です。ちょっと他の奴に聞いてみますから、待ってください」
先輩がひょこりと顔を出した。香野さんがいることに一瞬うろたえて、俺の顔を見ながら言う。
「小暮くん。先生からお願いごとで。文系のキャンパスに行ってもらえない? 今日提出期限の論文、こっちにあるんだって。最終確認して送るつもりだったらしいんだけど」
「……はあ……」
俺が困惑しながら頷くと、香野さんが気づかわし気に手を挙げた。
「あの、私予定ないので、行ってもいいですけど……」
「あ、いや。大丈夫っす。俺行きます」
頭に浮かんだのは陽菜のことだ。
向こうのキャンパスに行けば、陽菜の様子を見られるかもしれない。
「ほんと。助かる。何時に行ける?」
「必要なら今からでも」
「サンキュー」
先輩が書類を整えている間に、俺も身支度する。研究の記録を頼もうと顔を上げかけたら、香野さんが「記録、私がしておくね」と微笑んだ。
「ごめん、お願い」
「うん」
香野さんは苦笑と微笑の間くらいの笑みを浮かべて首を傾げた。
「小暮くん、いきなり動きがよくなったね」
「え……そ、そうかな」
俺は気まずさを感じながら、身支度にいそしんだ。
***
文系キャンパスは俺の通うキャンパスから30分ほどの距離にある。電車を一度乗り換えて駅に降りると、足早に歩き出した。
教授はそれなりに急いでいたらしく、俺の申し出は重宝がられた。俺の教授はこちらのキャンパスに研究室を持っていないけれど、そういう教授のための控室がある。とはいえ実際には居心地がいいわけではないようで、どこかでお茶をしているかもしれないから着いたら連絡をくれと言われていた。
キャンパスに足を運びながら電話をすると、教授は大学内のカフェにいると言われた。
大学内にはチェーンのカフェが入っている。そこへ向かいながら、キャンパスを見渡す。
文系キャンパスとはいえ、一般教養的な科目はここで受けることになるから、俺も2年通った場所だ。今ではほとんど来ることがなくなったが、どこに何があるかは大体把握している。
陽菜を見かけられないかと見渡していたけれど、キャンパスも狭くはない。見かけることもないままカフェに着いた。
「すまないね、助かったよ。お詫びにお茶でも頼んでおいで」
カフェで教授に資料を渡すと、そう言いながら千円札を渡された。一瞬迷ってから「どうも」と受け取って、レジでアイスコーヒーを頼む。
教授の横に座るべきかと近づいたけど、「僕はもう行くから」と立ち上がっていた。
「今日中に出さないと間に合わないんだ。助かった」
「そうですか」
いそいそと外に出る準備を整える教授の横で、店内を見渡す。どこに座ってもいいのだけれど、外が見える席に行くことにした。荷物が多い教授を気遣いつつドアを開け、そのまま外の席に腰掛ける。教授はまたお礼を言いながら去っていった。
まあ、早々見かけられるわけないか……。
アイスコーヒーを吸い上げながら、ぼんやり周囲を見渡す。ちょうど一コマ終わったところなのか、生徒の出入りが増えていた。
いつまでもこうして見かけられるかどうか分からない陽菜を待つのも馬鹿げている。会いたいのなら連絡すればいいのは分かり切っている。俺は左手首にはまった腕時計に目を落とした。
まあ、飲んだら普通に帰るかな……。
研究だって香野さんに記録をお願いしているのだ。そのままというわけにも行かないだろう。コーヒーを勢いよく吸い上げたとき、遠くを歩く男女4人の集団に陽菜を見つけた。
はっとして身体をこわばらせる。歩いていた4人の前に、1人の男子が現れた。陽菜を除いた3人が、どこか気を遣うように顔を見合わせ、先に歩いていく。陽菜と男が残され、緊張した面持ちの陽菜に、男は人当たりのいい笑顔で何か言った。陽菜はほっとしたように微笑む。
俺の胸にどす黒い感情が沸き上がった。
陽菜は笑いながら首を振る。男は不思議そうに首をかしげてまた何か言う。
男の姿に見覚えがある気はしていたけど、もしかして元カレじゃないか。
フェラが下手だという理由で、抱いても面白みがないという理由で、陽菜を捨てた男。
コーヒーを飲み干して手早くレジに返す。腹の底から沸き立つ感情に身体を任せるのは初めてだった。近づくうち、男は陽菜に手を振って別れ、陽菜はこちらに向かって歩いてくる。
そして俺に気づいた。
「……東」
丸い目をますます丸くして、陽菜が俺を見つめる。みずみずしい桃色の唇。白いつややかな肌。
ーー他の男に抱かれていたなんて、想像したくもない。
「行くぞ」
「えっ、えっ?」
ぐいと腕を引っ張ると、陽菜がうろたえた。
「い、行くってどこに」
「家に決まってんだろ」
歩くペースは緩めず答える。香野さんには体調不良で帰るとか適当なことを言っておこう。
陽菜は困り切ったように俺を見上げる。
「ま、待ってよ。私まだ、講義……」
立ち止まる。急に立ち止まったので、陽菜が止まり切れずに俺にぶつかった。大きな胸が俺の腕に触れる。柔らかいこの膨らみを、あの男がまさぐっていただなんてーー
「陽菜」
俺は自分の感情を押し隠してめいっぱい愛想のいい微笑みを浮かべた。
「一緒に帰ろ」
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