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安田夫婦関連
眼鏡
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「珍しいな。今日は眼鏡なん?」
「え、ああ……コンタクト切らしちゃって」
土曜の朝。起きてリビングに来ると、苦笑したジョーの目元には、茶色い縁の眼鏡があった。
「今日買いに行きます」
「さよか」
言いながら、ソファに腰掛けるジョーに近づいた。
耳元にそっと指先を寄せる。
「眼鏡、嫌いなん?」
「え、だって、似合わないでしょ?」
うちはこてんと首を傾げた。
「そうでもないと思うけどな」
「そうかな。でも、コンタクトの方が絶対いいって言われますよ」
それはきっと、活動的な彼の雰囲気からそういうのだろう。
うちは相槌をうちながら、ソファの上の膝を跨いだ。
「え、ヨーコさん?」
ジョーが手にしていたスマホを横によける。うちはジョーに向き合う形で膝上に座り、耳元に口を寄せた。
眼鏡の弦を、耳に沿って舐めあげる。
ひぇ、とジョーの高い声がして笑った。
「ふふふ」
いたずらが成功した満足感に浸りつつ、その頬に頬を寄せて首に腕を回す。ジョーが戸惑いながらうちの背に手を回した。
「な、なんですか。急に」
「うん」
うちはすこし身体を離して、ジョーの顔を視界に入れた。眼鏡の中心を指先でつまみ、するりと引き抜く。ジョーは一度目を閉じ、うちが眼鏡を外し終わるとまた開いた。
「たしかにこっちの方が見慣れてるけど、たまにはええんちゃう」
言って、眼鏡の弦を片方ぱたりと畳む。
その手元に視線を感じて、またいたずら心が芽生えた。
広げたままの弦の先を、唇に押しあてる。
唇を伝うように弦を走らせ、ちらりと舌で舐めた。
ジョーの目はうちの口元に吸い寄せられたままで、その喉がごくりと動く。
弦を唇でやんわりと挟み、半端に口を開きながらレンズの近くへ動かし、また弦の先へ戻る。
弦の先端をくわえ、唇を尖らせてちゅっと吸い上げた。
ちらりと横目でジョーを見やると、その目は既に潤んでいる。
うちの挑発に負けていると見て取り、くすくす笑いながら眼鏡の弦を折り曲げて、自分の胸元に下げた。
豊かな胸元が見えるようにしながら。
「っ、よ、ヨーコさんっ……」
ふるふると小刻みに震える子犬は、懇願と欲望に満ちた顔をうちに向ける。
「なぁに?」
首を傾げて答えると、
「す、すぐそうやって……」
文句を言おうとしたジョーに、うちは笑う。
「嫌なん?」
「え……え?」
「うちがすぐ、こんなんするん」
笑うと、ジョーが困惑した後、顔を赤くした。
「嫌じゃないです」
言って、ぎゅ、とうちを抱きしめる。
「全然嫌じゃないです。むしろ好きです。大好きです。でもこういうときって大概」
「だってまだ朝やもん」
言うと、ジョーはがっくりと頭を落とした。うちはくつくつ笑ってその頭をたたく。
「……そこで、させてくれるんなら、言うことないんですけどぉ……」
「あんた始まると果てがないやないの」
「それはヨーコさんが良すぎるからいけない」
「人のせいにせえへんの」
うちは腕の中からするりと抜け出した。
「コンタクト、買いに行くんやろ。うちも散歩がてらつき合うわ」
ジョーは立ち上がったうちを見上げて、苦笑した。
「はい。行きます。……その前に」
立ち上がると、うちの隣に立って顔を覗き込む。
「キスくらいはいいでしょ?」
「仕方ないなぁ」
二人でくすりと笑うと、唇を重ねた。
「え、ああ……コンタクト切らしちゃって」
土曜の朝。起きてリビングに来ると、苦笑したジョーの目元には、茶色い縁の眼鏡があった。
「今日買いに行きます」
「さよか」
言いながら、ソファに腰掛けるジョーに近づいた。
耳元にそっと指先を寄せる。
「眼鏡、嫌いなん?」
「え、だって、似合わないでしょ?」
うちはこてんと首を傾げた。
「そうでもないと思うけどな」
「そうかな。でも、コンタクトの方が絶対いいって言われますよ」
それはきっと、活動的な彼の雰囲気からそういうのだろう。
うちは相槌をうちながら、ソファの上の膝を跨いだ。
「え、ヨーコさん?」
ジョーが手にしていたスマホを横によける。うちはジョーに向き合う形で膝上に座り、耳元に口を寄せた。
眼鏡の弦を、耳に沿って舐めあげる。
ひぇ、とジョーの高い声がして笑った。
「ふふふ」
いたずらが成功した満足感に浸りつつ、その頬に頬を寄せて首に腕を回す。ジョーが戸惑いながらうちの背に手を回した。
「な、なんですか。急に」
「うん」
うちはすこし身体を離して、ジョーの顔を視界に入れた。眼鏡の中心を指先でつまみ、するりと引き抜く。ジョーは一度目を閉じ、うちが眼鏡を外し終わるとまた開いた。
「たしかにこっちの方が見慣れてるけど、たまにはええんちゃう」
言って、眼鏡の弦を片方ぱたりと畳む。
その手元に視線を感じて、またいたずら心が芽生えた。
広げたままの弦の先を、唇に押しあてる。
唇を伝うように弦を走らせ、ちらりと舌で舐めた。
ジョーの目はうちの口元に吸い寄せられたままで、その喉がごくりと動く。
弦を唇でやんわりと挟み、半端に口を開きながらレンズの近くへ動かし、また弦の先へ戻る。
弦の先端をくわえ、唇を尖らせてちゅっと吸い上げた。
ちらりと横目でジョーを見やると、その目は既に潤んでいる。
うちの挑発に負けていると見て取り、くすくす笑いながら眼鏡の弦を折り曲げて、自分の胸元に下げた。
豊かな胸元が見えるようにしながら。
「っ、よ、ヨーコさんっ……」
ふるふると小刻みに震える子犬は、懇願と欲望に満ちた顔をうちに向ける。
「なぁに?」
首を傾げて答えると、
「す、すぐそうやって……」
文句を言おうとしたジョーに、うちは笑う。
「嫌なん?」
「え……え?」
「うちがすぐ、こんなんするん」
笑うと、ジョーが困惑した後、顔を赤くした。
「嫌じゃないです」
言って、ぎゅ、とうちを抱きしめる。
「全然嫌じゃないです。むしろ好きです。大好きです。でもこういうときって大概」
「だってまだ朝やもん」
言うと、ジョーはがっくりと頭を落とした。うちはくつくつ笑ってその頭をたたく。
「……そこで、させてくれるんなら、言うことないんですけどぉ……」
「あんた始まると果てがないやないの」
「それはヨーコさんが良すぎるからいけない」
「人のせいにせえへんの」
うちは腕の中からするりと抜け出した。
「コンタクト、買いに行くんやろ。うちも散歩がてらつき合うわ」
ジョーは立ち上がったうちを見上げて、苦笑した。
「はい。行きます。……その前に」
立ち上がると、うちの隣に立って顔を覗き込む。
「キスくらいはいいでしょ?」
「仕方ないなぁ」
二人でくすりと笑うと、唇を重ねた。
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