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第十三章 マイスイートホーム(ヒメ視点)
01 優しい時間
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光彦さんは果てると共にがくりと身体の力を抜き、私の上にもたれかかった。
ぎゅ、と後ろから羽交い締めにされたような状態が、重たいけど幸せだ。
私がイカなかったのは、初めてだ。
だけど、不思議と心が満たされていた。
いっつも気遣かってくれているのは分かっている。
でも、たまにはそうじゃなくてーー本能のままに求められたい、と思っていた。
今日は、そんなセックスだったような気がする。
光彦さんはただの雄で、私はただの雌になったような。
私を後ろから抱きしめたまま、耳元で荒い息をする光彦さんに、キスをしたくて顔を上げる。
が、それは違う意味に取られたらしい。
「悪い、重いか」
問いながら、光彦さんは身体を動かさない。
そんなに、疲れたのかな。
私は思って微笑み、唇をつきだして目を閉じた。
言わなくてもこれでわかるはず。
光彦さんは、気づいたように微笑んで触れるだけのキスをする。
唇が離れると、私はじっと光彦さんを見つめた。
「……よかった?」
いつもなら小柄な私を気遣かって、すぐに横に転がる光彦さんなのに、力が入らないのかそのまま覆いかぶさっている。
少しだけ目をさまよわせてから、気まずそうに頷いた。
私は笑って、まくらに頬を寄せる。
「よかった」
いまいち自由がきかない手を、光彦さんの頬に伸ばした。
光彦さんは黙ってされるがままになっている。顎と頬の間くらいに触れると、目を細めた。猫科の動物みたいに見えてくる。
「でも、後ろはときどきだけね」
光彦さんはぎくりとしたように目をまたたかせ、慌てたように上体を浮かした。私は笑って身体を反転させ、首に手を伸ばす。
「だって、光彦さんのこと、抱きしめられないんだもん」
光彦さんは笑った。
それから、改めて正面から抱きしめてくれる。
私も首に回した手に力を込めた。
「光彦さん。ーー愛してる」
「ああ」
光彦さんは頷いて、少し考えるような間を置いた後、耳元で囁いた。
「ーー愛してるよ、ヒメ」
かすれたような、低い声。
それだけでイキそう。
私は自分が真っ赤になったのが分かって、首に抱き着いたままこくこくと頷いた。
顔が見えなかったのは、幸か不幸かーー
光彦さんが私の髪をゆっくりと撫でてくれる。
私はそれに合わせるように、腕の力を緩めた。
目が合うと、照れ臭そうに細められる。その顔を見て、自分の奥がきゅんと締まったのを感じた。
ひたすら、果てがない。
いくらでも、欲しいんだ。私。光彦さんだったら。
そう気づいて、はしたない女にでもなった気がして、恥ずかしくなる。
光彦さんは微笑みながら首を傾げた。
「どうした?」
ぶんぶんと、私は首を振る。
「何でもない」
ーー好き。
愛してる。
もっと触って。
私を抱いて。
ときに優しく、ときに本能のままに、ときに貪るように。
私の全てを、侵して。
あなただけになりたい。
共にベッドに横たわった夜だけは、せめて。
私とあなただけ、になりたい。
暴走し始めそうな想いが怖くなって、私は手を光彦さんの背中に回し、胸元に顔を擦り寄せる。
光彦さんは穏やかに私を抱きとめ、髪を撫でた。
「……痛くなかったか?」
私は黙って首を横に振る。光彦さんは少し安心したようだった。
「でも、イカなかったろ」
嘘でもイッたと言うべきかと思ったが、やめた。いつも演技していると疑われても困る。こくり、と一度だけ頷くと、光彦さんは息を吐き出した。
「ごめん」
言って、今からでも挽回しようというのか、さりげなく手を私の下腹部に伸ばした。私は慌てる。
「ま、待って」
「何だ?」
「いい。今日は、もういいから」
光彦さんがきょとんとする。
「……だって、物足りないだろ?」
「そうだけど、そんなこともなくて」
言いながら、自分でも支離滅裂だと気づいて苦笑する。
「ええと、身体は物足りないけど、心は満たされてるから、大丈夫」
光彦さんは言葉の意味を考えるように、数度まばたきをした。
それから、微笑む。
「あ、そう。……なら、いいのな?」
私はこっくりと頷く。
光彦さんは嘆息して、私の横にごろりと転がった。
そして、抱きまくらのように私をぎゅっと抱きしめる。
こんな風に甘えてくるのは珍しい。
思ってまた、きゅんとした。
そろそろと手を伸ばし、髪を撫でる。
気持ち良さそうに笑う気配がした。
「……後ろ、そんなに良かったの?」
一瞬のためらいの後、光彦さんは私を抱きしめる腕に少し力を込めた。
「すげぇよかった」
きゅん、とまた、中心が疼く。
ああ駄目。彼の言葉一つで、達してしまいそう。
それくらい、普段と少し違う光彦さんが愛おしかった。
「じゃあ、ときどき、させてあげる。……ときどきね?」
「抱きしめられないから?」
「うん、そう。キスも、できないし」
「代わりに俺がするっていうのは?」
こんな甘いモードが続くのも、珍しいことだ。
優しい声音が耳元に響くだけで、私の奥から蜜が出てくる。
「だって……私も抱きしめたい」
光彦さんは私の耳元で笑った。そしてまた、私をぎゅっと腕の中に閉じ込める。
じっとその中に収まっていると、光彦さんは頬を擦り寄せるようにしてきた。
くすぐったさに、笑う。
「どうしたの?」
「いや、ごめん。……苦しい?」
「苦しくないけど」
苦しくないけど、心とは無関係に、身体の奥が疼く。
それでも、光彦さんは私から腕を離さない。
「あー」
しばらくすると、ため息混じりの声がして、私を抱きしめた腕の力が少し緩んだ。
その合間を縫うように、少しだけ空間を作って、私は光彦さんの顔を見つめる。
光彦さんの顔は、なんとなく少年ぽかった。高揚した様子が、いつもより少しだけ彼を幼く見せているらしい。
私に見つめられて、気まずげに目を泳がせたけど、私がじっと見つめつづけていると、また視線が重なった。
「綺麗だった」
間近な視線と共に言われて、私は照れる。
頬を光彦さんの手が優しく撫でた。
「どうしてくれんだ。……もうズブズブだよ」
「ズブズブ?」
「……悔しい」
「は?」
光彦さんの言葉についていけず、私は目をぱちぱちさせる。額と額がこつりと合わさった。
「もう少し若ければ……翌日足腰立たないくらいにしてやるのに。一日中ベッドの上で啼かせてやるのに。俺がへばっててもお前がぴんぴんしてるの見ると、すげぇ悔しい」
ぶつぶつと呟きながら、その手は私の頬を撫でている。
「体力つけりゃどうにかなるかな……ジムにでも通ってみるか……ランニングするとか……」
私はくすくすと笑った。光彦さんがむくれて私を睨みつける。
すっかり迫力を欠いた三白眼が私をとらえた。
「笑うな。こっちにとっては悩ましい問題なんだぞ」
「だって……。よかった、光彦さんが今の年齢で」
「あ?」
「そうじゃなかったら、抱き潰されてたってことでしょ?」
言うと、光彦さんは厚い唇を少し尖らせた。私はその唇を軽く吸い、また微笑む。
「だったら、今くらいでちょうどいい」
私を余所に、光彦さんはまだなんとなく不満げだった。まだ少し尖ったままの唇にキスをして、私は改めて、その胸元へ頬を寄せた。
下腹部はまだ、彼を求めて疼いていたけど、この空気に包まれて眠りたくて、私は目を閉じた。
ぎゅ、と後ろから羽交い締めにされたような状態が、重たいけど幸せだ。
私がイカなかったのは、初めてだ。
だけど、不思議と心が満たされていた。
いっつも気遣かってくれているのは分かっている。
でも、たまにはそうじゃなくてーー本能のままに求められたい、と思っていた。
今日は、そんなセックスだったような気がする。
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私を後ろから抱きしめたまま、耳元で荒い息をする光彦さんに、キスをしたくて顔を上げる。
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問いながら、光彦さんは身体を動かさない。
そんなに、疲れたのかな。
私は思って微笑み、唇をつきだして目を閉じた。
言わなくてもこれでわかるはず。
光彦さんは、気づいたように微笑んで触れるだけのキスをする。
唇が離れると、私はじっと光彦さんを見つめた。
「……よかった?」
いつもなら小柄な私を気遣かって、すぐに横に転がる光彦さんなのに、力が入らないのかそのまま覆いかぶさっている。
少しだけ目をさまよわせてから、気まずそうに頷いた。
私は笑って、まくらに頬を寄せる。
「よかった」
いまいち自由がきかない手を、光彦さんの頬に伸ばした。
光彦さんは黙ってされるがままになっている。顎と頬の間くらいに触れると、目を細めた。猫科の動物みたいに見えてくる。
「でも、後ろはときどきだけね」
光彦さんはぎくりとしたように目をまたたかせ、慌てたように上体を浮かした。私は笑って身体を反転させ、首に手を伸ばす。
「だって、光彦さんのこと、抱きしめられないんだもん」
光彦さんは笑った。
それから、改めて正面から抱きしめてくれる。
私も首に回した手に力を込めた。
「光彦さん。ーー愛してる」
「ああ」
光彦さんは頷いて、少し考えるような間を置いた後、耳元で囁いた。
「ーー愛してるよ、ヒメ」
かすれたような、低い声。
それだけでイキそう。
私は自分が真っ赤になったのが分かって、首に抱き着いたままこくこくと頷いた。
顔が見えなかったのは、幸か不幸かーー
光彦さんが私の髪をゆっくりと撫でてくれる。
私はそれに合わせるように、腕の力を緩めた。
目が合うと、照れ臭そうに細められる。その顔を見て、自分の奥がきゅんと締まったのを感じた。
ひたすら、果てがない。
いくらでも、欲しいんだ。私。光彦さんだったら。
そう気づいて、はしたない女にでもなった気がして、恥ずかしくなる。
光彦さんは微笑みながら首を傾げた。
「どうした?」
ぶんぶんと、私は首を振る。
「何でもない」
ーー好き。
愛してる。
もっと触って。
私を抱いて。
ときに優しく、ときに本能のままに、ときに貪るように。
私の全てを、侵して。
あなただけになりたい。
共にベッドに横たわった夜だけは、せめて。
私とあなただけ、になりたい。
暴走し始めそうな想いが怖くなって、私は手を光彦さんの背中に回し、胸元に顔を擦り寄せる。
光彦さんは穏やかに私を抱きとめ、髪を撫でた。
「……痛くなかったか?」
私は黙って首を横に振る。光彦さんは少し安心したようだった。
「でも、イカなかったろ」
嘘でもイッたと言うべきかと思ったが、やめた。いつも演技していると疑われても困る。こくり、と一度だけ頷くと、光彦さんは息を吐き出した。
「ごめん」
言って、今からでも挽回しようというのか、さりげなく手を私の下腹部に伸ばした。私は慌てる。
「ま、待って」
「何だ?」
「いい。今日は、もういいから」
光彦さんがきょとんとする。
「……だって、物足りないだろ?」
「そうだけど、そんなこともなくて」
言いながら、自分でも支離滅裂だと気づいて苦笑する。
「ええと、身体は物足りないけど、心は満たされてるから、大丈夫」
光彦さんは言葉の意味を考えるように、数度まばたきをした。
それから、微笑む。
「あ、そう。……なら、いいのな?」
私はこっくりと頷く。
光彦さんは嘆息して、私の横にごろりと転がった。
そして、抱きまくらのように私をぎゅっと抱きしめる。
こんな風に甘えてくるのは珍しい。
思ってまた、きゅんとした。
そろそろと手を伸ばし、髪を撫でる。
気持ち良さそうに笑う気配がした。
「……後ろ、そんなに良かったの?」
一瞬のためらいの後、光彦さんは私を抱きしめる腕に少し力を込めた。
「すげぇよかった」
きゅん、とまた、中心が疼く。
ああ駄目。彼の言葉一つで、達してしまいそう。
それくらい、普段と少し違う光彦さんが愛おしかった。
「じゃあ、ときどき、させてあげる。……ときどきね?」
「抱きしめられないから?」
「うん、そう。キスも、できないし」
「代わりに俺がするっていうのは?」
こんな甘いモードが続くのも、珍しいことだ。
優しい声音が耳元に響くだけで、私の奥から蜜が出てくる。
「だって……私も抱きしめたい」
光彦さんは私の耳元で笑った。そしてまた、私をぎゅっと腕の中に閉じ込める。
じっとその中に収まっていると、光彦さんは頬を擦り寄せるようにしてきた。
くすぐったさに、笑う。
「どうしたの?」
「いや、ごめん。……苦しい?」
「苦しくないけど」
苦しくないけど、心とは無関係に、身体の奥が疼く。
それでも、光彦さんは私から腕を離さない。
「あー」
しばらくすると、ため息混じりの声がして、私を抱きしめた腕の力が少し緩んだ。
その合間を縫うように、少しだけ空間を作って、私は光彦さんの顔を見つめる。
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頬を光彦さんの手が優しく撫でた。
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「あ?」
「そうじゃなかったら、抱き潰されてたってことでしょ?」
言うと、光彦さんは厚い唇を少し尖らせた。私はその唇を軽く吸い、また微笑む。
「だったら、今くらいでちょうどいい」
私を余所に、光彦さんはまだなんとなく不満げだった。まだ少し尖ったままの唇にキスをして、私は改めて、その胸元へ頬を寄せた。
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