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第一章 ギャップ萌えって、いい方向へのギャップじゃなきゃ萌えないよね。
11 べったべたの応酬と痴女疑惑~「裁判長!私は痴女じゃありません!」
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「やっぱり忘れてるんだ」
前田氏は呆れたようにーーいや、完全に呆れていた。
えええ。やっぱり初対面じゃなかった? でも私もそんなに記憶力が悪い方じゃないんだけど。人のことを覚えられない人としては、幸弘を真っ先に思い出す。誰とでもすぐに仲良くなるくせに、全然覚えない。本人の琴線に触れないとなかなか覚えない。でもまたすぐ仲良くなるのでそんなことを誰も気にしないのである。まあ私も比較的すぐ仲良くなれる方だと思うけど、あいつの懐への入り込み具合といったらちょっと真似できない。
「俺、同期だよ。吉田さん、おもちゃ部門の採用だったから、覚えてないのかもなと思ったけど」
ぴしりと固まる。えええ。覚えてないよ。
同期といえばおもちゃ部門とゲーム部門、それぞれ十人弱である。が、研修もほとんど別々だったし、同期会だって一緒にやったのは二回、それも研修の締め日とかそういうタイミング。さらに言えば同期会と称して集まったところで、結局話題や何やの違いでおもちゃ部門採用とゲーム部門採用は自然と別れてしまうので、覚えていなくても当然といえば当然なのだけど。
でも、相手は覚えているというのは、大変心苦しい事実で。
「そ、それは……失礼しました」
「いや、別にいいけど」
前田氏改め前田くんは全然良くなさそうな仏頂面で、
「ーーサリーちゃん」
「は……」
ーーあ。
思い出した。
学生時代のあだ名を聞かれて、サリーだと答えたとき、ひとりの男が言ったんだ。
『それ、魔法使えそうだから?』
ーー違うわぁあああ!魔法使えそうってどういうことだ!そうじゃなくて、
「『りさりさりさりさーりーさーりーさりー。ほらね、分かった?』」
「思い出したー!あのときの!」
どこかで聞いたことのあるフレーズを繰り返した前田は、そういえば研修中何かと人のことを小馬鹿にしてきた男だ。そう思い出し、私はびしっと指をつきつけた。勢いよく手を動かしたために、手についていたアイスが前田の服に飛ぶ。
「ーーあ」
「あ」
二人で動きを止めたとき、なっちゃんが笑った。
「あらあら。楽しいお話もいいけど、早く片付けちゃわないと、二次被害三次被害が大変だよ、サリーちゃん」
そのようです……
私は打ち萎れて肩を落とした。前田は嫌そうに服についたアイスを見やり、自分の手の甲にも飛んでいたそれに気づく。
奴は何のためらいもなく、手の甲についたそれをちろりと舐めとったーー一瞬、垣間見える赤い舌先。その姿に、どきりとする。
ーーえ?え?何いまの。何ドキ?今昼ドキだけど。いやそうじゃないそうじゃなくて。
頭は混乱しているが、目は前田の手から離せない。前田が口元から手を外したとき、ちょうどなっちゃんがウェットティッシュを差し出してくれた。それで服を拭いた前田は、ぼんやりしたままの私に気づき、無表情な顔のまま首を傾げた。男にしては白く華奢な首元が覗く。
「どうしたの?」
私は我に返ってぶんぶんと首を振った。
「何でもない」
言いながら我に返った。こうしている場合じゃない、はやく服やら何やら片付けなくちゃ。スカートはアイスを吸い、太ももにはストッキング越しにべたつきと冷たさを感じている。これはどう考えても着替えが必要なレベル。ああもう、と思いつつスカートをめくり上げてまだ吸い込まれきっていないアイスで池を作り、とりあえずこれをそのまま袋か何かにと思いつつそろりと立ち上がったとき、
「ち、ちょ、吉田さん」
前田の上擦った声がした。
「何よ」
目の前のアイスに集中していた私は、それを制止しようという前田を睨みつけるように見やって、彼の顔が真っ赤になっていることに気づいた。
それがどうしてなのか理解できず、自分の状態を確認して目線を下ろしたときーー
単純に言えばスカートをめくり上げたまま立ち上がっていたことに気づき、慌てる。
「ち、違う!私は痴女じゃない!痴女じゃないー!!」
「わ、分かってるよ。考えなしなだけだっていうのは」
それもフォローとしてはどうなの!と言い返す余裕はない。あわあわあわと、それでもスカートを離すわけにはいかず、身動きが取れなくて固まっている私から、前田は真っ赤になった顔を背ける。ついでに眼鏡の横に手を添えて見えないように完全ブロックした。後ろでなっちゃんが腹をかかえて笑っている。笑ってないで助けてほしいと思っていたら、私の机にあったコンビニ袋(先に食べ終えたサンドイッチの空包装入り)をスカートの横に添え、スカートの上には机上のティッシュを惜し気もなく、それはもうふんだんに乗せて、溶けたアイスを吸わせた。私はべとべとになったそのティッシュを慎重にコンビニ袋に入れていく。
「……前田」
「何」
「……み、見た?」
今日の下着は何だっけ。ストッキングの下のそれに思いを馳せる。夏で暑い時にはストッキングを掃かずにサンダル出勤することもあるが、今日は一枚覆うものがあっただけマシかと自分を慰める。いやこんな慰め虚しいだけだわ。ほんと勘弁。マジで泣きそう。
前田は真っ赤になったまま、スカートを下げた私の顔を睨みつけるように見た。元々目つきが悪いから特別睨まれている気はしない。むしろその目尻から頬が赤いのがちょっとーーなんというかーー変に色気を感じてしまう。
「……見えてない。……多分」
よかったー、と肩の力を抜きかけて、小さい語尾にがくっとバランスを崩しかけた。
「多分て何だ!多分て!」
「いやだって、一瞬もしかしたら影っていうかその」
手がべとべとでなければ襟首掴むところだが、ぐっと堪えて、さして身長差のない彼の顔前に詰め寄る。前田はあくまで私の顔を見ながら、心底嫌そうにしたが、ふと言葉を止めた。
「……ちょっと耳貸して」
「え?」
諾の返事も聞かずに私の耳元に手を添える。
「ーー黄色?」
声変わり中の青年のようなハスキーボイス。耳元での囁きに、一瞬くらっとした。
前田が私から離れたとき、言葉の意味を理解するーーと同時に、今日の下着の色を思い出した。
「見てんじゃんよー!!」
「え、当たった?じゃあ見えてたかも」
「かもじゃなーい!」
「はっきり見た訳じゃないよ」
真っ赤になった私を残し、前田はきびすを返しつつ言った。
「俺のジャージでよければ持ってくるけど。履く?」
「……何でそんなもん持ってんの」
「残業長引きそうなとき、ジーパンだとリラックスできないから」
職場でリラックスが必要なのか。一種の創作家であるSEの感覚はよく分からない。たまにプログラミング担当課のところに行くと、リラックスルームと称してボードゲームやストレッチ、果てはケン玉やベー独楽で一汗かいている人もいる不思議部署の人間である。
それにしてもそんな残業用のジャージ、洗ってあんのか?……という私の疑問はしっかり顔に出ていたらしい。
「ちゃんと洗ってあるから安心して」
「じゃあ借りる」
私が即答すると、前田は呆れたように言った。
「吉田さんてほんと分かりやすいよね」
「放っとけ」
「うん、放っとく」
言いながらも、前田はちゃんとジャージを持ってきてくれた。中学のときのジャージみたいなだっさださのやつだったらどうしようと思っていたが、有名スポーツブランドの割合スポーティなデザインだ。首ーーもとい手を洗って待っていた私はそれを受け取りほっとする。
「じゃ」
去ろうとする前田を呼び止める。
「ありがとう」
お礼を言うと、鼻先でふんと言うのが聞こえた。ーーかと思えば、背を向けてスタスタと去って行く。
おいおいおーい。
なんとなく気持ちの持っていき場をなくして、私は渋面になった。
「優しいね、前田くん」
私の後ろで言ったのはなっちゃんだ。
「無慈悲冷酷な奴だと思っていたけどそうではないことは分かった」
頷きかねた私は早口で答えた。
「しかーし!優しいというのはもっと!もっとこう笑顔とか!『気にしないで』とか!せめて『どういたしまして』くらい言うでしょう!言うよね!?」
私の熱弁にも、なっちゃんはあっけらかんと笑っている。
「でもよかったね。同期だって分かって」
その点についてもいいのか悪いのか分からない。
「……とりあえず、親の敵みたいな目で見られてた理由は分かった」
部門が違ったとはいえ、相手は私のことを覚えていて、私は相手のことを忘れていたのだ。それは事実であって、罪悪感も覚える。
ーーが、しかし。
「あいつと仲良くやれる気がしない……」
「え?今でも十分仲良く見えるけど」
「どーこーがーぁ!」
頭を抱える私の横で、なっちゃんは楽しげに笑うのだった。
前田氏は呆れたようにーーいや、完全に呆れていた。
えええ。やっぱり初対面じゃなかった? でも私もそんなに記憶力が悪い方じゃないんだけど。人のことを覚えられない人としては、幸弘を真っ先に思い出す。誰とでもすぐに仲良くなるくせに、全然覚えない。本人の琴線に触れないとなかなか覚えない。でもまたすぐ仲良くなるのでそんなことを誰も気にしないのである。まあ私も比較的すぐ仲良くなれる方だと思うけど、あいつの懐への入り込み具合といったらちょっと真似できない。
「俺、同期だよ。吉田さん、おもちゃ部門の採用だったから、覚えてないのかもなと思ったけど」
ぴしりと固まる。えええ。覚えてないよ。
同期といえばおもちゃ部門とゲーム部門、それぞれ十人弱である。が、研修もほとんど別々だったし、同期会だって一緒にやったのは二回、それも研修の締め日とかそういうタイミング。さらに言えば同期会と称して集まったところで、結局話題や何やの違いでおもちゃ部門採用とゲーム部門採用は自然と別れてしまうので、覚えていなくても当然といえば当然なのだけど。
でも、相手は覚えているというのは、大変心苦しい事実で。
「そ、それは……失礼しました」
「いや、別にいいけど」
前田氏改め前田くんは全然良くなさそうな仏頂面で、
「ーーサリーちゃん」
「は……」
ーーあ。
思い出した。
学生時代のあだ名を聞かれて、サリーだと答えたとき、ひとりの男が言ったんだ。
『それ、魔法使えそうだから?』
ーー違うわぁあああ!魔法使えそうってどういうことだ!そうじゃなくて、
「『りさりさりさりさーりーさーりーさりー。ほらね、分かった?』」
「思い出したー!あのときの!」
どこかで聞いたことのあるフレーズを繰り返した前田は、そういえば研修中何かと人のことを小馬鹿にしてきた男だ。そう思い出し、私はびしっと指をつきつけた。勢いよく手を動かしたために、手についていたアイスが前田の服に飛ぶ。
「ーーあ」
「あ」
二人で動きを止めたとき、なっちゃんが笑った。
「あらあら。楽しいお話もいいけど、早く片付けちゃわないと、二次被害三次被害が大変だよ、サリーちゃん」
そのようです……
私は打ち萎れて肩を落とした。前田は嫌そうに服についたアイスを見やり、自分の手の甲にも飛んでいたそれに気づく。
奴は何のためらいもなく、手の甲についたそれをちろりと舐めとったーー一瞬、垣間見える赤い舌先。その姿に、どきりとする。
ーーえ?え?何いまの。何ドキ?今昼ドキだけど。いやそうじゃないそうじゃなくて。
頭は混乱しているが、目は前田の手から離せない。前田が口元から手を外したとき、ちょうどなっちゃんがウェットティッシュを差し出してくれた。それで服を拭いた前田は、ぼんやりしたままの私に気づき、無表情な顔のまま首を傾げた。男にしては白く華奢な首元が覗く。
「どうしたの?」
私は我に返ってぶんぶんと首を振った。
「何でもない」
言いながら我に返った。こうしている場合じゃない、はやく服やら何やら片付けなくちゃ。スカートはアイスを吸い、太ももにはストッキング越しにべたつきと冷たさを感じている。これはどう考えても着替えが必要なレベル。ああもう、と思いつつスカートをめくり上げてまだ吸い込まれきっていないアイスで池を作り、とりあえずこれをそのまま袋か何かにと思いつつそろりと立ち上がったとき、
「ち、ちょ、吉田さん」
前田の上擦った声がした。
「何よ」
目の前のアイスに集中していた私は、それを制止しようという前田を睨みつけるように見やって、彼の顔が真っ赤になっていることに気づいた。
それがどうしてなのか理解できず、自分の状態を確認して目線を下ろしたときーー
単純に言えばスカートをめくり上げたまま立ち上がっていたことに気づき、慌てる。
「ち、違う!私は痴女じゃない!痴女じゃないー!!」
「わ、分かってるよ。考えなしなだけだっていうのは」
それもフォローとしてはどうなの!と言い返す余裕はない。あわあわあわと、それでもスカートを離すわけにはいかず、身動きが取れなくて固まっている私から、前田は真っ赤になった顔を背ける。ついでに眼鏡の横に手を添えて見えないように完全ブロックした。後ろでなっちゃんが腹をかかえて笑っている。笑ってないで助けてほしいと思っていたら、私の机にあったコンビニ袋(先に食べ終えたサンドイッチの空包装入り)をスカートの横に添え、スカートの上には机上のティッシュを惜し気もなく、それはもうふんだんに乗せて、溶けたアイスを吸わせた。私はべとべとになったそのティッシュを慎重にコンビニ袋に入れていく。
「……前田」
「何」
「……み、見た?」
今日の下着は何だっけ。ストッキングの下のそれに思いを馳せる。夏で暑い時にはストッキングを掃かずにサンダル出勤することもあるが、今日は一枚覆うものがあっただけマシかと自分を慰める。いやこんな慰め虚しいだけだわ。ほんと勘弁。マジで泣きそう。
前田は真っ赤になったまま、スカートを下げた私の顔を睨みつけるように見た。元々目つきが悪いから特別睨まれている気はしない。むしろその目尻から頬が赤いのがちょっとーーなんというかーー変に色気を感じてしまう。
「……見えてない。……多分」
よかったー、と肩の力を抜きかけて、小さい語尾にがくっとバランスを崩しかけた。
「多分て何だ!多分て!」
「いやだって、一瞬もしかしたら影っていうかその」
手がべとべとでなければ襟首掴むところだが、ぐっと堪えて、さして身長差のない彼の顔前に詰め寄る。前田はあくまで私の顔を見ながら、心底嫌そうにしたが、ふと言葉を止めた。
「……ちょっと耳貸して」
「え?」
諾の返事も聞かずに私の耳元に手を添える。
「ーー黄色?」
声変わり中の青年のようなハスキーボイス。耳元での囁きに、一瞬くらっとした。
前田が私から離れたとき、言葉の意味を理解するーーと同時に、今日の下着の色を思い出した。
「見てんじゃんよー!!」
「え、当たった?じゃあ見えてたかも」
「かもじゃなーい!」
「はっきり見た訳じゃないよ」
真っ赤になった私を残し、前田はきびすを返しつつ言った。
「俺のジャージでよければ持ってくるけど。履く?」
「……何でそんなもん持ってんの」
「残業長引きそうなとき、ジーパンだとリラックスできないから」
職場でリラックスが必要なのか。一種の創作家であるSEの感覚はよく分からない。たまにプログラミング担当課のところに行くと、リラックスルームと称してボードゲームやストレッチ、果てはケン玉やベー独楽で一汗かいている人もいる不思議部署の人間である。
それにしてもそんな残業用のジャージ、洗ってあんのか?……という私の疑問はしっかり顔に出ていたらしい。
「ちゃんと洗ってあるから安心して」
「じゃあ借りる」
私が即答すると、前田は呆れたように言った。
「吉田さんてほんと分かりやすいよね」
「放っとけ」
「うん、放っとく」
言いながらも、前田はちゃんとジャージを持ってきてくれた。中学のときのジャージみたいなだっさださのやつだったらどうしようと思っていたが、有名スポーツブランドの割合スポーティなデザインだ。首ーーもとい手を洗って待っていた私はそれを受け取りほっとする。
「じゃ」
去ろうとする前田を呼び止める。
「ありがとう」
お礼を言うと、鼻先でふんと言うのが聞こえた。ーーかと思えば、背を向けてスタスタと去って行く。
おいおいおーい。
なんとなく気持ちの持っていき場をなくして、私は渋面になった。
「優しいね、前田くん」
私の後ろで言ったのはなっちゃんだ。
「無慈悲冷酷な奴だと思っていたけどそうではないことは分かった」
頷きかねた私は早口で答えた。
「しかーし!優しいというのはもっと!もっとこう笑顔とか!『気にしないで』とか!せめて『どういたしまして』くらい言うでしょう!言うよね!?」
私の熱弁にも、なっちゃんはあっけらかんと笑っている。
「でもよかったね。同期だって分かって」
その点についてもいいのか悪いのか分からない。
「……とりあえず、親の敵みたいな目で見られてた理由は分かった」
部門が違ったとはいえ、相手は私のことを覚えていて、私は相手のことを忘れていたのだ。それは事実であって、罪悪感も覚える。
ーーが、しかし。
「あいつと仲良くやれる気がしない……」
「え?今でも十分仲良く見えるけど」
「どーこーがーぁ!」
頭を抱える私の横で、なっちゃんは楽しげに笑うのだった。
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