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第一章 最低な男
02 見習いたい男
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友達は俺のことを、遊び人とか女の敵とか呆れながら言うけど、正直よくわからない。
俺は別にふざけてる訳でも何でもないのだ。そのときそのときで、相手を見て、その人と誠実な関係を築いてるつもり。
というと、やっぱりふざけてるのかと言われるのだが、これが俺のつき合い方なのだから仕方ない。
即物的な生き方。刹那的な関係。にこにこしていればいくらでも人が寄ってくる俺にとって、人間関係なんてそれ以上でも以下でもない。
友達も女も、面倒なことを言い出す奴には、笑顔で別れを告げた。
「だって俺、昔からこうでずっと変わんないと思うし。嫌ならもうやめとく?」
そう言うと、彼女、を名乗りたがった女は、大概「最低」と言って泣いた。その言葉を聞くのは楽しみですらあった。
待ち受けた俺は笑顔でこう言ってやるのだ。
「その最低な男が良かったんでしょ?」
女たちは二の句を継げずに涙目で俺を睨みつけた。
俺は知っていた。女たちが、さして間を空けずに次の男を得ることを。
で、それは俺のつき合い方とどこが違う?
一ヶ月や一年そこらで移り変わる気持ちなど、どこが誠実だと言えるのだろう。
だったら、一日だろうと一時間だろうと同じことだ。
むしろ、一緒にいるその時間を大切にしてやった方がよほど誠実だし、もしそれでまた会いたいと思えば、それはそのとき考えればいいこと。
結果は同じかもしれないが、俺はこの一度だけにしようと思って女を抱くことは、ほとんどない。
ただ多くの女が、抱くと決めてから行為を終えるまでの間に、「もうこの一度きりで充分だな」と思うだけだ。
充分、満足。充分、その女のことは分かった。
つまりーー俺がその女に夢中になれるかどうかは、分かった。そういうこと。
シンプルで無駄のない考え方だと思わない?
俺のそういうつき合い方は、女だけに限定していない。
友達だって、面倒くさいなと思えば関係を断つだけの話だ。
間接的に断てなければ直接的に。
ときには「もう連絡してこないで」と言ったこともある。
そういうとき、歳の離れた兄姉たちは、呆れたように俺に言ったものだ。
「お前、もう少し友達大事にしたら?」
「人づき合いって大事よ」
五人きょうだいの末っ子である俺は、母が計算外に孕んだ子だ。
一番近い姉でも十一離れていて、俺が物心つく頃にはみんな大人の良識、ってやつを持つ年齢になっていた。
だからこそ、俺は安心して甘えん坊でわがままな末っ子として育つことができたし、逆を返せば、変に達観することにもなったんだと思う。
でも、この会社に入ってよかったなと思うことは、そんな俺でもつき合い続けてみたいなと思う人間に出会ったことだ。
それがこの春に異動した先で隣のデスクについた先輩。神崎政人、通称マーシー。
女からは結構ちやほやされる俺だけど、その俺から見てもマーシーはいい男だった。
でも何より、見習いたいのはその色気だ。
服のセンスとか、そういう表面的な話じゃない。確かに声も容姿もずば抜けてるイケてるけど、一挙一動がいちいち人目を引く。魅了する。
そんな男を初めて見た。
取引先に言っても、すぐに味方に引き入れてしまう。本人は笑顔で当たり障りのないことを言っているだけのつもりらしいが、自然な気遣いや気の利いた一言は、彼の持つ個性なのだろう。
とはいえ他人を魅了するのはときに両刃の剣だ。なかなかの苦労はしていると見えて、「お前も気をつけろよ」と言われるが、「とりあえずマーシーほど磁場が強力じゃないんで大丈夫です」と返すと半眼が返ってきた。
ある日、取引先のホテルで行うイベント準備のために、俺とマーシーの二人で出張した。
ボスは「色男二人で行って、女の子引っ掛けるなよ」と笑っていたけど、マーシーも俺もそのつもりはないのに勝手に寄って来るのだから仕方ない。
あ、ごめん、嘘。ちょっとかっこつけた。俺はたまに意図的にひっかけに行くからマーシーとはちょっと違う。
でもまあ、仕事中にそんなことするほど女に困ってはいない。
行った先では、会場となる場所の写真を撮ったり、会場図に電気の配線を書き込んだり、見晴らしを確認したりしていたのだが、時々ホールスタッフが様子を見に来た。
ホテルの制服を着た二人の女性は、マーシーに紅潮した頬を向け、
「あのぅ。お昼ご飯、どうなさるんですか?」
「あー、ちょっと急ぎの仕事があるので、会社で済ませるつもりで」
「そうですか、残念」
俺はちらりとそれを見ながら、会社のデジカメで写真を撮っていた。
人気者ぉ。
俺は笑いを堪えながらシャッターを押す。
あ、やべ。笑ってたからブレた。
「写真、いいの撮れました?」
ひょこり、と覗き込まれると同時に、甘い香水の香りがした。ローズとムスクのミックス。さすがにホテルの従業員だから、そんなにきつくはつけていないが。
「……あ」
女はちょっと照れ臭そうに、上目遣いで俺を見る。
「コロン、いい匂いですね。柑橘系?」
「ああーーうん、まあ」
いつもの笑顔をたたえたまま、曖昧に答える。
取引先の女には手を出すな。
俺のどこから嗅ぎ付けたのか、マーシーは会った初日にそう釘を刺した。
まったく、この生真面目な青年をつかまえてひどい言いようだ。
思い出して笑う。
「写真、見せてもらってもいいですか?」
「どうぞ」
にこりと微笑んで差し出すと、女は嬉しそうにカメラを手にした。手はネイルサロンで整えているのだろう。綺麗なピンクベージュに塗ってあった。
その繕ったピンク色を見て、不意にヨーコさんを思い出す。あの人はなぜか、手先の血色がいい。特に爪はまさに桜色をしている。
その手を見る度、処女みたいだ、と思う。
男とホテルから出てきた彼女が、処女なわけもないのに。
手持ちぶさたになりながらカメラを待つ。あまり時間をかけず、女は俺にカメラを返した。
「ありがとうございました」
「ううん、全然」
にこりと笑顔を返すと、女二人は頬を染めた。
「あの、今度来るときは、ぜひランチでも」
「いいお店知ってるんです」
俺とマーシーを交互に見ながら言われて、マーシーが苦笑を返した。
「機会があったら、よろしくお願いします」
先輩が口にした典型的な社交辞令の言葉に、俺は噴き出すのをこらえた。
「ジョー」
帰りの電車の中で、マーシーに声をかけられた俺は車窓から意識を戻した。
にこりと笑って、何ですかと問うと、マーシーが言いにくそうに口を開く。
「お前ってさ……意外と、潔癖症?」
問われて驚いた。俺は部屋もデスクも人並みに雑多にしていて、マーシーの方がよほど潔癖症に見える。
「何すか、それ」
思わず笑うと、マーシーが困ったように眉を寄せた。
「……カメラ」
「え?」
「しばらく、拭ってたろ。先方の人から返された後」
俺は驚いた。その行為は無意識だった。
「そんなことしてましたっけ」
「してたよ。……無意識か?」
「そうみたいです」
俺はへらりと笑った。愛想がいいと言われる半面、腹の底の見えない奴、とか、意外と腹黒い、とか言われる笑顔。そんな言葉で俺の笑顔を評価する人間が、俺の何を知った気になっているのか分からない。俺は笑いたいときに笑っているだけだ。
表情なんて俺にとっては細事だから、笑っている方が得なら笑う。それを繰り返していたら、普通の顔が笑顔になっただけで、そこにさして理由はない。
マーシーは苦笑した。
「ま、多分向こう気づいてなかったからいいけどさ。不愉快になる人もいるだろうから、ビジネスでは気をつけろよ」
言われて、はーいと間伸びした返事をする。
この人、ほんと面倒見がいいよなぁ。
俺みたいに仕事にやる気のない人間、わざわざ面倒見てくれるんだから。
あ、もう一つ思い出した。
俺がマーシーを手本にしたい理由。
「マーシー、今日は残業?」
「馬鹿言うな」
マーシーが呆れた顔で答える。
「俺は残業はしない主義だ」
そうそう、これこれ。
俺は笑って、額に軽く手を添えた。
「ついていきます、先輩」
「あー、そう。まあそこはな、見習っていいぞ。ただし仕事はしろよ、俺があおりを食うのは真っ平だ」
少し偉そうに返されて、俺はまた笑った。
俺は別にふざけてる訳でも何でもないのだ。そのときそのときで、相手を見て、その人と誠実な関係を築いてるつもり。
というと、やっぱりふざけてるのかと言われるのだが、これが俺のつき合い方なのだから仕方ない。
即物的な生き方。刹那的な関係。にこにこしていればいくらでも人が寄ってくる俺にとって、人間関係なんてそれ以上でも以下でもない。
友達も女も、面倒なことを言い出す奴には、笑顔で別れを告げた。
「だって俺、昔からこうでずっと変わんないと思うし。嫌ならもうやめとく?」
そう言うと、彼女、を名乗りたがった女は、大概「最低」と言って泣いた。その言葉を聞くのは楽しみですらあった。
待ち受けた俺は笑顔でこう言ってやるのだ。
「その最低な男が良かったんでしょ?」
女たちは二の句を継げずに涙目で俺を睨みつけた。
俺は知っていた。女たちが、さして間を空けずに次の男を得ることを。
で、それは俺のつき合い方とどこが違う?
一ヶ月や一年そこらで移り変わる気持ちなど、どこが誠実だと言えるのだろう。
だったら、一日だろうと一時間だろうと同じことだ。
むしろ、一緒にいるその時間を大切にしてやった方がよほど誠実だし、もしそれでまた会いたいと思えば、それはそのとき考えればいいこと。
結果は同じかもしれないが、俺はこの一度だけにしようと思って女を抱くことは、ほとんどない。
ただ多くの女が、抱くと決めてから行為を終えるまでの間に、「もうこの一度きりで充分だな」と思うだけだ。
充分、満足。充分、その女のことは分かった。
つまりーー俺がその女に夢中になれるかどうかは、分かった。そういうこと。
シンプルで無駄のない考え方だと思わない?
俺のそういうつき合い方は、女だけに限定していない。
友達だって、面倒くさいなと思えば関係を断つだけの話だ。
間接的に断てなければ直接的に。
ときには「もう連絡してこないで」と言ったこともある。
そういうとき、歳の離れた兄姉たちは、呆れたように俺に言ったものだ。
「お前、もう少し友達大事にしたら?」
「人づき合いって大事よ」
五人きょうだいの末っ子である俺は、母が計算外に孕んだ子だ。
一番近い姉でも十一離れていて、俺が物心つく頃にはみんな大人の良識、ってやつを持つ年齢になっていた。
だからこそ、俺は安心して甘えん坊でわがままな末っ子として育つことができたし、逆を返せば、変に達観することにもなったんだと思う。
でも、この会社に入ってよかったなと思うことは、そんな俺でもつき合い続けてみたいなと思う人間に出会ったことだ。
それがこの春に異動した先で隣のデスクについた先輩。神崎政人、通称マーシー。
女からは結構ちやほやされる俺だけど、その俺から見てもマーシーはいい男だった。
でも何より、見習いたいのはその色気だ。
服のセンスとか、そういう表面的な話じゃない。確かに声も容姿もずば抜けてるイケてるけど、一挙一動がいちいち人目を引く。魅了する。
そんな男を初めて見た。
取引先に言っても、すぐに味方に引き入れてしまう。本人は笑顔で当たり障りのないことを言っているだけのつもりらしいが、自然な気遣いや気の利いた一言は、彼の持つ個性なのだろう。
とはいえ他人を魅了するのはときに両刃の剣だ。なかなかの苦労はしていると見えて、「お前も気をつけろよ」と言われるが、「とりあえずマーシーほど磁場が強力じゃないんで大丈夫です」と返すと半眼が返ってきた。
ある日、取引先のホテルで行うイベント準備のために、俺とマーシーの二人で出張した。
ボスは「色男二人で行って、女の子引っ掛けるなよ」と笑っていたけど、マーシーも俺もそのつもりはないのに勝手に寄って来るのだから仕方ない。
あ、ごめん、嘘。ちょっとかっこつけた。俺はたまに意図的にひっかけに行くからマーシーとはちょっと違う。
でもまあ、仕事中にそんなことするほど女に困ってはいない。
行った先では、会場となる場所の写真を撮ったり、会場図に電気の配線を書き込んだり、見晴らしを確認したりしていたのだが、時々ホールスタッフが様子を見に来た。
ホテルの制服を着た二人の女性は、マーシーに紅潮した頬を向け、
「あのぅ。お昼ご飯、どうなさるんですか?」
「あー、ちょっと急ぎの仕事があるので、会社で済ませるつもりで」
「そうですか、残念」
俺はちらりとそれを見ながら、会社のデジカメで写真を撮っていた。
人気者ぉ。
俺は笑いを堪えながらシャッターを押す。
あ、やべ。笑ってたからブレた。
「写真、いいの撮れました?」
ひょこり、と覗き込まれると同時に、甘い香水の香りがした。ローズとムスクのミックス。さすがにホテルの従業員だから、そんなにきつくはつけていないが。
「……あ」
女はちょっと照れ臭そうに、上目遣いで俺を見る。
「コロン、いい匂いですね。柑橘系?」
「ああーーうん、まあ」
いつもの笑顔をたたえたまま、曖昧に答える。
取引先の女には手を出すな。
俺のどこから嗅ぎ付けたのか、マーシーは会った初日にそう釘を刺した。
まったく、この生真面目な青年をつかまえてひどい言いようだ。
思い出して笑う。
「写真、見せてもらってもいいですか?」
「どうぞ」
にこりと微笑んで差し出すと、女は嬉しそうにカメラを手にした。手はネイルサロンで整えているのだろう。綺麗なピンクベージュに塗ってあった。
その繕ったピンク色を見て、不意にヨーコさんを思い出す。あの人はなぜか、手先の血色がいい。特に爪はまさに桜色をしている。
その手を見る度、処女みたいだ、と思う。
男とホテルから出てきた彼女が、処女なわけもないのに。
手持ちぶさたになりながらカメラを待つ。あまり時間をかけず、女は俺にカメラを返した。
「ありがとうございました」
「ううん、全然」
にこりと笑顔を返すと、女二人は頬を染めた。
「あの、今度来るときは、ぜひランチでも」
「いいお店知ってるんです」
俺とマーシーを交互に見ながら言われて、マーシーが苦笑を返した。
「機会があったら、よろしくお願いします」
先輩が口にした典型的な社交辞令の言葉に、俺は噴き出すのをこらえた。
「ジョー」
帰りの電車の中で、マーシーに声をかけられた俺は車窓から意識を戻した。
にこりと笑って、何ですかと問うと、マーシーが言いにくそうに口を開く。
「お前ってさ……意外と、潔癖症?」
問われて驚いた。俺は部屋もデスクも人並みに雑多にしていて、マーシーの方がよほど潔癖症に見える。
「何すか、それ」
思わず笑うと、マーシーが困ったように眉を寄せた。
「……カメラ」
「え?」
「しばらく、拭ってたろ。先方の人から返された後」
俺は驚いた。その行為は無意識だった。
「そんなことしてましたっけ」
「してたよ。……無意識か?」
「そうみたいです」
俺はへらりと笑った。愛想がいいと言われる半面、腹の底の見えない奴、とか、意外と腹黒い、とか言われる笑顔。そんな言葉で俺の笑顔を評価する人間が、俺の何を知った気になっているのか分からない。俺は笑いたいときに笑っているだけだ。
表情なんて俺にとっては細事だから、笑っている方が得なら笑う。それを繰り返していたら、普通の顔が笑顔になっただけで、そこにさして理由はない。
マーシーは苦笑した。
「ま、多分向こう気づいてなかったからいいけどさ。不愉快になる人もいるだろうから、ビジネスでは気をつけろよ」
言われて、はーいと間伸びした返事をする。
この人、ほんと面倒見がいいよなぁ。
俺みたいに仕事にやる気のない人間、わざわざ面倒見てくれるんだから。
あ、もう一つ思い出した。
俺がマーシーを手本にしたい理由。
「マーシー、今日は残業?」
「馬鹿言うな」
マーシーが呆れた顔で答える。
「俺は残業はしない主義だ」
そうそう、これこれ。
俺は笑って、額に軽く手を添えた。
「ついていきます、先輩」
「あー、そう。まあそこはな、見習っていいぞ。ただし仕事はしろよ、俺があおりを食うのは真っ平だ」
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