たつのおとしご(保存版)

未月玲音

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始まりの話

たつのおとしご1

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声が聞こえたんだ。



エストリス大陸東に位置する小国にある小さな街、スレスタ。旅から旅への根無し草の僕は夕刻に辿り着いた街で、数日ぶりの屋根のある寝床に有り付けることに小さく安堵の息を吐いていた。
早速とこれまでの道中、退治した魔物の落とした結晶石をいくつか換金して今後の旅費に変えてしまうと宿屋に向かって部屋を取る。こじんまりとした小さな宿だったが、内装は暖かく出された食事も美味しい。機嫌良く割当てられた部屋に戻り、早めに寝てしまおうかとベッドに潜り込んだ。
その時。

小さな、小さな頭の中に響く声。部屋の外で誰かが話しているということではない。直接頭の中に響いてくる。
「………呼んでいる」
その声はまるで迷子になり、一人親を求めて泣く子供のようなそんな声。そっとベットから降り、窓へと歩み陽の落ちた外の街並を眺める。窓から見えた街の外に、月の光を受けて青白く光る霧に覆われた森が見えた。
声はあそこから聞こえていた。


次の日、出された朝食のシチューを口にしながら人の良さそうな宿の主人に昨日見た森についての事を尋ねてみた。
すると主人は顔色を変え『いかない方がいい』と僕に言うのだ。
あの森は昔から晴れることのない霧に覆われた『ミストフォレスト』というらしい。それ程危険な森ではなかった筈なのだが十数年前に、何かあったのか霧が一段と濃くなり地元の人間でさえ、元の森を歩き知っていたものでさえ迷い、時に行方不明者を出すという迷いの森になったというのだ。多少魔法に通じている者の話では、魔法の霧が生じているとのこと。昨日の夜にみたその森の印象は、僕の思っていたことと重なっていた。
「何か、とてつもない魔物でも住み着いたのか…とにかく、用事がないならただの興味本位でもいかないことをおすすめしますよ」
宿の主人の善意から来る言葉に僕は頷き返しながらも心は、すでにその森に向かう事を決意していた。僕にしか聞こえない、声の主を捜し出す為に。

森へと向かう出入り口は封鎖されていた為に、僕は別の街道に伸びる街の出入り口から少し遠回りすることで森へと向かった。霧の森は、入口ですら数メートル先が見るかの白く濃い霧で覆われていた。確かにこれは例えそのあたりの木々に印をつけて進もうが、数歩進めばどの木に付けたかすら分からなくなる程、おかしい程に濃い。宿の主人はこの霧を魔物の仕業ではと言っていたが間近で見ることで、僕は別の印象を確信した。この霧は何かを守ろうとしていると。それはあの声の主なのかもしれない。そう考えながら僕は、森の奥へと入っていった。森に近づいたことで、少しだけ微かだった声が大きくなるのを感じながら、声のする方を目指して。


霧は濃いがそれ程深い森ではないと高をくくっていたが、歩いても歩いてもなかなか声の元へと辿り着けない。少しは近づいているのだと思う、『だれかきて』『だして』と呼ぶ声ははっきりと聞こえる様になった。
けれどその一定の距離から近づくことができないのだ。魔法の霧が惑わせているのだろうか。
僕ならば、意識を集中して魔力ーこの世の生き物には少なからず魔力、魔法の力があるーの塊、この場合はスレスタの街の人達の魔力の集合体かーを探り出せば戻る事は可能だけど、声の主は誰かを求めているのだ引き返すことは出来ない。ならばと、僕は一息深呼吸をすると深く深く意識を集中させる。
額にある紋章に力を注ぐように。

世界に3つ、人間、竜族、妖精族にひとつずつ分かれ世界の王となる証し、ダブルキング。
王達の上に立つ王という意味の紋章はさまざまな力を僕に貸してくれる。
たとえば。


『くすくす…、すごーく珍しいお客さんだよ』
『ほんとうだ、こんにちは人間の王様さん』
『どうしたの?』
『どうしたの?』
紋章の力を感じ取ったこの森に住んでいるのだろう妖精が姿を表す。くるくると僕の周りを踊るように飛び回りながら、花の密のような声で尋ねてくる。
「初めまして、いきなり呼び出しちゃってごめん…君達、ここに住んでる妖精…でいいのかな?」
『うん』
「実は…」
妖精族には王以外の上下関係というものがない。他種族であろうと、自分達の王以外は同じ線に立つ相手として話す。
僕だけは、その妖精の王様と同じ紋章を持っているということで多少のお願い事はできるのだけど。姿を見せてくれた妖精達に僕がここにきた目的を話すと、彼女達は口々に語り始める。
『それって、きっとあの卵だよね』
『うんうんそれしかないもの』
「……卵?」
『そう!すごーく大きな卵がこの森にあるの』
『わたしたちしかそこにいけないの、人間が近づくと魔法の霧で戻しちゃうんだよ』
なるほど、それで一定の距離以上近づけない訳だ。
『でも、その卵さんずっとひとりぼっちで泣いてるの』
『お外に出たいのに、出られないんだよね』
『わたしたちが時々お話してあげてるけど、かわいそうなの』
『ねぇ、人間の王様さん助けてあげることできないかな』
妖精達は、まるで自分達のことにようにその声の主のことを心配しているらしい。
どうにかできないか、と期待を込めた眼差しで見つめられる。
「僕もね、助けられないかと思ってきたんだ…いざ目の前に立って期待に答えられるか分からないけど…僕でも、何かできるのだったら」
助けてあげたい。でもその為には
「でもこの霧で僕一人ではその卵の元へは辿り着けない、案内してもらってもいいかな?」
人間以外の種族の協力が必要だ。そのことを彼女達に伝えれば、頷き合って。
『うん、人間だけどダブルキングの王様さんなら信用できるね』
『わたしたちに付いてきて、案内するよ』
『はぐれないでね』
ひらひらと僕の周りを飛び回る。早速と案内を始めようと、僕から離れた妖精が一人小さな悲鳴を上げた。



低い獣の唸り声と、霧の中で不気味に光る瞳がいくつか。
「魔物か」
『やだ、こわぁい』
『食べられちゃう』
現れたのは血のような赤い瞳を持った黒い狼、シャドーウルフ。集団で行動し、人や妖精に牙を剥く低級の魔物。この霧の森の所為で人間という獲物が減り、久方ぶりの狩りが出来るとでもいうように低く喉を鳴らせている。
怖がって、僕の後ろに隠れる妖精を庇いつつ戦闘態勢をとった。こういった集団で行動する魔物には一匹ずつ削っていくよりも魔法で片付けた方が楽だ。深く深呼吸をして、自分の中の力を形にしていく。

(冷たき刃 魔の者をを打ち祓う氷の矢 降り注ぐそれは雨のように その身に深く突き刺さる)
「『氷矢の雨』」
唱えるが早く、矢のような形をした氷が何百と具現化し、我れ先にと魔物達に突き刺さる。手足を射抜いて動きを封じ、身体にいくつもの弓矢が射抜く。獣特有の悲鳴が上がる度に魔物達は蒸発していく、小さく光る水晶のような石だけを残して。

唐突に始まり、唐突に終わった戦闘。いつも通り静かになった森。一匹も逃がさす仕留められたようだ。
「もう大丈夫」
『びっくりしたよ…』
『ありがとう、人間の王様!強いんだね』
『わたしは信じてたもんー、だってダブルキングだよ?』
背中に隠れていた妖精達も、魔物の気配が消えて安心したように周囲を見渡している。
妖精にとっても魔物というのは天敵に近い。
あの悪意や負の感情の塊という魔物という存在は傍にいただけで、妖精にとっては毒なのだから。
「ありがと、じゃ…今度こそ案内お願いしようかな」
『結晶石はいいの?』
「うん、こんな霧の中じゃ探すの苦労しそうだし…」
『じゃあ、あとで拾っちゃおうかなー』
『わたしもー、あんな怖い魔物から生まれる割には綺麗だしね』
盛り上がる妖精達に、頷き返しながら漸く僕は目的の場所へと向かい始めた。

妖精の案内で、どれだけ歩いても近づけなかった中心部、声の元にと辿り着いた。そこは、この森の中で唯一の広場のような場所。広場にだけ霧がなく、天を扇ぐと青空が見て取れた。
そして中心部には
『あれだよ、王様さん』
何年もその場に置かれていたのだろう、苔や伸びた蔦状の草で覆われかけている大きな卵。

「……竜族の卵か…」
ここに来る途中も、様々な現状を考察し想像していた考えが現実と知り、小さく息を吐いた。自分の背丈をゆうに越える大きなもの。過去に何度か竜族の卵を見てきたが、此れ程大きなものは見た事がない。
そういえば、宿の主人がこの霧に森について異変があったのは『十何年前』と口にしていたのを思い出す。それがこの卵のことなら十年以上も、ここに放置されていたということか。僕を呼んでいた声の主がこの卵であると間違いないようだ。
しかし。

「何故、『祝福』されずにここに置き去りにされているんだ…?」

普通ならば竜族は卵を産んで一年から二年程で、中の子供に名前を付けることで誕生させる。それに卵だって元から巨大なものではなく、将来どんなに大きく育つ竜でも産み落とされる卵の大きさは人間の赤子と同じくらいだ。
持ち運ぶぐらいできるはずであるのに。
ここまで案内してくれた妖精達に話しを聞いてみても、『何時の間にかあった』ということで詳しいことは知らないようだった。どうしても連れていけない理由でもあったのか、それともふ化させる前に両親に何らかの事故でも起きたのか、いずれにしてもこのままにはしておけないだろう。
このまま放っておけば、数年の内に卵は朽ち中の子供は外を知る事なく卵と共に果ててしまうだろう。本当ならば、親に望まれて誕生させるのが一番なのだが、その可能性はあまりにも低い。それにこの卵から聞こえる声は、竜の子供は、外に出たいと願っている。


心配そうに見つめる妖精に僕は安心させるように笑いかけると、人差し指を突き出して空中に魔法陣を書き込んでいく。竜が、子供の誕生させる為の大事な儀式。
この『祝福』は竜族だけのもの。

人間は知らないし、知られてはいけないもの。
でも僕なら出来る。

指先で、竜の言葉を綴りながら卵を囲むように、魔法陣を書き上げていく。

『霧深き森に佇む 忘れられし竜の子よ 我が祝福を受け大地に足をおろせ その眼で空の青さを知れ その心に感情という花を咲かせよ 我が名は瑠歌・ルシェリル 竜の子よ、我が名の一部を受け取り誕生せよ  我は竜の子の誕生を祝福する! その硬き殻を破り産まれ出よ  森瑠  !!』

祝詞と唱え終わると同時に、閃光と軽い音を立てて殻が割れた。上手くいったようだと安心したのだけど、中にいた竜の子の姿を見留めて僕は目を見開いた。絹のような、糸で包まれていた竜は人と同じ姿をしていたからだ。
「……龍人……」
竜族は巨大な爬虫類のような姿をしているものが殆どで、人の姿をしている竜族は彼らの中でも特別な存在。そんな龍人が、地上で置き去りにされていたなんてと驚きを隠せない。と、外気に触れたことで龍人の身体と殻を支えていた糸がぷつりと切れていく。それと同時に糸は質素な衣服に変化し、龍人の身体を包んだ。
支えるものが無くなり殻から崩れ落ちそうになるのを慌てて支え、地面に未だ眠る龍人の子を横たわらせた。
『うわぁ、この子が中の子だったんだー』
『よかったね、お外にでられて』
『うんうん、でも森瑠ちゃんだっけ?この子のお父さんとお母さんどうしちゃったんだろう』
成り行きを見守っていた妖精達も安心したように眠る龍人の子供の周りを飛び回ったり、小さな手で頭の撫でたりしている。
『人間の王様はこの子、どうするの?』
「…このままにしては置けないね、僕が誕生させた責任もあるし…」
自分よりも背丈のある龍人の子、森瑠を運ぶには少々力が足りなくて自ら目覚めるまで、この場で休憩していようと準備をしながら僕と妖精は話を進める。
「できれば、エデンに送ってあげたいけど」
エデンにもっとも近い大陸の端まで行けば、運があれば巡回中の竜に見つけてもらい上に運んでもらうこともできるけど。まずは森瑠が今、どんな状態であるのか確かめるのが先だ。十何年も卵の中で、外を知らずに身体だけ育ってしまった龍人の子供。最悪言葉も話せないかも知れない。そう考えながら火を起こしていると。

『…あれ、霧が…少し薄くなったみたい』
『本当だ…昔の普通の霧の森に戻ってるよ』
妖精達の話に顔を上げると、この広場だけ霧が避けられているのは相変わらずだが木々を流れる霧がずいぶんと薄い。辺りを包んでいた魔法の力が無くなっている。
「…あの魔法の霧は、この卵を守っていたんだね」
卵に付加していたのか、殻が壊れたことでその効力を失ったのだろう。これでもう迷いの森とあの街の人々に恐れられることは無くなるだろうが、これで更に森瑠を放って置けない状況になった。眠っている間に森瑠を今まで守っていた卵の殻を、回収してしまう。
竜がいたという痕跡を消すために。妖精達がどうするのかと興味津々に聞いてきたのを、できればこの竜自身の為に使えるかもしれないから持っておくと答えた。こんなことしか出来ないけれど。まるで、自分が森瑠の全てを握ってしまっているようで苦笑を浮かべる。




それから半刻程。
退屈を嫌う妖精は竜の子の目覚めを待つよりも、久しぶりの『普通の霧の森』を探索しに何処かへ行ってしまった。
一人旅を続けていると、種族は違うとはいえ短時間でも仲間がいたという実感で少々寂しく思えてしまう。少々肌寒い、と起こしたたき火に枯れ木の枝を継ぎ足していると、衣擦れの音。龍人の子に掛けていた毛布が動く。
ぴくりと身体が揺れ、閉じていた瞳がゆっくりと開かれる。

目覚めた。

じっと成り行きを見守っていると龍人、森瑠はゆっくりと身体を起こしてきょろきょろと辺りを見回す。
そして
「……ここ、は…」
当たり前のように、言葉を紡ぐ。
「……話せるの…?僕の言葉、分かる?」
驚きながら森瑠に言葉を掛けると彼は頷き、返事をする。
「はい、わかります、そして貴方のことも…私を目覚めさせてくれたのは貴方ですね」
産まれたばかりだというのに、すらすらと喋るその様子に驚く。
髪の色や、手首にある結晶の色で風属性の龍人だと思っていたが、違っていたらしい。僕はかなり珍しい龍人を目覚めさせたようだ。
いくら人間より賢く、そして身体が成長していたとはいえいきなり言葉なんて話せるものではない。人間と同じように、親や周りの語りかけに言葉を覚えていくのは人と同じ。唯一、生まれてすぐ言葉を話すなんてことが出来る種族はひとつしかない。
その血脈に先祖が得た知識を自動的に受け継ぐ龍の種族『知識の竜』のみだ。竜族の中でもその特殊な血脈ゆえに貴重種とされている龍人。
僕もはじめて出会う種族に内心、胸が高鳴る。森瑠はきちんと座り直して、小さく頭を下げる。
「ありがとうございます、私に名前を下さって…私の声は、貴方に届いたのですね」
「いや、君の親でもないのに勝手に蘇られて、すまないと思う」
「いいえ、あのままでは私はここで朽ちていたかもしれません…」
非常に礼儀正しい森瑠は、少し顔を曇らせて小さく息を吐いて
「私は、多分捨てられたのでしょうから」
と寂しいことをいう。
「そんな、自分の子の誕生を喜ばない親なんて…それに、君の眠る卵を守る為に霧の結界が張られていたよ?本当にいらないなら、そんなことしないと思う」
自分で言っても慰めになってない事を森瑠に言っている気がする。けれど生まれてすぐに『捨てられた』と感じているなんて悲し過ぎる。
そして僕の中で、強い決意が生まれた。

「君の本当の両親を探そう」
「……え」
「そして僕が付けた仮の名前じゃない本当の名前を貰いにいくんだ、僕も探すの手伝う」
僕が与えた借りそめの名では、本当の力は出し切れない。血の繋がったものから授かってこそ本当の力が発揮出来るのだから。
森瑠と同じ、知識の竜を探し出せば何か分かるかもしれない。何かの事故でこういった結果になってしまったにしろ、事実を突き止めなければ。この子は捨てられた子でないと証明したい。森瑠は驚きに目を瞬かせていたが、小さく小さく口を開いた。

「……いいのですか?」
「もちろん、どうせ僕は根無し草の旅人だ、目的の場所も何も決まっていない…好きな時に好きな場所を旅をしているだけの存在だ、だから目的が出来ることに何も問題はない」
不安そうに見つめる森瑠に、僕は安心させようと笑みを浮かべる。
「本当は会いたいでしょ?自分の本当の両親に、だから待ってないで自分から探しにいこう」
僕の言葉に、森瑠の顔が強張る。
そして
「…はい……ぁい、たい…です…わた、しの…お父さんと…お母さんに」
ぽろぽろと熱い涙を流す森瑠の肩を抱いてよしよしと頭を撫でる。

「よし決まりだね。一緒に君の両親を探す旅に出ようよ」
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