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3.付き合った人数
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貴弘はあれから部屋着を着るとカレーを温め直していた。晩ご飯の配膳が済むと風香の部屋に向かって声を出す。
「おい、まだか? もう出来るぞ」
「あ、今行く」
二人は晩ご飯は出来るだけ一緒に食べる事にしていた。その方が食費も浮くし、当番制にした事で楽して晩ご飯にありつけるからだ。今晩は貴弘が作ったので明日は風香の番だ。部屋から風香が出てくると気の抜けたジャージ姿だった。引っ越して数日は普段着に近いものを着ていたようだが三日目にして諦めたように気の抜けたボロジャージにシフトした。
ダイニングテーブルの席に着くと風香は嬉しそうにスプーンを握った。「いただきます」と呟くと目の前のカレーを嬉しそうに眺めている。
「貴弘、本当に料理ができるようになったんだね……絶対嘘だと思ったんだけど」
「今のご時世料理ができないとポイントが低いらしいぞ……」
貴弘は自慢げに笑う。風香はカレーの香りを目一杯吸うと大きな口を開けてカレーを放り込んだ。仕事終わりの幸せな瞬間だ。晩ご飯ほど癒される時間はない。
「色気がないな……彼氏にも言われなかった?」
「……ふん、元彼は皆理解があったみたいね、誰かさんと違って」
もちろん部屋で晩ご飯を一緒に食べた元彼など存在しない。この年でまだ処女だ。ただ悔しくてあたかも経験豊富なふりをした。風香がカチンときながらもカレーを頬張る……作った人間は気に食わないがこのカレーは最高に美味い。市販のルーだけじゃない、何かが含まれているがそれが何かは分からない。
「なぁ、風香……元彼って本当か? お前ずっと女子校、女子大だし、就職してまだ数年だろう?」
う、鋭い。
風香は貴弘を睨みつけると鼻で笑った。貴弘はカレーをいっぱい掬うと口に放り込んだ。一口が大きい……体格の差を感じる。すでに皿の半分を食べ終わっている。
「貴弘と会わなかった間にそれなりに経験積んでますからご心配なく」
「何人だ?」
「……はい?」
「分かるだろ、元彼は何人だ?」
貴弘の追及に風香の動きが止まる。まずい……そんな風に聞かれるとは想像していなかった。風香は思わず質問に質問で返す。
「……貴弘は何人なの? 高校の時にはいなかったよね?」
「あー……付き合ったのは五人だ、体だけの関係は入れてないからな」
は? 五ってめちゃくちゃ多いじゃん。ってか、体だけの関係ってどういう事? ま、まさかセフレか!? コイツ……めちゃくちゃ遊んでんじゃん!
貴弘は風香の顔を見て悪そうな笑みを浮かべた。
「なかなかやるじゃん……ま、私もそれに近いかな。付き合った人数と体の関係を持った人数が違うのはあるある。そういう友達は大事だよね!」
「……へぇ?」
なぜか風香は変なことを口走った。だって、一緒に育ってきたはずのにこんなにも差が開いているなんて悔しすぎる。貴弘は炊飯器から山盛りの白飯を皿に盛るとカレーをお代わりした。風香は気まずくなり黙々とカレーを掻き込む。
「セフレもいたとはな……とんでもない女になっちゃったワケ? 風香ちゃん……」
「あんただって女を食いまくってるんでしょうが。人のこと言えないでしょ」
二人は向かい合って睨み合う……。貴弘は視線を外すと食べ終わった皿をシンクに持っていく。風香も立ち上がり持って行くと貴弘はそれを受け取った。皿を渡す時に少し腕が当たった。その体温に風香は少し動揺するが何もなかったように台拭きを取ると貴弘から離れた。心を落ち着かせるようにテーブルを念入りに拭いていると貴弘が突然後ろから抱きしめた。
「風香と一緒に住んじゃったから……セフレが呼べないんだよな……風香もこの部屋に呼び込んでヤリまくりたかっただろ? もしかしたら今頃このテーブルの上でヤってたかもな……」
貴弘が耳元で囁く。表情は見えないがその熱い吐息まじりの声に心臓が爆発しそうだ……。
「ふ、ふざけ──」
「よいっしょっと……」
貴弘は風香をテーブルに乗せた。仰向けにされた風香の太腿を撫でながら股の間に体をねじ込み体重をかけた。風香は突然のことに固まる。体を起こそうにも貴弘の重さで身動きが取れなくなった。背中に当たる木のテーブルが冷たい。
なぜこんなことになっているのか……どうして貴弘に押し倒されているのだろうか──。
「なぁ、歴代のセフレとこんな事したか? ん? それとも恋人とヤったか?」
貴弘はねっとりとした視線で捲れ上がった風香の服の裾から覗く白い肌を見つめる。大きな手を滑り込ませて、その肌の感触を確かめるようにゆっくりとなぞった……。へその周りから脇腹へと動く……そのゆっくりした動きに風香の腰が浮く。その様子を見て貴弘は妖艶に笑った。風香の服の中に手を突っ込んだまま耳元で囁いた。
「エロいな……こんな子だったっけ? 悲しいな……。昔は胸も平たかったのにな」
「……っ」
風香は勢い良く体を起こすと貴弘の胸に頭突きした。油断していたのか鳩尾に入り貴弘の顔が歪む。
「よ、弱いわね、今までの男たちとは違うわね! バーカ」
風香は立ち上がると颯爽と自分の部屋へと戻っていった。貴弘はその背中を見て鼻で笑った。
「おい、まだか? もう出来るぞ」
「あ、今行く」
二人は晩ご飯は出来るだけ一緒に食べる事にしていた。その方が食費も浮くし、当番制にした事で楽して晩ご飯にありつけるからだ。今晩は貴弘が作ったので明日は風香の番だ。部屋から風香が出てくると気の抜けたジャージ姿だった。引っ越して数日は普段着に近いものを着ていたようだが三日目にして諦めたように気の抜けたボロジャージにシフトした。
ダイニングテーブルの席に着くと風香は嬉しそうにスプーンを握った。「いただきます」と呟くと目の前のカレーを嬉しそうに眺めている。
「貴弘、本当に料理ができるようになったんだね……絶対嘘だと思ったんだけど」
「今のご時世料理ができないとポイントが低いらしいぞ……」
貴弘は自慢げに笑う。風香はカレーの香りを目一杯吸うと大きな口を開けてカレーを放り込んだ。仕事終わりの幸せな瞬間だ。晩ご飯ほど癒される時間はない。
「色気がないな……彼氏にも言われなかった?」
「……ふん、元彼は皆理解があったみたいね、誰かさんと違って」
もちろん部屋で晩ご飯を一緒に食べた元彼など存在しない。この年でまだ処女だ。ただ悔しくてあたかも経験豊富なふりをした。風香がカチンときながらもカレーを頬張る……作った人間は気に食わないがこのカレーは最高に美味い。市販のルーだけじゃない、何かが含まれているがそれが何かは分からない。
「なぁ、風香……元彼って本当か? お前ずっと女子校、女子大だし、就職してまだ数年だろう?」
う、鋭い。
風香は貴弘を睨みつけると鼻で笑った。貴弘はカレーをいっぱい掬うと口に放り込んだ。一口が大きい……体格の差を感じる。すでに皿の半分を食べ終わっている。
「貴弘と会わなかった間にそれなりに経験積んでますからご心配なく」
「何人だ?」
「……はい?」
「分かるだろ、元彼は何人だ?」
貴弘の追及に風香の動きが止まる。まずい……そんな風に聞かれるとは想像していなかった。風香は思わず質問に質問で返す。
「……貴弘は何人なの? 高校の時にはいなかったよね?」
「あー……付き合ったのは五人だ、体だけの関係は入れてないからな」
は? 五ってめちゃくちゃ多いじゃん。ってか、体だけの関係ってどういう事? ま、まさかセフレか!? コイツ……めちゃくちゃ遊んでんじゃん!
貴弘は風香の顔を見て悪そうな笑みを浮かべた。
「なかなかやるじゃん……ま、私もそれに近いかな。付き合った人数と体の関係を持った人数が違うのはあるある。そういう友達は大事だよね!」
「……へぇ?」
なぜか風香は変なことを口走った。だって、一緒に育ってきたはずのにこんなにも差が開いているなんて悔しすぎる。貴弘は炊飯器から山盛りの白飯を皿に盛るとカレーをお代わりした。風香は気まずくなり黙々とカレーを掻き込む。
「セフレもいたとはな……とんでもない女になっちゃったワケ? 風香ちゃん……」
「あんただって女を食いまくってるんでしょうが。人のこと言えないでしょ」
二人は向かい合って睨み合う……。貴弘は視線を外すと食べ終わった皿をシンクに持っていく。風香も立ち上がり持って行くと貴弘はそれを受け取った。皿を渡す時に少し腕が当たった。その体温に風香は少し動揺するが何もなかったように台拭きを取ると貴弘から離れた。心を落ち着かせるようにテーブルを念入りに拭いていると貴弘が突然後ろから抱きしめた。
「風香と一緒に住んじゃったから……セフレが呼べないんだよな……風香もこの部屋に呼び込んでヤリまくりたかっただろ? もしかしたら今頃このテーブルの上でヤってたかもな……」
貴弘が耳元で囁く。表情は見えないがその熱い吐息まじりの声に心臓が爆発しそうだ……。
「ふ、ふざけ──」
「よいっしょっと……」
貴弘は風香をテーブルに乗せた。仰向けにされた風香の太腿を撫でながら股の間に体をねじ込み体重をかけた。風香は突然のことに固まる。体を起こそうにも貴弘の重さで身動きが取れなくなった。背中に当たる木のテーブルが冷たい。
なぜこんなことになっているのか……どうして貴弘に押し倒されているのだろうか──。
「なぁ、歴代のセフレとこんな事したか? ん? それとも恋人とヤったか?」
貴弘はねっとりとした視線で捲れ上がった風香の服の裾から覗く白い肌を見つめる。大きな手を滑り込ませて、その肌の感触を確かめるようにゆっくりとなぞった……。へその周りから脇腹へと動く……そのゆっくりした動きに風香の腰が浮く。その様子を見て貴弘は妖艶に笑った。風香の服の中に手を突っ込んだまま耳元で囁いた。
「エロいな……こんな子だったっけ? 悲しいな……。昔は胸も平たかったのにな」
「……っ」
風香は勢い良く体を起こすと貴弘の胸に頭突きした。油断していたのか鳩尾に入り貴弘の顔が歪む。
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風香は立ち上がると颯爽と自分の部屋へと戻っていった。貴弘はその背中を見て鼻で笑った。
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