虹色小判

しまたろす

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第1章 学生編

22 弟子入り×n

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食事に手を付け始めると2人の男が入ってきて、
テーブルの前で仁王立ちする。


「素敵な薫りがするぜ、空海ちゃんよ。」


「わかるぜ。美味しいそうな匂いだ、染次郎ちゃん。」


変な会話をし始める。
いつ通りの美味しい食事だが、今日は何か違うのか?


「…本当に。そういう嗅覚だけは尊敬しますよ。」


「まあいつかわかることですし、二人占めは良くありませんわね。」


「「で、どんな面白い話をしてたんだ!?」」


やっとわかった、そういうことか。
ほんと人間なのか?この二人は?
もしや!?異世界人!?

二人からチョップを喰らう。


「胸に手を当て反省したまえ。」


「今後失礼がないように。」


「そういうところだよ!」


お約束コントが終わったので、二人も席につき、
さっき話した内容を説明する。


「その話乗った!無手ステゴロに関しては俺にまかせろ!」


そそるね!身体に関しては、俺にまかせろ!」


「俺は2人に頼んだので、2人に聞いてください。」


「正直邪魔ですが、何を言っても無駄でしょう。無茶はしないようにしてください。」


「私しもよろしくてよ。男は武器に憧れ溺れるものですわ。無駄な努力になりますわよ?」


何故か挑発的な琥珀さん。。。


「わかってねぇな~、おとこは拳で何処まで行けるかに憧れるんだよ。」


いや、どっちも憧れていないんですが。



「なんでそこでライバル視すんだよ。ま、ブレーキ役は炎帝にまかせるわ。」


「空海もですよ。ま、お互い気づいたことは報告し合いましょう。」


こっちはこっちで敵対はしていないが、我関せず状態。
…大丈夫なのか。…俺の身体と精神は持ってくれるのか。


「心配すんなよ。あいつら二人は馬鹿ではあるが、本気ばかじゃない。じゃれ合ってるだけだよ。」


「それはわかってるけどさ。むしろ君の方が信用ならない。」


骨を伸ばすとか言って、わざと骨折ったり、
競技じゃないからと言って、ヤバイ薬とか飲ませてきそう。


「なんでだよ!まあ心配はしなくていいが、まだ安心はするなよ~」


「ほら!やっぱり!その気じゃん!」


「そっちじゃねぇよ!」


「ん?じゃあどっち?」


「この話、俺らだけで終わると思うなよってこと。まだまだいるだろお前の友達は。確実に雷牙と葉月は突っ込んでくるぞ。」


正直こんな大事になってしまうとは。
だがやることは変わらない。



「では改めて、みんなよろしくお願いします!」



「「「「おう(えぇ)。」」」」



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