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戦闘行為

system_0033

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「もしかしたら、こいつがあの人の代わりになるかもとか思ってる?  やめなよ、そういう幻想を抱くのはさ。でもそうだな。1ヶ月、この街で生き残ってたらその与太話を聞くくらいはしてあげてもいいよ。それまで、新崎さんも奈央ちゃんも死なないでよ」


が、黒井は話を聞くわけでもなく、言いたいことを言って、手を振りながら去って行った。


新崎は寂しそうにその背中を見ていたが、過去に何かあったのかと、真治は少し気持ち悪さを感じずにはいられなかった。


「なにあいつ。スカしちゃって感じ悪っ!  私、ああいう男と女を見殺しにするやつは大っ嫌い!」


「ず、随分根に持つじゃないですか」


明らかに自分にも向けられている言葉だとわかり、引き攣った笑みを浮かべた真治だったが、ろくな反論も出来ずに奈央に助けを求めるように目で合図を送るくらいしか出来なかった。


「え?  あ、ああ。そうだ、丁度いいわ。PBMのサーチ機能を使って、黒井を調べてみて。さっき押した、タイプ切り替えのボタンの下に付いてるボタンがショートカットになってるから。PBMを相手に向けるて押せば、その人を直接サーチ出来るけど、とりあえず一覧を開いて名前から検索してみて」


話題を変えるのと同時に、PBMの機能を教えてもらうことが出来る一石二鳥の提案に、真治は慌ててPBMを取りだして、言われた通りにボタンを押した。
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