東京バベルブレイカー～殺戮都市バベル～

戦闘行為

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「げふっ！  な、なんで……」


日本刀を振り下ろし、飛んで来た男を切断した真治だったが、同時に左肩に強烈な痛みが走って後方に弾き飛ばされた。


何が起こったのか、すぐにはわからなかったが、奈央を巻き込んで地面に倒れた真治は、すぐに顔を上げて状況を確認した。


「仲間を犠牲にして、槍で突いたのか!?  なんてやつだよ！」


前田の槍の穂先から真っ赤な血が滴り落ちて、真治の肩を貫いたのだということがわかる。


激痛は、あれに貫かれたからなのだ。


「黙れよ坊主。俺の仲間は弱かったかもしれねぇけど、俺は強え！  なんせ、次期東軍四天王と呼ばれているかもしれないという噂の男なんだぜ！」


地面に倒れたままの真治に、前田の槍が突き立てられる。


今度は右肩、次に左の太ももと、いたぶるように刺して行く。


「ああああああああぁぁぁっ！」


あまりの激痛に悲鳴を上げるが、前田は顔色一つ変えずに突き刺し続ける。


「どうだ、身動きが取れねぇだろ？  そこで見てな。俺様とキュートなレディの熱い絡みをよぉ！」


血塗れで動けなくなった真治の前で、前田が奈央の腕を掴んで無理矢理に立ち上がらせた。


そして、いやらしい手つきで奈央の胸を鷲掴みにしたのだ。


「おお……この張り、弾力！  ただ柔らかいだけじゃない！  素晴らしい！  俺のやる気もグングン上がるってもんだぜ！」