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死神と荒獅子
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「さて、実際に手合わせをしてみて、黒井がいれば心強いと思うが……吹雪はどう思う?」
「えーっ! 確かに強いけどさ、あいつは絶対人の言うこと聞かないタイプだよ? 間違いなくトラブルの方が多いと思うね」
優がいなくなった途端、今度は黒井の話をし始めた死神と吹雪。
真治はその話を首を傾げながら聞いていたが、二人が何をしようとしているのかが気になって。
「あ、あの……気になってたんですけど、二人が南軍にいる理由は何ですか? ただ無意味に暴れるわけじゃなさそうですし。それに、黒井さんが心強いって……敵ですよね? 一応」
そう尋ねると、死神は少し悩むような素振りを見えた後、白く高くそびえる塔を指差して見せた。
「言っていなかったか? 私達はあの塔を目指す仲間を探している。各軍を回って強い仲間をな。しかしながら見ての通り、吹雪が全く妥協をしないせいで全然集まっていない有り様だ」
「あっ! 酷い酷い! 恵梨香が手合わせだって相手を殺しちゃうから、二度と私達の前に姿を見せなくなるだけじゃない! 人のせいにしないでよね!」
「なんだと! 元はと言えば吹雪を納得させる為に私がだな!」
こうして言い合っている姿を見ていると、物騒な二つ名で呼ばれているなんて思えないくらい微笑ましい。
「ははっ……死神と殺し屋……か」
「えーっ! 確かに強いけどさ、あいつは絶対人の言うこと聞かないタイプだよ? 間違いなくトラブルの方が多いと思うね」
優がいなくなった途端、今度は黒井の話をし始めた死神と吹雪。
真治はその話を首を傾げながら聞いていたが、二人が何をしようとしているのかが気になって。
「あ、あの……気になってたんですけど、二人が南軍にいる理由は何ですか? ただ無意味に暴れるわけじゃなさそうですし。それに、黒井さんが心強いって……敵ですよね? 一応」
そう尋ねると、死神は少し悩むような素振りを見えた後、白く高くそびえる塔を指差して見せた。
「言っていなかったか? 私達はあの塔を目指す仲間を探している。各軍を回って強い仲間をな。しかしながら見ての通り、吹雪が全く妥協をしないせいで全然集まっていない有り様だ」
「あっ! 酷い酷い! 恵梨香が手合わせだって相手を殺しちゃうから、二度と私達の前に姿を見せなくなるだけじゃない! 人のせいにしないでよね!」
「なんだと! 元はと言えば吹雪を納得させる為に私がだな!」
こうして言い合っている姿を見ていると、物騒な二つ名で呼ばれているなんて思えないくらい微笑ましい。
「ははっ……死神と殺し屋……か」
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