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西の地で
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「これくらい回避出来ないようでどうするっ! 俺の後ろに来い!」
叫ぶ内藤が鎖分銅を超高速で振り回し、雨のように降り注ぐ矢を弾く簡易的な盾を作り上げた。
光の壁を越えてすぐにある歩道橋の上には、遠距離攻撃が出来る西軍の人間がズラリと並んで南軍を待ち構えていたのだ。
「こ、こんなに激しいの!? どうするの内藤さん! これじゃあ先に進めない! やっぱり路地から入った方が良かったんじゃないの!?」
「ところがドスコイ! この最初の攻撃さえ凌げば……ほら、攻守が入れ替わるっ!」
矢の雨で死んだ人達は多くいる。その都度周囲が光で眩しく照らされて、人の命の輝きが散ったのだと実感出来た。
しかしその矢の雨の直後、光の中から飛び出した南軍の人達が歩道橋に飛び移って接近戦を仕掛け始めたのだ。
これでは遠距離攻撃どころではない。
まだ矢は飛んで来ているが、その数は激減していた。
「侵攻初心者のおぐりん達にレッスン1。光の壁を越えたら垂直方向ではなく平行に動け。侵攻に対し縦の動きには警戒するが、横の動きにはめっぽう弱いっ!」
東日本橋の歩道橋を駆け抜け、すぐ左にある道へと入った内藤。
確かに大通りと比べたら人は少ないが、それでもやはり待ち構えている集団はいた。
決して安全とは言い難い数の集団だ。
叫ぶ内藤が鎖分銅を超高速で振り回し、雨のように降り注ぐ矢を弾く簡易的な盾を作り上げた。
光の壁を越えてすぐにある歩道橋の上には、遠距離攻撃が出来る西軍の人間がズラリと並んで南軍を待ち構えていたのだ。
「こ、こんなに激しいの!? どうするの内藤さん! これじゃあ先に進めない! やっぱり路地から入った方が良かったんじゃないの!?」
「ところがドスコイ! この最初の攻撃さえ凌げば……ほら、攻守が入れ替わるっ!」
矢の雨で死んだ人達は多くいる。その都度周囲が光で眩しく照らされて、人の命の輝きが散ったのだと実感出来た。
しかしその矢の雨の直後、光の中から飛び出した南軍の人達が歩道橋に飛び移って接近戦を仕掛け始めたのだ。
これでは遠距離攻撃どころではない。
まだ矢は飛んで来ているが、その数は激減していた。
「侵攻初心者のおぐりん達にレッスン1。光の壁を越えたら垂直方向ではなく平行に動け。侵攻に対し縦の動きには警戒するが、横の動きにはめっぽう弱いっ!」
東日本橋の歩道橋を駆け抜け、すぐ左にある道へと入った内藤。
確かに大通りと比べたら人は少ないが、それでもやはり待ち構えている集団はいた。
決して安全とは言い難い数の集団だ。
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