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罪と罰
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目の前の道路を人が通り過ぎる。
先程から何人もの人が右から左へと流れて行くが、少し多すぎるのではないか。
左側に何かあるのかと思っていた時だった。
『ハッハーッ! よく集まったなお前ら! こんな愉快なショーを見に来るとは変態か!? まあいい! 早速行くぜ!』
そんな声が、左側から聞こえて来て、集まった人達の歓声が辺りに響いたのだ。
「な、なんだこれ! これは……まさか!」
真治の脳裏に過ぎったのはあの人身売買オークション。
慌てて立ち上がり、そこに集まった人達の視線の先を見てみると……いた。
ビルの上に何人も人が。
『まず一人目は、皆さんご存知のオークションのMC、村崎だ! こいつは死神にオークション会場をぶち壊されて、さらに逃げられるという失態を犯した! さあ、どうする? 罪には?』
その中の一人が、観客を煽るように問い掛けると、交差点に集まった人達が口を揃えて声を上げた。
「罰を!」
「罰を!」
「罰を!」
そして、その大合唱が聞こえた次の瞬間、恐怖に引きつった表情を浮かべた男は背後から蹴られ、ビルから落下したのだ。
手足が縛られ、抵抗が出来ない状態。さらには首にロープが掛けられていて。
ピンッとロープが張り、男はピクリとも動かなくなったのだ。
光の粒に変化することもなく、ビルの壁面を飾るように首を吊って死んだのだ。
先程から何人もの人が右から左へと流れて行くが、少し多すぎるのではないか。
左側に何かあるのかと思っていた時だった。
『ハッハーッ! よく集まったなお前ら! こんな愉快なショーを見に来るとは変態か!? まあいい! 早速行くぜ!』
そんな声が、左側から聞こえて来て、集まった人達の歓声が辺りに響いたのだ。
「な、なんだこれ! これは……まさか!」
真治の脳裏に過ぎったのはあの人身売買オークション。
慌てて立ち上がり、そこに集まった人達の視線の先を見てみると……いた。
ビルの上に何人も人が。
『まず一人目は、皆さんご存知のオークションのMC、村崎だ! こいつは死神にオークション会場をぶち壊されて、さらに逃げられるという失態を犯した! さあ、どうする? 罪には?』
その中の一人が、観客を煽るように問い掛けると、交差点に集まった人達が口を揃えて声を上げた。
「罰を!」
「罰を!」
「罰を!」
そして、その大合唱が聞こえた次の瞬間、恐怖に引きつった表情を浮かべた男は背後から蹴られ、ビルから落下したのだ。
手足が縛られ、抵抗が出来ない状態。さらには首にロープが掛けられていて。
ピンッとロープが張り、男はピクリとも動かなくなったのだ。
光の粒に変化することもなく、ビルの壁面を飾るように首を吊って死んだのだ。
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