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新たな脅威
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しおりを挟む「ハァッ、ハァッ……」
「ハァ……ハァ……だ、大丈夫か少年」
ビルの中に倒れ込むようにして入った真治は、すぐに外に視線を向けたが、恵梨香が言ったようにナイトは建物の中には入って来なかったのだ。
二人が建物の中に入った事を確認して、立ち尽くしていたナイト。
しばらくして、出て来ないと諦めたのか、中央部へと帰って行ったのだ。
「た、助かった……ポーンの新種とか、このタイミングで。それにしてもあの赤マントがいなかったら死んでたかもしれません」
「赤マント……だと? もしやそいつは切れ目の女性ではなかったか?」
「え? あ、ああ、今会ったの人はそんな感じでしたけど、あの人がいなければ俺は死んでたかもしれません」
それにしても困ったのは、真治達の目的がバベルの塔なら、ナイトを倒せるくらい強くなければならないということだ。
「バベルの亡霊……武藤、お前はまだ戦っているというのか」
そう呟いた後、恵梨香はブンブンと首を横に振った。
しかしこの状況はどうだ。ナイトが現れるまでは、ポーンを倒せる力が最低条件だったかもしれない。
だが、ナイトが現れた今、少なくともナイトとまともに戦えるくらいの力がなければ、塔を目指すことすら出来ないのではないか。
それは、かなり厳しい条件だ。
数少ない星5レア所持者と、一部の強い星4レア所持者くらいしか行けないのではないか。
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