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狂い始める歯車
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「じゃあ、行くか。作戦はわかってるね?」
黒井の言葉で、ソファから立ち上がった真治達は頷いた。
「俺と黒井さんが正面から侵入、俺が香月と戦っている間に黒井さんは津堂を探して戦う。その間に他の三人は他の場所から侵入して恵梨香さんを探す……で、良いんですね?」
真治の言葉に皆、「問題ない」とばかりに頷く。
「イレギュラーはあるだろうけど、やることは変わらないからね。何があっても、自分の役割を果たすんだ」
思えば、不思議な巡り合わせだ。
津堂と因縁があった黒井と共に東軍にやって来て、津堂を殺してほしいと言う狩野と再会し、行動を共にすることになった。
仲間がいなかった真治には、これ以上ないほどの申し出だった。
このメンバーで恵梨香を助けられなかったら、もう二度とこんなチャンスは訪れないだろう。
チラリと、まだ眠っている亜美に目を向けた真治は優に視線を向けた。
少し不安そうな表情。
一度殺された相手と、また戦おうとしていると知って、次も殺される可能性を感じるのは当然だろう。
「大丈夫、亜美が起きるまでには帰って来るから。約束だ」
そんな優の頭を撫で、強い気持ちで真治は部屋を出た。
黒井の言葉で、ソファから立ち上がった真治達は頷いた。
「俺と黒井さんが正面から侵入、俺が香月と戦っている間に黒井さんは津堂を探して戦う。その間に他の三人は他の場所から侵入して恵梨香さんを探す……で、良いんですね?」
真治の言葉に皆、「問題ない」とばかりに頷く。
「イレギュラーはあるだろうけど、やることは変わらないからね。何があっても、自分の役割を果たすんだ」
思えば、不思議な巡り合わせだ。
津堂と因縁があった黒井と共に東軍にやって来て、津堂を殺してほしいと言う狩野と再会し、行動を共にすることになった。
仲間がいなかった真治には、これ以上ないほどの申し出だった。
このメンバーで恵梨香を助けられなかったら、もう二度とこんなチャンスは訪れないだろう。
チラリと、まだ眠っている亜美に目を向けた真治は優に視線を向けた。
少し不安そうな表情。
一度殺された相手と、また戦おうとしていると知って、次も殺される可能性を感じるのは当然だろう。
「大丈夫、亜美が起きるまでには帰って来るから。約束だ」
そんな優の頭を撫で、強い気持ちで真治は部屋を出た。
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