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狂い始める歯車

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頼むから、何でもするから光の粒に変わってくれと、声を上げながら泣き続けた。


PBMが壊れているなら、たとえソウルが残っていたとしても、これでは復活出来ないと理解してしまったから。


理沙と再会出来たのに、こんなことになるなんてと、真治は泣き続けた。




「し、真治君……こんなところで何してるの? 香月はどうしたの?」




理沙を抱いてから、一体何分経ったのだろう。


美優の声が聞こたが、それでも真治は顔を上げずに、ただ伏せたまま。


「その子は……日本刀の傷じゃない。香月にやられたのね? だけど、真治君はどうして泣いてるの?」


真治に駆け寄り、美優さんはトンッと背中を叩いた。


「やっと……やっと見付けたのに……小さい頃から、ずっと好きだったのに……」


声を出すことも辛いのだろう。しゃくり上げながら話したが、そんな真治の肩を掴んで引き起こした美優。


そして。




パンッ!




と、右手を振り抜いて、頬を張ったのだ。


「しっかりしなさい! 真治君がこんなところで止まっててどうするの!? 泣く為に東軍に来たの!? 違うでしょ! この街にいたら悲しいことはいくらでも起こるけど、あなたはそれを乗り越えなきゃならないの!」
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