126 / 223
テケテケ&音楽室の怪
二十一曲目
しおりを挟む
サクラが尋ねるが、そもそもキョウジもヤスダもそれほど動き回っているわけではないし、三人とも同じくらいの情報しかないのにそこから気になることを絞り出すということ自体が無茶がある。
「……気になったんだけど、黒板に書かれた文字は『テケテケ&音楽室の怪』だったよね? それに、ピアノの音が流れてる……もしかしてこれは、音楽室に行けってことじゃないの?」
そんな中で、キョウジが言ったその言葉に、サクラとヤスダは顔を見合せた。
「それなんじゃないか? 冴えているじゃないかキョウジ。やる男だと思っていたが、そんなことまで覚えているとはさすがだな」
「本当だよね。すっかり黒板の文字のことなんて忘れてたよ。脱出しろくらいしか見てなかったかも」
悲しい気持ちなのに、二人に褒められて少し照れる複雑な感情。
ヤスダはともかく、オカルト好きなサクラはしっかりと覚えていると思ったのにと、呆れる部分もあったが。
「本当は、行くの嫌なんだけどね。テケテケが本当に現れた……だったら、音楽室の怪って言うのもきっと何かあるはずだよ」
「そんなこと言っても、このままじゃ出られないんだよ? 何があるかわからないけど行こう。あ、でも鍵がかかってたら二度手間になるね。職員室に鍵を取りに行こう」
キョウジとサクラが話しているのを聞いて、軽くストレッチを始めたヤスダ。
「俺が取りに行く。お前達は先に音楽室に向かっていろ。到着するまでに追い付いてやる」
「……気になったんだけど、黒板に書かれた文字は『テケテケ&音楽室の怪』だったよね? それに、ピアノの音が流れてる……もしかしてこれは、音楽室に行けってことじゃないの?」
そんな中で、キョウジが言ったその言葉に、サクラとヤスダは顔を見合せた。
「それなんじゃないか? 冴えているじゃないかキョウジ。やる男だと思っていたが、そんなことまで覚えているとはさすがだな」
「本当だよね。すっかり黒板の文字のことなんて忘れてたよ。脱出しろくらいしか見てなかったかも」
悲しい気持ちなのに、二人に褒められて少し照れる複雑な感情。
ヤスダはともかく、オカルト好きなサクラはしっかりと覚えていると思ったのにと、呆れる部分もあったが。
「本当は、行くの嫌なんだけどね。テケテケが本当に現れた……だったら、音楽室の怪って言うのもきっと何かあるはずだよ」
「そんなこと言っても、このままじゃ出られないんだよ? 何があるかわからないけど行こう。あ、でも鍵がかかってたら二度手間になるね。職員室に鍵を取りに行こう」
キョウジとサクラが話しているのを聞いて、軽くストレッチを始めたヤスダ。
「俺が取りに行く。お前達は先に音楽室に向かっていろ。到着するまでに追い付いてやる」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる