★完結 【R18】変態だらけの18禁乙女ゲーム世界に転生したから、死んで生まれ変わりたい

石原 ぴと

文字の大きさ
5 / 82

閑話 初恋

 僕は精通してから、自分より小さな少女にしか欲情したことが無い。年を重ねる毎に少しばかり許容範囲が増えたが、でも17歳までの未成年しか欲情出来なかった。

「ねぇ、酔ってしまったわ……」

 熱い吐息を吐く女。息は酒臭い。でかパイを押し付けてしなだれかかる。

「あちらで休もう」

 そばのソファに案内しようと腰を抱いた。薄いカーテンの奥には男女が睦まじく会話を楽しんでる。
 女は首を振った。

「あっちの部屋に行きましょう」

 女の目線の先は大広間を出る廊下。その先にはベットのある男女の情事が行われる部屋がある。今夜も1組、2組……と消えってた。僕の首に腕を掛け、舌で耳の舌をなぞった。でも、僕の下半身は無反応だった。

「おい、よろしく頼む」

 友人の独身男性に押し付けて俺は夜会の会場を出た。外はもう夜明けだ。朝日が眩しい。王城に向かって歩いた。僕は王弟だが、護衛は必要ない。僕自身が凄腕の魔術師だからだ。僕を殺せるぐらいの人間ならば、優秀程度の人など一払いでやっつけられる。いれば、庇わなくてはならず、足手まといになるからだ。
 胸から杖を出し、一振りした。

障壁プロテクション

 白い薄膜がおりて、ぼくを包み込むとやがて見えなくなった。

 白い息を吐いて少女が井戸で水を汲んでいた。年は6つぐらいだろうか。側まで行くと手が赤くなっている。不憫に思い手伝ってやった。

ウォーター

 5つの桶に水を張る。ごく簡単な生活魔法だ。杖も必要ない。水魔法の適応がないと出来ない。魔石で水を作り、蛇口から水を出す魔道具もあるけれど、高価で庶民には手が出ない。

「ありがとうございます」

 少女は満面の笑みを無邪気に浮かべて礼を言った。とても可愛らしい笑顔だった。僕の下半身が熱を持つ。この少女を家に連れ帰っても何の問題ないだろう。僕はみんなが持っている一つ以外は何でも持っている。もちろん権力も。子供一人連れ帰ってももみ消せる。罪悪感がこみ上げる。後ろめたさから、僕の嵌めていた革手袋を少女の手に嵌めた。

「これあげる」

 少女は何度も振り返りながら、僕に笑顔で手を振った。
 僕は少女に劣情を抱いた。あの少女を押し倒し、この熱く滾った下半身をぶち込みたい。あの柔らかな頬を羞恥に染め、快感に身を震わせて、僕を激しく求めさせたい。だが、僕は一度もそれを実行したことはない。もし、僕が16歳の少女娶って子供をもうけたら、その3年後、僕は妻を愛しているのだろうか? そして僕に娘が出来たら、その娘に欲情するのだろうか? 僕はそれが怖い。




 今、僕に奇跡が起きている。ずっと寂しく一人で生きて死ぬしかないと思っていた僕に一筋程の光が訪れた。

「変態でもいいの。ありのままのあなたでいいの。だから私に欲情なさい」

 ありのままの僕を受け入れてくれる。頭の中で歓喜の鐘が鳴り、僕は恋に落ちた。ずっと手に入れたかった普通・・。それが無くても受けいれて貰えた。

「みたい?私は処女だし、まだ毛も生えてないのよ」

  目の前にずっと恋焦がれていた少女の秘所がある。僕の下半身がドクッと脈を打ち、さらに熱を持ち固くなった。思わず我を忘れて手を伸ばしたが、触れることは叶わず手は弾かれた。

「誰が触っていいと言ったの?」
「申し訳ございません」

 頬がじんじんと痛い。ずっとこの性癖に悩んでいて、心にいつも鉛が入っているみたいで重かった。その鉛が軽くなった気がした。あぁ僕はずっと誰かに、いやたぶん欲情の対象である少女に罰してほしかったのだと気が付いた。

「私は寛大だから許してあげるわ。以後気を付けて」
「ありがとうございます。僕のちいさな女王様」

――もっともっと女王様みたいに振舞って、僕を虐げてくれ

「いいこと、明日の放課後も行くから、私の好きな茶菓子を用意してまってなさい」
「かしこまりました」

 跪いて彼女の華奢な足の甲にキスをすれば、歓喜に胸が震えた。

 翌日私は、彼女のために彼女の茶菓子を買いに行った。しかしそれは、彼女の好物ではなかった。

――さあさ、僕の女王様。君の好物を用意できなかった僕を叱ってくれ。
感想 15

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

お兄ちゃんは、ヒロイン様のモノ!!……だよね?

夕立悠理
恋愛
もうすぐ高校一年生になる朱里には、大好きな人がいる。義兄の小鳥遊優(たかなしゆう)だ。優くん、優くん、と呼んで、いつも後ろをついて回っていた。  けれど、楽しみにしていた高校に入学する日、思い出す。ここは、前世ではまっていた少女漫画の世界だと。ヒーローは、もちろん、かっこよくて、スポーツ万能な優。ヒロインは、朱里と同じく新入生だ。朱里は、二人の仲を邪魔する悪役だった。  思い出したのをきっかけに、朱里は優を好きでいるのをやめた。優くん呼びは、封印し、お兄ちゃんに。中学では一緒だった登下校も別々だ。だって、だって、愛しの「お兄ちゃん」は、ヒロイン様のものだから。  ──それなのに。お兄ちゃん、ちょっと、距離近くない……? ※お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね? は二人がいちゃついてるだけです。

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。 毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

異世界に落ちて、溺愛されました。

恋愛
満月の月明かりの中、自宅への帰り道に、穴に落ちた私。 落ちた先は異世界。そこで、私を番と話す人に溺愛されました。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って? いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

山に捨てられた元伯爵令嬢、隣国の王弟殿下に拾われる

しおの
恋愛
家族に虐げられてきた伯爵令嬢セリーヌは ある日勘当され、山に捨てられますが逞しく自給自足生活。前世の記憶やチートな能力でのんびりスローライフを満喫していたら、 王弟殿下と出会いました。 なんでわたしがこんな目に…… R18 性的描写あり。※マークつけてます。 38話完結 2/25日で終わる予定になっております。 たくさんの方に読んでいただいているようで驚いております。 この作品に限らず私は書きたいものを書きたいように書いておりますので、色々ご都合主義多めです。 バリバリの理系ですので文章は壊滅的ですが、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。 読んでいただきありがとうございます! 番外編5話 掲載開始 2/28

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。