★完結 【R18】変態だらけの18禁乙女ゲーム世界に転生したから、死んで生まれ変わりたい

石原 ぴと

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5話 楽しい放課後

 就業の鐘が鳴る。さあさあ、楽しい放課後の時間だ。……ってなにをすればいいんだよ。女王様辛い。って痛い。足踏まれてる。思わずそちらを向くと、意図ぜず私の眼光は睨み付けてしまう。目が合うと私を睨め付けた後、ふんと鼻を鳴らしてから首を振ってブレンダ侯爵令嬢は歩き出した。仲良くしようよ。周りが脅えて迷惑してるよ。私と彼女が仲違いすれば、周りはどちらに付くか迷ってしまう。私もOL時代に派閥争いが起きて、ただの一般社員の私は巻き込まれないように気を揉んだ。そういうの下々はまじ迷惑だから。どっちが覇権を握ろうと私たちみたいな末端社員には関係ないしね。
 彼女と私は同じ年ということで、よく私と比較対象された。その度、私には負けないとライバル視されてきた。彼女はアリスに取り入ろうと、アリスを追いかけていたが逃げられていた。私がアリスと一緒にいると、彼女がやってきて振り返るとアリスが消えていた。アリスはぎらついた女子が苦手で彼女も例外じゃない。狩るなら待つことも覚えた方がいいと思う。

 理事長室に行く前に、まずはお茶会だ。クラスの顔合わせである。仲間外れとか嫌だから、ブレンダにもその派閥の子にも招待状を送ったが来るだろうか。

「あの、私もご相伴にお預かりしてもよろしいのでしょうか」

 アンネリースが控えめに訪ねて来たから、是と答えておいた。ゲームとの乖離性がとかいっていたけど、知らない。

 結果は来なかった。ブレンダ一味以外の人はすべて来た。ひとまず全員で自己紹介をして、最後はお土産を渡して、お茶会はお開きにした。受けとった手土産が部屋の隅で山積みになっている。手土産を持参するのは常識だけど、こんなに沢山食べきれそうもない。サロンにはアンネリースだけが残った。ドアを閉めしっかりと施錠し、メイドたちを下がらせた。

「首尾はどうかしら?」
「生徒会役員になりました」

 そんなに悲壮な目をしないでほしい。

「そう、生徒会長を落とすのね。私は理事長の女王様になれたわ。頑張ってね媚薬と道具攻め」

 どんどん涙が目に溜まり、一粒溢れた。

「おねがいじまぁーす! 一緒に生徒会役員になってぐだざいぃぃ」

 アンネが私の足元に縋り付いた。

「それどころじゃないからいやだけど。スカートがシワになるから離してくれないかしら」
「そんなこと言わないで、ちょこっと手伝ってくれるだけでいいでじゅから~~」
「考えとくわ。そろそろ理事長と約束があるから行かないと。そうだ、こんなにお菓子要らないから少し持っていってもよろしくてよ」
「えぇっ! マジすっか?」

 青い瞳を宝石のように輝かせた。さっきまでの悲壮感はどこ吹く風である。

「言葉遣い!」
「ありがとうございます! 大好き」

 そう言って抱きつき、すぐさま物色するアンネである。

「あとでアンネの家に持っていってあげますから、テーブルの上に上げといてね」
「ありがとう、おねぇちゃん」
「私、貴方の姉じゃないし、私の妹ならもっとマシだと思うわ」

 何故かニコニコ笑うアンネはお馬鹿さんだと思う。




 理事長室に着くと、満面の笑顔で迎えてくれた理事長ことエドモンド・アルベルト・グランセラン公爵閣下である。

「ようこそ、女王様」

 腕を組みふんぞり返る私に、跪きの足の甲にキスを落とした。

「何故迎えに来ないの? エド」

 いきなりのいちゃもん&いきなりの愛称呼びである。私少しビビってます。しかし、嬉しそうな理事長。

「ごめん。お菓子を用意したんだ」

 甘いお菓子を見て眉根を寄せた。それを見て歓喜に目を震わす理事長。どこが良かったのか、私にはさっぱり理解出来ない。

「私、甘いのあまり食べないのよ?」

 誤解しないでほしい。普段はそんなこと言わないで、用意してくれた事に感謝して食べる子なんですよ。

「…………」
「何も言い返さなんて情けない子ね。お仕置きよ」

 理事長前まで行き顎を掴んで下から睨みつけた。

「なに喜んでいるのよ」

 そう吐き捨て、ソファに傲慢に座ってパンプスを脱ぎ捨てた。

「舐めなさい。貴方が食べるのはこれでいいでしょう?」

 だらしがないほど嬉しそうに口元を緩める理事長が私の足を恭しく持ち、ゆっくりねっとりと舐め上げた。指と指の間にしたが割り込み、私は意図せずピクリと体を震わせた。それを見て更に嬉しそうに笑う理事長は妖艶な魅力を振りまいていた。ぴくぴくと反応しそうな体と紅潮しそうな頬を精神力でねじ伏せる。

――こんなの恥ずかしすぎる。寧ろ私が罰ゲームじゃない!? もう我慢できない!

「もういいわ。そこに四つん這いになりなさい」

 四つん這いになった理事長の上に座って、鷹揚に紅茶を嗜んだ。
 しばらくすると、大きな音を立ててドアが開いた。入ってきた人物を見て、もう動揺を隠せない私は赤面し、穴があったら入りたいと強く、それはもう強く生きていて一番強く願った。
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