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14話 やっぱりおかしい。激励パーティー①
壮行パーティー改め激励パーティーに変更しました。
ーーーーーーー
激励パーティー当日。
私は貴族のこういう所が嫌いだ。実に時間の無駄だと思う。パーティーの仕度が拷問レベルで大変だ。至れり尽くせりの状況だが、すでに疲労困憊だ。
アンネに確認したが、エバンはゲーム中ではずっとアリスの護衛騎士だった。然し、これは何故だろう。そういえば、逆ハーエンドも存在する。然し、攻略対象者の権力で家は取り潰され、その咎で彼ら専用の娼婦……情婦とでも言うのだろうか。屋敷に囲われ、昼夜問わず愛されるらしいって……休む間もなくヤラれまくるってことだろう…………現実世界ではちょー大変だよね。でも、あまーいセリフを言うスチルは胸キュンだったな。そこだけ切り取れば、ものすっごく羨ましい。私もいつか……素敵な恋人に激甘なセリフを言われてみたいと夢見ちゃ駄目ですかね。前世では妹にそんなに夢見てるから未だ処女なんだと言われた。そして処女まま死んだから、文句も言えない。今世こそエッチしたい。出来るなら一度でいいから、イッてみたいと思っているがそんな破廉恥なこと内緒だ。
なんて考えているうちに、パーティーの準備が終った。
「お嬢様、とってもお綺麗です。これでアリスフォード殿下もきっとお喜びになります」
メイドのアンが満足げに汗を拭った。
蛇足かもしれないが、この世界のドレスは真後ろが巻きスカートみたいに合わせているだけだ。そこを割ってたくし上げれば……お尻が丸出しになる。ドレスを着崩さずバックから出来る仕様となっている。貴族同士の結婚も生娘が必ず必須ではない。夜の相性を確かめてから結婚する事もままある。
私はリビングルームに行って軽食を摘んだ。コルセットに締められたお腹はすぐにキツくなった。
執事が来て、アリスフォードの来訪を告げる。
「わざわざごめんなさいね」
私は申し訳なさに眉尻を下げた。相変わらず、外にはアリス無しでは出れないのだ。なので、外出する際はアリスと必ず一緒でなくてはならない。
「全然気にしないで。今日のアルちゃんすっごく可愛いね。白いドレスなんて花嫁さんみたい」
「ありがとう。アリスもとってもかっこいい。早く結界が解決出来ればいいのだけど……」
私は白地に紫の刺繍が入ったドレスを着ている。髪が薄紫なのでよく使うのだ。メイドの諫言が髪を巻いてくれた。アリスは白に金の飾りがついた礼服を来ていて、いつもより大人っぽい雰囲気に少し動悸が激しくなる。耳には紫色の宝石が嵌ったピアスをしている。あれはタンザナイトだろうか? アリスはこういう行事には必ず紫色の宝飾品を身に着けている。前に周りに誤解されるからやめたほうがいいと諫言を呈したが、自分の好きな物をつけているだけだと聞き入れてもらえなかった。
「僕はアルちゃんに沢山会えるから逆に嬉しいよ」
「そう? ならいいけど」
私だけアリス無しでは外に出られない結界は、お父様が解決に動いてくれている。一人こんなことが出来る人を知っている。攻略対象者であるビクターだ。300年を生きている属性魔法以外を使える国唯一の空間魔法使いだ。何故、あったこともない彼がそんなことを私にするのだろうか不明だ。ビクターは300年も生きているにも拘わらず、20代前半の容姿でお肌もピチピチだ。決してヨボヨボ爺さんではない。
さぁ行こうと手を差し伸べるアリスフォードがかっこよくてドキドキした手を悟られないように彼の手に重ねた。最近アリスが男の子顔をするから困ってしまう。だって私達は幼馴染だから、意識しているみたいな変な空気なって気まずくなりたくないからだ。
私達は馬車に乗り込み王宮外苑にある大広間に向かった。
「ここでいいわよ」
「だめだよ、一人でなんて行かせられない」
「だって婚約者でもないのに……」
アリスは王族なので、陛下と皇后陛下と第二王子であるヨハイムと一緒にあとから御入来するので、私は一人で入場しなければならない。
「ねっ、手……離して……」
入城してからずっと繋いでた手を離そうとしない。外そうと手を引っ張れば、それどころか指を絡めるように繋ぎ直した。心臓が跳ねる。目が合い、そして暫しの沈黙。そこからのふわりと浮遊感。お姫様抱っこをされてしまった。
「アリスッ!?だ、だめよ……恥ずかしい……」
「嫌がるのを致すのもいいよね」
オロオロとする私に、いい笑顔でアリスは言った。
声を張って言うと、注目を浴びてしまった。恥ずかしくて、手で顔を覆った。
「そんなこと言っても煽るだけだよ……」
耳元でアリスが囁く。知らなった逞しくなった胸板、気づかなかった力強い腕。ドキドキが止まらない。
「知ってる? 男は狼なんだ……がおー!」
「……! あはっ、ふふふっ何それ。アリス可愛すぎ」
先程の雰囲気から一変、元の幼馴染の雰囲気に戻った。文句を言っても離して貰えず、皇族専用の控室まで連れて来られた。
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激励パーティー当日。
私は貴族のこういう所が嫌いだ。実に時間の無駄だと思う。パーティーの仕度が拷問レベルで大変だ。至れり尽くせりの状況だが、すでに疲労困憊だ。
アンネに確認したが、エバンはゲーム中ではずっとアリスの護衛騎士だった。然し、これは何故だろう。そういえば、逆ハーエンドも存在する。然し、攻略対象者の権力で家は取り潰され、その咎で彼ら専用の娼婦……情婦とでも言うのだろうか。屋敷に囲われ、昼夜問わず愛されるらしいって……休む間もなくヤラれまくるってことだろう…………現実世界ではちょー大変だよね。でも、あまーいセリフを言うスチルは胸キュンだったな。そこだけ切り取れば、ものすっごく羨ましい。私もいつか……素敵な恋人に激甘なセリフを言われてみたいと夢見ちゃ駄目ですかね。前世では妹にそんなに夢見てるから未だ処女なんだと言われた。そして処女まま死んだから、文句も言えない。今世こそエッチしたい。出来るなら一度でいいから、イッてみたいと思っているがそんな破廉恥なこと内緒だ。
なんて考えているうちに、パーティーの準備が終った。
「お嬢様、とってもお綺麗です。これでアリスフォード殿下もきっとお喜びになります」
メイドのアンが満足げに汗を拭った。
蛇足かもしれないが、この世界のドレスは真後ろが巻きスカートみたいに合わせているだけだ。そこを割ってたくし上げれば……お尻が丸出しになる。ドレスを着崩さずバックから出来る仕様となっている。貴族同士の結婚も生娘が必ず必須ではない。夜の相性を確かめてから結婚する事もままある。
私はリビングルームに行って軽食を摘んだ。コルセットに締められたお腹はすぐにキツくなった。
執事が来て、アリスフォードの来訪を告げる。
「わざわざごめんなさいね」
私は申し訳なさに眉尻を下げた。相変わらず、外にはアリス無しでは出れないのだ。なので、外出する際はアリスと必ず一緒でなくてはならない。
「全然気にしないで。今日のアルちゃんすっごく可愛いね。白いドレスなんて花嫁さんみたい」
「ありがとう。アリスもとってもかっこいい。早く結界が解決出来ればいいのだけど……」
私は白地に紫の刺繍が入ったドレスを着ている。髪が薄紫なのでよく使うのだ。メイドの諫言が髪を巻いてくれた。アリスは白に金の飾りがついた礼服を来ていて、いつもより大人っぽい雰囲気に少し動悸が激しくなる。耳には紫色の宝石が嵌ったピアスをしている。あれはタンザナイトだろうか? アリスはこういう行事には必ず紫色の宝飾品を身に着けている。前に周りに誤解されるからやめたほうがいいと諫言を呈したが、自分の好きな物をつけているだけだと聞き入れてもらえなかった。
「僕はアルちゃんに沢山会えるから逆に嬉しいよ」
「そう? ならいいけど」
私だけアリス無しでは外に出られない結界は、お父様が解決に動いてくれている。一人こんなことが出来る人を知っている。攻略対象者であるビクターだ。300年を生きている属性魔法以外を使える国唯一の空間魔法使いだ。何故、あったこともない彼がそんなことを私にするのだろうか不明だ。ビクターは300年も生きているにも拘わらず、20代前半の容姿でお肌もピチピチだ。決してヨボヨボ爺さんではない。
さぁ行こうと手を差し伸べるアリスフォードがかっこよくてドキドキした手を悟られないように彼の手に重ねた。最近アリスが男の子顔をするから困ってしまう。だって私達は幼馴染だから、意識しているみたいな変な空気なって気まずくなりたくないからだ。
私達は馬車に乗り込み王宮外苑にある大広間に向かった。
「ここでいいわよ」
「だめだよ、一人でなんて行かせられない」
「だって婚約者でもないのに……」
アリスは王族なので、陛下と皇后陛下と第二王子であるヨハイムと一緒にあとから御入来するので、私は一人で入場しなければならない。
「ねっ、手……離して……」
入城してからずっと繋いでた手を離そうとしない。外そうと手を引っ張れば、それどころか指を絡めるように繋ぎ直した。心臓が跳ねる。目が合い、そして暫しの沈黙。そこからのふわりと浮遊感。お姫様抱っこをされてしまった。
「アリスッ!?だ、だめよ……恥ずかしい……」
「嫌がるのを致すのもいいよね」
オロオロとする私に、いい笑顔でアリスは言った。
声を張って言うと、注目を浴びてしまった。恥ずかしくて、手で顔を覆った。
「そんなこと言っても煽るだけだよ……」
耳元でアリスが囁く。知らなった逞しくなった胸板、気づかなかった力強い腕。ドキドキが止まらない。
「知ってる? 男は狼なんだ……がおー!」
「……! あはっ、ふふふっ何それ。アリス可愛すぎ」
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