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13話 祈り
描き足しました。
ーーーーーーーーー
「じゃあ恋人同士ならどんなことするんだろうか……?」
彼は微笑んだ
少しハードルが下がった気がして話しやすくなったそれでも助けを求めてマケールを見れば、肉をたらふく食って獣の姿に戻って、来ていた服に包まって寝ていた。
「えぇっと……」
「アルちゃんが教えるのが難しいなら、どんな書物に書いてあるの?」
「恋愛小説に書いてあったり……」
「へぇ……それってあかちゃんの作り方とか書いてあるの?」
「…………まぁ、あるのはあるわね」
――成人指定の官能恋愛小説ならだけど。でも、そんなの言えない。自室の本棚の一番下段の奥に隠してあるなんてもっと言えない。
「僕にも貸して!」
「重いから無理よ」
「取りに行くよ」
「夜、寝る前に読まないと寝れないから貸せないの。ごめんなさい」
貸すなんてもっての外だ。なんのかんの理由をつけて何度も断った。心なしかアリスの目が爛々として観えるのは、精神的負荷がかかっているせいで正常な判断が下せないからだろうか。
「そっか………残念。でも、アルちゃんが寝る前に赤ちゃんの作り方がのってる恋愛小説を読んでいるななんて……知らなかったな。もしかして、ベットの上で僕のこと想像したりした?」
「まっまさか? そんなこと……」
――アリスと子作り……想像なんてムリ。恥ずかしくて出来ない。
きっと慌てた私の顔はまっかになっているだろう。
「僕は寝る前に大好きなアルちゃんとの事考えるよ……」
――まさかアリスは私のこと好き、なの……。私とエッチな事したいのかな。
なぜか胸じゃなくて、お腹の下の方の奥がキュンとした。
「アルちゃんの口に…」
アリスはゆっくりと手を私の頬に伸ばしてきた。
――口って……ギャー!! チュウ? ちゅーしちゃうの!?
私はオロオロと目を彷徨わせながら、瞼を閉じた。アリスの手が私の頬に触れる。
「はい、睫毛ついてたよ」
「え? あれ? うん、ありがとう……」
――何を勘違いしたのか私は……そういえばさっき私の口がって……
「さっきの話の続きは?」
「あぁあれ? 明日はどんなお菓子がアルちゃんの口に運ばれるのかなとか、アルちゃんたまに唇にチョコとかつけるからな、とか離れていてもついアルちゃんのことばかり考えちゃうんだ」
「…………そう……もうかえらなくちゃ」
「送って行くよ」
なんだか肩透かしを食らって残念なような気持ちになる。アリスは先に立って手を差し出した。私はそれに手を載せた。自分のいつもより速い鼓動に戸惑いながら。
「じゃあ気をつけて帰ってね」
「また明日」
――来週はエバンを含む騎士達の激励パーティーだ。ゲームではエバンはずっとアリスの護衛騎士だった。何故そうなったか微塵もわからない。
私は月も星も出ていない曇天を眺めながら、溜息を零した。
アルセナと同じ空を見上げるアリスフォード。王宮の自室で。部屋には魔石灯の灯り一つ。美しい調度が散りばめられた部屋は闇い。まるで彼自身のようだ。白い犬が未だテーブルでスーピースーピーと寝息をかいて丸まっている。
「アルちゃんが恋しくて恋しくて仕方がない。あぁ、早く俺のものにしたい。もう、一秒も我慢できないよ…………。否、彼女の心も体も全て俺の物にする為に、一日千秋でも、例え業火に焼かれても待つよ……」
気だるげに立ち上がったアリスフォードは書庫を避けると壁と思しき場所の奥に空間が見えた。彼は魔石灯に明かりを灯した。室内がぼんやりと明るくなる。
一面に彼の愛する女性の0歳の赤子から現在までの絵がが掛けられている。その絵は大人びた少女の魅力を芸術的なセンスで最大限に表現されている。これはアリスフォードが描いた絵である。その絵たちの正面に椅子があり、アリスフォードは座った。
――カチャカチャ……
ベルトを外しズボンから、発情して硬くなった物をを取り出した。それは天を仰いでいる。長く綺麗な手を添え扱き始める。
「ハァ、アルちゃん……君が欲しくて欲しくて堪らないんだ。さっき会ったばかりなのに……もう、恋しくて苦しいよ。アルちゃんも……同じ気持ちだったらいいのに、はぁ…そしたら僕の部屋に…はぁはぁ…閉じ込めてベットから出さないのに……うっ…………はぁ~……はぁ、はぁ」
彼は欲望を吐き出した。そこには天使の面影はなく、劣情に濡れた男がいるだけだ。そして一度ではなく、何度も夢想して果てた。
「アルちゃん、気持ち悪くて……ごめんなさい。どうかこんな僕でも嫌わないで……」
彼は生まれて初めて祈った。
黒い靄が彼から立ち昇る。寝ていたマケールがピクリと体を震わせて慌てて起きてアリスフォードのところに向かった。
「う゛ーーー!!」
獣型のマケールが歯を剥き出しにして唸っている。次の瞬間、マケールがアリスフォードのふくらはぎに噛み付いた。マケールの毛から光の粒が立ち昇り黒い靄と相殺した。
「マケール……ありがとう」
心細さに顔を歪め、マケールを撫でた。
「ガウガウッ!!」
マケールは吠えたのは、彼を鼓舞する為だったのだろうか。
翌朝、マケールが起きると自分と大好きな主人を引き裂く意地悪な男が机に座って、仕事していた。
「おい、起きたか駄犬。よくもまぁ俺の前で腹出して寝れるな」
「ぎゃうっ!」
マケールはきっと‘’なんだと!?”言ったのだろう。彼らは一人の女性を取り合うライバルだ。
「まぁいいや。お前のことなど……。これ、一応調べて来て」
「ぎゃうぎゃうっ!」
マケールが抗議の声をあげたが、アリスフォードは意に返さなかった。
「ちゃんと弱みの一つや2つ握ってこいよ、タダ飯喰らい! それにこれはアルちゃんの為だから」
アリスフォードはアルセナの名を呼び、姿を思い出すだけで、天使の様に柔らかな笑みを浮かべた。
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「じゃあ恋人同士ならどんなことするんだろうか……?」
彼は微笑んだ
少しハードルが下がった気がして話しやすくなったそれでも助けを求めてマケールを見れば、肉をたらふく食って獣の姿に戻って、来ていた服に包まって寝ていた。
「えぇっと……」
「アルちゃんが教えるのが難しいなら、どんな書物に書いてあるの?」
「恋愛小説に書いてあったり……」
「へぇ……それってあかちゃんの作り方とか書いてあるの?」
「…………まぁ、あるのはあるわね」
――成人指定の官能恋愛小説ならだけど。でも、そんなの言えない。自室の本棚の一番下段の奥に隠してあるなんてもっと言えない。
「僕にも貸して!」
「重いから無理よ」
「取りに行くよ」
「夜、寝る前に読まないと寝れないから貸せないの。ごめんなさい」
貸すなんてもっての外だ。なんのかんの理由をつけて何度も断った。心なしかアリスの目が爛々として観えるのは、精神的負荷がかかっているせいで正常な判断が下せないからだろうか。
「そっか………残念。でも、アルちゃんが寝る前に赤ちゃんの作り方がのってる恋愛小説を読んでいるななんて……知らなかったな。もしかして、ベットの上で僕のこと想像したりした?」
「まっまさか? そんなこと……」
――アリスと子作り……想像なんてムリ。恥ずかしくて出来ない。
きっと慌てた私の顔はまっかになっているだろう。
「僕は寝る前に大好きなアルちゃんとの事考えるよ……」
――まさかアリスは私のこと好き、なの……。私とエッチな事したいのかな。
なぜか胸じゃなくて、お腹の下の方の奥がキュンとした。
「アルちゃんの口に…」
アリスはゆっくりと手を私の頬に伸ばしてきた。
――口って……ギャー!! チュウ? ちゅーしちゃうの!?
私はオロオロと目を彷徨わせながら、瞼を閉じた。アリスの手が私の頬に触れる。
「はい、睫毛ついてたよ」
「え? あれ? うん、ありがとう……」
――何を勘違いしたのか私は……そういえばさっき私の口がって……
「さっきの話の続きは?」
「あぁあれ? 明日はどんなお菓子がアルちゃんの口に運ばれるのかなとか、アルちゃんたまに唇にチョコとかつけるからな、とか離れていてもついアルちゃんのことばかり考えちゃうんだ」
「…………そう……もうかえらなくちゃ」
「送って行くよ」
なんだか肩透かしを食らって残念なような気持ちになる。アリスは先に立って手を差し出した。私はそれに手を載せた。自分のいつもより速い鼓動に戸惑いながら。
「じゃあ気をつけて帰ってね」
「また明日」
――来週はエバンを含む騎士達の激励パーティーだ。ゲームではエバンはずっとアリスの護衛騎士だった。何故そうなったか微塵もわからない。
私は月も星も出ていない曇天を眺めながら、溜息を零した。
アルセナと同じ空を見上げるアリスフォード。王宮の自室で。部屋には魔石灯の灯り一つ。美しい調度が散りばめられた部屋は闇い。まるで彼自身のようだ。白い犬が未だテーブルでスーピースーピーと寝息をかいて丸まっている。
「アルちゃんが恋しくて恋しくて仕方がない。あぁ、早く俺のものにしたい。もう、一秒も我慢できないよ…………。否、彼女の心も体も全て俺の物にする為に、一日千秋でも、例え業火に焼かれても待つよ……」
気だるげに立ち上がったアリスフォードは書庫を避けると壁と思しき場所の奥に空間が見えた。彼は魔石灯に明かりを灯した。室内がぼんやりと明るくなる。
一面に彼の愛する女性の0歳の赤子から現在までの絵がが掛けられている。その絵は大人びた少女の魅力を芸術的なセンスで最大限に表現されている。これはアリスフォードが描いた絵である。その絵たちの正面に椅子があり、アリスフォードは座った。
――カチャカチャ……
ベルトを外しズボンから、発情して硬くなった物をを取り出した。それは天を仰いでいる。長く綺麗な手を添え扱き始める。
「ハァ、アルちゃん……君が欲しくて欲しくて堪らないんだ。さっき会ったばかりなのに……もう、恋しくて苦しいよ。アルちゃんも……同じ気持ちだったらいいのに、はぁ…そしたら僕の部屋に…はぁはぁ…閉じ込めてベットから出さないのに……うっ…………はぁ~……はぁ、はぁ」
彼は欲望を吐き出した。そこには天使の面影はなく、劣情に濡れた男がいるだけだ。そして一度ではなく、何度も夢想して果てた。
「アルちゃん、気持ち悪くて……ごめんなさい。どうかこんな僕でも嫌わないで……」
彼は生まれて初めて祈った。
黒い靄が彼から立ち昇る。寝ていたマケールがピクリと体を震わせて慌てて起きてアリスフォードのところに向かった。
「う゛ーーー!!」
獣型のマケールが歯を剥き出しにして唸っている。次の瞬間、マケールがアリスフォードのふくらはぎに噛み付いた。マケールの毛から光の粒が立ち昇り黒い靄と相殺した。
「マケール……ありがとう」
心細さに顔を歪め、マケールを撫でた。
「ガウガウッ!!」
マケールは吠えたのは、彼を鼓舞する為だったのだろうか。
翌朝、マケールが起きると自分と大好きな主人を引き裂く意地悪な男が机に座って、仕事していた。
「おい、起きたか駄犬。よくもまぁ俺の前で腹出して寝れるな」
「ぎゃうっ!」
マケールはきっと‘’なんだと!?”言ったのだろう。彼らは一人の女性を取り合うライバルだ。
「まぁいいや。お前のことなど……。これ、一応調べて来て」
「ぎゃうぎゃうっ!」
マケールが抗議の声をあげたが、アリスフォードは意に返さなかった。
「ちゃんと弱みの一つや2つ握ってこいよ、タダ飯喰らい! それにこれはアルちゃんの為だから」
アリスフォードはアルセナの名を呼び、姿を思い出すだけで、天使の様に柔らかな笑みを浮かべた。
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