★完結 【R18】変態だらけの18禁乙女ゲーム世界に転生したから、死んで生まれ変わりたい

石原 ぴと

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71話

「うん、知ってる」

 何を言ったらいいのか、わからなかった。ただただ胸が苦しい。

「ほんとうはアリスだけ好きじゃなきゃいけないのに、私ったらふしだらだわ」

 あれ? 二人共キョトンとしてる? なんで!?

「別に普通じゃないのか?」

 アリスが頷いてる。

「貴族女性に夫が3人ぐらいいる人はいるし……」
「平民でも夫が2人ぐらいいるよな」

 あっ、そう言えば……この世界ではセッ○スが娯楽化してて複数と付き合うのも、複数といたすのも結構常識的な範疇だったんだよね。すっかり現代日本人の感覚の引きずられてて忘れてた。けど……

「それでも私は申し訳ないの。それにアリスとエバンが私以外に恋人をつくるのも許せないの」
「俺にはアルセナ姫だけだよ」

 目尻を最大限に下げて、おじいちゃんが目に入れても痛くない孫を見るより優しく蕩けそうなほど甘くエバンが微笑み、私の手の甲に口づけした。苦しかった胸が高鳴る。

「僕もずっとずっとアルちゃんだけ大好きだよ」
「アリス、愛してるわ」

 私の天使が今までのエンジェルスマイルに神々しさ加えた微笑みを私だけに向けた。まるで大天使になったみたいに。

「大丈夫だよ。それにきっとこんな筋肉野獣のことなど忘れて僕だけのことを一番愛するようになるから」

 大きい体のはずのエバンが意気消沈して、項垂れ小さくなっていく。一番大人なのにちょっとかわいいわ。

「エバンのことも愛してるわ」
「俺も愛してる。姫だけ一生愛するよ……でも俺、アリスフォードのことも好きだよ」
「チッ、俺は嫌いだし……他のヤツよりはマシだだけだからな」
「これが女子が言ってたツンデレってやつか?」
「いや、デレなんか1ミクロンも無いわ。狂ってやがる」

 また舌打ちの音が聞こえた。幻聴かな。私もしてないし、アリスが舌打ちなんてするわけないし、エバンは喋ってたし、一体誰がするのだろうか? はっもしかしてこの世界の神様の声が聞こえるようになったのかもしれない。このままいけば、神様のお声も聞こえるようになるのかしら。楽しみだわ。考えてたら、アリスが言ってたこと聞き逃しちゃったわ。まぁ仲良さそうで良かったわ。

「あっ、したくなっちゃた」

 えっ? 何をなんて尋ねるのは愚問だ。この性欲オバケの前では。

 アリスはスッと横抱きにして併設された教会に向かった。ここも壁が壊され、隔たりが無くなっている。

「ちょうどいいところあるね」

 遠足前の子どみたいに楽しげに笑うアリスが私を優しくおいた場所は、祭壇の上だった。下にはアリスが無造作に除けた祭壇の上にあったものが散らばっている。壊れた屋根から祭壇に太陽が照らし、まるで天国の梯子のようだ。左の上にはステンドグラスと神様の彫像がある。

「ここで?」

 ここは神様の嫁しかいない修道院。こんな所でするなんてどうかしている。

「神様が見てるよ」
「ああ、邪魔だね」

 アリスは彫像を蹴り飛ばした。床に倒れて……私には罰当たりすぎて像がどうなったか言えないが、魔王にとっては取るに足らないことかもしれない。
 なんて考えてうちに簡素なワンピースを脱がされ、下着のみにされてしまった。貴族のドレスとは違い簡単だとは言えども、素早すぎる。私はアリスをこんな子に育てた覚えは無い。
 ヌルヌルと乳首を舐められ、敏感な花芽を擦られあっという間に絶頂に達する。助けを求めるべくエバンを見たが、劣情がに滲んだ表情をしている。助けてと表情で懇願する私の目と目があった瞬間、更に欲情した。

――だめだこりゃ

 そうそうに諦めた。せめてせめても

「防音と遮蔽してちょうだい」
「僕とたくさんたくさん愛し合いたいからってお願いしたらいいよ」
「意地悪だわ」

 そんなこと言うのは恥ずかしすぎる。

「男は好きな人ほど困らせたくなるし、何でもしたくなる生き物なんだ」

 エバンがうんうんと頷いている。ひぇー、静かになったからか、人々が近づいてくる音がした。
 
「アリスとたくさんたくさん愛し合いたいから、防音と遮蔽してください。お願いだから」

 泣きそうになりながら、懇願した。目尻に薄っすらと滲んだ涙をアリスが舐め取る。

「僕としては、見せびらかしてもいいんだけどかわいいアルちゃんのお願いだからね」

 必死に懇願したかいあって、アリスは魔法で、教会全体に魔法で防音と遮蔽をした。治癒魔法だけじゃないのが、乙女ゲー攻略者のスペックです。

 エバンが私の足の甲にキスをしたあと「俺も姫が食べたいです」と言った。

 私は言葉を失った。アリス一人でも瀕死になるのに、このアリスよりも更に体力が有りそうなこの男を相手にしないといけないことに。でも悟ってしまった。自分には二人を拒むなんて選択肢存在しないことに。二人を愛してしまった罪悪感よりも愛してる二人が私を求めてくれることに幸せを感じていたから。
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