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第一節
2話《全部夢…?》
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???.side
朝、目が覚めると、そこはいつも通りの自分の部屋だった。
枕元にあるスピーカーからは、いつも通り目覚まし代わりの推しの音楽が流れていた。
俺は体を起こし、スマートフォンを持ってリビングへ向かった。
今日は月曜日。ゆっくり休めた休日が終わり、ここからまた勉強する日々が始まる。
リビングへ降りた俺は、スマホからリネを開き、朝の会話をした。
~~~リネ~~~
<おはよう!
菜花さん
おはよう!>
(動物のスタンプ)
あさひー
おはようございますー>
<今日も一緒に行こーぜ
菜花さん
いいよー>
(手で○を表現する人のスタンプ)
あさひー
別に大丈夫やで>
<そしたらいつも通りで
菜花さん
了解!>
あさひー
おーけー>
菜花さん
藍川くんは何時頃に来れる?
<7時半かねぇ
ゆき
(萌え袖の寝間着の子が
おはよーと言ってるスタンプ)
菜花さん
おはよ~!!>
(朝だよー!と言いながら
フライパン連打する動物のスタンプ)
<おはー
ゆき
@rei.@菜花さん おはよ~>
私支度してもう行かなきゃ>
<早くね?
~~~リネ終わり~~~
俺がリネをいじっていると、お父さんが朝食を準備し、仕事に出かけていった。
朝食をサササッと済ませ、リネを確認しつつ、俺は制服に着替えた。
うちの学校は制服の色と種類のバリエーションが多く、それを複数組み合わせて着ることができ、さらに私服との組み合わせも可能という、もうなんだかよくわからないスタイルだった。
そのため学校に行っても同じ服装なやつがいない。偏差値高い進学校とは違って面白いからヨシ。
俺はバスに乗って、学校へ向かうのだった。。。
~~~~
藍川玲.side
俺…藍川玲は、駅前の改札で2人の男女と合流した。
「おはよー!」
笑顔で手を振るのは、菜花さんこと菜花鳳羽。
「菜花さーん、あさひ~、遅くなったわー」
「おーせーぞ」
そう言って腕を組んでいるのはあさひーこと朝飛数波。
俺たち3人は駅の階段を降り、学校へ続く道をあるき始めた。
「…てか普段はあさひーのほうが遅いじゃん。なんかあったん?」
俺はふと疑問に思ったことをあさひーに聞いた。
「いやぁ…今日は夢が覚めるの早かったからね。久しぶりに寝落ちしたから」
あさひーはそう言ってお茶を飲んだ。
「うぅー…昨日もあんま活躍できなかった…」
目線をずらすと、あさひーの後ろで菜花さんが落ち込んでそう言った。
「いやぁ…活躍できないって、菜花さんは周りにいた人を避難させてくれたでしょ?多分菜花さんがいなかったら、死者が数名出てたよ。」
俺は菜花さんにそう言った。
「そ、そう?」
菜花さんはそう言って首をかしげた。
「そうだと思うよ~、戦ってばっかで周り見てない蛮族みたいな人が多いから。」
「おいそれ俺も含まれてないか?」
あさひーの言葉に、俺は間髪入れずツッコんだ。
「・・・www」
それを見た菜花さんは、割りと声を出して笑った。
「めっちゃ笑うじゃんwそんなにおもろいんかw?」
「いやw面白いよwww」
「何をそんな、私達は別に漫才コンビじゃないのに」
「「その言い方が漫才コンビっぽいんだよww!」」
そんな会話をしながら、俺たちは学校へ向かっていった。
これが、本当の自分たち。
でも、自分たちにはもう一つの姿がある。
あの世界は、あの姿は、あの自分たちは。
夢じゃない。あれはもう一つの“現実”だ。
~~~
ここまで読んでいただきありがとうございました!
不穏というか、うまく終わらせられなかったというか。
微妙な終わり方になってしまった気もしますが、諸々の謎はこれからゆっくりと明かしていきます!
乞うご期待!
朝、目が覚めると、そこはいつも通りの自分の部屋だった。
枕元にあるスピーカーからは、いつも通り目覚まし代わりの推しの音楽が流れていた。
俺は体を起こし、スマートフォンを持ってリビングへ向かった。
今日は月曜日。ゆっくり休めた休日が終わり、ここからまた勉強する日々が始まる。
リビングへ降りた俺は、スマホからリネを開き、朝の会話をした。
~~~リネ~~~
<おはよう!
菜花さん
おはよう!>
(動物のスタンプ)
あさひー
おはようございますー>
<今日も一緒に行こーぜ
菜花さん
いいよー>
(手で○を表現する人のスタンプ)
あさひー
別に大丈夫やで>
<そしたらいつも通りで
菜花さん
了解!>
あさひー
おーけー>
菜花さん
藍川くんは何時頃に来れる?
<7時半かねぇ
ゆき
(萌え袖の寝間着の子が
おはよーと言ってるスタンプ)
菜花さん
おはよ~!!>
(朝だよー!と言いながら
フライパン連打する動物のスタンプ)
<おはー
ゆき
@rei.@菜花さん おはよ~>
私支度してもう行かなきゃ>
<早くね?
~~~リネ終わり~~~
俺がリネをいじっていると、お父さんが朝食を準備し、仕事に出かけていった。
朝食をサササッと済ませ、リネを確認しつつ、俺は制服に着替えた。
うちの学校は制服の色と種類のバリエーションが多く、それを複数組み合わせて着ることができ、さらに私服との組み合わせも可能という、もうなんだかよくわからないスタイルだった。
そのため学校に行っても同じ服装なやつがいない。偏差値高い進学校とは違って面白いからヨシ。
俺はバスに乗って、学校へ向かうのだった。。。
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藍川玲.side
俺…藍川玲は、駅前の改札で2人の男女と合流した。
「おはよー!」
笑顔で手を振るのは、菜花さんこと菜花鳳羽。
「菜花さーん、あさひ~、遅くなったわー」
「おーせーぞ」
そう言って腕を組んでいるのはあさひーこと朝飛数波。
俺たち3人は駅の階段を降り、学校へ続く道をあるき始めた。
「…てか普段はあさひーのほうが遅いじゃん。なんかあったん?」
俺はふと疑問に思ったことをあさひーに聞いた。
「いやぁ…今日は夢が覚めるの早かったからね。久しぶりに寝落ちしたから」
あさひーはそう言ってお茶を飲んだ。
「うぅー…昨日もあんま活躍できなかった…」
目線をずらすと、あさひーの後ろで菜花さんが落ち込んでそう言った。
「いやぁ…活躍できないって、菜花さんは周りにいた人を避難させてくれたでしょ?多分菜花さんがいなかったら、死者が数名出てたよ。」
俺は菜花さんにそう言った。
「そ、そう?」
菜花さんはそう言って首をかしげた。
「そうだと思うよ~、戦ってばっかで周り見てない蛮族みたいな人が多いから。」
「おいそれ俺も含まれてないか?」
あさひーの言葉に、俺は間髪入れずツッコんだ。
「・・・www」
それを見た菜花さんは、割りと声を出して笑った。
「めっちゃ笑うじゃんwそんなにおもろいんかw?」
「いやw面白いよwww」
「何をそんな、私達は別に漫才コンビじゃないのに」
「「その言い方が漫才コンビっぽいんだよww!」」
そんな会話をしながら、俺たちは学校へ向かっていった。
これが、本当の自分たち。
でも、自分たちにはもう一つの姿がある。
あの世界は、あの姿は、あの自分たちは。
夢じゃない。あれはもう一つの“現実”だ。
~~~
ここまで読んでいただきありがとうございました!
不穏というか、うまく終わらせられなかったというか。
微妙な終わり方になってしまった気もしますが、諸々の謎はこれからゆっくりと明かしていきます!
乞うご期待!
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