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二章 御伽の国
54 マーガレットの忙しい一日
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ダンジョン攻略組が出発してから、はやいもので1ヶ月が経とうとしています。
予定では1ヶ月ほどで帰ってくるという事だったので、そろそろですね。
「みんな早く帰ってこないかなァ」
マトン君も暇そうにしています。彼は一応お客さんですが、文官の仕事をかなり手伝ってくれています。
有難いですね。今度、ラムさんも呼んで改めて感謝を伝えましょう。
マトン君を眺めながらそんな事を考えていると、なにやら村のハズレの方が随分と騒がしいです。
状況がわかりません……と思っていたらアーさんがすぐ側に転移してきました。
「何事ですか?」
「どうやら、500人近い数の人間がこの街に向かってきているそうだ。巡回の悪魔たちが見つけて、帰ってきたと同時に言いふらすもんだからこの騒ぎだ。全く……なってないな。悪魔も泣くような地獄の訓練をしてやる」
おお、アーさんが怖いことを言っています。言っていますが、この前シルフィに正座させられて怒られている姿を見てるのであんまり迫力はないですね。
とりあえず、悪魔たちの訓練は置いておいて、私も報告を聞きに行きましょうか。
シルフィとルールーの気配を探して、近くに転移します。魔力の流れで私が来ることはわかっているので、驚くことなくスムーズに報告作業に移っていきます。
「マーガレット様、人間の数はおよそ500人です」
「目的は? 戦争ですか?」
あの王、まだ諦めてなかったんですか?
「いえ、老若男女問わずいるようなので、難民に近いようです。白旗を上げて歩いてますし……」
「謎ですね」
何しに来たんでしょう?
「とりあえず、村の近くまで来たら止めてください。そのタイミングで話を聞きます」
アーさんにはバレないように悪魔たちを配置しておくよう伝えておきます。何かあったら私が真っ先に動きますが、万が一を考えておくと必要です。
「我はどうする?」
「フェンは家族のところにいてあげてください。シラユキも不安でしょうし……ただ、一度もふもふさせてください」
もふもふー。
よし、元気もやる気も回復しました! いざ、人間たちと対面しましょう!
少しの間慌ただしく悪魔たちが動いて、なんとか人間の集団が来る前に配置が終わりました。
人間たちは皆、恐怖や不安でいっぱいの表情ですね。この表情を見るだけで、この人たちが戦争目的ではないことがわかります。
私が姿を現すと、半数くらいの人が聖女時代の私を知っているのか驚きの声を上げます。そして、一人の男性が封書とともに前に出てきました。
代表者の方ですか? あ、仮の代表者として命じられたと。封書を渡すように言われていたんですね。
魔法的な罠は無さそうですし、封書を読んでみましょう。
「ふむふむ……なるほど」
「マーガレット様、なんて書いてあるのかワタクシにも教えてください」
ルールーに封書を渡します。
んー、内容はちょっと厄介なものですね。
要点だけ掻い摘んで整理しましょうか。
まず、私のところに攻め込んできた王は、巨大な鳥に食べられとても辛い思いをした結果、完全に心が折れたようで、私に対する攻撃的な態度は消し去り、すっかり隠居のような立場になってしまったようです。
それをよく思わなかったのは、王に心酔していた貴族や騎士たちです。王が精神的に参ってしまった姿を見て、反乱のような形になりつつあるのだとか。
馬鹿王子がなんとか反乱勢力を宥めているそうですが、時間の問題だと。
そこで、王は配下やそれに連なる人たちをできるだけ逃がしたいそうです。巻き込みたくないということですね。
ですが、国内に逃げるところなどありません。ただ一箇所、ここを除いて。
「……ワタクシは反対です。あの王の頼みなど聞く必要はありません」
「私もそう思いますよ」
私たちの声が聞こえているのか、ザワザワと不安の声が広がっていきます。
まだ、首も座っていないような赤ちゃんから、自力で歩くことも難しいおじいさん、おばあさんもいます。
その全員が、家族と一緒に不安そうな顔でこちらを見つめています。
「……追い返しますか?」
「いえ、受け入れます。可哀想じゃないですか、私が受け入れなければ、きっと酷い目にあうでしょう」
王のことは嫌いですけど、この封書は王の直筆です。尚且つ、私に誠意が伝わるよう何度も何度も書き直したであろう文章の丁寧さです。
敵である私に頼るということは、余程困っているんでしょうから……助けてあげましょう。
泣いてる子供は放っておけませんし、不安そうにしてる人を見捨てる訳には行きません。
まずは、みんなの不安を取り除きましょうか。
久々にやりますね……大きく息を吸って、心を落ち着かせます。
そして、胸の前で指をからませ、静かに目を閉じましょう。
神聖魔法、《慈愛の光》です。
「おお……これは、暖かい……」
「聖女様の魔法よ! 昔見たことがあるわ……」
みんなの表情から少しずつ不安が抜け落ちていきます。これだけ落ち着けば大丈夫でしょう。
この隙に、悪魔たちに姿を見せてもらいます。突然現れた悪魔に多くの人が驚きますが、魔法による精神の落ち着きと、私がアーさんと普通に喋ってるのを見て、そこまで混乱することはありません。
そのまま悪魔たちの指示で村の中へと案内してもらいます。
「ふぅ、家も作らなきゃ行けませんし、食料の維持も大変です。区画整理もしなきゃ行けませんし……しばらくは仕事モードですかね」
「我も手伝うぞ。にしてもマーガレットよ、出会ってから最も聖女らしい姿だったぞ」
少し笑いながら、アーさんは私の頭を撫で回してきます。
もう、からかわないでくださいアーさん。
さぁ……これからは大忙しですね。一気に片付けてしまいましょう。
まずは魔法で簡易的な家を作ります。ぐぬぬ……しんどいです。ですがアーさんとフェンに手伝ってもらいながらなんとか作り上げます。
細かい内装や家具は手の空いた村人に頼みます。ドワーフが率先して働いてくれたので助かりました。
あと、長旅で疲れた体を癒すために風呂を作るのはどうかという意見が出ました。
……作るの、私ですよね? 大魔法を連発してるのでさすがにしんどいんですが……はい、作ります。作るのでそんなに悲しい目をしないでください。
ぐぬ……しんどいです……ぐぬぬぬ。
なんとか出来ました。男女別の巨大銭湯です。本当は水源から水を引いてきたいですが、今は急いでるので魔法で水を出してあっためました。
溺れないとは思いますが、子供や老人には手を貸してあげてくださいね。
あとは……あ、はい。書類仕事ですね。やりましょう。王都時代に培った能力を発揮して見せます。
「……もう朝ですか」
全力で書類仕事をに取り組みましたが、朝までかかりました。
もうくたくたです。私もお風呂に入りたいです……。
そう思って家に帰るために立ち上がると、コンコンと、扉が叩く音が聞こえます。
嫌な予感がします。
「マーガレット様、追加です!」
「……そこに置いてください」
文官勢はまだ頑張ってくれているので、どんどん仕事が追加されます。……大丈夫です、もう少し頑張りましょう。
ただ、絶対に王に向けての抗議の手紙を描きます。なんなら魔法の罠をしかけます。
「大丈夫か、主よ」
「フェン、もふもふさせてください」
部屋に入ってきたフェンに飛びつきます。ん?
シラユキ、ファオラン、シランも一緒ですか!
みんなまとめてもふもふしましょう。これで仕事が頑張れます!
もふもふー。もふもふーです!
予定では1ヶ月ほどで帰ってくるという事だったので、そろそろですね。
「みんな早く帰ってこないかなァ」
マトン君も暇そうにしています。彼は一応お客さんですが、文官の仕事をかなり手伝ってくれています。
有難いですね。今度、ラムさんも呼んで改めて感謝を伝えましょう。
マトン君を眺めながらそんな事を考えていると、なにやら村のハズレの方が随分と騒がしいです。
状況がわかりません……と思っていたらアーさんがすぐ側に転移してきました。
「何事ですか?」
「どうやら、500人近い数の人間がこの街に向かってきているそうだ。巡回の悪魔たちが見つけて、帰ってきたと同時に言いふらすもんだからこの騒ぎだ。全く……なってないな。悪魔も泣くような地獄の訓練をしてやる」
おお、アーさんが怖いことを言っています。言っていますが、この前シルフィに正座させられて怒られている姿を見てるのであんまり迫力はないですね。
とりあえず、悪魔たちの訓練は置いておいて、私も報告を聞きに行きましょうか。
シルフィとルールーの気配を探して、近くに転移します。魔力の流れで私が来ることはわかっているので、驚くことなくスムーズに報告作業に移っていきます。
「マーガレット様、人間の数はおよそ500人です」
「目的は? 戦争ですか?」
あの王、まだ諦めてなかったんですか?
「いえ、老若男女問わずいるようなので、難民に近いようです。白旗を上げて歩いてますし……」
「謎ですね」
何しに来たんでしょう?
「とりあえず、村の近くまで来たら止めてください。そのタイミングで話を聞きます」
アーさんにはバレないように悪魔たちを配置しておくよう伝えておきます。何かあったら私が真っ先に動きますが、万が一を考えておくと必要です。
「我はどうする?」
「フェンは家族のところにいてあげてください。シラユキも不安でしょうし……ただ、一度もふもふさせてください」
もふもふー。
よし、元気もやる気も回復しました! いざ、人間たちと対面しましょう!
少しの間慌ただしく悪魔たちが動いて、なんとか人間の集団が来る前に配置が終わりました。
人間たちは皆、恐怖や不安でいっぱいの表情ですね。この表情を見るだけで、この人たちが戦争目的ではないことがわかります。
私が姿を現すと、半数くらいの人が聖女時代の私を知っているのか驚きの声を上げます。そして、一人の男性が封書とともに前に出てきました。
代表者の方ですか? あ、仮の代表者として命じられたと。封書を渡すように言われていたんですね。
魔法的な罠は無さそうですし、封書を読んでみましょう。
「ふむふむ……なるほど」
「マーガレット様、なんて書いてあるのかワタクシにも教えてください」
ルールーに封書を渡します。
んー、内容はちょっと厄介なものですね。
要点だけ掻い摘んで整理しましょうか。
まず、私のところに攻め込んできた王は、巨大な鳥に食べられとても辛い思いをした結果、完全に心が折れたようで、私に対する攻撃的な態度は消し去り、すっかり隠居のような立場になってしまったようです。
それをよく思わなかったのは、王に心酔していた貴族や騎士たちです。王が精神的に参ってしまった姿を見て、反乱のような形になりつつあるのだとか。
馬鹿王子がなんとか反乱勢力を宥めているそうですが、時間の問題だと。
そこで、王は配下やそれに連なる人たちをできるだけ逃がしたいそうです。巻き込みたくないということですね。
ですが、国内に逃げるところなどありません。ただ一箇所、ここを除いて。
「……ワタクシは反対です。あの王の頼みなど聞く必要はありません」
「私もそう思いますよ」
私たちの声が聞こえているのか、ザワザワと不安の声が広がっていきます。
まだ、首も座っていないような赤ちゃんから、自力で歩くことも難しいおじいさん、おばあさんもいます。
その全員が、家族と一緒に不安そうな顔でこちらを見つめています。
「……追い返しますか?」
「いえ、受け入れます。可哀想じゃないですか、私が受け入れなければ、きっと酷い目にあうでしょう」
王のことは嫌いですけど、この封書は王の直筆です。尚且つ、私に誠意が伝わるよう何度も何度も書き直したであろう文章の丁寧さです。
敵である私に頼るということは、余程困っているんでしょうから……助けてあげましょう。
泣いてる子供は放っておけませんし、不安そうにしてる人を見捨てる訳には行きません。
まずは、みんなの不安を取り除きましょうか。
久々にやりますね……大きく息を吸って、心を落ち着かせます。
そして、胸の前で指をからませ、静かに目を閉じましょう。
神聖魔法、《慈愛の光》です。
「おお……これは、暖かい……」
「聖女様の魔法よ! 昔見たことがあるわ……」
みんなの表情から少しずつ不安が抜け落ちていきます。これだけ落ち着けば大丈夫でしょう。
この隙に、悪魔たちに姿を見せてもらいます。突然現れた悪魔に多くの人が驚きますが、魔法による精神の落ち着きと、私がアーさんと普通に喋ってるのを見て、そこまで混乱することはありません。
そのまま悪魔たちの指示で村の中へと案内してもらいます。
「ふぅ、家も作らなきゃ行けませんし、食料の維持も大変です。区画整理もしなきゃ行けませんし……しばらくは仕事モードですかね」
「我も手伝うぞ。にしてもマーガレットよ、出会ってから最も聖女らしい姿だったぞ」
少し笑いながら、アーさんは私の頭を撫で回してきます。
もう、からかわないでくださいアーさん。
さぁ……これからは大忙しですね。一気に片付けてしまいましょう。
まずは魔法で簡易的な家を作ります。ぐぬぬ……しんどいです。ですがアーさんとフェンに手伝ってもらいながらなんとか作り上げます。
細かい内装や家具は手の空いた村人に頼みます。ドワーフが率先して働いてくれたので助かりました。
あと、長旅で疲れた体を癒すために風呂を作るのはどうかという意見が出ました。
……作るの、私ですよね? 大魔法を連発してるのでさすがにしんどいんですが……はい、作ります。作るのでそんなに悲しい目をしないでください。
ぐぬ……しんどいです……ぐぬぬぬ。
なんとか出来ました。男女別の巨大銭湯です。本当は水源から水を引いてきたいですが、今は急いでるので魔法で水を出してあっためました。
溺れないとは思いますが、子供や老人には手を貸してあげてくださいね。
あとは……あ、はい。書類仕事ですね。やりましょう。王都時代に培った能力を発揮して見せます。
「……もう朝ですか」
全力で書類仕事をに取り組みましたが、朝までかかりました。
もうくたくたです。私もお風呂に入りたいです……。
そう思って家に帰るために立ち上がると、コンコンと、扉が叩く音が聞こえます。
嫌な予感がします。
「マーガレット様、追加です!」
「……そこに置いてください」
文官勢はまだ頑張ってくれているので、どんどん仕事が追加されます。……大丈夫です、もう少し頑張りましょう。
ただ、絶対に王に向けての抗議の手紙を描きます。なんなら魔法の罠をしかけます。
「大丈夫か、主よ」
「フェン、もふもふさせてください」
部屋に入ってきたフェンに飛びつきます。ん?
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もふもふー。もふもふーです!
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