こんなもんだろう

三章11 夏休みの予定

そして少し日はたち。
夏休み直前。
えみと春は毎日保健室に来て弁当を食べていた。

えみ【美味しい？】
心「美味しいよ！」
えみ【味濃くない？薄くない？】
心「うん」
春「あんた毎日毎日、美味しいか聞かなくていいから！」
えみ【だって気になるから】
春「聞かなくても美味しいよ」
駿「心いいよなー。昼はえみちゃんからご飯作って貰って、夜もえみちゃんちでご飯だろ？」
心「だって俺のお父さんも助かるって言ってるし。それにお前だっていつも親に作ってもらってんじゃん」
駿「だって舞さんのご飯とかうまそうじゃん」
心「確かに美味しいけど」
駿「いいなー。春、お前俺の弁当作ってくれよ」
春「ヤダよ！何であんたの為に朝の時間さえなきゃいけないの？絶対やだ」
浩二「駿。お前親が一生懸命作ってくれてるんだからそんなこと言うなよ」
駿「うるさいなー。浩二君イヤじゃないの？」
浩二「俺はいやじゃない」
駿「くそ！浩二君おかずよこせ！」

駿が無理矢理浩二の弁当からおかずを取った。

駿「･･･何これ、うんまー！！」
春「マジ？浩二君私にもちょうだい！」
浩二「いいよ」
春「え！！おいしー！！」
駿「心とえみちゃんも食べてみろよ！」
心「おう」

心とえみが浩二のおかずを食べると2人はお互いの顔を見た。

心「うま！！」
えみ【凄い美味しい！】
浩二「だろ？うちの親、調理師だから。だから駿も文句言わずに食えよ」
駿「はー？一緒にすんなや！俺だってそんなに美味かったら文句言わねーわ」
春「もー！駿めんどくさい！黙って食べろ！」
駿「なんだよ。くそ。わかったよ、黙って食うよ」
春「よし」
駿「あー。浩二君いいなー」
春「うるさい！！」
駿「わかったよ」
春「ちなみに浩二君、浩二君の親はおかずを余計に作ってくれる事は可能？」
駿「おい！春だっていいと思ってんじゃねーかー！」
春「うるさい！」



そして夏休み前日。

春「明日から夏休みだね！どうする！？何する！？」
駿「何にもしねーよ。えみちゃんちでダラダラすごそうぜ」
心「俺もそう思う」
春「えー！昔から毎年そうじゃん！中学生になったんだからさー」
浩二「皆でショッピングセンターとか行ってみる？」
駿「金もないのに？」
えみ【私、行きたい】
駿「マジで！？いやだよー」
春「えー。いいじゃん！行こ！」
駿「駄菓子屋でアイス買って食べてる方が楽しいって」
春「えー。いいじゃん！決まり！」
心「もうしょうがないよ。1日付き合おうよ」
えみ【駿君おねがい】
駿「うーん、わかったよ。1日だけだからね」
えみ【ありがと】