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2章 夢を見ましょうか
23話 夢の中へ
しおりを挟む血の香るその家には謎が多かった。
先輩は影の中に潜伏し身を隠した。
続けて情報収集を試みたが、今以上の情報は得られなかったようだ。
ただ、山姥と坂口くんの関係は仲のよい親子。まるで本当のような家族に見えた。
なにより会話自体が本当の親子のそれに聞こえた。
「母さん、あの座敷童子が僕の生気をとっているわけではないよ」
「ではなぜ童がこの家にいる?」
「さぁ……僕を母さんから助けたかったみたいだよ。でも本当に厄介なのは夢の中にいる奴なんだけどね」
「なぜ、宏樹の生気を吸う化け物が夢に巣くっておるのか……それが解せんわ」
2人の関係性に理解が追いつかない中、子供たちの断末魔や恐怖心はこの2人に向いていることに先輩は気付いた。
とりあえず結界からの脱出が必須、枕返しの力も借りなければならない。
室内の影の中に身を隠している最中、冷蔵庫からも激しい血の香りがしていることに気付いた。
牛や豚、鶏肉の匂いではない香り、これは人間の血の匂い。
嫌な予感がしながら先輩は冷蔵庫を開けた。
「……これは!?」
「まったく、ひどい話ですね」
バラバラに解体された無数の小さな人体が、タッパーやラップに包まれ冷蔵されていた。
一際目立っていたのが、冷凍庫中央に置いてある半目が開いたままの子供の頭部だった。
「良い趣味ではありませんね。一刻も早く結界からの脱出して、この情報の共有と援軍の依頼をかけなくては……」
先輩は引き続き調査をしつつ、僕たちを待つことにした。
――――――
翌朝。
先輩は学校に来なかった。
連絡も取れない状況だ。
ー明日、万が一わたしが通学していなければ、何かあったと判断して助けにきてくださいー
その万が一になってしまった。
すぐに助けに行かなくてはいけない。
朝礼が終わり、一限目の数学が開始した教室の中で姿を消した妖狐とコンタクトをとり現状の確認をした。
「まぁ、何かあったね」
「すぐに助けに行かないと」
先輩の身に何かあったのではと、不安で仕方がない。
今すぐにでも学校を抜け出したい気分だ。
しかし妖狐はいたって冷静に答えた。
「何かあっても、あの咲だよ。あの子をどうこうできる化け物なんてそうそういやしないよ」
「たとえば坂口君を守るため一緒に捕まったとか……」
「もしそうなら、わざとだね。何か気になることがあったのだろうね」
気になることがあるから、わざと捕まる……?
いや、例えそうだとしても放ってはおけない。
「先生!」
「おぉ!どうした?火鳥!」
「早退します!」
僕は教科書を纏めて、教室を飛び出した。
「おい!火鳥!早退許可してないぞー!」
「先生、すみません!」
先生の制止も聞かず、僕は坂口君の家に向かった。
――――――
まだ午前中だというのに、どこかどんよりとした思い雰囲気の家の目の前に着いた。
眼鏡を外して、さとりの眼で家を見ると、家を覆うように結界が張られていることがわかった。
「咲を外に出さないための結界、もしくは中の化け物以外を一切出さないための結界。そのどちらかだね」
「破壊します」
右手に妖力を開放し、炎で包んだ。
結界の強さや種類にもよるが、この結界ぐらいなら僕の力で破壊できる。
右手に鳳凰の爆炎を一点集中で溜め、突きを結界に向けて放った。
「はあぁー!」
人には見えない壁のような結界が音もなく崩れ消えた。
そしてすぐに玄関の塀の影から先輩が飛び出してきた。
「思ったより早いお着きで助かりましたよ」
「先輩!無事で良かった」
「話したいことがいくつかあります。まずここから離れましょう」
玄関の扉がゆっくり空いた。
そこには坂口君が立ってる。
「どこかで見たことがあると思っていたら、そうか、時々 火鳥君といっしょにいる上の学年の人だったか」
「坂口君!君もこっちに来るんだ!」
そこに山姥が立ち憚った。
凄まじい睨みを利かせて、威嚇をしている。
「おらの宏樹は渡さねぇぞ……」
「大丈夫だよ。お母さん」
僕は理解できないセリフに耳を疑った。
「母さん?」
「火鳥君、詳細は後でお話しします。いったん我々だけで離れます」
「でも」
「大丈夫です。坂口君には危害は加えないでしょう」
先輩の言った通りに僕たちは家から離れた。
そんな僕たちを山姥と坂口君が追ってくることもなかった。
――――――
僕たちは一旦マンションに戻った。
今は伯父さんと伯母さんの部屋で一緒に暮らしている。
ふたりとも仕事があるので、日中は基本的にマンションには居ない。
「それじゃ咲、あの家のこと教えてくれるかい?」
妖狐の一言から先輩は家での出来事を語り始めた。
その1つ1つが、僕には理解できないことばかりだった。
まず、あの家の主は山姥であること。
その家屋で数人の子供が殺されているであろうこと。
冷蔵庫の中で見つけた、子供たちのバラバラ遺体。
坂口君と山姥が、疑似親子関係にあること。
坂口君にサキュバスが憑りついていること。
「先輩、知里ちゃんは?ちいさな女の子いませんでしたか?」
「いえ、家の中にいたのは山姥と坂口君だけでした」
「彼、いつも知里って子を可愛がっているって……」
「もしかしたら1つ切断された頭部が冷蔵庫に保管されていたのですが、それがその……」
いやいや、言葉を失うとはこのことか?
でもそれが知里ちゃんとは決まっていない。
そもそも施設から通っていると言っていたのに、一軒家だったことからも今まで聞いていた内容と大きく異なっている。
「疑似親子関係であることと、サキュバスが憑りついている理由はわかったんでしょうか?」
「理由まではわかりませんが、親子関係に関しては互いに深く信頼しあっている印象に見えました」
「操られているとかではなくて、坂口君が山姥を信頼しているのですか?」
「その通りです」
山姥をお母さんと呼んでいる姿を目の当たりにした。
聞き違い、見間違いだと思いたかった。
信頼しあっている、というのはどういったところからの判断なのだろうか?
「一晩、彼らの会話を聞いていて感じたことですが、坂口君が洗脳などされている雰囲気はなく、むしろ自ら進んで山姥と行動を共にしているように見えました」
「そんな……」
「そして山姥も、彼を宏樹と呼び、人である彼を寵愛してように見えました」
互いにお母さんと宏樹で呼び合う関係、完全に親子ではないか。
山姥が坂口君をなぜ寵愛しているのか?
「人間と化け物が魅かれあうなんて色恋関係でないなら、価値観や目的が同じってことぐらいさ。坂口って子、本当は随分とやばい奴なんじゃないのかい?」
僕の知っている坂口君は、もの静かでいい奴で、施設の中では年上の方だからいつも騒がしい小さな子達を纏めてるくらい優しい奴で……。
授業態度も良くて、成績も良い、何より先生からの評価だって高い。
「山姥なんて、昔から子供を拐っては手持ち包丁で身体を切り刻んで食い散らかす女方の鬼さ。色恋以外で鬼が人間と同居など聞いたことがない。最終的には鬼が人間を喰ってしまうのだからね」
「気のせいかもしれませんが、坂口君の方が山姥を引っ張っていたようにも見えました」
真実を知るにはもう一度あの家に向かうしかない。
坂口君はきっと、洗脳や幻術の類に掛けられているのだろうと思う。いや、そう信じている。
「サキュバスに関しては、取り憑いていることが分かっただけなのかい?」
「はい。そのために枕返しを依頼したのです」
「爺様にはすでに伝えてある。もう時期迷い家から送り込まれてくるんじゃないかな」
枕返し。
迷い家で訓練をしていた頃にも見たことがない化け物。
生き物の夢の中を自在に行き来できる力を持っていて、夢の内容も思うがままに変えることができるらしい。
普段から夢の中にいるため、出会うことが難しい化け物。
突然、僕の部屋に迷い家の門が浮かび上がった。
その門が開くと1匹の小さな赤鬼が突っ立っていた。
「狐と童よ、何百年ぶりか……で、何用か?」
「枕返し、ご無沙汰しています。当然のお呼び立て申し訳ありません」
小学生の低学年くらいの身長だろうか。
まったく強そうな気配はない。
「コイツが噂の火鳥って人間か……」
「どうも……」
「夢ん中以外で人間と関わるのは勘弁だ、早く要件を言え」
せっかちなタイプなのか、コミュニケーションが苦手なのか、現れたばかりなのに今にも帰りたそうだ。
そんな状況下で先輩が説明を始めた。
「火鳥くんの級友である坂口という子に淫魔が取り憑いています」
「ほう、淫魔ね、珍しくもない」
「その淫魔を払いたいので、夢の中まで誘ってもらいたいのです」
「ほっとけよ、淫魔に憑かれた人間なんてよ。ろくな人間でないだろうよ」
淫魔に憑かれている人間はろくでもない?
どうも元々の坂口くんのイメージとは、かけ離れた人物像が作り上げられていっている。
「そう言ってやるな枕の。余に免じて今回はなにも言わず手を貸すのだ」
「誰だ?お前」
手の甲に現れた鳳凰が直々に交渉の席に着いたのだけれど、枕返しは誰かもわからず冷たくあしらった。
鳳凰はそのことに怒り狂い始めたが、気にも止めず枕返しが語り始めた。
「淫魔が出たってことは、そいつは誰かに呪われているわけだ。淫魔なんて呪いや恨みの塊だ、それを阻止するっていうのはいかんせん気が引けるのだが」
「君たち夢妖怪と言われる化け物の間で、色々と取り決めみたいな物があるようだけどさ、何とか手を貸しておくれよ。枕の」
枕返しが腕を組み考え込んでいる。
何か思うところがあるようだ。何より淫魔が発生するには、それなりの訳があるからなのだろう。
そこで枕返しがひとつ条件をつけてきた。
「天狗のよしみで、夢の中には連れていってもよい」
「枕返し、ありがとうございます!」
「ただし、人間と狐に童よ。淫魔に突然の攻撃などするなよ。まずは会話だ、戦いになったら夢の中ではお前たちでも淫魔や俺に勝てねーぞ。それに力任せに暴れると母体の人間に精神障害が残る可能性もあるからな」
「えぇ、約束します」
これから僕たちは、坂口君に取り憑いているサキュバスを取り除くため、枕返しの力を借りて坂口君の夢の中へ向かう。
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