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第三十四話 キキョウ、友の帰りを願う
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月光に照らされた中庭に二人の人影があった。
一人はヒュフナー教授。
もう一人はアレクシス。右手の甲の黄薔薇で結ばれた、オレの大事な人。
その大事な人の命が危険に晒されていた。
それを目にした瞬間、オレは地面に落ちている剣を手に取って突撃していた。
他のことなどどうでも良かった。
強く、彼を救うことだけを考えていた。オレの傭兵としての剣の腕はこの瞬間の為にあったのかもしれない。
振り返り、彼の顔を見た。
失いたくない人がそこにいた。
心変わりするかもしれないとか、家を優先するかもしれないとかそんな小さいことはもうどうでもよかった。彼が生きていてくれて良かった。
その事実だけで崩れ落ちそうになる膝を意思の力で支える。まだ敵の前だ。力を抜いてはいけない。
「何故父が学園の外にいながらにして『敵』とやらの存在を察知でき、その癖詳細をオレに説明しなかったのか」
アレクシスが突然父親の意図が掴めたかもしれないと言って、口を開いた。
ヒュフナー教授は油断無く距離を取りながらも、アレクシスの言葉に耳を傾けている。
教授の息の根を止める為に距離を詰めたかったが、二匹の使い魔に阻まれてそう上手くはいかなかった。
焦らなくても奴は血を流している。時が経つだけで体力を消耗していく筈だ。
ナイフを握りながらやきもきしているオレの前に、さり気なくアレクシスが進み出た。どうやら話が終わるまで手出しするなということらしい。仕方ない、彼の顔を立てて大人しくしておこう。
「オレは最初、父が誰かを陥れようとしているのかと思った。だから証拠が無いし、そんなものはどうでもいいと思っているのだと」
邪魔だと思った者を息子に始末させるだけの文。
『余計な事は知らなくていい』という態度は確かにそんな意図を連想させる。
「それが『違う』と言いたいのかね?」
「ああ。嬉々として研究内容を語る貴様の姿を見て閃いた」
オレがアレクシスを助ける直前、教授がベラベラと何かを喋っていたのを思い出した。
「学生時代貴様と父は番だったこともあり、卒業後も非常に親しくしていた。だから――――今回の発想を思いついた時、貴様は父に自ら研究内容を話したのではないか?」
「な……っ!?」
驚きのあまり声を出してしまったが、それならば筋道は通ると思った。
それなら学園の外にいながらにしてヒュフナー教授の研究内容を知ることが出来る。
「父は恐らく研究内容を打ち明けられ、貴様の研究内容を誰にも漏らさなかった。少なくとも最初はな。そうじゃないのか?」
「…………」
教授は長いこと黙っていた。
そして、不意にぽつりと口を開いた。
「……ヴィルは私の案を否定した」
消え入るような声で、危うく聞き逃すところだった。
「ヴィル?」
「父の愛称だ。ヴィルヘルム・グロースクロイツ」
なるほど愛称で呼ぶほどの仲だったのかと頷いた。
学生時代に同じ部屋で一年間暮らしていたのなら、親友にもなるのかもしれない。
「ヴィルなら私の研究に賛同してくれると思っていたんだっ! だが奴は否定した!」
教授は声を荒げた。
どくどくと肩から流れる血の量が増えていく。
親友が変わってしまった、と話したヒュフナー教授の表情を思い出した。
もしかしたら変わってしまったのは教授の方で、それを自覚できなかったのかもしれない。
人は変わるものだし、その上に成り立つ人と人との繋がりとは酷く希薄なものだ。オレは教授の姿に哀しさすら覚えてしまった。
「父は貴様を説得しようと試みていたのだろう。だがそれが叶わないと見るや、貴様を秘密裏に闇に葬ることにした」
ギリ、と教授が歯を食い縛る。
「ヴィルも、お前も……! そんなに身分が大事か! グロースクロイツ家を保つことしか考えていないのか!? 人と人との垣根を越えたくはないのか!」
「いや。父はそんなことに心を囚われていたのではない。今、確信できた。貴様もここまで話を聞いて理解できないのか?」
「何だと……?」
「父は、親友である貴様を庇ったんだよ」
束の間、時が止まったように感じた。
「庇っ……た……?」
「そうだ。その為に息子のオレにすら何も報せなかったんだ」
アレクシスの父親は、限界ギリギリまで親友が改心してくれることに賭けていたのだろうか。
グロースクロイツ家が全体として怪しげな陰謀を企んでいた頭の中の想像が、一人の男が誰にも言えないまま一人孤独に親友を説得しようと試みていた図へと変わる。
「じゃあ、オレがグロースクロイツ家の紋章のナイフの男に襲われたのは……?」
そうであるのならば、グロースクロイツ家による差し金だと思っていたあの襲撃は何だったのか。オレはアレクシスへと尋ねる。
「ああ、あれは恐らく父の手の者だろう。だがオレの番を狙った訳ではなく、教授に接触した者を狙っていたんだ」
「教授に接触した者を……?」
どういうことだ、と首を傾げる。
「ふん、大方その指輪を奪おうと目論んでいたんだろう」
意外にもその疑問に答えたのは教授だった。
「ヴィルには私の研究内容を証明するだけの証拠がなかった。私が直接打ち明けただけなのだからね。よしんば証拠があったとしても彼はそれを周りに公表出来なかっただろう。私の研究は貴族連中からすれば異端扱いされかねない代物だ。グロースクロイツ家がその研究の片棒が担ぐように打診されたなんて噂が立てばどうなることか」
貴族界というのはやはり策謀陰謀が渦巻く世界なのだろうか。噂が立つだけで大貴族の地位とは危うくなるものなのか。
だとしたらアレクシスがオレのことを好き好き言いまくって果ては『専属霊医術士に』なんて勝手に誘っているのは実は結構なスキャンダルなのではないだろうか。
アレクシスの行く末のことが少し心配になったが、今は関係ないことなのでこの疑問は胸の内に押し留めておく。
「言っておくが、ヴィルが私を庇おうとしていただなんてそんなことは私は認めない! むしろヴィルは裏切りの一手を着実に進めていた。手の者を使って証拠を集めさせていたんだ……!」
教授は吠えていたが、その声は次第に力を失くしていた。血を流し過ぎたからだろうか。それとも言葉とは裏腹に、庇われていたという事実に内心では衝撃を受けているのだろうか。
「最近私の周りを探る者がいることには気づいていた。だから不本意ではあるがスペアをルノくん、君に一時的に預けたのだ」
一時的に預けたって、あげるって言ってたじゃないか。オレは騙されて怪しい物を押し付けられていたのか。
グロースクロイツ家のスパイはこの指輪を探して教授に近づいた奴を全員調べていたのだろうか。
「だから、ルノの持っている指輪が隠し扉を開けたと聞いてすべてが氷解したんだ。父はきっと親友を殺さずに告発するだけという手段も考えてはいたんだろう」
アレクシスが言った。
オレはそれよりも教授の口にした一言が妙に気にかかった。
「スペア? あの隠し扉を開ける為の鍵のスペアってことか?」
「分かってないな。それはただの鍵などではない」
教授が首から下げていたペンダントを服の内側から取り出した。
細い鎖には黒い指輪が通されていた。教授から押し付けられた指輪と同じ物だろう。
「それは私の研究すべてを記録したバックアップなのだよ」
ニヤリと凄絶な笑みを浮かべた教授の顔に、嫌な予感がした。
あれは、諦めた顔ではない。まだ何か企んでる!
「ルノ、その指輪を今すぐ捨てろ!」
アレクシスが血相を変えて叫ぶ。
言われなくても指輪を外そうとしている。
だが、紙一重の差で間に合わなかったようだ。
「起動せよ」
教授の声と共に――――魂が引っ張られた。
一人はヒュフナー教授。
もう一人はアレクシス。右手の甲の黄薔薇で結ばれた、オレの大事な人。
その大事な人の命が危険に晒されていた。
それを目にした瞬間、オレは地面に落ちている剣を手に取って突撃していた。
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アレクシスが突然父親の意図が掴めたかもしれないと言って、口を開いた。
ヒュフナー教授は油断無く距離を取りながらも、アレクシスの言葉に耳を傾けている。
教授の息の根を止める為に距離を詰めたかったが、二匹の使い魔に阻まれてそう上手くはいかなかった。
焦らなくても奴は血を流している。時が経つだけで体力を消耗していく筈だ。
ナイフを握りながらやきもきしているオレの前に、さり気なくアレクシスが進み出た。どうやら話が終わるまで手出しするなということらしい。仕方ない、彼の顔を立てて大人しくしておこう。
「オレは最初、父が誰かを陥れようとしているのかと思った。だから証拠が無いし、そんなものはどうでもいいと思っているのだと」
邪魔だと思った者を息子に始末させるだけの文。
『余計な事は知らなくていい』という態度は確かにそんな意図を連想させる。
「それが『違う』と言いたいのかね?」
「ああ。嬉々として研究内容を語る貴様の姿を見て閃いた」
オレがアレクシスを助ける直前、教授がベラベラと何かを喋っていたのを思い出した。
「学生時代貴様と父は番だったこともあり、卒業後も非常に親しくしていた。だから――――今回の発想を思いついた時、貴様は父に自ら研究内容を話したのではないか?」
「な……っ!?」
驚きのあまり声を出してしまったが、それならば筋道は通ると思った。
それなら学園の外にいながらにしてヒュフナー教授の研究内容を知ることが出来る。
「父は恐らく研究内容を打ち明けられ、貴様の研究内容を誰にも漏らさなかった。少なくとも最初はな。そうじゃないのか?」
「…………」
教授は長いこと黙っていた。
そして、不意にぽつりと口を開いた。
「……ヴィルは私の案を否定した」
消え入るような声で、危うく聞き逃すところだった。
「ヴィル?」
「父の愛称だ。ヴィルヘルム・グロースクロイツ」
なるほど愛称で呼ぶほどの仲だったのかと頷いた。
学生時代に同じ部屋で一年間暮らしていたのなら、親友にもなるのかもしれない。
「ヴィルなら私の研究に賛同してくれると思っていたんだっ! だが奴は否定した!」
教授は声を荒げた。
どくどくと肩から流れる血の量が増えていく。
親友が変わってしまった、と話したヒュフナー教授の表情を思い出した。
もしかしたら変わってしまったのは教授の方で、それを自覚できなかったのかもしれない。
人は変わるものだし、その上に成り立つ人と人との繋がりとは酷く希薄なものだ。オレは教授の姿に哀しさすら覚えてしまった。
「父は貴様を説得しようと試みていたのだろう。だがそれが叶わないと見るや、貴様を秘密裏に闇に葬ることにした」
ギリ、と教授が歯を食い縛る。
「ヴィルも、お前も……! そんなに身分が大事か! グロースクロイツ家を保つことしか考えていないのか!? 人と人との垣根を越えたくはないのか!」
「いや。父はそんなことに心を囚われていたのではない。今、確信できた。貴様もここまで話を聞いて理解できないのか?」
「何だと……?」
「父は、親友である貴様を庇ったんだよ」
束の間、時が止まったように感じた。
「庇っ……た……?」
「そうだ。その為に息子のオレにすら何も報せなかったんだ」
アレクシスの父親は、限界ギリギリまで親友が改心してくれることに賭けていたのだろうか。
グロースクロイツ家が全体として怪しげな陰謀を企んでいた頭の中の想像が、一人の男が誰にも言えないまま一人孤独に親友を説得しようと試みていた図へと変わる。
「じゃあ、オレがグロースクロイツ家の紋章のナイフの男に襲われたのは……?」
そうであるのならば、グロースクロイツ家による差し金だと思っていたあの襲撃は何だったのか。オレはアレクシスへと尋ねる。
「ああ、あれは恐らく父の手の者だろう。だがオレの番を狙った訳ではなく、教授に接触した者を狙っていたんだ」
「教授に接触した者を……?」
どういうことだ、と首を傾げる。
「ふん、大方その指輪を奪おうと目論んでいたんだろう」
意外にもその疑問に答えたのは教授だった。
「ヴィルには私の研究内容を証明するだけの証拠がなかった。私が直接打ち明けただけなのだからね。よしんば証拠があったとしても彼はそれを周りに公表出来なかっただろう。私の研究は貴族連中からすれば異端扱いされかねない代物だ。グロースクロイツ家がその研究の片棒が担ぐように打診されたなんて噂が立てばどうなることか」
貴族界というのはやはり策謀陰謀が渦巻く世界なのだろうか。噂が立つだけで大貴族の地位とは危うくなるものなのか。
だとしたらアレクシスがオレのことを好き好き言いまくって果ては『専属霊医術士に』なんて勝手に誘っているのは実は結構なスキャンダルなのではないだろうか。
アレクシスの行く末のことが少し心配になったが、今は関係ないことなのでこの疑問は胸の内に押し留めておく。
「言っておくが、ヴィルが私を庇おうとしていただなんてそんなことは私は認めない! むしろヴィルは裏切りの一手を着実に進めていた。手の者を使って証拠を集めさせていたんだ……!」
教授は吠えていたが、その声は次第に力を失くしていた。血を流し過ぎたからだろうか。それとも言葉とは裏腹に、庇われていたという事実に内心では衝撃を受けているのだろうか。
「最近私の周りを探る者がいることには気づいていた。だから不本意ではあるがスペアをルノくん、君に一時的に預けたのだ」
一時的に預けたって、あげるって言ってたじゃないか。オレは騙されて怪しい物を押し付けられていたのか。
グロースクロイツ家のスパイはこの指輪を探して教授に近づいた奴を全員調べていたのだろうか。
「だから、ルノの持っている指輪が隠し扉を開けたと聞いてすべてが氷解したんだ。父はきっと親友を殺さずに告発するだけという手段も考えてはいたんだろう」
アレクシスが言った。
オレはそれよりも教授の口にした一言が妙に気にかかった。
「スペア? あの隠し扉を開ける為の鍵のスペアってことか?」
「分かってないな。それはただの鍵などではない」
教授が首から下げていたペンダントを服の内側から取り出した。
細い鎖には黒い指輪が通されていた。教授から押し付けられた指輪と同じ物だろう。
「それは私の研究すべてを記録したバックアップなのだよ」
ニヤリと凄絶な笑みを浮かべた教授の顔に、嫌な予感がした。
あれは、諦めた顔ではない。まだ何か企んでる!
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