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第三十七話 十二の加護
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「……!」
祈りに応えるかのように淡く蛍火のような光が発生し、ほわりと彼の手を包み込んだ。
その光が薬指で光る婚約指輪に吸い込まれていく。正確には指輪に嵌め込まれた宝石に。
光のすべてが吸い込まれると、宝石が淡く光を発するようになっていた。
「これは……風の精霊の御力を私の指輪に付与してくれたのか」
「い、いえ、決してそのようなつもりでは! 殿下の所有物に付与魔術を行使するなどという、大それたこと……」
ヴァンは慌てた。
魔術を行使したつもりなんて少しもなかった。
ただ、勝手にこうなってしまったのだ。おそらくは風の精霊の意思だろう。
一体全体どう弁償すればいいのだろうと泡を食っていると、彼がふっと綻んだ。
「ありがとう。これで私はこの指輪を身に着けている限り、ヴァンの存在を身近に感じられる」
その表情を見て悟る。
何もできないと思っていたけれど、彼の心の支えになれたのだと。
「あ、いえ、その……」
「だからヴァン、私からも贈らせてほしい」
「へ?」
今度は彼がヴァンの手を握る。
その場に跪くと、先ほどのヴァンと同じように手の甲に額をつけた。
「太陽の精霊よ、水の精霊よ、土の精霊よ、時の精霊よ、命の精霊よ、泉の精霊よ、熾火の精霊よ、花の精霊よ、鉄の精霊よ、塔の精霊よ、天空の精霊よ、龍の精霊よ。我に加護を与えしすべての精霊よ、いついかなる時も我が愛しき人の身を守りたまえ」
十二色の光が浮かび上がり、ヴァンの周囲を囲む。
光がくるくると円を描き、指輪へと収束していく。すべての光が宝石の中に吸い込まれていき、蒼い宝玉がほのかに光を放ち出す。
彼を守護するすべての精霊の御力が、ヴァンの婚約指輪に宿ったのだ。
「こ、ここここ、これ……!」
あまりの動揺にヴァンは口が回らない。
ヴァンが彼の指輪に宿したのは風の精霊の御力だけだったのに、彼からは十二の精霊の御力をもらってしまった。
精霊の御力というのは、そうそう簡単に他人のために使用するものではない。
これでは明らかにもらい過ぎだ。
「こ、こ、こんなにたくさんの精霊の御力をいただいてしまったら、あの、その……!」
「そうだな、その指輪は類を見ないほど頑丈な魔術の守りを宿したことになる。生半可な攻撃はヴァンには通じないだろう。物理的な攻撃も、魔術による攻撃も」
彼はなんでもないことのように言う。
十二もの精霊の加護を宿せば、ほぼ彼の口にした通りほとんどの攻撃は通じなくなる。
太陽の精霊と鉄の精霊の加護があれば、どんな物理攻撃も通じない。魔術攻撃のほとんども、天空の精霊と龍の精霊の加護で防げるだろう。時の精霊と命の精霊の加護があれば、直接命を削り取るような呪いによる攻撃も効かない。花の精霊と塔の精霊の加護があるから、毒も効かない。
明らかに自分が持っていていい魔術具の質ではない、とヴァンは冷や汗をかいた。
「そ、そんな、僕にはもったいないです……!」
「何を言っているんだ、ヴァン。私の気持ちが受け取れないと?」
「う……」
そうだ、これは彼の気持ちの表れなのだ。
ヴァンが彼にできることをしてあげたいと、祈りを捧げたのと同じように。彼は彼の精霊の御力をくれたのだ。
それを否定することは、彼の気持ちを否定することだ。
「殿下のお気持ちはもちろん、嬉しいです、あの、すごく……!」
嫌ではないのだと拙い言葉で伝えようとする。
「こんなに嬉しい贈り物をいただいたのは初めてで、それであの、なんと言えばいいか分からずつい慌ててしまっただけで、決して不快とかそういうことではなくってですね……!」
汗が額を伝う。気持ちを誤解なく伝えることがこんなに難しいことだったとは。
「ふふっ。ヴァン、そんなに慌てなくても大丈夫だ」
彼は微笑ましげに笑みを漏らす。
「え?」
「無理に言葉を尽さなくても、君の表情は実に雄弁だ。誤解などしたりしないから、落ち着いてくれ」
「は、はい……!」
彼の言葉に甘えて深呼吸する。
「ヴァン、なんと言えばよいか分からないと言ったね?」
「はい、あの、すみません」
「簡単だ、礼を言えば良いだけだ。ついでにキスもしてくれれば最高なのだけれど」
「え、キスですか?」
自分なんかにキスされるのが嬉しいなんて。ヴァンは彼の言葉に驚き、目を見開く。
キスだなんて、意識するだけでドギマギとしてしまう。
赤くなる頬を抑え、俯く。
緊張するけれども、彼が望むのであれば……。
「……すまないヴァン、今のは冗談で」
「キ、キスして下さい!」
ヴァンは意を決して目を閉じたま顔を上げ、くっと唇を突き出す。
「な……っ!?」
彼の驚いた声が聞こえた。
キスは降ってこない。
何か勘違いしてしまっただろうか。そういえば彼は『キスをしてくれれば』と言った。こうしてキスを待つのではなく、自分からキスをすべきだったのではないだろうか。そんな大胆な発想はなかった。
間違えてしまった、こうではなかったか。
恥ずかしさで頬から火が吹き出そうになりながら、目を開けたその時だった。
眼前に彼の顔があった。
金の睫毛が並んだ美しい瞼が目の前にあって――――唇と唇が重なった。
唇が重なり合った瞬間、眼鏡が彼の顔に軽くぶつかる。上にずらすようにして、彼はヴァンの顔から眼鏡を取り払った。
ヴァンの唇が彼の唇によって柔らかく食まれる。
彼とキスをしてしまっている。遅れて理解した。
「……っ」
初めてのキスは甘かった。
彼とキスをしているのだと思うと、唇を優しく食まれるだけのそれが甘く陶酔した感覚をもたらす。
ヴァンは再び目を閉じると、彼の身体にしがみ付き、口付けに応える。
自分から彼の唇を食み、口を薄く開く。
それに気づいた彼の動きがピタリと止まったかと思うと、舌がそっと唇の間を押し割って入ってきた。
「んっ」
舌を交わらせる口付けに、吐息が零れる。
頭の中心がじんと甘く痺れる。
舌先を吸われると下腹の奥が熱くなるようで、彼の衣服に皺が寄るほどぎゅっと握り込んでしまう。
「……っ!」
やっと彼の口が離れた時には息も絶え絶えで、ヴァンは肩を大きく上下させて懸命に息をした。
「ヴァン……このまま君をベッドに押し倒してしまいたいが、まだ婚約期間中だ。私は君を大切にしたい」
蒼い瞳が熱くヴァンを見下ろしている。
「は、はい。そうですよね」
実を言えば、ヴァンはこのまま彼と閨を共にしてしまってもいいとすら思っていた。しかしそんな大胆なことを口にする勇気などあるわけもなく、ヴァンは素直にこくこくと頷いた。
名残惜しく思いながら、身体を離した。
まだドギマギと心臓が大きく鼓動している。甘く幸せなひと時だった。
「あの、指輪……ありがとうございます。とても嬉しかったです」
彼に助言してもらった通りに、礼を口にする。
「これくらいのことは何でもない。ヴァンのためならば何だってしてあげよう」
彼が柔らかく微笑む。
こんなにも幸福でいいのだろうか。ヴァンのことを疎ましく思う実家からは離れ、ギュスターヴという理想の人に愛されている。
改めて考えると、今の境遇が夢のようだった。
祈りに応えるかのように淡く蛍火のような光が発生し、ほわりと彼の手を包み込んだ。
その光が薬指で光る婚約指輪に吸い込まれていく。正確には指輪に嵌め込まれた宝石に。
光のすべてが吸い込まれると、宝石が淡く光を発するようになっていた。
「これは……風の精霊の御力を私の指輪に付与してくれたのか」
「い、いえ、決してそのようなつもりでは! 殿下の所有物に付与魔術を行使するなどという、大それたこと……」
ヴァンは慌てた。
魔術を行使したつもりなんて少しもなかった。
ただ、勝手にこうなってしまったのだ。おそらくは風の精霊の意思だろう。
一体全体どう弁償すればいいのだろうと泡を食っていると、彼がふっと綻んだ。
「ありがとう。これで私はこの指輪を身に着けている限り、ヴァンの存在を身近に感じられる」
その表情を見て悟る。
何もできないと思っていたけれど、彼の心の支えになれたのだと。
「あ、いえ、その……」
「だからヴァン、私からも贈らせてほしい」
「へ?」
今度は彼がヴァンの手を握る。
その場に跪くと、先ほどのヴァンと同じように手の甲に額をつけた。
「太陽の精霊よ、水の精霊よ、土の精霊よ、時の精霊よ、命の精霊よ、泉の精霊よ、熾火の精霊よ、花の精霊よ、鉄の精霊よ、塔の精霊よ、天空の精霊よ、龍の精霊よ。我に加護を与えしすべての精霊よ、いついかなる時も我が愛しき人の身を守りたまえ」
十二色の光が浮かび上がり、ヴァンの周囲を囲む。
光がくるくると円を描き、指輪へと収束していく。すべての光が宝石の中に吸い込まれていき、蒼い宝玉がほのかに光を放ち出す。
彼を守護するすべての精霊の御力が、ヴァンの婚約指輪に宿ったのだ。
「こ、ここここ、これ……!」
あまりの動揺にヴァンは口が回らない。
ヴァンが彼の指輪に宿したのは風の精霊の御力だけだったのに、彼からは十二の精霊の御力をもらってしまった。
精霊の御力というのは、そうそう簡単に他人のために使用するものではない。
これでは明らかにもらい過ぎだ。
「こ、こ、こんなにたくさんの精霊の御力をいただいてしまったら、あの、その……!」
「そうだな、その指輪は類を見ないほど頑丈な魔術の守りを宿したことになる。生半可な攻撃はヴァンには通じないだろう。物理的な攻撃も、魔術による攻撃も」
彼はなんでもないことのように言う。
十二もの精霊の加護を宿せば、ほぼ彼の口にした通りほとんどの攻撃は通じなくなる。
太陽の精霊と鉄の精霊の加護があれば、どんな物理攻撃も通じない。魔術攻撃のほとんども、天空の精霊と龍の精霊の加護で防げるだろう。時の精霊と命の精霊の加護があれば、直接命を削り取るような呪いによる攻撃も効かない。花の精霊と塔の精霊の加護があるから、毒も効かない。
明らかに自分が持っていていい魔術具の質ではない、とヴァンは冷や汗をかいた。
「そ、そんな、僕にはもったいないです……!」
「何を言っているんだ、ヴァン。私の気持ちが受け取れないと?」
「う……」
そうだ、これは彼の気持ちの表れなのだ。
ヴァンが彼にできることをしてあげたいと、祈りを捧げたのと同じように。彼は彼の精霊の御力をくれたのだ。
それを否定することは、彼の気持ちを否定することだ。
「殿下のお気持ちはもちろん、嬉しいです、あの、すごく……!」
嫌ではないのだと拙い言葉で伝えようとする。
「こんなに嬉しい贈り物をいただいたのは初めてで、それであの、なんと言えばいいか分からずつい慌ててしまっただけで、決して不快とかそういうことではなくってですね……!」
汗が額を伝う。気持ちを誤解なく伝えることがこんなに難しいことだったとは。
「ふふっ。ヴァン、そんなに慌てなくても大丈夫だ」
彼は微笑ましげに笑みを漏らす。
「え?」
「無理に言葉を尽さなくても、君の表情は実に雄弁だ。誤解などしたりしないから、落ち着いてくれ」
「は、はい……!」
彼の言葉に甘えて深呼吸する。
「ヴァン、なんと言えばよいか分からないと言ったね?」
「はい、あの、すみません」
「簡単だ、礼を言えば良いだけだ。ついでにキスもしてくれれば最高なのだけれど」
「え、キスですか?」
自分なんかにキスされるのが嬉しいなんて。ヴァンは彼の言葉に驚き、目を見開く。
キスだなんて、意識するだけでドギマギとしてしまう。
赤くなる頬を抑え、俯く。
緊張するけれども、彼が望むのであれば……。
「……すまないヴァン、今のは冗談で」
「キ、キスして下さい!」
ヴァンは意を決して目を閉じたま顔を上げ、くっと唇を突き出す。
「な……っ!?」
彼の驚いた声が聞こえた。
キスは降ってこない。
何か勘違いしてしまっただろうか。そういえば彼は『キスをしてくれれば』と言った。こうしてキスを待つのではなく、自分からキスをすべきだったのではないだろうか。そんな大胆な発想はなかった。
間違えてしまった、こうではなかったか。
恥ずかしさで頬から火が吹き出そうになりながら、目を開けたその時だった。
眼前に彼の顔があった。
金の睫毛が並んだ美しい瞼が目の前にあって――――唇と唇が重なった。
唇が重なり合った瞬間、眼鏡が彼の顔に軽くぶつかる。上にずらすようにして、彼はヴァンの顔から眼鏡を取り払った。
ヴァンの唇が彼の唇によって柔らかく食まれる。
彼とキスをしてしまっている。遅れて理解した。
「……っ」
初めてのキスは甘かった。
彼とキスをしているのだと思うと、唇を優しく食まれるだけのそれが甘く陶酔した感覚をもたらす。
ヴァンは再び目を閉じると、彼の身体にしがみ付き、口付けに応える。
自分から彼の唇を食み、口を薄く開く。
それに気づいた彼の動きがピタリと止まったかと思うと、舌がそっと唇の間を押し割って入ってきた。
「んっ」
舌を交わらせる口付けに、吐息が零れる。
頭の中心がじんと甘く痺れる。
舌先を吸われると下腹の奥が熱くなるようで、彼の衣服に皺が寄るほどぎゅっと握り込んでしまう。
「……っ!」
やっと彼の口が離れた時には息も絶え絶えで、ヴァンは肩を大きく上下させて懸命に息をした。
「ヴァン……このまま君をベッドに押し倒してしまいたいが、まだ婚約期間中だ。私は君を大切にしたい」
蒼い瞳が熱くヴァンを見下ろしている。
「は、はい。そうですよね」
実を言えば、ヴァンはこのまま彼と閨を共にしてしまってもいいとすら思っていた。しかしそんな大胆なことを口にする勇気などあるわけもなく、ヴァンは素直にこくこくと頷いた。
名残惜しく思いながら、身体を離した。
まだドギマギと心臓が大きく鼓動している。甘く幸せなひと時だった。
「あの、指輪……ありがとうございます。とても嬉しかったです」
彼に助言してもらった通りに、礼を口にする。
「これくらいのことは何でもない。ヴァンのためならば何だってしてあげよう」
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初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
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