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第1章 グリム編
第30話 魔の森で遭遇! 言葉を話す『ゴブリン』の正体とは?
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商人ギルドを介して大きな屋敷の賃貸契約を結ぶことができた。
屋敷には備え付けの家具はあったが、日用雑貨を色々と買い揃えなければ生活できない。
その辺りの買い物はニーアに任せて、俺は魔物狩りに専念することにした。
初の魔物狩りはゴブリン3体を仕留めることができた。
たかがゴブリン、されどゴブリン。俺にとっては上々の滑り出しだ。
---
――翌日。
ニーアが朝食を用意する音で目が覚める。
俺が起きる前から、彼女は甲斐甲斐しく働いているようだ。
もうすぐ屋敷へ移動するしな。
彼女にも張り合いが出ているのだろう。
部屋でニーアの作った朝食を食いながら、買い物の状況を確認する。
順調に買い揃えていってるようだ。
彼女に金貨1枚を追加で渡しておく。
彼女にグリム周辺のことを聞いてみるが、どうやらこの辺りの土地勘は無いらしい。
グリムには奴隷として連れて来られただけだからな。
分からないのも無理はない。
他に知ってることを聞いてみる。
このグリムという街は一つの独立した自治都市であり、都市国家であるらしい。
こういった自治都市がいくつか集まって都市国家群を形成している。
この世界には、いくつかの大国がある。
その1つがニーアの故郷であるジパーン国だ。
グリムの東側に隣接した都市国家のセレーネ。
そのエルマーナ市の東側に隣接しているのがジパーン国とのことだ。
その他には、一番大きな領土を持つ神聖アーカディア帝国。
都市国家群に隣接するシーナ国。
そして大陸中に広く影響力を持つ宗教国家、聖法皇国。
地図なんてものは出回っていないから、それぞれの国の位置関係はよく分からない。
ニーアも話に聞いただけの知識だ。大陸なんて概念も無かった。
魔の森は、どの国も手つかずのようだ。
ずっと南の方にも、魔物が跋扈する深い森があるらしい。
この異世界は魔物の脅威が大きい。
人間の生きる領域が限られている。
「今日も魔物狩りに行ってくる」
「お気をつけて……ご主人様」
遅めの朝食を食い終えたら、今日も魔物狩りに出発する。
広場に出ると市場が閉まっていた。
毎日市場が開いている訳ではないらしい。
北門を通って街道を歩き、魔の森に辿り着く。
今日も遠くで伐採作業をやっているのが見える。
少し森の中を歩いて人目につかない所でフライを発動する。
魔法で作った岩板に立ち、2メートルほどの高さに岩板を浮かせる。
手元に作った岩塊を握って、振り落とされないように体を固定する。
自転車並みの速度で、空中を滑るように森の中を進んで行く。
少しすると前方50メートルほど先に動物が見えてきた。
音を立てずにフライで近づいていく。
(魔物には見えないな。猪か?)
あと20メートル程の所まで近づくと、獲物が走って逃げ出した。
だが、飛んで追いかければ、すぐに追いつく。
「『アイスバレット!』」
獲物の後頭部に小さめのアイスバレットを打ち込む。
力を無くした獲物が倒れて地面を滑った。
地上に降りて、仕留めた獲物を確かめる。
見た感じは完全に猪だが、念のため心臓部分を確認してみる。
「魔石はないな。やっぱり猪だったか。
魔の森には普通の動物もいるんだなぁ」
仕留めた猪は、大型犬と同程度の大きさだった。
異次元空間に収納しておく。
再びフライを発動して、高度を上げていく。
「うぉっ! あぶねっ!?」
頭に何かぶつかりそうな気配を感じて身をよじる。
距離をとって目を向けると胴体だけで1メートル位の巨大蜘蛛がいた。
木の枝から糸に垂れ差がった巨大蜘蛛が足をワキワキさせている。
「げえっ! 『ウィンドカッター!』」
咄嗟に巨大蜘蛛へ向けて複数の風の刃を放つと、細切れになって地面に落下した。
地上に降りて、恐る恐る近づく。
「ぐえぇぇ……マジかよ……気持ち悪すぎるんだけど」
小さな蜘蛛でも生理的に受け付けないってのに、馬鹿デカイ蜘蛛が細切れになっている。
気持ち悪いのを我慢して、近くに落ちていた枝を使って探すと魔石が見つかった。
やはり巨大蜘蛛は魔物だったらしい。
魔石の大きさは直径1センチ位だから、ゴブリン並みのサイズだ。
「頭上にも魔物がいるってことか。
注意しないとマズイな」
再びフライを発動して探索を再開する。
頭上にも魔物がいないか注意しながら進んで行く。
しばらくすると、白いウサギが目に入った。
20センチ位の角が生えている。
目が赤い。
中型犬くらいの大きさだ。
「ピィ! ピィィ!」
俺に気づくや否やピョンピョンと跳ねながら近寄ってきた。
体が大きいから思った以上の速度で近づいて来る。
十分に引き寄せてからウィンドカッターで角ウサギの首を狙う。
一撃で仕留めた。
「これが角ウサギかぁ。毛がフサフサしているな。
売れそうだし、このまま持って帰ってみるかな」
その後も森の浅い層を探索していると、何匹か角ウサギを仕留めることができた。
フライで飛んでるから攻撃が届かないはずなのに、どの角ウサギも逃げずに向かってくる。
魔物ってのは人間を見たら襲う習性でもあるのか?
逃げられるより仕留めやすいから、こっちとしては助かるんだけどな。
途中で鹿っぽい動物も見かけたんだが、近づく前に気づかれて逃げられてしまった。
猪も俺を見て逃げたしな。動物は逃げるから仕留めるのが難しいかも。罠とか作れると違うんだろうか。
ひと働きしたので木の枝に座って一休み。
休憩後は、もう少し森の奥へと進んでみることにした。
しばらく森の中を進むと、ゴブリンの声が聞こえてきた。
「ギィッギィ」
遠くの方で俺から見て右から左へと横切るように数体のゴブリンが歩いている。
奴らは弱いから、もう隠れて様子を見る必要もないな。
「『ファイアアロー!』」
目に付いたゴブリンへ炎の矢を発射しながらフライで近づいていく。
炎の矢が命中して爆発する。
残ったゴブリンがギィギィと騒ぎ出した。
「ニゲ、ル!」
騒いでるゴブリンから「逃げる」と聞こえた気がして手を止める。
一際大きなゴブリンがいた。
人間の成人男性位の身長だ。
大きなゴブリンが走って逃げて行くので、後ろからアイスバレットを打ち込む。
「グアアッ!」
右腕を撃ち抜かれて、大きなゴブリンが悲鳴を上げて転げ回る。
それを確認して、先に他のゴブリンをアイスバレットで始末する。
他の始末を終えてから、そいつに声をかけてみる。
「おい、ゴブリン。俺の言葉が分かるか?」
「グウウ……」
「答えろ!
『ウィンドカッター!』」
威嚇のために、地面に風の刃を叩きつける。
「グオオッ! ヤ、メ! ワカ、ル!」
「おおっ! 分かるのか!」
「グウウ……ワカ、ル……」
何故かゴブリンと話せている。
知性のある魔物なら話せるってことか。
こいつも口の動きと聞こえてくる言葉が合ってない。
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本作は「ノクターンノベルズ」にて、ここには書けない過激な描写(18禁シーン)を全て収録した
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激しいシーンを、遠慮なく細部に渡って克明に描写しております。
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Web検索、またはノクターンノベルズのサイト内で
『 おっさん異世界物語 』
と検索してください。
(※作者名『眠れる森のおっさん』で検索しても見つかります)
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その辺りの買い物はニーアに任せて、俺は魔物狩りに専念することにした。
初の魔物狩りはゴブリン3体を仕留めることができた。
たかがゴブリン、されどゴブリン。俺にとっては上々の滑り出しだ。
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――翌日。
ニーアが朝食を用意する音で目が覚める。
俺が起きる前から、彼女は甲斐甲斐しく働いているようだ。
もうすぐ屋敷へ移動するしな。
彼女にも張り合いが出ているのだろう。
部屋でニーアの作った朝食を食いながら、買い物の状況を確認する。
順調に買い揃えていってるようだ。
彼女に金貨1枚を追加で渡しておく。
彼女にグリム周辺のことを聞いてみるが、どうやらこの辺りの土地勘は無いらしい。
グリムには奴隷として連れて来られただけだからな。
分からないのも無理はない。
他に知ってることを聞いてみる。
このグリムという街は一つの独立した自治都市であり、都市国家であるらしい。
こういった自治都市がいくつか集まって都市国家群を形成している。
この世界には、いくつかの大国がある。
その1つがニーアの故郷であるジパーン国だ。
グリムの東側に隣接した都市国家のセレーネ。
そのエルマーナ市の東側に隣接しているのがジパーン国とのことだ。
その他には、一番大きな領土を持つ神聖アーカディア帝国。
都市国家群に隣接するシーナ国。
そして大陸中に広く影響力を持つ宗教国家、聖法皇国。
地図なんてものは出回っていないから、それぞれの国の位置関係はよく分からない。
ニーアも話に聞いただけの知識だ。大陸なんて概念も無かった。
魔の森は、どの国も手つかずのようだ。
ずっと南の方にも、魔物が跋扈する深い森があるらしい。
この異世界は魔物の脅威が大きい。
人間の生きる領域が限られている。
「今日も魔物狩りに行ってくる」
「お気をつけて……ご主人様」
遅めの朝食を食い終えたら、今日も魔物狩りに出発する。
広場に出ると市場が閉まっていた。
毎日市場が開いている訳ではないらしい。
北門を通って街道を歩き、魔の森に辿り着く。
今日も遠くで伐採作業をやっているのが見える。
少し森の中を歩いて人目につかない所でフライを発動する。
魔法で作った岩板に立ち、2メートルほどの高さに岩板を浮かせる。
手元に作った岩塊を握って、振り落とされないように体を固定する。
自転車並みの速度で、空中を滑るように森の中を進んで行く。
少しすると前方50メートルほど先に動物が見えてきた。
音を立てずにフライで近づいていく。
(魔物には見えないな。猪か?)
あと20メートル程の所まで近づくと、獲物が走って逃げ出した。
だが、飛んで追いかければ、すぐに追いつく。
「『アイスバレット!』」
獲物の後頭部に小さめのアイスバレットを打ち込む。
力を無くした獲物が倒れて地面を滑った。
地上に降りて、仕留めた獲物を確かめる。
見た感じは完全に猪だが、念のため心臓部分を確認してみる。
「魔石はないな。やっぱり猪だったか。
魔の森には普通の動物もいるんだなぁ」
仕留めた猪は、大型犬と同程度の大きさだった。
異次元空間に収納しておく。
再びフライを発動して、高度を上げていく。
「うぉっ! あぶねっ!?」
頭に何かぶつかりそうな気配を感じて身をよじる。
距離をとって目を向けると胴体だけで1メートル位の巨大蜘蛛がいた。
木の枝から糸に垂れ差がった巨大蜘蛛が足をワキワキさせている。
「げえっ! 『ウィンドカッター!』」
咄嗟に巨大蜘蛛へ向けて複数の風の刃を放つと、細切れになって地面に落下した。
地上に降りて、恐る恐る近づく。
「ぐえぇぇ……マジかよ……気持ち悪すぎるんだけど」
小さな蜘蛛でも生理的に受け付けないってのに、馬鹿デカイ蜘蛛が細切れになっている。
気持ち悪いのを我慢して、近くに落ちていた枝を使って探すと魔石が見つかった。
やはり巨大蜘蛛は魔物だったらしい。
魔石の大きさは直径1センチ位だから、ゴブリン並みのサイズだ。
「頭上にも魔物がいるってことか。
注意しないとマズイな」
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頭上にも魔物がいないか注意しながら進んで行く。
しばらくすると、白いウサギが目に入った。
20センチ位の角が生えている。
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「ピィ! ピィィ!」
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「ギィッギィ」
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一際大きなゴブリンがいた。
人間の成人男性位の身長だ。
大きなゴブリンが走って逃げて行くので、後ろからアイスバレットを打ち込む。
「グアアッ!」
右腕を撃ち抜かれて、大きなゴブリンが悲鳴を上げて転げ回る。
それを確認して、先に他のゴブリンをアイスバレットで始末する。
他の始末を終えてから、そいつに声をかけてみる。
「おい、ゴブリン。俺の言葉が分かるか?」
「グウウ……」
「答えろ!
『ウィンドカッター!』」
威嚇のために、地面に風の刃を叩きつける。
「グオオッ! ヤ、メ! ワカ、ル!」
「おおっ! 分かるのか!」
「グウウ……ワカ、ル……」
何故かゴブリンと話せている。
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こいつも口の動きと聞こえてくる言葉が合ってない。
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