おっさん異世界物語 ~物理魔法と「鉄の理」。愛欲と硝煙に塗(まみ)れた男が、やがて神を殺すに至る覇道戦記~

眠れる森のおっさん

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第1章 グリム編

第40話 ヘルガの試練と3人での夜 新たな家族(?)の誕生

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 しばらくすると、ニーアがヘルガを連れて戻ってきた。
 ヘルガはニーアのお下がりの寝間着を着ている。
 ベッドの左脇に、左からニーア、ヘルガの順番で立っている。

「お待たせしました、ご主人様」
「お待たせしました!」
「少し暗いな。炎の灯りをつけようか」

 魔法で炎の灯りを浮かべて2人を照らす。
 大人の色香漂う美女と、人形のように整った美少女。
 並ぶと姉妹のようにも見える。

「ヘルガ。言ったとおりに、ご挨拶なさい」
「はい。リューイチ様。
 あたし、今日から一生懸命がんばります!
 ご飯いっぱい食べさせてください!」
「……まあ、いいだろう。
 ヘルガ、お前は俺の奴隷になったわけだが、覚悟はできているか?」
「はい! なんでもします!」
「ほう。じゃあ、俺の靴を舐めろと言ったら舐めるか?」
「舐めます! ペロペロします!」
「……残飯を食えと言ったら?」
「食べます! 3秒ルールです!」

 こいつ、本当に何でも即答するな。
 アホだからな。深く考えていないのだろう。

「よし。じゃあ手始めに、ニーアの肩を揉んでみろ」
「えっ? 肩もみですか?」
「そうだ。ニーアは俺の世話で疲れているんだ。
 お前がニーアを癒してやれ。
 それが出来なきゃ飯抜きだぞ」
「ええっ!? 飯抜きは嫌だあ!
 ニーア様! 肩揉みます! 揉ませてください!」

 ヘルガが慌ててニーアの背後に回り込み、肩を揉み始める。

「あだだだだっ! 痛い! ヘルガ、力が強すぎるわ!」
「ええっ!? ごめんなさい! これくらい? これくらいですか?」
「うーん……もう少し弱く……あ、そこはいい感じかも」

 ヘルガが真剣な顔でニーアの肩を揉んでいる。
 力加減が分からないようだが、必死さは伝わってくる。
 ニーアも満更でもない様子だ。

「どうだ、ニーア。ヘルガは使えそうか?」
「はい……少し不器用ですけど、一生懸命なのは分かります。
 私がしっかりと教育していきますね」
「頼むぞ。
 ヘルガ、お前はニーアの言うことをよく聞けよ。
 ニーアが『良し』と言うまで、お前は半人前だ」
「はあい! ニーア様、あたし頑張りますから!
 ご飯抜かないでくださいね!」
「ふふっ、分かったわよ。
 真面目に働くなら、ご飯はちゃんとあげるから」

 ヘルガの食い意地のおかげで、統率はとりやすそうだ。
 こいつは清潔にして黙ってたら目を見張るような美少女なのにな。
 中身が残念過ぎる。

 夜も更けてきた。
 3人で歯磨きをする。
 ヘルガは歯磨きしたことないからニーアに入念に教えさせる。

「痛いよ~、血が出た~」
「最初は仕方ないわよ。毎日やってれば血も出なくなるから」
「はあい……」

 歯磨きを終えたら就寝の時間だ。
 俺の右隣にニーア。左隣にヘルガ。
 広いベッドに3人で川の字になって寝る。

 ニーアに腕枕をしてやると、彼女は嬉しそうに俺の胸に顔を埋めた。
 ヘルガは……既に寝息を立てている。
 図太い神経だ。

「ご主人様……賑やかになりましたね」
「ああ、そうだな。
 騒がしくなるが、よろしく頼むぞ」
「はい。任せてください」

 ニーアの額に口づけを落とす。
 ヘルガの寝顔は、黙っていると本当に天使のように可愛い。
 この寝顔を守るためにも、俺がしっかりしないとな。

 こうしてヘルガが奴隷になった1日が終わりを迎えたのだった。

 ---

 ――翌日。

 朝のルーチンワークが始まる。

 寝ているところをニーアの舌使いで起こされる。
 自慰行為をしながらのフェラチオで火照ったニーアの陰部を、今度はヘルガが舐め回して絶頂する。

 ニーアがヘルガを連れて、朝食を作りに行く。
 居室以外では服を着るようにさせている。
 居室の他は窓を開け放っているから、外から丸見えになってしまうからな。
 奴隷の裸体を、敢えて誰かに見せるような趣味はない。
 ヘルガの糞まみれの服は焼却処分して、ニーアの服を着せている。

「ご主人様、ご飯の準備が出来ました」

 朝からオーク肉を使った料理を堪能する。
 固いパンをオーク肉のシチューに浸して柔らかくする。
 オーク肉の旨味がよく出ていて美味い。

「しばらく俺は1人で出かけることはない。
 屋敷でゆっくりするからな」
「はい、ご主人様」
「ニーア。お前も1人で外に行くのは控えるんだ。
 出かける必要があれば俺に言え。
 ついてってやるからな」
「私なんかのために、そんなことしていただかなくても……」
「気にするな」
「ご主人様……」

 ニーアには俺のいない外出を禁止にしておく。
 俺が屋敷にいる限りは、まず危険は遠ざけられるだろう。

 ヘルガは敢えて俺から話しかけないと、飯の間は食うことに夢中だ。
 水を魔法で出してやると「あれ? 味しない……」とか呟いている。

 飯を食い終わったら、魔法で桶に水を張ってやる。
 外出できないってことは、川へ洗濯に行く事も出来ないからな。
 桶の水を使ってニーア達が炊事洗濯を始める。
 俺はその様子を後ろから覗いたり、突然抱きしめたりしてみる。

 ヘルガはニーアの言うことをよく聞いて、きちんと仕事をこなしている。
 たった1人で12歳からグリムを生き抜いてきたそうだからな。
 炊事洗濯家事、基本的なことは言われなくても出来るようだ。

 彼女たちは続いて屋敷の掃除を始める。
 働き者だ。
 俺はやることが無くなって庭に出てみる。
 今日も良い天気だ。外の空気は少し肌寒い。

 この屋敷の庭は、かなり広い。
 由紀の幼稚園の園庭よりも広いかもな。
 由紀と祥子は今頃どうしているんだろうか。
 どうやったら地球に帰還できるのだろうか。
 答えの出ない問いに思案を巡らせながら庭を散策する。

 庭には植栽はない。
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Web検索、またはノクターンノベルズのサイト内で
『 おっさん異世界物語 』
と検索してください。
(※作者名『眠れる森のおっさん』で検索しても見つかります)
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