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22.日々
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スウェルはふたたびエルフの里に戻り、前と同じように日々を過ごしていた。
別れた日。眠るタイドに約束した通り、スウェルはずっとタイドを見守っている。
それは身を切るように辛いことではあったが、せめて自分にできることをと、スウェルは止めなかった。
別れたなら、二度とタイドに会わないという選択もあっただろう。
だが、そうはしたくなかった。タイドを永遠に愛すると誓い、それを実行しているに過ぎない。
愛する者はまだ生きてそこにいるのだ。ひとり悲しみにくれ、引きこもっている場合ではない。最後の最後まで、彼を見守るのが務めだ、そう考えていた。
幼かった第三王妃の連れ子、リオは成長した。まだ十歳になったところだが、すっかり大人びて、将来が有望される美しさだ。
ベルノも二十二歳となり、以前の頼りなさは消え、落ち着いた青年へと成長を見せていた。
次期王としての自覚もあるのだろう。王ネムスを見習い、民を愛し国を思う人格者となりつつあった。
タイドとはすっかり打ち解け、幼い頃から一緒に育ってきたかのように、仲睦まじい兄弟となった。
歳は一つベルノの方が上だが、兄弟というより、親友に近い存在にも見える。互いに支えあっている、そんな感じだ。
タイドは──。
スウェルはそっと木の上から庭を見下ろす。
樹齢数百年という大木だ。その枝の一つに腰かけ、庭先でリオと笑いあうタイドを見ていた。
タイドは二十一歳となった。
リオとはすっかり仲が良くなり、じきに婚約の話もでるのでは──そう囁かれている。
タイドの赤茶色の髪は肩を少し越すぐらいに伸びていた。深い緑の瞳は今はすっかりリオに注がれている。
それは、リオが熱心にタイドに語り掛けているからだ。その話をひとつも聞き洩らさない様にと、タイドは耳を傾けていた。
優しいタイド。
剣も弓も、体術も、全てに勝り、それは兄ベルノも凌ぐほど。
しかし、それを鼻にかけるでもなく、いつもひっそりとその背後に控えていた。かといって、無愛想な訳でも、大人しいわけでもなく。
自身の出自も手伝ってか、下のものにも分け隔てなく接していた。人望でいえば、もしかしたら兄ベルノを凌ぐかもしれない。
そうはいっても、弟の彼が王になることはない。いずれ騎士団を束ねるものとして、次期王に仕えることになるのだろう。
そうして、スウェルは日が一日、タイドを見つめていた。
何かの用向きで側にいられないときは、使役している動物を傍に潜ませた。
それは鳥だったり、ネコや犬、狐やリスだったり。多岐にわたった。彼らの目を使い、タイドの様子を見守るのだ。
「辛くはないのか?」
友人の薬師シリルの館を訪れた際、ルフレが淹れたお茶を口にしながら、シリルは向かいに座るスウェルにそう声を掛けてきた。
スウェルは同じく一口、お茶を飲んだ後、そのカップを手にしたまま。
「辛いさ…。いつも身を切られるようだ。しかし、タイドは生きている。生きてとても幸せそうだ…。それで十分なんだ」
「無理はしていないと言えるか?」
「…していない。全て受け入れている。今はただ、出来ることを出来る範囲でしているだけだ」
「分かっているとは思うが、タイドの生はいつか尽きる。それでも、最後まで傍で見守ると?」
スウェルはちらとシリルを見やった後。
「分かっている…。覚悟が出来ているかと問われれば──即答はできないが。タイドが老いてその生涯を閉じるまでな。しかし、そうなってから漸く、タイドは俺だけのものになる──そう思えるんだ。死して魂になれば、肉体に与えたまじないなど関係ない。俺を思い出して、ここへ来てくれるかもしれない──」
そう言って自らの胸もとに手をあてた。そうして肩をすくめると。
「ちょっと、感傷に浸りすぎたな。芝居地味ている…」
笑って見せた。
「スウェル…」
「大丈夫だ。シリル。全てわかってやっていることだ。お前に言わせれば、さっさとタイドを諦めて、次を探せと言いたい所だろうが。──俺にはもう、無理だ。タイドだけがいればいい。彼が死んでも、彼の記憶だけが俺に残ればいい。他の誰かのものなど、もう要らないんだ」
「……」
それを聞いてシリルは口を閉ざしてしまう。スウェルは更に笑うと。
「そんな顔をするな。これでも俺は幸せなんだ。そうは見えないと言いたいだろうが。幸せの形はそれぞれさ…」
そうして、上空を飛ぶ鳥に目をやる。
「今日もタイドは元気だ──。それで、俺は十分だ」
✢✢✢
スウェルが家へと戻った後、茶器を下げにきたルフレは表情を曇らせると、
「あんなスウェル…。見てられないや」
「奴が決めたことだ。黙って見ている事しかできんな」
「決めたって…。何もそんな事で自分を縛らなくても。スウェルにだって、きっと新しい出会いがあるはずなのに」
「タイドが生きているうちはだめだろう。──だが、いなくなった所で、他を探すかどうかは─…」
今のスウェルにその気はないだろう。
スウェルに何かを求めてやってくる者では、彼の空白を埋めることはきっと出来ない。
そして、何かを与えようとしても、それを彼は受け取らないだろう。それは、タイドにしか埋められない隙間だからだ。
「俺たちができるのは…見守ることだけだ」
「辛いな…。よく伴侶を亡くしたエルフがああなるって言うけれど。スウェルはタイドをと伴侶になった訳でもないのに…」
「それに近い絆は確かにあったのだろうな」
ルフレはシリルの傍らに寄り添うと。
「あなたがいない世界なんて、僕、考えられないもの…」
シリルはその髪を撫でながら。
「そうだな…。俺もだよ」
だからこそ、スウェルの今の状態がとても不安定なものにシリルの目には映った。
別れた日。眠るタイドに約束した通り、スウェルはずっとタイドを見守っている。
それは身を切るように辛いことではあったが、せめて自分にできることをと、スウェルは止めなかった。
別れたなら、二度とタイドに会わないという選択もあっただろう。
だが、そうはしたくなかった。タイドを永遠に愛すると誓い、それを実行しているに過ぎない。
愛する者はまだ生きてそこにいるのだ。ひとり悲しみにくれ、引きこもっている場合ではない。最後の最後まで、彼を見守るのが務めだ、そう考えていた。
幼かった第三王妃の連れ子、リオは成長した。まだ十歳になったところだが、すっかり大人びて、将来が有望される美しさだ。
ベルノも二十二歳となり、以前の頼りなさは消え、落ち着いた青年へと成長を見せていた。
次期王としての自覚もあるのだろう。王ネムスを見習い、民を愛し国を思う人格者となりつつあった。
タイドとはすっかり打ち解け、幼い頃から一緒に育ってきたかのように、仲睦まじい兄弟となった。
歳は一つベルノの方が上だが、兄弟というより、親友に近い存在にも見える。互いに支えあっている、そんな感じだ。
タイドは──。
スウェルはそっと木の上から庭を見下ろす。
樹齢数百年という大木だ。その枝の一つに腰かけ、庭先でリオと笑いあうタイドを見ていた。
タイドは二十一歳となった。
リオとはすっかり仲が良くなり、じきに婚約の話もでるのでは──そう囁かれている。
タイドの赤茶色の髪は肩を少し越すぐらいに伸びていた。深い緑の瞳は今はすっかりリオに注がれている。
それは、リオが熱心にタイドに語り掛けているからだ。その話をひとつも聞き洩らさない様にと、タイドは耳を傾けていた。
優しいタイド。
剣も弓も、体術も、全てに勝り、それは兄ベルノも凌ぐほど。
しかし、それを鼻にかけるでもなく、いつもひっそりとその背後に控えていた。かといって、無愛想な訳でも、大人しいわけでもなく。
自身の出自も手伝ってか、下のものにも分け隔てなく接していた。人望でいえば、もしかしたら兄ベルノを凌ぐかもしれない。
そうはいっても、弟の彼が王になることはない。いずれ騎士団を束ねるものとして、次期王に仕えることになるのだろう。
そうして、スウェルは日が一日、タイドを見つめていた。
何かの用向きで側にいられないときは、使役している動物を傍に潜ませた。
それは鳥だったり、ネコや犬、狐やリスだったり。多岐にわたった。彼らの目を使い、タイドの様子を見守るのだ。
「辛くはないのか?」
友人の薬師シリルの館を訪れた際、ルフレが淹れたお茶を口にしながら、シリルは向かいに座るスウェルにそう声を掛けてきた。
スウェルは同じく一口、お茶を飲んだ後、そのカップを手にしたまま。
「辛いさ…。いつも身を切られるようだ。しかし、タイドは生きている。生きてとても幸せそうだ…。それで十分なんだ」
「無理はしていないと言えるか?」
「…していない。全て受け入れている。今はただ、出来ることを出来る範囲でしているだけだ」
「分かっているとは思うが、タイドの生はいつか尽きる。それでも、最後まで傍で見守ると?」
スウェルはちらとシリルを見やった後。
「分かっている…。覚悟が出来ているかと問われれば──即答はできないが。タイドが老いてその生涯を閉じるまでな。しかし、そうなってから漸く、タイドは俺だけのものになる──そう思えるんだ。死して魂になれば、肉体に与えたまじないなど関係ない。俺を思い出して、ここへ来てくれるかもしれない──」
そう言って自らの胸もとに手をあてた。そうして肩をすくめると。
「ちょっと、感傷に浸りすぎたな。芝居地味ている…」
笑って見せた。
「スウェル…」
「大丈夫だ。シリル。全てわかってやっていることだ。お前に言わせれば、さっさとタイドを諦めて、次を探せと言いたい所だろうが。──俺にはもう、無理だ。タイドだけがいればいい。彼が死んでも、彼の記憶だけが俺に残ればいい。他の誰かのものなど、もう要らないんだ」
「……」
それを聞いてシリルは口を閉ざしてしまう。スウェルは更に笑うと。
「そんな顔をするな。これでも俺は幸せなんだ。そうは見えないと言いたいだろうが。幸せの形はそれぞれさ…」
そうして、上空を飛ぶ鳥に目をやる。
「今日もタイドは元気だ──。それで、俺は十分だ」
✢✢✢
スウェルが家へと戻った後、茶器を下げにきたルフレは表情を曇らせると、
「あんなスウェル…。見てられないや」
「奴が決めたことだ。黙って見ている事しかできんな」
「決めたって…。何もそんな事で自分を縛らなくても。スウェルにだって、きっと新しい出会いがあるはずなのに」
「タイドが生きているうちはだめだろう。──だが、いなくなった所で、他を探すかどうかは─…」
今のスウェルにその気はないだろう。
スウェルに何かを求めてやってくる者では、彼の空白を埋めることはきっと出来ない。
そして、何かを与えようとしても、それを彼は受け取らないだろう。それは、タイドにしか埋められない隙間だからだ。
「俺たちができるのは…見守ることだけだ」
「辛いな…。よく伴侶を亡くしたエルフがああなるって言うけれど。スウェルはタイドをと伴侶になった訳でもないのに…」
「それに近い絆は確かにあったのだろうな」
ルフレはシリルの傍らに寄り添うと。
「あなたがいない世界なんて、僕、考えられないもの…」
シリルはその髪を撫でながら。
「そうだな…。俺もだよ」
だからこそ、スウェルの今の状態がとても不安定なものにシリルの目には映った。
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