12 / 45
10.第四王子
しおりを挟む
式はつつがなく終了し、来賓や在校生は先に会場を後にし、建物の玄関へと回る。そこで階段から降りてくる卒業生を迎えるのだ。
「マレ、こっちだ」
「はい…」
ラーゴに呼ばれ、そちらに向かう。
先ほどのリーマとのやり取りが胸に引っかかりつつも、ラーゴと共に階段下で出迎える輪に入った。
サイアンら、優秀な成績を収めたものは最後に出てくるとのことだった。
卒業生が次々とスロープを降りてくる。家族がそれを嬉しそうに出迎えていた。それを心ここにあらずで眺めていれば、傍らのラーゴが。
「マレ、サイアンが王子の専属になることはない」
「ラーゴ叔父さん…」
「大丈夫だ。そうなれば、騎士団全員で阻止する。前例にないことだ。誰も許可はしない。第一、サイアン自身が応じないだろう。だから今は安心して、サイアンを迎えてやってくれ」
ぽすりと大きな手が背中を叩いた。マレは笑顔になって頷く。
「──はい!」
と、ひと際大きな歓声があがった。最後の卒業生が姿を現したのだ。ラーゴが周囲の人をかき分けるようにした後、マレの背を前へ押し出して。
「ほら、行ってこい。派手に出迎えてやれ」
「えっ、あ──」
半ば操り人形のように足を運んだ先、丁度、サイアンが階段を降りてくるところだった。
それだけなのに、ふわりと光を纏って見える。マントが風になびき、肩のモールが揺れた。マレを認め、その表情が一気に和らぐ。腕がこちらに差し向けられ。
「マレ!」
僕の──名を呼んでいる。
「サイアン…! おめでとう」
思わず自身も腕を伸ばし、その中に飛び込んでいた。
途端にぎゅっと抱きすくめられ、そのまま腰を持ち上げるようにして抱えられる。
「マレ、ありがとう。君に祝ってもらえるのが一番嬉しいよ。君がいたからここまで来ることができた。──愛している。僕のマレ」
「!? サイアン……っ」
周囲には卒業生や来賓が輪になって囲み、祝福の拍手をあげていた。その輪にはラーゴの姿もみえる。
「今日の主役は僕だ。少し我儘に付き合って欲しい。──許してくれるかい?」
正直、恥ずかしかった。こんなに沢山の人々を前に抱き上げられ、愛の告白をされ。今日でなかったら、辞退したところだが。
「…いいよ。我慢する」
「ふふ。ありがとう。マレ──」
そう言うと、サイアンはもう一度、マレを抱きしめた。
✢
「…あれは?」
リーマは乗り込んだ馬車を出発させず、そこに待たせていた。そして、サイアンとマレとのやり取りを見つめる。
「──青の騎士団、ラーゴの養子かと」
馬車に横付けし、騎乗で答えたのは従者だった。これは父親の親衛隊員だったものを、特別に傍につけさせたものだ。他にも数名いる。
皆、腕も立つが見目も麗しい。そして、リーマに対して従順だった。──そうせざるを得ない状況に置かれてもいる。
家族や大切なものを、まるで人質でもとる様に、リーマ自身の屋敷で雇っているのだ。もし、リーマにたてつけば、そのものたちが悲惨な目にあう。命を落としたものもいた。そのため、皆従順だったのだ。
そうでもしなければ、誰も言うことを聞かないと、リーマは心得ている。意に従わないものを従わせるには、これが一番、効果的だと。
「ふん…。何が騎士団の一員だ。とっくに相手がいるんじゃないか。あんな、どこの馬の骨とも分からない奴に夢中とは…。──けど、あれは欲しいな…」
視線の先には、いまだマレを抱きかかえるサイアンの姿があった。
そのしなやかな肢体や美貌は、いままで出会ったどんな者たちより秀でていた。なにより、周囲のものを惹きつけてやまない微笑みが、リーマには特別のものに思え。
──あれが欲しい。
あの笑みが、自身に向けられる日々を思った。けれど、まだリーマ自身にそこまでの力はない。
青の騎士団の跡取りを欲しいなどと、王にいったところで、流石にまだ早いと拒否されることは明白だ。
リーマはとがった白い顎に手をあてると思案顔になり、意地の悪い笑みを口に浮かべる。
「…いいさ。いくらでも時間はある。今は自由にするといい。──必ず手に入れてやる」
リーマのひとりごとに、従者は黙したまま。誰も答える者はいなかった。
✢
帰宅すると、その夜は祝いの晩餐となった。
とは言っても家族のみで。ラーゴとサイアン、マレだけのささやかな祝いだ。
「そう言えば…。今日の式典で、リーマ様はなんておっしゃったの?」
デザートも食べ終わり、別室でお茶を飲んでいた時、それを尋ねた。
ラーゴは離れたソファに座り一杯ひっかけている。サイアンはマレとともに向かい合ってお茶を口にしていた。
「ああ。あれか…」
珍しくサイアンの表情が曇る。あの時と一緒だ。
「『必ず私のものにする』──だったな」
横からラーゴが会話に入ってきた。
「聞こえていたのですか?」
サイアンがラーゴを振り返るが、ラーゴは首をふると。
「口元を読んだのさ。まったく、王子にも困ったものだ…。まさか我が家に災難が降りかかってくるとは」
「……」
マレは押し黙る。
「だが、気に病むな。さっきも言ったが、王子の好きなようにはさせない」
「──父上。やはりあの噂は本当なのですか? 王子が無暗に人をいためつけていると言う…」
サイアンの問いかけに、ラーゴは黙って手元を見つめていたが、重い口をようやく開く。
「…ああ。本当だ。ただ、一応理由はつけている。やれ、紅茶を床にこぼしただの、花瓶を割っただの、衣装に穴をあけただの…。些細な難癖をつけ、下男下女をいたぶる。間接的に命を落としたものも数多だ…」
「そんな……」
マレは絶句した。
「あのお年にして、残忍な行為になんのためらいもない。ついたあだ名が『狂王子』。王の溺愛した、亡き第一王妃の唯一のお子でな。王も最後に生まれた第四王子には甘い。──みな、関わらないようにしているが、目をつけられると厄介だ…」
その言葉に、マレはうつむき、手を握り締める。
「……そんな人に、サイアンは…」
すると、サイアンはその背をさするように撫で下ろしながら。
「大丈夫。何も大事はない。マレの傍にいる」
「でも…」
相手は王子だ。王でさえ、口を出せないのなら、どんなに抵抗しても難しいのでは。しかも、まともな性質のものではないらしい。
サイアンは、不安に表情を曇らせるマレの身体を横から抱くように腕を回すと、その頭に頬を寄せ。
「──大丈夫だよ。僕を信じて。マレ。好きにはさせないから」
「…うん」
マレはサイアンの胸元に額をこすり付けた。
そんな二人をラーゴは思案するように、ただ黙って見つめていた。
「マレ、こっちだ」
「はい…」
ラーゴに呼ばれ、そちらに向かう。
先ほどのリーマとのやり取りが胸に引っかかりつつも、ラーゴと共に階段下で出迎える輪に入った。
サイアンら、優秀な成績を収めたものは最後に出てくるとのことだった。
卒業生が次々とスロープを降りてくる。家族がそれを嬉しそうに出迎えていた。それを心ここにあらずで眺めていれば、傍らのラーゴが。
「マレ、サイアンが王子の専属になることはない」
「ラーゴ叔父さん…」
「大丈夫だ。そうなれば、騎士団全員で阻止する。前例にないことだ。誰も許可はしない。第一、サイアン自身が応じないだろう。だから今は安心して、サイアンを迎えてやってくれ」
ぽすりと大きな手が背中を叩いた。マレは笑顔になって頷く。
「──はい!」
と、ひと際大きな歓声があがった。最後の卒業生が姿を現したのだ。ラーゴが周囲の人をかき分けるようにした後、マレの背を前へ押し出して。
「ほら、行ってこい。派手に出迎えてやれ」
「えっ、あ──」
半ば操り人形のように足を運んだ先、丁度、サイアンが階段を降りてくるところだった。
それだけなのに、ふわりと光を纏って見える。マントが風になびき、肩のモールが揺れた。マレを認め、その表情が一気に和らぐ。腕がこちらに差し向けられ。
「マレ!」
僕の──名を呼んでいる。
「サイアン…! おめでとう」
思わず自身も腕を伸ばし、その中に飛び込んでいた。
途端にぎゅっと抱きすくめられ、そのまま腰を持ち上げるようにして抱えられる。
「マレ、ありがとう。君に祝ってもらえるのが一番嬉しいよ。君がいたからここまで来ることができた。──愛している。僕のマレ」
「!? サイアン……っ」
周囲には卒業生や来賓が輪になって囲み、祝福の拍手をあげていた。その輪にはラーゴの姿もみえる。
「今日の主役は僕だ。少し我儘に付き合って欲しい。──許してくれるかい?」
正直、恥ずかしかった。こんなに沢山の人々を前に抱き上げられ、愛の告白をされ。今日でなかったら、辞退したところだが。
「…いいよ。我慢する」
「ふふ。ありがとう。マレ──」
そう言うと、サイアンはもう一度、マレを抱きしめた。
✢
「…あれは?」
リーマは乗り込んだ馬車を出発させず、そこに待たせていた。そして、サイアンとマレとのやり取りを見つめる。
「──青の騎士団、ラーゴの養子かと」
馬車に横付けし、騎乗で答えたのは従者だった。これは父親の親衛隊員だったものを、特別に傍につけさせたものだ。他にも数名いる。
皆、腕も立つが見目も麗しい。そして、リーマに対して従順だった。──そうせざるを得ない状況に置かれてもいる。
家族や大切なものを、まるで人質でもとる様に、リーマ自身の屋敷で雇っているのだ。もし、リーマにたてつけば、そのものたちが悲惨な目にあう。命を落としたものもいた。そのため、皆従順だったのだ。
そうでもしなければ、誰も言うことを聞かないと、リーマは心得ている。意に従わないものを従わせるには、これが一番、効果的だと。
「ふん…。何が騎士団の一員だ。とっくに相手がいるんじゃないか。あんな、どこの馬の骨とも分からない奴に夢中とは…。──けど、あれは欲しいな…」
視線の先には、いまだマレを抱きかかえるサイアンの姿があった。
そのしなやかな肢体や美貌は、いままで出会ったどんな者たちより秀でていた。なにより、周囲のものを惹きつけてやまない微笑みが、リーマには特別のものに思え。
──あれが欲しい。
あの笑みが、自身に向けられる日々を思った。けれど、まだリーマ自身にそこまでの力はない。
青の騎士団の跡取りを欲しいなどと、王にいったところで、流石にまだ早いと拒否されることは明白だ。
リーマはとがった白い顎に手をあてると思案顔になり、意地の悪い笑みを口に浮かべる。
「…いいさ。いくらでも時間はある。今は自由にするといい。──必ず手に入れてやる」
リーマのひとりごとに、従者は黙したまま。誰も答える者はいなかった。
✢
帰宅すると、その夜は祝いの晩餐となった。
とは言っても家族のみで。ラーゴとサイアン、マレだけのささやかな祝いだ。
「そう言えば…。今日の式典で、リーマ様はなんておっしゃったの?」
デザートも食べ終わり、別室でお茶を飲んでいた時、それを尋ねた。
ラーゴは離れたソファに座り一杯ひっかけている。サイアンはマレとともに向かい合ってお茶を口にしていた。
「ああ。あれか…」
珍しくサイアンの表情が曇る。あの時と一緒だ。
「『必ず私のものにする』──だったな」
横からラーゴが会話に入ってきた。
「聞こえていたのですか?」
サイアンがラーゴを振り返るが、ラーゴは首をふると。
「口元を読んだのさ。まったく、王子にも困ったものだ…。まさか我が家に災難が降りかかってくるとは」
「……」
マレは押し黙る。
「だが、気に病むな。さっきも言ったが、王子の好きなようにはさせない」
「──父上。やはりあの噂は本当なのですか? 王子が無暗に人をいためつけていると言う…」
サイアンの問いかけに、ラーゴは黙って手元を見つめていたが、重い口をようやく開く。
「…ああ。本当だ。ただ、一応理由はつけている。やれ、紅茶を床にこぼしただの、花瓶を割っただの、衣装に穴をあけただの…。些細な難癖をつけ、下男下女をいたぶる。間接的に命を落としたものも数多だ…」
「そんな……」
マレは絶句した。
「あのお年にして、残忍な行為になんのためらいもない。ついたあだ名が『狂王子』。王の溺愛した、亡き第一王妃の唯一のお子でな。王も最後に生まれた第四王子には甘い。──みな、関わらないようにしているが、目をつけられると厄介だ…」
その言葉に、マレはうつむき、手を握り締める。
「……そんな人に、サイアンは…」
すると、サイアンはその背をさするように撫で下ろしながら。
「大丈夫。何も大事はない。マレの傍にいる」
「でも…」
相手は王子だ。王でさえ、口を出せないのなら、どんなに抵抗しても難しいのでは。しかも、まともな性質のものではないらしい。
サイアンは、不安に表情を曇らせるマレの身体を横から抱くように腕を回すと、その頭に頬を寄せ。
「──大丈夫だよ。僕を信じて。マレ。好きにはさせないから」
「…うん」
マレはサイアンの胸元に額をこすり付けた。
そんな二人をラーゴは思案するように、ただ黙って見つめていた。
12
あなたにおすすめの小説
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―
綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。
一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。
もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。
ルガルは生まれながらに選ばれし存在。
国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。
最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。
一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。
遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、
最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。
ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。
ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。
ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。
そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、
巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。
その頂点に立つ社長、一条レイ。
冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる