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11.闇
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サイアンは騎士団としての勤務が始まり。
ラーゴより、かなり早めに屋敷を出ていき、帰りはラーゴより遅くなる。もっぱら雑用が主な仕事だと話してくれた。
巡回前の準備、剣や槍、その他道具の手入れ。馬に関してもそうだった。馬具やその他必要なものを手入れし、いつでも出発出来るよう準備を整える。
皆が共有するものの整備、準備に関しては、一切、新入団員の仕事だった。
階級が上がれば、専属に人をつけたり、武具も専用となる為、自身で手入れする者が多くなる。ラーゴも武具は自身で手入れしていたし、馬は専属の厩番がいた。
「大変だね…」
日もすっかり落ちた頃、帰宅したサイアンを出迎える。ラーゴはすでに帰宅し、夕食まで書斎にいた。
マレはサイアンが脱いだローブを受け取る。本来、これは従者の仕事なのだが、サイアンはそれを持たない。マレにその役を頼んでいたのだ。
従者になるものは、主と近い距離になる。そんな存在になれるのは、マレひとりで充分だとラーゴに言ったからだ。
マレもそれを望んだ。昔よりぐんと一緒にいられる時間が減ったせいで、少しでもサイアンの傍にいたかったのだ。
他の誰かをサイアンとの間に置きたくない、というのも理由の一つかもしれない。
ちなみに、この屋敷の使用人は、執事一人に下僕が三人。ラーゴの従者。あとは料理人にキッチンメイド、ハウスメイドが数名。厩と庭番を務めるものがひとり。
屋敷は広いが使っている部屋は少ない。貴族にしては、かなり少ない使用人の数だが、ラーゴは過ぎる贅沢は嫌う。これで丁度いいらしい。
「それでも楽しいよ。それに、疲れて帰っても、マレに会える…。寮にいたときはそうはいかなかったからね」
サイアンの腕がマレの腰に廻り、抱えられるようにして一緒に上階のサイアンの自室に向かう。夕食前に着替えて、身なりを整える必要があったからだ。
すでに湯あみの支度も整えてあった。浴室には湯船にたっぷりと湯が張られ、上がった時用に湯も沸かし終えている。
これも、本来メイドの仕事なのだが、マレが買ってでていた。とにかく、傍にいる限りはサイアンの為になにかしたいのだ。
「僕…役に立ててる?」
ローブ片手に廊下を歩きながら、傍らのサイアンを見上げる。
「もちろん。マレが傍にいてくれるだけで癒されるし、力が湧いてくる。それに、いつも僕を気にかけてくれるからね。──そうそう。水筒に入れてくれる紅茶。あれがとても良く効くよ」
「あれは、薬草が入っているから…。それだけだと強すぎるから茶葉と混ぜているんだ。強すぎたら言ってね? 調整するから」
「ううん。あれで丁度いい。疲れた時に飲むと身体が軽くなる気がする…。そう言う薬効なの?」
「うん! 疲れがよく取れるように、血行が良くなったり、気分がすっきりするような薬草が入っているんだ。サイアン専用だよ」
胸を張ってそう言えば。
「ありがとう。──マレ」
部屋の扉を開け中に入りながら、マレの額にキスを落とすと、ようやく手を放し、着衣を脱ぎだす。
マレはキスされた額を意識しつつ、着替えに手をかしながら、シャツを脱いで露になった背中に目を向けた。
白いシミ一つない背中には、均整の取れた筋肉が無駄なくついている。幼い頃とは違って、いつのまにかすっかり大人の身体つきになっていた。
「サイアン。随分、引き締まったね? なんだか、すっかり大人だ…」
サイアンはマレの七つも上だ。大人になって当たり前だと言うのに、どこか置いて行かれるような心地になる。
マレはいまだに身体の線も細く、筋肉のつきも良くない。鍛えていないが、これでも畑に出て身体は動かしている。それなりに成長をみせてはいるはずなのだが。
すると肩越しに振り返ったサイアンは。
「マレはそのままでいい。──そのまま健やかに成長して、早く僕だけのマレになって欲しい…」
「サイアン…」
マレから手渡されたガウンを羽織ったサイアンは、そのままマレを引き寄せ抱き締める。
「あと四年。…待ち遠しいな」
「うん…」
抱きしめられた胸もとから、普段より近くサイアンの熱を感じる。鼓動が早くなって、自分もサイアンを求めているのだと感じた。
✢
あの件以降、第四王子リーマはなにもしてこなかった。
あらゆる手立てで対抗しようとしていたラーゴは肩透かしを食らうが。
諦めたとは思えない。少し調べれば、サイアンがマレを溺愛していることは分かるはず。そうなれば、なにか嫌がらせをされないとも限らない。
用心を怠らず、サイアンはマレをなるべく王宮には近づけないようにした。王宮で開かれる家族同伴の催しでも、ことごとくマレを出席させなかった。
その夜。王宮にて、王女の誕生日会が開かれた。
王には四人の王子の他に、第二、第三王妃が産んだ娘がそれぞれ二人ずついた。そのうち第三王妃の産んだ一番下の娘だ。
まだ、七つになるかならないか。会の中盤では流石に飽きたらしく、一つ上の壇上にすえられた椅子の上で足をブラブラさせている。
もちろん、王にはじまり、王子全てが参加していた。そこには第四王子リーマの姿もある。
会には騎士団団長らと、その家族も呼ばれた。けれど、マレは体調不良を理由に連れてはこなかった。できるだけ、リーマの視界に入れたくない。
サイアンはそれとなく、リーマの様子を伺いつつ歓談していたが、これと言って行動が移されることはなく。深夜近くなり、そろそろ会もお開きという所で。
緊張を強いられた会もこれで終わる。ひと息いれるため、サイアンはすっかり闇に包まれるテラスへひとり出た。
壁際に置かれた、燭台のロウソクの炎が微かに揺れる。空はあいにく薄曇りらしく、星は見ることができなかった。そうなると、辺りは闇ばかり。月も雲に隠されている。
見渡しても、暗闇に森が広がるばかり。風もやんで、むっとした湿気が辺りを包み込んでいた。晴れぬ気分に、すぐ戻ろうとすれば。
「サイアン・ラクテウス…」
静かだが、冷たい響きのする声音に呼び止められた。
振り返ると暗闇から何かが進み出てくる。黒を基調とした衣装を身に着けている為、まるで、闇そのものが動いたかに見えた。
濡れ羽色の髪、病的なほど白い肌。氷のような青い瞳。
「…リーマ王子」
そう口にして、かるく頭を垂れた。視線は外す。すると、リーマはくすと笑ったようで。
「──こうして見ると、やはり美しいな…」
足音が近づいてくる。コツコツと。その音が近づくごとに警戒心が増した。そうして、ひたと靴音が止まり。
「面をあげよ。──許す」
「…は」
それでも、直視はせず、やや胸元辺りに視線をむけると。
「おくゆかしいな…。だが、そこにあるのは警戒だけだろう?」
「……」
見透かす言葉に、サイアンは答えない。リーマは自身が人に対して何を抱かせるか、分かっているのだ。
「いいさ。それも仕方ない。…私は一度欲しいと思ったものを諦めるつもりはない。──だが、この年齢故、できることは限られている。そなたを手元に置きたいと父に申し出ても、早々、許しはでない…」
「わたくしに、その任はつとまりません」
「それは私が決める」
きっぱり言い切ると、手にしていたセンスが顎に触れた。仕方なく顔をあげる。
そこでリーマと目があった。凍る様に冷たい視線。感情をそこに読み取ることはできない。
「…美しい。あんな下賤なものにやるのは惜しい」
下賤。それが誰をさすのか知って、サイアンの瞳に炎が灯る。
が、ここで怒っては相手の手の平に乗ることになる。サイアンは心の中で大きく息を吐き出すと。
「──私が彼を欲しているのです。彼に見合う人間になれるよう、ここまで精進してきたつもりです」
すると、それまで顎に当てていたセンスを外し、パチンと鳴らすと。
「ふん…。見る目はないようだな」
面白くなさそうに口にした後、
「それも、いつか改めさせる。──待っていろ」
それだけ言い残すと、サイアンの返答は待たず、側近とともに、また闇の中へ消えていった。
去った後、サイアンは重いため息をついた。どうやら、しっかりと目をつけられてしまったようだ。
──この容姿を変えられるなら、変えてしまいたいものだが。
今更、不出来な騎士の振りもできない。また、マレの為にも不誠実な真似はできなかった。だが、このままではリーマの関心を惹くばかり。
──どうしたものか。
ラーゴは力の限り盾となってくれるだろうが、やはり団長ともなれば、王命には背けない。その命が下れば受けるしかないだろう。逃げ道はない。
サイアンは知らぬうちに拳を握り締めていた。
──王子と言うだけで、何もかも許されると言うのか。
憤りを禁じ得なかった。
ラーゴより、かなり早めに屋敷を出ていき、帰りはラーゴより遅くなる。もっぱら雑用が主な仕事だと話してくれた。
巡回前の準備、剣や槍、その他道具の手入れ。馬に関してもそうだった。馬具やその他必要なものを手入れし、いつでも出発出来るよう準備を整える。
皆が共有するものの整備、準備に関しては、一切、新入団員の仕事だった。
階級が上がれば、専属に人をつけたり、武具も専用となる為、自身で手入れする者が多くなる。ラーゴも武具は自身で手入れしていたし、馬は専属の厩番がいた。
「大変だね…」
日もすっかり落ちた頃、帰宅したサイアンを出迎える。ラーゴはすでに帰宅し、夕食まで書斎にいた。
マレはサイアンが脱いだローブを受け取る。本来、これは従者の仕事なのだが、サイアンはそれを持たない。マレにその役を頼んでいたのだ。
従者になるものは、主と近い距離になる。そんな存在になれるのは、マレひとりで充分だとラーゴに言ったからだ。
マレもそれを望んだ。昔よりぐんと一緒にいられる時間が減ったせいで、少しでもサイアンの傍にいたかったのだ。
他の誰かをサイアンとの間に置きたくない、というのも理由の一つかもしれない。
ちなみに、この屋敷の使用人は、執事一人に下僕が三人。ラーゴの従者。あとは料理人にキッチンメイド、ハウスメイドが数名。厩と庭番を務めるものがひとり。
屋敷は広いが使っている部屋は少ない。貴族にしては、かなり少ない使用人の数だが、ラーゴは過ぎる贅沢は嫌う。これで丁度いいらしい。
「それでも楽しいよ。それに、疲れて帰っても、マレに会える…。寮にいたときはそうはいかなかったからね」
サイアンの腕がマレの腰に廻り、抱えられるようにして一緒に上階のサイアンの自室に向かう。夕食前に着替えて、身なりを整える必要があったからだ。
すでに湯あみの支度も整えてあった。浴室には湯船にたっぷりと湯が張られ、上がった時用に湯も沸かし終えている。
これも、本来メイドの仕事なのだが、マレが買ってでていた。とにかく、傍にいる限りはサイアンの為になにかしたいのだ。
「僕…役に立ててる?」
ローブ片手に廊下を歩きながら、傍らのサイアンを見上げる。
「もちろん。マレが傍にいてくれるだけで癒されるし、力が湧いてくる。それに、いつも僕を気にかけてくれるからね。──そうそう。水筒に入れてくれる紅茶。あれがとても良く効くよ」
「あれは、薬草が入っているから…。それだけだと強すぎるから茶葉と混ぜているんだ。強すぎたら言ってね? 調整するから」
「ううん。あれで丁度いい。疲れた時に飲むと身体が軽くなる気がする…。そう言う薬効なの?」
「うん! 疲れがよく取れるように、血行が良くなったり、気分がすっきりするような薬草が入っているんだ。サイアン専用だよ」
胸を張ってそう言えば。
「ありがとう。──マレ」
部屋の扉を開け中に入りながら、マレの額にキスを落とすと、ようやく手を放し、着衣を脱ぎだす。
マレはキスされた額を意識しつつ、着替えに手をかしながら、シャツを脱いで露になった背中に目を向けた。
白いシミ一つない背中には、均整の取れた筋肉が無駄なくついている。幼い頃とは違って、いつのまにかすっかり大人の身体つきになっていた。
「サイアン。随分、引き締まったね? なんだか、すっかり大人だ…」
サイアンはマレの七つも上だ。大人になって当たり前だと言うのに、どこか置いて行かれるような心地になる。
マレはいまだに身体の線も細く、筋肉のつきも良くない。鍛えていないが、これでも畑に出て身体は動かしている。それなりに成長をみせてはいるはずなのだが。
すると肩越しに振り返ったサイアンは。
「マレはそのままでいい。──そのまま健やかに成長して、早く僕だけのマレになって欲しい…」
「サイアン…」
マレから手渡されたガウンを羽織ったサイアンは、そのままマレを引き寄せ抱き締める。
「あと四年。…待ち遠しいな」
「うん…」
抱きしめられた胸もとから、普段より近くサイアンの熱を感じる。鼓動が早くなって、自分もサイアンを求めているのだと感じた。
✢
あの件以降、第四王子リーマはなにもしてこなかった。
あらゆる手立てで対抗しようとしていたラーゴは肩透かしを食らうが。
諦めたとは思えない。少し調べれば、サイアンがマレを溺愛していることは分かるはず。そうなれば、なにか嫌がらせをされないとも限らない。
用心を怠らず、サイアンはマレをなるべく王宮には近づけないようにした。王宮で開かれる家族同伴の催しでも、ことごとくマレを出席させなかった。
その夜。王宮にて、王女の誕生日会が開かれた。
王には四人の王子の他に、第二、第三王妃が産んだ娘がそれぞれ二人ずついた。そのうち第三王妃の産んだ一番下の娘だ。
まだ、七つになるかならないか。会の中盤では流石に飽きたらしく、一つ上の壇上にすえられた椅子の上で足をブラブラさせている。
もちろん、王にはじまり、王子全てが参加していた。そこには第四王子リーマの姿もある。
会には騎士団団長らと、その家族も呼ばれた。けれど、マレは体調不良を理由に連れてはこなかった。できるだけ、リーマの視界に入れたくない。
サイアンはそれとなく、リーマの様子を伺いつつ歓談していたが、これと言って行動が移されることはなく。深夜近くなり、そろそろ会もお開きという所で。
緊張を強いられた会もこれで終わる。ひと息いれるため、サイアンはすっかり闇に包まれるテラスへひとり出た。
壁際に置かれた、燭台のロウソクの炎が微かに揺れる。空はあいにく薄曇りらしく、星は見ることができなかった。そうなると、辺りは闇ばかり。月も雲に隠されている。
見渡しても、暗闇に森が広がるばかり。風もやんで、むっとした湿気が辺りを包み込んでいた。晴れぬ気分に、すぐ戻ろうとすれば。
「サイアン・ラクテウス…」
静かだが、冷たい響きのする声音に呼び止められた。
振り返ると暗闇から何かが進み出てくる。黒を基調とした衣装を身に着けている為、まるで、闇そのものが動いたかに見えた。
濡れ羽色の髪、病的なほど白い肌。氷のような青い瞳。
「…リーマ王子」
そう口にして、かるく頭を垂れた。視線は外す。すると、リーマはくすと笑ったようで。
「──こうして見ると、やはり美しいな…」
足音が近づいてくる。コツコツと。その音が近づくごとに警戒心が増した。そうして、ひたと靴音が止まり。
「面をあげよ。──許す」
「…は」
それでも、直視はせず、やや胸元辺りに視線をむけると。
「おくゆかしいな…。だが、そこにあるのは警戒だけだろう?」
「……」
見透かす言葉に、サイアンは答えない。リーマは自身が人に対して何を抱かせるか、分かっているのだ。
「いいさ。それも仕方ない。…私は一度欲しいと思ったものを諦めるつもりはない。──だが、この年齢故、できることは限られている。そなたを手元に置きたいと父に申し出ても、早々、許しはでない…」
「わたくしに、その任はつとまりません」
「それは私が決める」
きっぱり言い切ると、手にしていたセンスが顎に触れた。仕方なく顔をあげる。
そこでリーマと目があった。凍る様に冷たい視線。感情をそこに読み取ることはできない。
「…美しい。あんな下賤なものにやるのは惜しい」
下賤。それが誰をさすのか知って、サイアンの瞳に炎が灯る。
が、ここで怒っては相手の手の平に乗ることになる。サイアンは心の中で大きく息を吐き出すと。
「──私が彼を欲しているのです。彼に見合う人間になれるよう、ここまで精進してきたつもりです」
すると、それまで顎に当てていたセンスを外し、パチンと鳴らすと。
「ふん…。見る目はないようだな」
面白くなさそうに口にした後、
「それも、いつか改めさせる。──待っていろ」
それだけ言い残すと、サイアンの返答は待たず、側近とともに、また闇の中へ消えていった。
去った後、サイアンは重いため息をついた。どうやら、しっかりと目をつけられてしまったようだ。
──この容姿を変えられるなら、変えてしまいたいものだが。
今更、不出来な騎士の振りもできない。また、マレの為にも不誠実な真似はできなかった。だが、このままではリーマの関心を惹くばかり。
──どうしたものか。
ラーゴは力の限り盾となってくれるだろうが、やはり団長ともなれば、王命には背けない。その命が下れば受けるしかないだろう。逃げ道はない。
サイアンは知らぬうちに拳を握り締めていた。
──王子と言うだけで、何もかも許されると言うのか。
憤りを禁じ得なかった。
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