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14.提案
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「マレ、サイアン。夕食のあとで書斎にきてくれるか」
その日、サイアンに遅れて帰宅したラーゴが、重苦しい表情で二人に声をかけてきたのは夕食前のこと。
夕食時にも、その話題が何かを触れてくることはなく。ただ、眉間にはしわが寄ったまま。食もあまり進まないようだった。
そんなラーゴは珍しい。サイアンと顔を見合わせるマレだったが。
二人そろって書斎を訪れると、ラーゴは琥珀色の液体に満たされたグラス片手に、窓辺に佇んていた。
着替えはまだの様で、タイは解かれ襟にかかったまま、シャツの胸元はゆるく開かれている。その横顔に影が差していた。そんな様子のラーゴは今まで目にしたことがない。
二人が入ってくると、グラスの中身をすべて煽り、空のグラスを手近なテーブルへと置くと。
「──そこへ座ってくれ」
「はい」
渋面のまま促す。サイアンが返事を返し、示されたソファへと並んで座った。
マレは先ほどから嫌な予感がしてならなかった。これは、以前も感じたことがある。あれは、ラーゴがサイアンに縁談を持ってきた時だ。あの時と同じ。
──けれど、今日はもっと強い。
ラーゴはため息を一つついたあと、二人の向かいのソファへと腰かけた。
「…今日、帰り際、王に呼び出されてな。──マレをリーマ王子の従者にしたいと言われてな」
「リーマ王子の? なんでまた──」
サイアンが驚き腰を浮かす。ラーゴは苦い表情のまま。
「なんでも最近まで務めていたものが、体調を崩して田舎に引っ込んでしまったらしい。それで代わりが見つかるまでと…」
「父上は、なんとお答えに?」
「もちろん、直ぐに断った。なにもマレでなくとも他に幾らでも適任のものはいる。──が、王もそれは見越していてな。リーマ王子のたっての希望であり、信用のおける騎士団長の子息なら安心できると仰り、期間限定でいいからと…」
「──それで、受けたのですか?」
サイアンの鋭い視線がラーゴに向けられる。ラーゴは手を組むと、その手を見つめたまま。
「…ああ」
「なぜですか? なぜ、マレが? 父上は王子の要求など断固断ると、以前に言っていたではありませんか! リーマ王子がどんなに冷酷で残忍か知っているでしょう? なぜ、応じたのですか?」
サイアンの非難の声に、ラーゴは暫く黙っていたが。
「…でなければ、サイアン。お前をよこせと。リーマ様の護衛官として、正式にその任につけさせたいと。…どちらも無理だと断った。だが、どちらかを選べと──」
「押しきられたのですね?」
「…サイアンの場合は、王子がいらないと言うまでだ。それがいつか、誰にも分からん。──それは避けたい。奴のまわりにいる護衛は名ばかりだ」
そう言ってから、一度マレに目を向け、軽く咳払いした後。
「──確かに護衛も兼ねているが、要は男妾同然。サイアンも同じ扱いを受けることになる…。それは避けたかった…」
「だからと言って、何もマレをやらなくとも──!」
「マレの場合は短期間だ。それは約束してくださった。長くともひと月ほど。次の従者が見つかるまでのつなぎだ。やることは今、サイアンにしているのと同じように、身支度の手伝いをしてやればいいだけだ。だから──」
「嫌です!」
今までにないくらい、サイアンが激高して見せた。ソファから立ち上がると、マレの手を取って部屋を出て行こうとする。
✢
「サイアン!」
ラーゴは引き止めるが。
「マレは、渡しません…。どこにも行かせません!」
「でなければ、お前が召し出される。──マレと生涯を共にしたいなら、それは避けたいだろう? 王はリーマ王子の気性をよくご存じだ。いったん言いだせば聞かない。もし、すべて断れば、どんなに荒れるかを心配されていた…」
荒れれば、きっととばっちりが周囲のものに行くのだろう。
「けれど──! 行けば同じ目にマレがあう可能性がある…! リーマ王子は私を欲しいと仰った。なにか考えがあるから、マレを手元に置こうとするのです。それを分かっていて、みすみす渡すことなどできない!」
「…分かっている。だが、王も、マレに手を出さないよう、リーマ王子には言ってきかすと話された。ひと月だ。我慢できないか?」
「できません!」
そう言って、サイアンはマレの手を取って部屋を出ようとしたが。マレはそこへ立ち止まった。
「…マレ?」
サイアンがこちらを振り返る。マレはそんなサイアンをじっと見つめた後、背後のラーゴを振り返り。
「…行きます。ひと月だけなら、ですが。それで、サイアンに手を出さないと言うなら……」
「マレ!」
サイアンはマレの肩を掴んで自分の方へ向き合わせると。
「行ってはだめだ! あの王子は普通じゃない! 城で勤めるようになって、恐ろしい話しを幾つも聞いた。みな、悲惨なものだ…。マレを、そんな危険な相手の傍に置くことはできない!」
「でも、そうなると決まった訳じゃない。僕だって、とても怖いよ…。あの人の目、とても冷めきっていた…。けど、僕だってサイアンをそんな不自由な目にあわせたくはない。──王子の相手なんて…。いやだよ。そんなの…」
「マレ…」
ラーゴもたたみかける様に。
「王にも伝える。期間はきっかりひと月だけ。毎日、マレとのやり取りもさせてもらう。一度でも絶えれば、直ぐに迎えにいくと。リーマ王子の周辺にも目を光らせる。息のかかった者を置くことも出来る。──マレ、頼まれてくれるか?」
「……はい」
「父上っ!」
思わずラーゴに飛びつかかりきそうになったサイアンを、背後からマレが腕を引いて引き留める。
「サイアン! ──僕は大丈夫。きっと…ここへ戻って来るから。たったひと月だもの…。僕を信じて」
「マレ…」
サイアンはマレを見つめた後、強く抱きしめる。マレはその胸に頬を寄せると。
「サイアン。かならず帰ってくるから…」
「なにかあったら、直ぐに助けを呼ぶんだよ? 危険だと思ったら近づかないように。ああ、嫌だ……。やっぱり、僕は──」
耳元で渡したくない、そう囁いた声が胸に痛かった。
✢
「マレ…」
目の前には、すっかり憔悴しきった様子のサイアンがいる。
マレがリーマの従者になると正式に決まって以来、笑顔を見せたことがなかった。
もちろん、城での勤務に支障はきたしていない。ただ、華やいだ空気がなくなり、いつも蒼い顔をしていた。それは周囲のものも、心配していた様で。
その理由がいつの間にか漏れ伝わり、サイアンの消沈も仕方ないと受け止めた。そして、リーマの横暴に、皆、怒りを覚え。
どうにかなるものなら、どうにかしたいと口々に言ったが、誰も今のリーマを止められるものはいなかった。
マレは出発の準備を整えると、もっていくトランクひとつを自分の部屋のドアの前へと置いた。時間になれば、城から迎えの馬車がくる。そうして、サイアンを振り返ったのだが。
「大丈夫だから……」
そう言う声は、頼りない。マレ自身もまったく根拠がないからだ。
昨晩も、サイアンはベッドの中でずっとマレを抱きしめていた。行くと決まってから、それは毎日続いて。
最後に呟くのは、いつも同じ。渡したくない、行かせたくないと──。
サイアンは、マレの頬を両の手で包み込むと。
「…昨晩まで、君を連れてどこかへ行こうかとずっと思っていた…」
その言葉に、ふと、サイアンとともにあの家で暮らす姿を想像したが──。
「サイアンが一緒ならどこへ行っても平気だよ。──でも、たったひと月、お世話につけばいいだけだもの。それでサイアンが自由でいられるなら、僕はそっちのほうがいい」
「マレ…」
「サイアンを、僕も守りたいんだ。ずっと、僕を守ってくれていたから……」
「──!」
感極まったサイアンは、そのままマレの唇にくちづけてきた。マレの息があがると、それに気付いたサイアンが唇を放す。
「──どうか、無事で」
「…ん」
真っ赤になったマレに、サイアンは今度は額にキスを落とし抱き締め。
「毎日、手紙を書いてくれ。父上が潜ませるメイドに渡すんだ。リーマ様の使用人はだめだよ?」
「うん、毎日書く。サイアン…」
「途切れたら、直ぐに迎えに行く」
執事が呼びに来るまで、ずっとそうして抱き締めていた。
その日、サイアンに遅れて帰宅したラーゴが、重苦しい表情で二人に声をかけてきたのは夕食前のこと。
夕食時にも、その話題が何かを触れてくることはなく。ただ、眉間にはしわが寄ったまま。食もあまり進まないようだった。
そんなラーゴは珍しい。サイアンと顔を見合わせるマレだったが。
二人そろって書斎を訪れると、ラーゴは琥珀色の液体に満たされたグラス片手に、窓辺に佇んていた。
着替えはまだの様で、タイは解かれ襟にかかったまま、シャツの胸元はゆるく開かれている。その横顔に影が差していた。そんな様子のラーゴは今まで目にしたことがない。
二人が入ってくると、グラスの中身をすべて煽り、空のグラスを手近なテーブルへと置くと。
「──そこへ座ってくれ」
「はい」
渋面のまま促す。サイアンが返事を返し、示されたソファへと並んで座った。
マレは先ほどから嫌な予感がしてならなかった。これは、以前も感じたことがある。あれは、ラーゴがサイアンに縁談を持ってきた時だ。あの時と同じ。
──けれど、今日はもっと強い。
ラーゴはため息を一つついたあと、二人の向かいのソファへと腰かけた。
「…今日、帰り際、王に呼び出されてな。──マレをリーマ王子の従者にしたいと言われてな」
「リーマ王子の? なんでまた──」
サイアンが驚き腰を浮かす。ラーゴは苦い表情のまま。
「なんでも最近まで務めていたものが、体調を崩して田舎に引っ込んでしまったらしい。それで代わりが見つかるまでと…」
「父上は、なんとお答えに?」
「もちろん、直ぐに断った。なにもマレでなくとも他に幾らでも適任のものはいる。──が、王もそれは見越していてな。リーマ王子のたっての希望であり、信用のおける騎士団長の子息なら安心できると仰り、期間限定でいいからと…」
「──それで、受けたのですか?」
サイアンの鋭い視線がラーゴに向けられる。ラーゴは手を組むと、その手を見つめたまま。
「…ああ」
「なぜですか? なぜ、マレが? 父上は王子の要求など断固断ると、以前に言っていたではありませんか! リーマ王子がどんなに冷酷で残忍か知っているでしょう? なぜ、応じたのですか?」
サイアンの非難の声に、ラーゴは暫く黙っていたが。
「…でなければ、サイアン。お前をよこせと。リーマ様の護衛官として、正式にその任につけさせたいと。…どちらも無理だと断った。だが、どちらかを選べと──」
「押しきられたのですね?」
「…サイアンの場合は、王子がいらないと言うまでだ。それがいつか、誰にも分からん。──それは避けたい。奴のまわりにいる護衛は名ばかりだ」
そう言ってから、一度マレに目を向け、軽く咳払いした後。
「──確かに護衛も兼ねているが、要は男妾同然。サイアンも同じ扱いを受けることになる…。それは避けたかった…」
「だからと言って、何もマレをやらなくとも──!」
「マレの場合は短期間だ。それは約束してくださった。長くともひと月ほど。次の従者が見つかるまでのつなぎだ。やることは今、サイアンにしているのと同じように、身支度の手伝いをしてやればいいだけだ。だから──」
「嫌です!」
今までにないくらい、サイアンが激高して見せた。ソファから立ち上がると、マレの手を取って部屋を出て行こうとする。
✢
「サイアン!」
ラーゴは引き止めるが。
「マレは、渡しません…。どこにも行かせません!」
「でなければ、お前が召し出される。──マレと生涯を共にしたいなら、それは避けたいだろう? 王はリーマ王子の気性をよくご存じだ。いったん言いだせば聞かない。もし、すべて断れば、どんなに荒れるかを心配されていた…」
荒れれば、きっととばっちりが周囲のものに行くのだろう。
「けれど──! 行けば同じ目にマレがあう可能性がある…! リーマ王子は私を欲しいと仰った。なにか考えがあるから、マレを手元に置こうとするのです。それを分かっていて、みすみす渡すことなどできない!」
「…分かっている。だが、王も、マレに手を出さないよう、リーマ王子には言ってきかすと話された。ひと月だ。我慢できないか?」
「できません!」
そう言って、サイアンはマレの手を取って部屋を出ようとしたが。マレはそこへ立ち止まった。
「…マレ?」
サイアンがこちらを振り返る。マレはそんなサイアンをじっと見つめた後、背後のラーゴを振り返り。
「…行きます。ひと月だけなら、ですが。それで、サイアンに手を出さないと言うなら……」
「マレ!」
サイアンはマレの肩を掴んで自分の方へ向き合わせると。
「行ってはだめだ! あの王子は普通じゃない! 城で勤めるようになって、恐ろしい話しを幾つも聞いた。みな、悲惨なものだ…。マレを、そんな危険な相手の傍に置くことはできない!」
「でも、そうなると決まった訳じゃない。僕だって、とても怖いよ…。あの人の目、とても冷めきっていた…。けど、僕だってサイアンをそんな不自由な目にあわせたくはない。──王子の相手なんて…。いやだよ。そんなの…」
「マレ…」
ラーゴもたたみかける様に。
「王にも伝える。期間はきっかりひと月だけ。毎日、マレとのやり取りもさせてもらう。一度でも絶えれば、直ぐに迎えにいくと。リーマ王子の周辺にも目を光らせる。息のかかった者を置くことも出来る。──マレ、頼まれてくれるか?」
「……はい」
「父上っ!」
思わずラーゴに飛びつかかりきそうになったサイアンを、背後からマレが腕を引いて引き留める。
「サイアン! ──僕は大丈夫。きっと…ここへ戻って来るから。たったひと月だもの…。僕を信じて」
「マレ…」
サイアンはマレを見つめた後、強く抱きしめる。マレはその胸に頬を寄せると。
「サイアン。かならず帰ってくるから…」
「なにかあったら、直ぐに助けを呼ぶんだよ? 危険だと思ったら近づかないように。ああ、嫌だ……。やっぱり、僕は──」
耳元で渡したくない、そう囁いた声が胸に痛かった。
✢
「マレ…」
目の前には、すっかり憔悴しきった様子のサイアンがいる。
マレがリーマの従者になると正式に決まって以来、笑顔を見せたことがなかった。
もちろん、城での勤務に支障はきたしていない。ただ、華やいだ空気がなくなり、いつも蒼い顔をしていた。それは周囲のものも、心配していた様で。
その理由がいつの間にか漏れ伝わり、サイアンの消沈も仕方ないと受け止めた。そして、リーマの横暴に、皆、怒りを覚え。
どうにかなるものなら、どうにかしたいと口々に言ったが、誰も今のリーマを止められるものはいなかった。
マレは出発の準備を整えると、もっていくトランクひとつを自分の部屋のドアの前へと置いた。時間になれば、城から迎えの馬車がくる。そうして、サイアンを振り返ったのだが。
「大丈夫だから……」
そう言う声は、頼りない。マレ自身もまったく根拠がないからだ。
昨晩も、サイアンはベッドの中でずっとマレを抱きしめていた。行くと決まってから、それは毎日続いて。
最後に呟くのは、いつも同じ。渡したくない、行かせたくないと──。
サイアンは、マレの頬を両の手で包み込むと。
「…昨晩まで、君を連れてどこかへ行こうかとずっと思っていた…」
その言葉に、ふと、サイアンとともにあの家で暮らす姿を想像したが──。
「サイアンが一緒ならどこへ行っても平気だよ。──でも、たったひと月、お世話につけばいいだけだもの。それでサイアンが自由でいられるなら、僕はそっちのほうがいい」
「マレ…」
「サイアンを、僕も守りたいんだ。ずっと、僕を守ってくれていたから……」
「──!」
感極まったサイアンは、そのままマレの唇にくちづけてきた。マレの息があがると、それに気付いたサイアンが唇を放す。
「──どうか、無事で」
「…ん」
真っ赤になったマレに、サイアンは今度は額にキスを落とし抱き締め。
「毎日、手紙を書いてくれ。父上が潜ませるメイドに渡すんだ。リーマ様の使用人はだめだよ?」
「うん、毎日書く。サイアン…」
「途切れたら、直ぐに迎えに行く」
執事が呼びに来るまで、ずっとそうして抱き締めていた。
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