22 / 45
20.日記
しおりを挟む
その後、リーマは脅してくることはなくなったが、代わりに完全に存在を無視するようになった。
支度の際も、声をかけられることもない。何事か尋ねても返事は返って来なかった。
ただ、朝夕の食事は共にする。これは拒否されなかった。いつも、カチャカチャとフォークやナイフが食器に触れる音のみが響く。
ある時、リーマの衣類を片付けながら、サイアンが歌ってくれた子守唄を口ずさんでいた。
これを歌うと気分が晴れる。サイアンがすぐ傍にてくれる様で。
シャツをクローゼットに仕舞い、タイを引き出しに並べ終えた所で──。
「──その歌は?」
ふいに背後から声がかかって、驚いて振り返った。半分開いたドアの向こうに、リーマが立っている。
「えっと…。これはサイアンが昔歌ってくれた子守唄で。旋律だけなのですけど…。気に入りましたか?」
「……べつに」
そう言うと、その場をふいと立ち去った。
書斎に向かう途中、声がしたので様子をみにきたのだろう。追いかければ、リーマは確かに書斎へと入って行く所だった。
──気に入ったのなら、歌ってもいいけれど。
ただ、普通に過ごしていればその機会はない。まさか、リーマの寝入りばなに部屋へ入り込んで、枕元で歌うなどできるはずもなく。それこそ、叩き出されるだろう。
──でも、せっかくなら。
唄がリーマの何かに触れたのなら、歌ってみる価値はあった。
その夜、マレはテラスに出た。
小さなベランダが各部屋に設置されているのだ。その上階にリーマの部屋がある。聞こえるとは思わないが、もしかしたらもあり得る。
いつもはベッドの中で歌うのを、そのテラスで歌ってみた。小さな声だ。家のものを起こしてはまずい。かろうじて、窓が開いていれば聞こえる程度だ。
──サイアンは、どうしているかな?
あれからも、手紙は欠かさない。
きっと指折り帰る日を待っていることだろう。それはマレも同じだった。
──サイアン、僕も会いたいよ。
でも、今はまだ。
見上げた空に浮かぶ、白く冴えた月を見上げながら、マレはただサイアンとの日々を思い、口ずさんだ。
✢
『某月某日
ここ数日、リーマ様の機嫌がよくない。
何をしても、行動が遅く嫌がる。機嫌を取ろうとしても、取りつく島がなく。
それに夜も眠れていないようだ。何か落ち着かないらしい。
仕方なく、子どもをもつメイドの一人にたずねてみた。すると、寝る前に唄を歌ってみてはどうかと言われた。
それは思いつかなかった。
早速、リーマ様がベッドに入った所で、昔、祖母に歌ってもらった唄を思い出し、歌ってみた。よくある童謡だ。
すると、はじめは嫌がるそぶりを見せていたリーマ様が、段々と大人しくなり。気が付くと眠りについていた。
その寝顔をみて、ホッとする。これは毎日続けようと思った。
それには、もう少しレパートリーを増やした方が良さそうだ。なんせ、リーマ様は飽きっぽい。
これも飽きなければと願いつつ。
これからも、成果を日記につけて行こう。
リーマ様がよく眠れますように──』
✢
仕事の合間。ふと、庭に目を向けたマレは、綺麗な花が咲き誇っているのに気がついた。
裏庭の庭のそこは、表の庭より雑多な花が植えられている。
いつも、部屋に飾るのは、バラかユリか。とにかく豪華な花ばかりだ。
──たまにはいいかもしれない。
マレは休憩時間に、庭師の許可を得て、好みの色合いの花を切り採って束にした。これをリーマの部屋に飾るのだ。
──きっと気付きはしないだろうけれど。
いつもの豪華な花瓶では似合わない。ガラスでできた、なるべく質素な花瓶にそれを差し、ベッドのそばのテーブルに置いてみた。
まるでそこに庭の花畑が現れた様だが。
──気に入らないって、捨てられるかな?
サイアンならきっと喜ぶけれど。
花を活けながらふと思った。そう言えば、ここの所、夜に護衛官の出入りはない。もちろん昼間もだ。件の麻薬の香りも、ここ最近は嗅いではいなかった。
──この花の香りの方がずっと、増しだ。
あんな不健康なものは使わないのに限るし、例の行為も健全ではない。好意のかけらもないやり取りは、むなしいだけだ。
──それがわかったのならいいのだけど…。
結局、ここに残ったからと言って、リーマに対して何かできているわけではない。
彼がもう少し健全な道へ戻る事が出来ればいいけれど、そう簡単にはいかないだろう。
──せめて、健やかな香りを嗅いで、心が穏やかになるといいな。
マレは期待を込めて、花を飾った。
それから、マレはちょくちょく、花を入れ替えてはいたが、リーマから何か嫌味を言われたり、苦情を言われることはなく。花が捨てられることもなかった。
ちなみに、あの子守唄の一件から、リーマは簡単な返事は返してくれるようになった。
花についても、何かあれば言ってくるだろうが、それがないと言う事は、このままでいいと言う事なのだろう。
「今日もよろしく!」
マレは花瓶にいけたばかりの花に向かってそう声をかけた。
✢
『某月某日
リーマ様に花の名前を聞かれた。裏庭に生えている色とりどりの草花だ。
さて、生まれてこの方、花の名前など気にしたことがない。その場は、知らないが後で必ず調べてお知らせすると答えて、休日、無理を言って庭師に聞いて回った。
花の特徴を書き記し、簡単にスケッチして覚えていく。しかし、なんと種類の多いことか。とにかく、リーマ様が関心を示した草花を中心に覚えていく。
終わる頃には、すっかり日が暮れていた。
次の日、同じように裏庭を散歩した際、指さす花をすべて答える事が出来た。
我ながらよくやったと思う。リーマ様も満足したようで。
帰りに少しだけ摘んだ花を、ベッドの脇のテーブルの上に活けてみた。ことのほか、リーマ様は喜ばれ。
これもまた、続けることの一つだと思った。
すべてはリーマ様が笑顔でいられるように。
それを願ってやまない──』
✢
「おまえ、帰りたくはないのか?」
「っ?!」
その日の夕食。久しぶりに声をかけられ、マレは思わず口にしていた肉を、一塊一気に飲み込んだ。
グラスの水をひと口飲んだあと。
「──っと、それは、いつかは帰りますが、約束はまだですから。次の従者も決まっていませんし」
終えるまでに、あと一週間ほどある。
「そんなもの、私が適当につけた理由だ。またずに帰ればいい…」
リーマはそう言って、そっぽを向くが。
「そうすると、なんだか、負けたきがして──」
「負ける?」
「…リーマ様に、です。いいように振り回された挙句、逃げ帰るのは納得がいかなくて。僕一人で、あなたをどうにかできるわけがありません。無理です。──でも、僕が出来ることもきっとある。とりあえず、僕が僕らしくしてここにいようと」
そうすれば見え方も変わる。相手の出方も違ってくるかもしれない。
いつの間にか、前の様にリーマが怖くなくなってきたのも事実。自分よりひとつ年上の、孤独を抱える人なのだ。
それに、アランの残した日記からは、寂しがりで、勝ち気で、甘えん坊の姿が描かれていて。子どもの頃は、皆そうだともいえるが──。
天邪鬼な所もあるのだと思う。だから、帰れと言われて帰れば、きっとリーマは荒れるのだ。
だから、今は何と言われても帰れない。
日記を読んだお陰で、見方がすっかり影響されている。本当にアランが乗り移ったような気がしてならなかった。
✢
『某月某日
仕事仲間のメイドから、好きだと告白を受けた。
前から親しくはしていたが──しかし、考えた末、申し出を断った。彼女はとてもいい娘だ。きっと、彼女とならいい家庭が築けるだろう。
だが、よく考えてみれば、私にはすでに子どもがいるようなもので。とても手はかかるが、その分愛おしいお方だ。
リーマ様はとても寂しい思いをしてきた。大人を信用していない。だから、誰かが傍について、信じる心を持たせてあげねば。
そうすればきっと、まっすぐ進むことができるはず。今がとても大事な時期だ。
彼女には、まだ出会いが沢山あるだろう。だが、リーマ様には私しかいない。
何があろうとも、私はずっとお側にいようと思う。
どんな時も、リーマ様とともに──』
支度の際も、声をかけられることもない。何事か尋ねても返事は返って来なかった。
ただ、朝夕の食事は共にする。これは拒否されなかった。いつも、カチャカチャとフォークやナイフが食器に触れる音のみが響く。
ある時、リーマの衣類を片付けながら、サイアンが歌ってくれた子守唄を口ずさんでいた。
これを歌うと気分が晴れる。サイアンがすぐ傍にてくれる様で。
シャツをクローゼットに仕舞い、タイを引き出しに並べ終えた所で──。
「──その歌は?」
ふいに背後から声がかかって、驚いて振り返った。半分開いたドアの向こうに、リーマが立っている。
「えっと…。これはサイアンが昔歌ってくれた子守唄で。旋律だけなのですけど…。気に入りましたか?」
「……べつに」
そう言うと、その場をふいと立ち去った。
書斎に向かう途中、声がしたので様子をみにきたのだろう。追いかければ、リーマは確かに書斎へと入って行く所だった。
──気に入ったのなら、歌ってもいいけれど。
ただ、普通に過ごしていればその機会はない。まさか、リーマの寝入りばなに部屋へ入り込んで、枕元で歌うなどできるはずもなく。それこそ、叩き出されるだろう。
──でも、せっかくなら。
唄がリーマの何かに触れたのなら、歌ってみる価値はあった。
その夜、マレはテラスに出た。
小さなベランダが各部屋に設置されているのだ。その上階にリーマの部屋がある。聞こえるとは思わないが、もしかしたらもあり得る。
いつもはベッドの中で歌うのを、そのテラスで歌ってみた。小さな声だ。家のものを起こしてはまずい。かろうじて、窓が開いていれば聞こえる程度だ。
──サイアンは、どうしているかな?
あれからも、手紙は欠かさない。
きっと指折り帰る日を待っていることだろう。それはマレも同じだった。
──サイアン、僕も会いたいよ。
でも、今はまだ。
見上げた空に浮かぶ、白く冴えた月を見上げながら、マレはただサイアンとの日々を思い、口ずさんだ。
✢
『某月某日
ここ数日、リーマ様の機嫌がよくない。
何をしても、行動が遅く嫌がる。機嫌を取ろうとしても、取りつく島がなく。
それに夜も眠れていないようだ。何か落ち着かないらしい。
仕方なく、子どもをもつメイドの一人にたずねてみた。すると、寝る前に唄を歌ってみてはどうかと言われた。
それは思いつかなかった。
早速、リーマ様がベッドに入った所で、昔、祖母に歌ってもらった唄を思い出し、歌ってみた。よくある童謡だ。
すると、はじめは嫌がるそぶりを見せていたリーマ様が、段々と大人しくなり。気が付くと眠りについていた。
その寝顔をみて、ホッとする。これは毎日続けようと思った。
それには、もう少しレパートリーを増やした方が良さそうだ。なんせ、リーマ様は飽きっぽい。
これも飽きなければと願いつつ。
これからも、成果を日記につけて行こう。
リーマ様がよく眠れますように──』
✢
仕事の合間。ふと、庭に目を向けたマレは、綺麗な花が咲き誇っているのに気がついた。
裏庭の庭のそこは、表の庭より雑多な花が植えられている。
いつも、部屋に飾るのは、バラかユリか。とにかく豪華な花ばかりだ。
──たまにはいいかもしれない。
マレは休憩時間に、庭師の許可を得て、好みの色合いの花を切り採って束にした。これをリーマの部屋に飾るのだ。
──きっと気付きはしないだろうけれど。
いつもの豪華な花瓶では似合わない。ガラスでできた、なるべく質素な花瓶にそれを差し、ベッドのそばのテーブルに置いてみた。
まるでそこに庭の花畑が現れた様だが。
──気に入らないって、捨てられるかな?
サイアンならきっと喜ぶけれど。
花を活けながらふと思った。そう言えば、ここの所、夜に護衛官の出入りはない。もちろん昼間もだ。件の麻薬の香りも、ここ最近は嗅いではいなかった。
──この花の香りの方がずっと、増しだ。
あんな不健康なものは使わないのに限るし、例の行為も健全ではない。好意のかけらもないやり取りは、むなしいだけだ。
──それがわかったのならいいのだけど…。
結局、ここに残ったからと言って、リーマに対して何かできているわけではない。
彼がもう少し健全な道へ戻る事が出来ればいいけれど、そう簡単にはいかないだろう。
──せめて、健やかな香りを嗅いで、心が穏やかになるといいな。
マレは期待を込めて、花を飾った。
それから、マレはちょくちょく、花を入れ替えてはいたが、リーマから何か嫌味を言われたり、苦情を言われることはなく。花が捨てられることもなかった。
ちなみに、あの子守唄の一件から、リーマは簡単な返事は返してくれるようになった。
花についても、何かあれば言ってくるだろうが、それがないと言う事は、このままでいいと言う事なのだろう。
「今日もよろしく!」
マレは花瓶にいけたばかりの花に向かってそう声をかけた。
✢
『某月某日
リーマ様に花の名前を聞かれた。裏庭に生えている色とりどりの草花だ。
さて、生まれてこの方、花の名前など気にしたことがない。その場は、知らないが後で必ず調べてお知らせすると答えて、休日、無理を言って庭師に聞いて回った。
花の特徴を書き記し、簡単にスケッチして覚えていく。しかし、なんと種類の多いことか。とにかく、リーマ様が関心を示した草花を中心に覚えていく。
終わる頃には、すっかり日が暮れていた。
次の日、同じように裏庭を散歩した際、指さす花をすべて答える事が出来た。
我ながらよくやったと思う。リーマ様も満足したようで。
帰りに少しだけ摘んだ花を、ベッドの脇のテーブルの上に活けてみた。ことのほか、リーマ様は喜ばれ。
これもまた、続けることの一つだと思った。
すべてはリーマ様が笑顔でいられるように。
それを願ってやまない──』
✢
「おまえ、帰りたくはないのか?」
「っ?!」
その日の夕食。久しぶりに声をかけられ、マレは思わず口にしていた肉を、一塊一気に飲み込んだ。
グラスの水をひと口飲んだあと。
「──っと、それは、いつかは帰りますが、約束はまだですから。次の従者も決まっていませんし」
終えるまでに、あと一週間ほどある。
「そんなもの、私が適当につけた理由だ。またずに帰ればいい…」
リーマはそう言って、そっぽを向くが。
「そうすると、なんだか、負けたきがして──」
「負ける?」
「…リーマ様に、です。いいように振り回された挙句、逃げ帰るのは納得がいかなくて。僕一人で、あなたをどうにかできるわけがありません。無理です。──でも、僕が出来ることもきっとある。とりあえず、僕が僕らしくしてここにいようと」
そうすれば見え方も変わる。相手の出方も違ってくるかもしれない。
いつの間にか、前の様にリーマが怖くなくなってきたのも事実。自分よりひとつ年上の、孤独を抱える人なのだ。
それに、アランの残した日記からは、寂しがりで、勝ち気で、甘えん坊の姿が描かれていて。子どもの頃は、皆そうだともいえるが──。
天邪鬼な所もあるのだと思う。だから、帰れと言われて帰れば、きっとリーマは荒れるのだ。
だから、今は何と言われても帰れない。
日記を読んだお陰で、見方がすっかり影響されている。本当にアランが乗り移ったような気がしてならなかった。
✢
『某月某日
仕事仲間のメイドから、好きだと告白を受けた。
前から親しくはしていたが──しかし、考えた末、申し出を断った。彼女はとてもいい娘だ。きっと、彼女とならいい家庭が築けるだろう。
だが、よく考えてみれば、私にはすでに子どもがいるようなもので。とても手はかかるが、その分愛おしいお方だ。
リーマ様はとても寂しい思いをしてきた。大人を信用していない。だから、誰かが傍について、信じる心を持たせてあげねば。
そうすればきっと、まっすぐ進むことができるはず。今がとても大事な時期だ。
彼女には、まだ出会いが沢山あるだろう。だが、リーマ様には私しかいない。
何があろうとも、私はずっとお側にいようと思う。
どんな時も、リーマ様とともに──』
12
あなたにおすすめの小説
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる