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【3章 逆上村の春は遠く】感想
主人公が何故この陰陽師と行動を共にしているのか。その理由などがここではっきりとわかり、乗り気ではなさそうなのにも関わらず仕事を受けているのか納得してしまった。
実際にどんな風にして妖と遭遇するのか、心理が丁寧に描かれていてとても引き込まれるシーンだと感じました。でも事件の全容はまだわかっていないので何が発端だったのか? これから明かされるだろう事件について非常に好奇心を刺激されます。
舞台についてモデル、参考となる場所があって書かれているんですね。オリジナルのイメージが舞台なのかと思っておりました。
ありがとうございます!
事件の全容はミステリー仕立てで、ぽろりぽろりと情報を出しているので、哲佐君が理解するより先に気がつくことができるかもしれません。
神津はそれぞれモデルがありまして、全体的には静岡、外国人居留区あたりは神戸の山の手、二東山は香川の屋島といろいろモデルがあったりなかったりします。山盛り感。
東京にいた頃に知り合った話が後で出てくるんですが、そっちは東京の当時の地名と風景そのままのつもりですb
【神津湾の夕焼け】感想
この物語は読めば読むほどに『現実かどうか』が分からなくなる不思議な物語だと感じる。
なので、もしかしたらすべては夢や幻だったのではないか? という気持ちにもなる。
しかし今回、『千代は実在していた』と決定づける話などが聞けて、やはり何かがあって彼女は姿を現すことができないのだと改めて思うことができました。
人とは曖昧な部分を持つ生き物で【こうだ!】と思っていても、改めて聞かれると自信がなくなる。
だからこそ、写真などに残すようになったんだろうなと納得。ここでは彼の記憶だけが頼り。一体どうなるのだろうか?
前述の桜について。どんな意味があるのか? どんな結果になるのか非常に興味深いです。
いつもありがとうございます。
伏線を投げまくってます!
なおこのニ東山の狐坂は特殊な勾配になっていて一部登ってるのに降りているように見え、現代では速度制限の激しいミステリーゾーンとしてそれはそれで観光地になっていたりします。
二東山は香川の屋島が全体的にモデル。
【2章 千代の記憶】感想
今回のやり取りも凄く面白かったです。
探偵のような推理のやり取りに時代を感じさせる情景描写。
そして良いところでページが終わっているところなど、真相が明らかになるのが楽しみな構成です。
誰が得するのか?
矛盾した証言(思惑と事実の?)など、気になるところがたくさんある展開で、ワクワクします。
ありがとうございます!
桜とは何か(社会的に)というのがメインな謎になっています><
風景は実家の山の見晴台とかがモデルになっていたりします。