明治幻想奇譚 〜イカレ陰陽師土御門鷹一郎と生贄にされる哀れな俺、山菱哲佐の物語
時は明治16年。
文明開化の鐘が鳴り響いて久しいこの世の中で、俺は陰陽師を名乗る友人土御門鷹一郎から高額で碌でもない仕事を請け負っていた。鷹一郎が怪異を祓い集めるために生贄になる仕事。ああ、本当に碌でもない。けれども金が無いのだから仕方がない。世知辛いったらありゃしねえ。
1章あたり中編または長編の連作です。
文明開化の鐘が鳴り響いて久しいこの世の中で、俺は陰陽師を名乗る友人土御門鷹一郎から高額で碌でもない仕事を請け負っていた。鷹一郎が怪異を祓い集めるために生贄になる仕事。ああ、本当に碌でもない。けれども金が無いのだから仕方がない。世知辛いったらありゃしねえ。
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【3章 逆上村の春は遠く】感想
主人公が何故この陰陽師と行動を共にしているのか。その理由などがここではっきりとわかり、乗り気ではなさそうなのにも関わらず仕事を受けているのか納得してしまった。
実際にどんな風にして妖と遭遇するのか、心理が丁寧に描かれていてとても引き込まれるシーンだと感じました。でも事件の全容はまだわかっていないので何が発端だったのか? これから明かされるだろう事件について非常に好奇心を刺激されます。
舞台についてモデル、参考となる場所があって書かれているんですね。オリジナルのイメージが舞台なのかと思っておりました。
ありがとうございます!
事件の全容はミステリー仕立てで、ぽろりぽろりと情報を出しているので、哲佐君が理解するより先に気がつくことができるかもしれません。
神津はそれぞれモデルがありまして、全体的には静岡、外国人居留区あたりは神戸の山の手、二東山は香川の屋島といろいろモデルがあったりなかったりします。山盛り感。
東京にいた頃に知り合った話が後で出てくるんですが、そっちは東京の当時の地名と風景そのままのつもりですb
【神津湾の夕焼け】感想
この物語は読めば読むほどに『現実かどうか』が分からなくなる不思議な物語だと感じる。
なので、もしかしたらすべては夢や幻だったのではないか? という気持ちにもなる。
しかし今回、『千代は実在していた』と決定づける話などが聞けて、やはり何かがあって彼女は姿を現すことができないのだと改めて思うことができました。
人とは曖昧な部分を持つ生き物で【こうだ!】と思っていても、改めて聞かれると自信がなくなる。
だからこそ、写真などに残すようになったんだろうなと納得。ここでは彼の記憶だけが頼り。一体どうなるのだろうか?
前述の桜について。どんな意味があるのか? どんな結果になるのか非常に興味深いです。
いつもありがとうございます。
伏線を投げまくってます!
なおこのニ東山の狐坂は特殊な勾配になっていて一部登ってるのに降りているように見え、現代では速度制限の激しいミステリーゾーンとしてそれはそれで観光地になっていたりします。
二東山は香川の屋島が全体的にモデル。
【2章 千代の記憶】感想
今回のやり取りも凄く面白かったです。
探偵のような推理のやり取りに時代を感じさせる情景描写。
そして良いところでページが終わっているところなど、真相が明らかになるのが楽しみな構成です。
誰が得するのか?
矛盾した証言(思惑と事実の?)など、気になるところがたくさんある展開で、ワクワクします。
ありがとうございます!
桜とは何か(社会的に)というのがメインな謎になっています><
風景は実家の山の見晴台とかがモデルになっていたりします。
【朝の訪れ】感想
朝も早くから大変そうだなと思ったが、ここでの二人のやり取りが普段の『二人の関係』を想像させる。
いつもこんな感じで仕事の依頼が来て、事件に巻き込まれていくのだろうと。
状況が分かりやすい上に、役割分担などもさらっと分かる部分。
まだどんな事件なのかが簡単に分かっただけだが、どんな風に展開されていくのかとても気になります。
続きもたのしみ!
ありがとうございます!
江戸時代のあたりは日の出とともに棒手振が裏長屋のあたりにやってきて、シジミや納豆や豆腐をうります。
当時の豆腐は今の豆腐の3倍くらいの大きさです。
ありがとう~。
【1章 始まりの手紙】感想
これは!
変な例えですがシャーロックホームズの依頼者からの手紙を見ているようなときの気持ちになりました。(洋書の翻訳を読んでいる時のような)
つまり、時代を感じさせる言い回しだったり、表現なのがとても雰囲気を出して良いなと感じました。
構成がめちゃくちゃ巧いですね。
手紙から実際の場面、そして続く手紙部分。
なんだか映像で見ているような錯覚すら起こしました。
情景の描写が想像やすいだけではなく、感情が言葉に乗って見えるというか。
不思議なことが起きたのも関わらず、それが現実にあったものであるという説得力を感じます。
どうやって解決するのかも気になりますが、彼女が何に囚われているのかその正体もとても気になりました。
ありがとうございます!
そういえばそんなような!
最近人称はもう好き勝手でいいやっていう感じで書いています。
これを書く前に明治時代の手紙ってんなんだろうと検索したんですが、
物凄く雑で適当でした。それ以前に達筆すぎて辛かったけど。
フォントは神!
資料が凄く面白かったです。イラストが素敵!
【序 高台からの眺め】感想
資料の『日雇い、生贄』のところで二度見しましたw
これは面白そうだなと。
凄く読みやすく、内容が入って来やすい流れで凄く良かったです。
あやかしものや時代系はあまり読んだことがないので無知な為、一層そう感じました。
そしてこのイカレ陰陽師さん、最初から飛ばしてますね!
面白いです。空気をあえて読まない、迷惑系のコメディを思わせる会話のやり取りで期待が高まりまりました。
牛歩速度の拝読ですがよろしくです!
さっそくありがとうございます!
鷹一郎さんは唯我独尊系です。
変な人ばっかりですが、とても嬉しいです♪
よその公募に出してる関係で開いたり閉じたりしていますが、末長くお読みいただければ嬉しいです( ´∀`)
鎮華春分 桜に囚われた千代の話
拝読いたしました。
妖モノだけで終わらない、人の業の生む罪。
すごく好みでした♪
ゎゎゎめっちゃありがとうございます!
よそのコンに出してる関係でたくさん歯抜け感ですが。
とても嬉しいです!
三章まで読了しました。
飄々とした鷹一郎さんといじりやすそうな哲佐くんがいい味を出していますね(*´ー`*)
あと、古文などへのルビの振り方が個人的にツボです。
古色蒼然とした歴史系ホラーの雰囲気バッチリです♪
資料のマップは、精巧で、もしかして実在の街?と思わず見入ってしまいました。
続きも楽しみにしています。
ゎゎゎありがとうございます❤︎❤︎❤︎❤︎
うちの現代ものがだいたい神津なので、だんだん増えています♪
最近ルビに読み方を振ってることが少なくてルビ振ったのに読み方がわからない事例が多発しているアレです。
まずタイトルに惹かれました。
最初は軽く流し読みしたのですが、一章を読んでその文章の雰囲気がとても好みだったためもう一度序章から読みなおしました。
主人公と鷹一郎さんの掛け合いが面白く、ここまでにしようと思いながらついついページを捲ってしまう。
そんな作品です。
元々ホラーは苦手なのですが、とても読みやすい文章なのと怖いもの見たさがあって。ですが読んでみて良かったと思います。
まだ途中ですが、これからの展開を楽しみにしています。
ありがとうございます★★★
タイトルはアンケートでみんなに付けてもらったので嬉しいです♪
今は4章の途中まで書いていて、時々文献調査で頓挫しつつ、3月末までに4章まではUPしたいと思っています。
引き続きお読み頂けますととてもうれしいです!!!
資料置き場の画像、解像度が高いまま綺麗に見られてとてもいいですね!特に地図は拡大すると文字と神津之介がくっきりしてるのが嬉しいです。
表紙の色違いバージョンも載せてくれてもいいのですよ|ω・)
ありがとうございます★★★★
表紙の色違い……は大量にあるのでそれはそれで鬱陶しいような・・・。
モノクロと色味違いを乗せるくらいはいいのかな……。
序章読みました。たまたま鵺は鳥なのか羽は生えているのかという話を友達としていたところだったので興味深く、面白かったです。鵺かわゆす。
鷹一郎さんがいいキャラしてて好きです。ついでに哲佐くんも笑。桜の話が初稿からどう変わったのかもこれから読むの楽しみです。引き続き頑張ってください( ´ ▽ ` )ノシ
ありがとうございます♥♥♥♥
妖怪は全部かわいいにちがいない。
桜の話は最初の倍くらいの長さになっています。読んで頂けると嬉しいです。
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