選ばれなかったのは、どちら?

「あなた、本当にうちの家にふさわしいと思っているの?」
その一言で、すべては終わるはずだった。

婚約者は沈黙し、公爵夫人は微笑む。
わたくしはただ、静かに席を立った。

――それで、終わりのはずだったのに。

届いた一通の封書。
王城からの照会。
そして、夜会に現れた“迎え”。

その日、選ばれたのは――どちらだったのか。
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