荊軻伝 傍らに人無きが若し (short ver)

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第5話 田光の義

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「荊さんや、最近調子はどうかね」
「田光先生、わざわざお越しにならなくてもお伺いいたしましたのに。先生のおかげで楽しく過ごさせて頂いております」

 儂は太子丹の室を辞してすぐさま荊軻の宅へ向かった。

「土産も持たずに突然ですまなかったね」
「とんでもございません。先生と私の間にそのようなものが必要でしょうか。それより、こちらこそろくな持て成しができず申し訳ありません」

 うららかな日の差し込む午後だった。風はやや冷たいもののどこからか高い鳥の声が聞こえ、少し先にある市場の喧騒がわずかに聞こえた。

「それでね、儂は先ほど太子丹にお会いしたのだよ」
「太子に?」

 荊軻はわずかに眉を寄せる。薊城における太子の評判は悪い。

「太子丹は難しい方だった。そして義は解されない方だと思ったよ」
「そうですか」
「太子丹は深く秦王政を恨んでいるようであったね。すげなく遇されたとか」
「それは致し方がないことでしょう。秦王政は王であり、太子丹は人質です。親しく付き合うことは秦の推し進める法家の考え方によっても上下関係を危うくするものでありますし、第一に王が特定の人質を優遇することは他国に疑念を抱かせ外交上に不要な混乱をもたらします」
「驚いたね。荊さんはてっきり秦王政を嫌っていると思っていた」
「秦王政は色々言われておりますが、名君であると思います。中華全土に平和をもたらしうる得難い君主です。他者にも厳しくありますが、それは先の未来をしかと見据えてのことです。自分の足元をよくご理解され、国のために尽くしておられます」
「そうだな、その点については儂も同感だ。ただし、問題はその後だ。争いが終わるとともに人の魂をも消し去られようとしている」

 新しい湯が茶器に注がれる。素朴な香りが漂う。この茶の香りを楽しむことも秦の法家は世を乱すことにつながると考えるのであろうな。

「義を求める荊さんには承服しかねるだろう」
「承服しかねますがそれも一つの道でしょう。中華を統一し平和をもたらすという目的のためにはほかに方法がない。自らのことばかりの太子丹よりはよほどよい」
「あの方も可哀そうな方なんだよ。小さいころからずっと人質として暮らしてきて、力も寄る辺もなく死を隣り合わせに育ってきた。太子には情以外にすがるものが他になかったのだよ。だから秦王政に情を求めたのであろうし、その反動として恨みも深いのだろう。樊於期将軍を匿うのもそのせいさ。よほど頼られたのが嬉しかったのだろうね」
「とはいえ太子丹の周りに全く人がいないわけではないでしょう? 鞠武殿などは反対しておられるでしょうに」
「鞠武殿はね、秦に対峙しようとする太子丹を諫めたし、樊於期将軍を匈奴に追放して斉や楚とともに同盟を組んで秦にあたるべきと進言したのだそうだよ。だが聞き入れられなかったそうだ」
「敵国の将より信用できる配下を重視すべきでしょう。目の前のことしか見えていないのでしょう。全く秦王政の足元にも及ばない。ですがそれであれば……樊於期将軍の首を求めるのは無理なのでしょうね」
「……荊さんは儂の用件をご存じのようだね」

 儂が求める前に、荊軻はすでに心を決めていた。
 急に日の光が色を失い、それまで聞こえていた鳥の声や人の喧騒がすぅと遠ざかるように感じた。
 荊軻は伏せていた視線をあげてまっすぐ私の目をみた。その目の奥には熱い闘志が滾っていたが、その表面はあくまで涼やかだった。そしてその薄い唇から言葉が漏れ出た。

「秦王政の暗殺」

 その言葉は一見なんの気なしに差し出されたようにも思えるが、その実、言葉は剣そのものだ。静かな中に秘められた裂帛の呼吸。その魂に宿る不退転の決意。その奥底から伝わる岩漿のごとき熱。
 不思議だ。なのになぜこんなにも表面は穏やかなのだろうか。

「田光先生。義をお与えいただき、ありがとうございます」

 荊軻はするりと跪き深く体を曲げた。
 その姿はどこか現実味がなく、差し込むあたたかな日差しが作る幻影のように思え、そして荊軻という人物が失われ、全く異なる使命というものに姿を変えたように思えた。

 儂は荊軻の肩を抱き立たせる。荊軻はようやくその心に身命を賭す場所を見つけたのだ。

「儂は荊さんが本懐を遂げるのを祈っているよ」
「田光先生、まさか」
「儂は太子丹にこのことを内密にするようにと言われてしまったのさ。義侠としてその信を疑われることは沽券にかかわるからね。やむをえない」

 荊軻は珍しく吐き捨てるが如くに言う。

「田光先生、義を解さぬ者の言に拘泥しても仕方がないでしょう」
「荊さん。これが儂の義だ。儂はこの燕で長年義侠として暮らしてきたのだ。この地で信を疑われるのは耐え難いことなのだよ。儂は命を返して誰にも秘密が漏れないことを知らしめ、儂の義が守られたことを示さねばならない」

 先ほどとは打って変わって荊軻は歯を噛み締めた。
 筆を借り太子丹に書をしたためる。太子丹は揺らぐ。もともと弱い人だ。荊軻がその魂のままにその胸に秘める義を成し遂げられるよう、できるだけのことをしよう。

「重ね重ね恩義を頂き感謝に堪えません。先生は私にとって父も同じです。先生が義を示したことを確かに太子丹に伝えましょう。そして必ず私は義を果たします」
「なに、儂ももう年だ。多少寿命が短くなっただけだよ。儂も一緒に行こうと思っていたのだがそれだけが残念だ。先で待っているよ」

 思い残すことは何もない。
 儂は自身の首に刃を当てた。



 最近荊軻と飲みに行くことがなくなった。
 というより荊軻は田光先生が亡くなられた後、城に召し上げられて町に降りてくることがなくなった。俺は筑の腕もあり、田光先生に繋いでいただいたご縁でちょくちょく城に上がることがある。そこで再び荊軻にまみえ、以降ときおり荊軻の室で筑を叩いた。

 荊軻は少し変わったようにも見え、全く変わっていないようにも見える。穏やかな面で滑らかに諸相を語り、俺の筑にあわせて、昔覚えたという歌を歌う。
 荊軻は時間があれば室から遠くを眺めていた。
 田光先生のことを思っているのかもしれないし、他のことを思っているのかもしれない。荊軻は何も語らなかったから、俺も何も聞かなかった。荊さんはすでに何かを決めてしまっている。そう感じた。だから聞いてもしようのないことだ。

「高さん、狗屋は元気かな?」
「ああ、最近忙しくしているようだよ。軍からの徴用もあるようだ。やはり邯鄲が落ちたのが大きい」

 秦と燕の間にある趙の国都である邯鄲が落城し、趙が滅んだ。邯鄲は国都でありつつ強大な城塞であり、そうやすやすと陥落するとは燕は考えていなかった。しかし趙はこれまで秦を退け続けた李牧を弑してからは敗戦の一途だった。
 秦王政はかつて邯鄲で暮らしていた時分に自身に冷たく当たった者を探し出して生き埋めにし、皆殺しにしたという。邯鄲から燕に逃げる者も多かった。

 次は燕だ。燕が攻められる。戦の機運が高まっている。太子丹は小さいころ秦王政と親しかったという噂もあったが、実際は冷たく遇されて逃亡している。燕の民は秦が太子丹を求めて燕に攻め込み、虐殺を行うというまことしやかなうわさが流れていた。
 特に太子丹が暮らす薊城では、民の不安は否応なく高まった。

「荊さん、薊城が攻められるとしたら太子丹がいるからなのかな」
「秦王政は攻めるのに都合がよければ攻めてくるだけで、太子丹が憎くて攻めてくることはないよ」
「そうなのかい?」
「高さんは秦王政が平陽で十万人を生き埋めにしたとか邯鄲で知己を皆殺しにしたという話を聞いて不安になってるんだろう? 秦王政はとても冷徹な人だが聡明な人でもある。実際にはおそらくそうそう虐殺なんてしていないし、していたとしても早期に中華統一を成し遂げるためだ」

 荊軻の話すことは相変わらず難しい。虐殺するのに聡明というものがあるものなのだろうか。

「高さん、例えば南町と北町でちょくちょく喧嘩をするだろう? 祭りの時とかさ。それで結構けが人も出るじゃないか。こういう争いを無くすにはどうすればいいと思う?」
「話し合いをすればいいんじゃないかな」
「そうだね、でも話し合いができないとしたら? もっと簡単な方法がある。北町の人間を皆殺しにすればいいのさ。相手がいないと争いはなくなる」

 思わず息をのむ。
 それは義士の口から出る言葉とは思えなかった。

「秦王政はそうせざるをえない場合にそうする冷徹さは持っている。でもそうすると人が足りなくて祭りが楽しく行えないだろう? だから虐殺したことにして南町に全部編入してしまえばいいんだ」

 なんだか屁理屈のような話だ。一口だけ酒を飲んで再び竹撥を筑に当てる。

「でもそれだと舐められるから、皆殺しにしたという噂を流す。実際に『北町』の人はみんないなくなってしまったからね。そうすると、皆殺しにされると思って秦王政を恐れて歯向かう者減るだろう。秦王政がやっているのはそういうことだと思うよ」
「本当は死んでいないとでも言うのか?」
「高さん、戦争というものはもともと死体が多く出る。死体を埋めることはよくあることだ。埋まった死体が生きてるか死んでるかなんていちいち確認するのかい? 最近は特にそのような噂を流している節があるな。噂といえば太子丹が逃げ出したときの言い訳は聞いているだろう?」

 荊軻は少し空いた俺の杯に酒を注ぎながら続ける。

「確か秦王政に帰国したいと言ったら『白いカラスと角の生えた馬』が現れたら帰国していいといわれたんだろう? でも見つからないから逃亡した」
「俺は太子丹にお会いした時に伺ったが、白いカラスと角の生えた馬を本当に見たと言っていたよ」
「どういうことだ?」
「カラスと馬は秦王政が用意したものだろう。あり得ないことを求めて解放する。まさか周りも本当に『白いカラスと角の生えた馬』がいるとは考えない。太子丹が実際に見たと言っても誰も信じないだろうから、秦としてはこれを口実にいつでも燕を攻められるんだ。だから秦は攻めたいときに攻めるしそうでなければ攻めてこない。太子丹を気にしても仕方がない。むしろ秦王政は太子丹の首を受け取ったら、攻める口実がなくなって困惑するだろうね」

 荊軻の瞳はどこか遠くを見つめるものに変わる。
 酒場でみんなで歌った懐かしい歌を打つ。

「中華は周王が洛陽に都を移してから五百年以上乱れ相争っている。いつも戦争で犠牲になるのは民草だ。秦王政が中華統一を志すのは戦争を終わらせて中華に平和をもたらすためだろう」
「覇権のためでは無いのかい?」

 寝物語の勇壮な英雄譚はだいたいそれだ。今打っているような曲に歌われる話。

「秦王政の父は人質として邯鄲で暮らしていた。その生活は貧民も同様であったと聞く。本人も含めて当時誰も王となるとは思っていなかったんだよ。人質という境遇もあって虐げられても他国に逃げることもできない。国同士の争いに翻弄される立場だった。戦乱の世を憎んでいたはずだ。それに戦乱によって万単位の人が死に、人手不足によって生産量は減少し饑饉となる。秦王政は無益な戦争を終わらせるために覇道に進んだのではないかな。そして国を富ませながら貧者を減らし官吏の横暴を止めている」
「それではまるで秦王政が義心を抱いているようじゃないか」
「秦王政の本心はわからないけど、実際に秦の門戸は他の国より遥かに開かれていて、許された中で自由な暮らしが認められている。餓えて死ぬよりはよほどよいだろう。民が理由もなく虐げられることも少ない」
「まるで荊さんは秦王政を褒めているように見えるよ」
「そもそも中華統一というのは誰もなしうるとは考えていなかった。秦王政は間隙をついて諸侯を分断し電光石火の勢いで事をなしている。時間をかければおそらくなし得ないことだろう。そしてこれは厳格な法家の思想でなければなし得ないものだ」

 先日はあれほど法家を非難していたのに今日は褒めているように聞こえる。何が違うのかな。よくわからなくない。

「難しいものだね。俺は何もなし得ないのに、秦王政は中華に平穏をもたらそうとするのだから。けれども秦王政は政を行う立場だ。すでに民草ではない。政の立場というものは人を集団で見て個々の民を見ないし見てはいけない」
「だめなのか?」
「政が個を見れば不正の温床となるからね。秦王政は色々悪逆のように言われているが、とても理的な人物に思われる」
「それなのに秦に向かうのか?」

 少しの緊張を隠しながら問う。
 いつも通り荊軻はただ微笑むだけで返事はなく、その表情にも変化はない。

「秦王政は極めて優秀な人物だ。その秦王政でもおそらくこの方法でしか中華は統一されないだろうしそれを理解している。そして中華を統一したあと、その地盤を強固にするためにさらに法家による政を推し進めるだろうし、やっぱりそれしか方法はないのだろう」

 荊軻は杯を傾け、半分空いた杯を静かに眺める。
 ゆっくりとした沈黙が流れる。

「その結果、百家は途絶え人の魂は死ぬ。俺はいろいろな国を見てきた。百花は繚乱し議論は紛糾していた。そういう世界が俺は好きだし正しい在り方だと思う。だが人の魂というのは個に属するものでね。国である王が見るべきことではないし見ることは許されない。秦王政はその立場としても個人の魂を肯定することはできない」
「ままならないものだね」

 荊軻はまた杯を仰ぎ、俺はその杯に酒を足す。

「昔、一人だけ義兄弟の契りをかわした男がいる。もうずいぶん会ってない。その人が今生きているとしても、秦が統一した後の世では生きていけないだろう。世にそういう人は多くいる。田光先生もそういう人の一人だ」

 田光先生は様々な人と縁を紡いで人を助けてきた。それが法によって悪と処断されてしまうなら、田光先生はご自身のままに生きることはできないだろう。

「田光先生は壮士だ。義を果たしてもう帰らない。人の魂や生き様が無価値である世に義はない。俺の義は、自由な魂は、友や田光先生が求める世を守りたいと思う。そのために命を賭すのは本望だし、それこそが俺の示す義だと思う。秦王政が真に悪逆なのであれば俺は必ず討ち果たす。そうでない場合は、世に義を残したい」

 最近荊軻は考えにふけることが多くなり、酒を飲んでも泣くことが少なくなった。
 その心に殉ずべき義を手に入れたからだろうか。

「高さん、最近俺はね、田光先生だったら何を一番望むかを考えるんだ」
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