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2章 王子の焦燥とプログラムとのズレとその原因
フレイム・ドラゴンとの死闘 1
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25階層。
そこはまさに炎獄と呼んで然るべき場所だった。
フレイム・ドラゴン、通称ルプアヴ・フランメの巣にふさわしい広さを持つそのフィールドの空気は沸々と熱く、深く息を吸い込めばそのまま喉の中から焼けてしまいそうなほど。この中で走り回るなんて普通は無茶だ。
その炎と熱をソルの風と水の障壁が包み込んで守る。けれども玉のように噴き出る汗は止まらない。
先ほどからアレクがフレイム・ドラゴンに切り掛かり、ジャスティンが隙をついて刺突を繰り返している。けれども致命傷には至らない。
何せフレイム・ドラゴンの体長は10メートルを超える。その致命傷となりうる頭、心臓といった部位は5メートルより上にある。時にはジャスティンが囮になり地面近くまでその頭部を引き寄せる。けれどもアレクが切り落とそうとすればその巨大な翼が巻き起こす膨大な風圧で2人を吹き飛ばしながら宙に逃げるのだ。
その間もソルは岩陰から水系統の魔法でフレイム・ドラゴンの炎を弱めながら、アレクとジャスティンに障壁が途切れないよう重ねがけをしている。私もバフ・デバフをかけ続けている。
そんな状態がもう1時間近く続いている。
けれども勝機は見えない。
昨日、アレクとソルにウォルターのパーティではどうやってフレイム・ドラゴンを倒したのか聞いた。4日がかりだったという。交代でボス入り口前の転移の間で休憩を挟んでフレイム・ドラゴンの消耗を待ったそうだ。パーティの消耗も相当だっただろう。新しく加わったザビーネは火系統の魔法使いだから、フレイム・ドラゴンに効果的な攻撃ができない。
私たち、というより私はそれほど時間をかけられない。私は夜明けまでには王宮に戻らないといけないから。
だから16階層で得たワイバーンの素材はほぼ全てをポーションとマジックポーションに変えた。それをがぶ飲みしながら戦っている。
けれどもフレイム・ドラゴンの力は未だ衰えを見せない。私に他にできることはないか。
ゴゴォというフレイム・ドラゴンの少しこもった唸りが聞こえた。
ブレスの合図。
アレクとジャスティンは急いで私たちの元までかけ戻り、ソルが強固な炎の防壁を完成させた瞬間、視界はオレンジ色に染め抜かれる。多重防壁を貫通する熱波に髪の毛がチリチリ焦げて焼ける音と不快な匂い。周囲の岸壁すら厚く固く焼きあげられていき、熱がこもることでさらにフィールドの温度が上昇してゆく。
どのみち温度が多少下がるまでは動けない。今動くと消耗が大きすぎるから。
防壁を維持したままフレイム・ドラゴンの死角に撤退する。でもどうしよう。
「2人とも回復は必要?」
「まだ大丈夫だ」
「私もです。けれども埒があきません。なんとか地面に引き倒す方法はないでしょうか」
「はは、前回も無理だったんだよね。交代で攻撃を続けてあのものすごいスタミナを枯渇させるしかなかった」
「気が遠くなりそうね」
アレクもジャスティンも一見余裕があるように振るまっているけれど、1時間以上全力で戦って疲労の影が滲む。ポーションがあるとはいえ、これ以上無意味に攻撃を続けても疲れは蓄積して効率が悪化すると思う。
何か、何か方法はないかな。さっきから2人は手が届く範囲のフレイム・ドラゴンの足や腕を中心に攻撃しているけれど硬い皮膚に阻まれている。それにフレイム・ドラゴンはすぐに飛ぶ。高いところから襲い掛かりそしてまた宙へ逃げてゆく。ワイバーンのように油断もしない。
方法、方法。フレイム・ドラゴンを飛べなくする方法。
スタミナ切れ、それを狙うには4日かかる。飛ぶことを阻害する。この広い空間はドーム状で岩に囲まれている。障害物はほとんどない。
空気、空気がないと飛べない? うーん、でも空気がないとみんな死んでしまうよね。仮に上空の空気だけ枯渇させても空気は気体だからすぐに撹拌されてこのフィールド全体の空気が薄くなる。みんなに影響が少なくてフレイム・ドラゴンだけ困る方法。
……ふいにアルバートのことが思い浮かぶ。アルバートは第二王子で地形バッファーだ。地形に効果を発動させる、つまり罠を仕掛ける?
これまで私のバフは人やモンスターを対象としていたけれど、例えばある一地点にだけ罠のようにデバフを仕掛けて誘い出し、フレイム・ドラゴンを動けなくしたところを倒す?
動けなくする。どうやって。考えろ、私。
ドラゴンとワイバーンの違いは知能の有無とその飛行方法。
ワイバーンの知能は動物並みで闇雲に襲いかかってくる。それから風がないと飛べない。だからあの風の強い16階層の荒野に住んでいる。
ドラゴンは知能があって敵の行動に即応して行動する。そして魔力を消費して飛んでいる。風はあまり影響しない。
……魔力?
アレクとジャスティンは前衛だから魔力は使わない。不要だ。そうすると魔力を枯渇させる罠を張れば……ドラゴンは飛べなくなる?
「あの、私、罠を張ろうと思うんだけど」
「罠?」
「魔力を枯渇させるデバフを張ろうと思う。そうすればフレイム・ドラゴンはきっと飛べなくなると思うの」
「デバフなら今もかけてるんじゃないの? 前に倒した時よりだいぶん動きが悪いし」
「かけてはいるけどフレイム・ドラゴンは強すぎて直接かけるだけじゃ足りないんだと思う」
「直接?」
「だからみんなの装備みたいに予め術式を刻んでそこにデバフを重ねがけする」
みんなの胸当てやジャケット、マントには今も文様が薄っすらと光っている。
これと同じものを作る。
「どうやって? フレイム・ドラゴンに服なんて着せられるわけがない」
「術式を地面に刻むの。そこにおびき寄せてデバフを重ねがけする。でも問題があって……これは地面に魔力減少のデバフをかけるようなものだから、その上に乗るとアレクとジャスにも効果が及んでしまう。つまり今かけているバフの効果が薄れちゃうの。そうすると危険性が……」
「問題ない。フレイム・ドラゴンは強大だ。早く倒す以上の安全などない。それにフレイム・ドラゴン相手に無傷で勝てるとは思っていない」
「そうそう、ちょっとでも勝ち目があるならやってみようよ」
「私は反対です」
「ジャス?」
「その間、マリオン様が無防備になります。地面に刻むということはここのように隠れられる場所ではなく広い場所に描かれるのでしょう? フレイム・ドラゴンがマリオン様を襲えば守りきれません」
そこはまさに炎獄と呼んで然るべき場所だった。
フレイム・ドラゴン、通称ルプアヴ・フランメの巣にふさわしい広さを持つそのフィールドの空気は沸々と熱く、深く息を吸い込めばそのまま喉の中から焼けてしまいそうなほど。この中で走り回るなんて普通は無茶だ。
その炎と熱をソルの風と水の障壁が包み込んで守る。けれども玉のように噴き出る汗は止まらない。
先ほどからアレクがフレイム・ドラゴンに切り掛かり、ジャスティンが隙をついて刺突を繰り返している。けれども致命傷には至らない。
何せフレイム・ドラゴンの体長は10メートルを超える。その致命傷となりうる頭、心臓といった部位は5メートルより上にある。時にはジャスティンが囮になり地面近くまでその頭部を引き寄せる。けれどもアレクが切り落とそうとすればその巨大な翼が巻き起こす膨大な風圧で2人を吹き飛ばしながら宙に逃げるのだ。
その間もソルは岩陰から水系統の魔法でフレイム・ドラゴンの炎を弱めながら、アレクとジャスティンに障壁が途切れないよう重ねがけをしている。私もバフ・デバフをかけ続けている。
そんな状態がもう1時間近く続いている。
けれども勝機は見えない。
昨日、アレクとソルにウォルターのパーティではどうやってフレイム・ドラゴンを倒したのか聞いた。4日がかりだったという。交代でボス入り口前の転移の間で休憩を挟んでフレイム・ドラゴンの消耗を待ったそうだ。パーティの消耗も相当だっただろう。新しく加わったザビーネは火系統の魔法使いだから、フレイム・ドラゴンに効果的な攻撃ができない。
私たち、というより私はそれほど時間をかけられない。私は夜明けまでには王宮に戻らないといけないから。
だから16階層で得たワイバーンの素材はほぼ全てをポーションとマジックポーションに変えた。それをがぶ飲みしながら戦っている。
けれどもフレイム・ドラゴンの力は未だ衰えを見せない。私に他にできることはないか。
ゴゴォというフレイム・ドラゴンの少しこもった唸りが聞こえた。
ブレスの合図。
アレクとジャスティンは急いで私たちの元までかけ戻り、ソルが強固な炎の防壁を完成させた瞬間、視界はオレンジ色に染め抜かれる。多重防壁を貫通する熱波に髪の毛がチリチリ焦げて焼ける音と不快な匂い。周囲の岸壁すら厚く固く焼きあげられていき、熱がこもることでさらにフィールドの温度が上昇してゆく。
どのみち温度が多少下がるまでは動けない。今動くと消耗が大きすぎるから。
防壁を維持したままフレイム・ドラゴンの死角に撤退する。でもどうしよう。
「2人とも回復は必要?」
「まだ大丈夫だ」
「私もです。けれども埒があきません。なんとか地面に引き倒す方法はないでしょうか」
「はは、前回も無理だったんだよね。交代で攻撃を続けてあのものすごいスタミナを枯渇させるしかなかった」
「気が遠くなりそうね」
アレクもジャスティンも一見余裕があるように振るまっているけれど、1時間以上全力で戦って疲労の影が滲む。ポーションがあるとはいえ、これ以上無意味に攻撃を続けても疲れは蓄積して効率が悪化すると思う。
何か、何か方法はないかな。さっきから2人は手が届く範囲のフレイム・ドラゴンの足や腕を中心に攻撃しているけれど硬い皮膚に阻まれている。それにフレイム・ドラゴンはすぐに飛ぶ。高いところから襲い掛かりそしてまた宙へ逃げてゆく。ワイバーンのように油断もしない。
方法、方法。フレイム・ドラゴンを飛べなくする方法。
スタミナ切れ、それを狙うには4日かかる。飛ぶことを阻害する。この広い空間はドーム状で岩に囲まれている。障害物はほとんどない。
空気、空気がないと飛べない? うーん、でも空気がないとみんな死んでしまうよね。仮に上空の空気だけ枯渇させても空気は気体だからすぐに撹拌されてこのフィールド全体の空気が薄くなる。みんなに影響が少なくてフレイム・ドラゴンだけ困る方法。
……ふいにアルバートのことが思い浮かぶ。アルバートは第二王子で地形バッファーだ。地形に効果を発動させる、つまり罠を仕掛ける?
これまで私のバフは人やモンスターを対象としていたけれど、例えばある一地点にだけ罠のようにデバフを仕掛けて誘い出し、フレイム・ドラゴンを動けなくしたところを倒す?
動けなくする。どうやって。考えろ、私。
ドラゴンとワイバーンの違いは知能の有無とその飛行方法。
ワイバーンの知能は動物並みで闇雲に襲いかかってくる。それから風がないと飛べない。だからあの風の強い16階層の荒野に住んでいる。
ドラゴンは知能があって敵の行動に即応して行動する。そして魔力を消費して飛んでいる。風はあまり影響しない。
……魔力?
アレクとジャスティンは前衛だから魔力は使わない。不要だ。そうすると魔力を枯渇させる罠を張れば……ドラゴンは飛べなくなる?
「あの、私、罠を張ろうと思うんだけど」
「罠?」
「魔力を枯渇させるデバフを張ろうと思う。そうすればフレイム・ドラゴンはきっと飛べなくなると思うの」
「デバフなら今もかけてるんじゃないの? 前に倒した時よりだいぶん動きが悪いし」
「かけてはいるけどフレイム・ドラゴンは強すぎて直接かけるだけじゃ足りないんだと思う」
「直接?」
「だからみんなの装備みたいに予め術式を刻んでそこにデバフを重ねがけする」
みんなの胸当てやジャケット、マントには今も文様が薄っすらと光っている。
これと同じものを作る。
「どうやって? フレイム・ドラゴンに服なんて着せられるわけがない」
「術式を地面に刻むの。そこにおびき寄せてデバフを重ねがけする。でも問題があって……これは地面に魔力減少のデバフをかけるようなものだから、その上に乗るとアレクとジャスにも効果が及んでしまう。つまり今かけているバフの効果が薄れちゃうの。そうすると危険性が……」
「問題ない。フレイム・ドラゴンは強大だ。早く倒す以上の安全などない。それにフレイム・ドラゴン相手に無傷で勝てるとは思っていない」
「そうそう、ちょっとでも勝ち目があるならやってみようよ」
「私は反対です」
「ジャス?」
「その間、マリオン様が無防備になります。地面に刻むということはここのように隠れられる場所ではなく広い場所に描かれるのでしょう? フレイム・ドラゴンがマリオン様を襲えば守りきれません」
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