28 / 234
3章 私たちが立脚するファンタジーという名のままならない現実
人から生える薬の狂気的な作り方
しおりを挟む
「賢者の塔っていうのは変人だらけでね、みんな疑問を疑問のままに置いておけない奴らばっかりなんだ。3分の1くらいが魔女になりたがってるのと、あとは色々だな。不老不死じゃないと意味がないとか世界のすべてをその手中に収めたいとか」
「ふうん」
「そんな奴らばっかりでさ。好き勝手に研究してるもんだから知識はアホみたいに溢れてる。パナケイアの作り方とか普通に聞いたら教えてくれる。秘密にしたら自慢できないから秘密にしようってやつもあんまりいないしな。マリーは賢者ってどんなイメージ?」
「うーん、凄くいろいろなことを知っていて賢い? それから魔法がたくさん使える」
「まぁ、だいたいそうだよね。でもそれは結果論でさ」
「結果論?」
ソルはシャーレに入ったそれぞれの素材を斜めにしたり透かしたりして状態を確認している。
やっぱりなんとなく理科の実験みたい。
「うん、品質は問題なさそうだ。それで賢者っていうのは目的のために一線を踏み越えた奴をいう。特に俺の所属していた賢者の塔は単純で、入るのが簡単だった」
「賢者の塔ってたくさんあるの?」
「まぁそうだね。賢者の塔ってのは互助組合なんだよ。それで俺は賢者の塔に入る前はちょっとは魔力は強かったかもしれないけど、まあ一般市民に毛が生えたくらいだったかな。でも賢者の塔には無尽蔵の知識がある。だからそれを利用して俺は俺を色々と拡張してるんだ」
拡張?
この話はどこに向かっているんだろう。設定集にはない初めての話ばかりだ。普通の人でも賢者になれるものなの?
ソルは賢者の塔から来た賢者様。
『幻想迷宮グローリーフィア』でのソルタンは、賢者というには妙に子どもっぽいキャラクターと深い知識との対比のギャップ萌えで人気があった。CPもとても高い。だから生まれたときからすごい能力を持ってるんだと思ってた。
でもゲームが始まる前のことについては何も語られていない。設定集にもなかったはずだ。
「まあそんなことは今は関係ないか。ようするに俺はネジが1本飛んでいて、価値観がちょっと普通とズレてるんだよ。塔ではみんな変人だし俺も誰も気にしないんだけどな」
「私も変わってるって言われてた。ずっと貴族らしくしなさいって」
「はは、マリーも苦労してんな」
「そんなでもないけど」
苦労してたのはジャスティンで。
そういえば小さい頃からずっと、ジャスティンにはちゃんとしなさいって言われてた気がする。最近はあまり言われないけど。
諦められちゃったのかな。
「俺はパナケイアは作ったことがないんだよ。作り方は知ってたんだけどね。でも俺は今作ってみたいなと思ってるんだ。神樹生やすとかこんな状況、2度となさそうだし」
「うん」
「だからこれは俺が好きでやることで俺自身が止めらんない。やってみたいと思っちゃったから。そう思ったら止まらない、それが賢者」
そう言ってヘラのようなものでフレイム・ドラゴンの肝を少し削り取り、少しずつ水銀に混ぜ始めた。同時に先がくるくると細く巻いた大きなガラス容器の中に3リットルほどの水を精製して塩を入れて呪文を唱える。
ドラゴンの肝と水銀はゆるやかに溶け混ざり、その端からぼんやりと黄金色に染まっていく。なんだか真理の前世でキャンプに行った時に見た、朝焼けと雲海が混じり合ったようなもったりとした綺麗な色。
ソルはその色合いを隣のシャーレに置いた金色の石と慎重に対照させて、ちょうど石と同じような色になるまで練ったり肝を追加したりした。
「それからジャスに手伝って欲しい。俺は精製でちょっと手一杯になる。だからパナケイアが精製できたらこのナイフで不要になった枝を切り取って欲しい。この手袋をはめてて。タイミングは見てればわかるから」
「わかりました」
「マリー、パナケイアは『飲める黄金』って呼ばれてるんだけど、多分これは金色にざわめくこの色から来てるのかなって思うんだよ。でもこれって実際には水銀なわけで普通に飲んだら死んじゃうんだよね」
「綺麗だけど飲もうとは思わないかなぁ」
ゆたゆたと揺れるその色合いは既にこの世のものとは思えない。
でも神様の薬にふさわしい感じがする。これにコルディセプスを混ぜるのかな。
あれ?
でも机の上にはコルディセプスがない。キョロキョロ見渡すとベッド脇に木の枝がぐるぐるとロープに巻かれて転がっていた。とってこないと。
「おいジャス。そういうわけでここは危険だからマリーに触れさせたくない。だから近寄ろうとしたら止めろよ」
「え?」
「マリー。俺は色々と拡張してるから大丈夫なんだ。簡単には死なない。だから近寄らないでね」
ーコルウクレズネに願う。3の棚24の項648目パナケイア精製。
3の心臓、コルディセプスの苗、黄金の水、真なる浄水、精霊の羽水、……水、魔力。
そしてソルは上着を脱いでベッドに放り投げ、シャツのボタンの上半分くらい外した。そしてシャーレに入れた虹色の水とその水銀から作られた黄金色の液体を手に取って飲んだ。
飲んだ⁉︎ 今危険って言ったばかりじゃない⁉︎
その瞬間、ソルの瞳がとろりと金色に変化してシャツの内側、ちょうど胸の真ん中が盛り上がり、皮膚がプスリと破けてそこから一本の細い枝が生えてきて根本から少しずつ金色に光り始める。
枝? コルディセプス?
えっえっ?
生えたらまずいんじゃないの?
それにさっきあの金色は水銀って。
枝はどんどん太く伸びて、それにつれて根本となるソルの胸部が不自然に盛り上がり、ボグという鈍い音と共にさらに裂け、その裂け目から白い肋軟骨が覗いてげふという音と一緒にソルが椅子に座ったまま血の塊を吐く。
肩をジャスティンに抱き止められて、ソルに駆け寄ろうとしていたことに気がついた。
「止めなきゃ」
「駄目です、危険です」
「でも」
「ソルは大丈夫と言っていました。危なくはないとも。それにもう生えていますから今止める方が危険かも知れません」
「でも怪我を」
「信じましょう」
信じる?
信じるって何を?
血なのかなんだかわからないけれどソルの胸から黄金色の液体がトロリと流れ出している。
枝は既に80センチほどの長さまで伸びて成長を止め、その全体が根本からうっすらと金色に染まりきった時、その先端に小さな実をつけ始めた。その実は最初からとても綺麗な金色。するすると膨らんで直径5センチくらいになったら心臓のようにどくんどくんと脈打ち始め、突然その下に、おそらく予め設置されていたシャーレの上にポトリと落下するのを見て、ジャスティンが素早くナイフの刃先をソルの胸に突っ込みその枝を抉り取る。
「ジャス⁉︎」
「それ、で、い」
ソルは苦しそうに眉を顰めながら3本の魔力ポーションを次々に一気飲みして大きなガラス容器のくるくるした吸い口から中身を半分くらい飲む。ジャスティンのナイフを持ったままの腕に吸い口から液体を少しかけて残りを胸に空いた穴に注ぎ込み、くぐもったうめき声をこぼしながら最後に残った白い石を胸の傷口の中にねじ込んだ。
ーセクアナ、の、泉よ。そのすべてを癒やし、たまえ。
手を傷口にのせたままそう言うと、皮膚ががさがさと分厚くなって傷口がふさがった。
「ふぅ。糞痛かった」
「ソル! 危ないことはしないっていったじゃない!!」
「俺にとってはこの程度は危なくはないんだよ。ジャスが手伝ってくれたし。それに俺はやってみたくなったからマリーに頼まれなくてもやってた。結果としてマリーが喜んでくれるなら俺はめちゃめちゃ嬉しい」
ソルはそういって突然ニコッと笑った。
なんだかそれは、純粋に私が喜ぶのを期待しているんだなっていうことがわかる笑顔、だけど私は単純に喜べない。知ってる人を、しかも親しい人をまた苦しめたという事実。
ソルはゲームの中でも確かにこんな子供じみた無鉄砲なキャラ。けれどもとても心が痛くなった。なんだかよくわからないけど。
「さあ、早く行って。パナケイアは新鮮な方がいい。ギルドは夜でも開いてるから納品してきな」
「でもソルが」
「マリー、俺は大丈夫だよ。一晩寝て起きたら平気。もともと明日の朝渡すって言ったじゃん。心配なら明日また会いに来て」
「マリオン様行きましょう。ソルがせっかく作ってくれたんですから」
「本当に大丈夫⁉︎ 大丈夫なのね⁉︎ 明日。明日必ず来るから。もしソルに何かあったらすっごく怒るから!」
そっと保存容器にパナケイアを仕舞い、弱々しく笑うソルを置いてジャスティンに手を引かれて夜に飛び出した。
大丈夫? 大丈夫なんだよね?
信じるよ? 信じる? うん。ソルは大丈夫……そうに違いない。
これがパナケイア? 想像していた薬とはまるで違う。カリンとかスモモとかそんなくらいの大きさの果物。そして切り離された今もとくとくと金色の光を明滅させながら爽やかな香気を放っていた。
「ふうん」
「そんな奴らばっかりでさ。好き勝手に研究してるもんだから知識はアホみたいに溢れてる。パナケイアの作り方とか普通に聞いたら教えてくれる。秘密にしたら自慢できないから秘密にしようってやつもあんまりいないしな。マリーは賢者ってどんなイメージ?」
「うーん、凄くいろいろなことを知っていて賢い? それから魔法がたくさん使える」
「まぁ、だいたいそうだよね。でもそれは結果論でさ」
「結果論?」
ソルはシャーレに入ったそれぞれの素材を斜めにしたり透かしたりして状態を確認している。
やっぱりなんとなく理科の実験みたい。
「うん、品質は問題なさそうだ。それで賢者っていうのは目的のために一線を踏み越えた奴をいう。特に俺の所属していた賢者の塔は単純で、入るのが簡単だった」
「賢者の塔ってたくさんあるの?」
「まぁそうだね。賢者の塔ってのは互助組合なんだよ。それで俺は賢者の塔に入る前はちょっとは魔力は強かったかもしれないけど、まあ一般市民に毛が生えたくらいだったかな。でも賢者の塔には無尽蔵の知識がある。だからそれを利用して俺は俺を色々と拡張してるんだ」
拡張?
この話はどこに向かっているんだろう。設定集にはない初めての話ばかりだ。普通の人でも賢者になれるものなの?
ソルは賢者の塔から来た賢者様。
『幻想迷宮グローリーフィア』でのソルタンは、賢者というには妙に子どもっぽいキャラクターと深い知識との対比のギャップ萌えで人気があった。CPもとても高い。だから生まれたときからすごい能力を持ってるんだと思ってた。
でもゲームが始まる前のことについては何も語られていない。設定集にもなかったはずだ。
「まあそんなことは今は関係ないか。ようするに俺はネジが1本飛んでいて、価値観がちょっと普通とズレてるんだよ。塔ではみんな変人だし俺も誰も気にしないんだけどな」
「私も変わってるって言われてた。ずっと貴族らしくしなさいって」
「はは、マリーも苦労してんな」
「そんなでもないけど」
苦労してたのはジャスティンで。
そういえば小さい頃からずっと、ジャスティンにはちゃんとしなさいって言われてた気がする。最近はあまり言われないけど。
諦められちゃったのかな。
「俺はパナケイアは作ったことがないんだよ。作り方は知ってたんだけどね。でも俺は今作ってみたいなと思ってるんだ。神樹生やすとかこんな状況、2度となさそうだし」
「うん」
「だからこれは俺が好きでやることで俺自身が止めらんない。やってみたいと思っちゃったから。そう思ったら止まらない、それが賢者」
そう言ってヘラのようなものでフレイム・ドラゴンの肝を少し削り取り、少しずつ水銀に混ぜ始めた。同時に先がくるくると細く巻いた大きなガラス容器の中に3リットルほどの水を精製して塩を入れて呪文を唱える。
ドラゴンの肝と水銀はゆるやかに溶け混ざり、その端からぼんやりと黄金色に染まっていく。なんだか真理の前世でキャンプに行った時に見た、朝焼けと雲海が混じり合ったようなもったりとした綺麗な色。
ソルはその色合いを隣のシャーレに置いた金色の石と慎重に対照させて、ちょうど石と同じような色になるまで練ったり肝を追加したりした。
「それからジャスに手伝って欲しい。俺は精製でちょっと手一杯になる。だからパナケイアが精製できたらこのナイフで不要になった枝を切り取って欲しい。この手袋をはめてて。タイミングは見てればわかるから」
「わかりました」
「マリー、パナケイアは『飲める黄金』って呼ばれてるんだけど、多分これは金色にざわめくこの色から来てるのかなって思うんだよ。でもこれって実際には水銀なわけで普通に飲んだら死んじゃうんだよね」
「綺麗だけど飲もうとは思わないかなぁ」
ゆたゆたと揺れるその色合いは既にこの世のものとは思えない。
でも神様の薬にふさわしい感じがする。これにコルディセプスを混ぜるのかな。
あれ?
でも机の上にはコルディセプスがない。キョロキョロ見渡すとベッド脇に木の枝がぐるぐるとロープに巻かれて転がっていた。とってこないと。
「おいジャス。そういうわけでここは危険だからマリーに触れさせたくない。だから近寄ろうとしたら止めろよ」
「え?」
「マリー。俺は色々と拡張してるから大丈夫なんだ。簡単には死なない。だから近寄らないでね」
ーコルウクレズネに願う。3の棚24の項648目パナケイア精製。
3の心臓、コルディセプスの苗、黄金の水、真なる浄水、精霊の羽水、……水、魔力。
そしてソルは上着を脱いでベッドに放り投げ、シャツのボタンの上半分くらい外した。そしてシャーレに入れた虹色の水とその水銀から作られた黄金色の液体を手に取って飲んだ。
飲んだ⁉︎ 今危険って言ったばかりじゃない⁉︎
その瞬間、ソルの瞳がとろりと金色に変化してシャツの内側、ちょうど胸の真ん中が盛り上がり、皮膚がプスリと破けてそこから一本の細い枝が生えてきて根本から少しずつ金色に光り始める。
枝? コルディセプス?
えっえっ?
生えたらまずいんじゃないの?
それにさっきあの金色は水銀って。
枝はどんどん太く伸びて、それにつれて根本となるソルの胸部が不自然に盛り上がり、ボグという鈍い音と共にさらに裂け、その裂け目から白い肋軟骨が覗いてげふという音と一緒にソルが椅子に座ったまま血の塊を吐く。
肩をジャスティンに抱き止められて、ソルに駆け寄ろうとしていたことに気がついた。
「止めなきゃ」
「駄目です、危険です」
「でも」
「ソルは大丈夫と言っていました。危なくはないとも。それにもう生えていますから今止める方が危険かも知れません」
「でも怪我を」
「信じましょう」
信じる?
信じるって何を?
血なのかなんだかわからないけれどソルの胸から黄金色の液体がトロリと流れ出している。
枝は既に80センチほどの長さまで伸びて成長を止め、その全体が根本からうっすらと金色に染まりきった時、その先端に小さな実をつけ始めた。その実は最初からとても綺麗な金色。するすると膨らんで直径5センチくらいになったら心臓のようにどくんどくんと脈打ち始め、突然その下に、おそらく予め設置されていたシャーレの上にポトリと落下するのを見て、ジャスティンが素早くナイフの刃先をソルの胸に突っ込みその枝を抉り取る。
「ジャス⁉︎」
「それ、で、い」
ソルは苦しそうに眉を顰めながら3本の魔力ポーションを次々に一気飲みして大きなガラス容器のくるくるした吸い口から中身を半分くらい飲む。ジャスティンのナイフを持ったままの腕に吸い口から液体を少しかけて残りを胸に空いた穴に注ぎ込み、くぐもったうめき声をこぼしながら最後に残った白い石を胸の傷口の中にねじ込んだ。
ーセクアナ、の、泉よ。そのすべてを癒やし、たまえ。
手を傷口にのせたままそう言うと、皮膚ががさがさと分厚くなって傷口がふさがった。
「ふぅ。糞痛かった」
「ソル! 危ないことはしないっていったじゃない!!」
「俺にとってはこの程度は危なくはないんだよ。ジャスが手伝ってくれたし。それに俺はやってみたくなったからマリーに頼まれなくてもやってた。結果としてマリーが喜んでくれるなら俺はめちゃめちゃ嬉しい」
ソルはそういって突然ニコッと笑った。
なんだかそれは、純粋に私が喜ぶのを期待しているんだなっていうことがわかる笑顔、だけど私は単純に喜べない。知ってる人を、しかも親しい人をまた苦しめたという事実。
ソルはゲームの中でも確かにこんな子供じみた無鉄砲なキャラ。けれどもとても心が痛くなった。なんだかよくわからないけど。
「さあ、早く行って。パナケイアは新鮮な方がいい。ギルドは夜でも開いてるから納品してきな」
「でもソルが」
「マリー、俺は大丈夫だよ。一晩寝て起きたら平気。もともと明日の朝渡すって言ったじゃん。心配なら明日また会いに来て」
「マリオン様行きましょう。ソルがせっかく作ってくれたんですから」
「本当に大丈夫⁉︎ 大丈夫なのね⁉︎ 明日。明日必ず来るから。もしソルに何かあったらすっごく怒るから!」
そっと保存容器にパナケイアを仕舞い、弱々しく笑うソルを置いてジャスティンに手を引かれて夜に飛び出した。
大丈夫? 大丈夫なんだよね?
信じるよ? 信じる? うん。ソルは大丈夫……そうに違いない。
これがパナケイア? 想像していた薬とはまるで違う。カリンとかスモモとかそんなくらいの大きさの果物。そして切り離された今もとくとくと金色の光を明滅させながら爽やかな香気を放っていた。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主』
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる