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5章 等比的に増加するバグと、とうとう世界に現れた崩壊の兆し
転移陣の暗さとグラシアノの封印
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「グラシアノ。いるか」
「あぁアレクと、ソル。こんにちは。ジャスとマリーは?」
「今日明日は攻略は無しだ。だが明後日からは潜る。その連絡に来た」
「そっか……」
グラシアノのその声は、寂しそうなようなほっとしたような、妙な音程で狭い部屋に響き渡る。
転移陣の間は暗い。だから隠れているのにはいい。けれどもずっとここにいるのは気が滅入るだろう。
けれども弟は、エシャグはこういう狭くて暗いところが好きだった。気がつけば狭いところに隠れてメイドが慌てて探していたのを思い出す。懐かしいな。誰かが探しにきてくれるのが嬉しいと言っていた。けれどもグラシアノのように1人で夜を過ごすのとはやはり違うだろう。
そのエシャグは魔族に殺された。俺は魔族の全てを憎んでいた、はずだ。グラシアノはその魔族だ。けれどもグラシアノと行動を共にして、グラシアノ自身を憎むべき敵と認識するのは次第に難しくなっていた。
いや、むしろ……。
「すぐに帰っちゃう?」
「いや、そうだな……ソル、どうする?」
「俺は素材を集めたい。転移陣近くなら2人でも問題ないだろう。アレク手伝え」
「そうか。じゃあ行こうか」
グラシアノはソルに大人しく両手を差し出し、ソルはいつもどおり封印のブレスレットを懐から取り出す。
毎日の光景だが、心が痛むようになっていた。とても。俺の国の魔族が人間をさらう時によく手足を縛って飛び去っていたのを思い出す。グラシアノはその魔族のはずなのに。
「なぁソル。今日はマリオン嬢はいない。だから封印はなくてもいいんじゃないか?」
「うん?」
「俺もお前も十分強い。仮にグラシアノが俺たちを襲っても何の問題もない」
「僕は、そんなことしない、です」
「……わかった。そうだな。だが今日は俺たちは二人だ。お前を守る余裕はない。ついてくるなら自分の身は自分で守れ。そうでなければ転移陣に隠れていろ」
「……ついていきます」
29階層の扉を開けるとざらざらと湿った風が吹き込んだ。グラシアノが伸びをしている。やはりあの転移陣の間でずっと小さくなっているのは堪えるのだろう。
この階層は岩場という点では16階層のワイバーンの丘の荒れ地と似ているが、段違いに大きな岩山がいくつもそびえ立ち、深い影を形づくる岩場のフィールド。いつもどこか遠くからズズズとゴーレムが蠢く音がする。岩だと思ったらゴーレムだった、そんなことが頻発するフィールド。
マリオン嬢の探知やジャスの鋭い五感があれば何も問題はない。けれどもそれがなければ少しの陰影にも細心の注意を払わなければならない。それでも転移陣からすぐの場所は、だいたいの階層ではフィールドに慣れるのにちょうどいい程度、つまり難易度が少し低くなっている。
そういえばグラシアノはいつもはジャスの後ろに、そして戦闘が始まるとマリオン嬢の後ろに隠れていたな。
「ソル、何が欲しい?」
「んー。ゴーレムコア。マッドゴーレムのコアが欲しいんだ」
「マッド? 泥か。そんなゴーレムの報告はなかったと思うが」
ダンジョンを先行するパーティは新しいモンスターを発見した場合、国又はギルドに報告する義務がある。些少だが褒賞も出る。
各貴族家がダンジョン攻略を競っているが、それは潰し合っているのではない。最終的にその利益は国や領地に還元されるのだ。貴族家の消耗は国全体の消耗に繋がる。ただでさえダンジョンは危険で損耗が大きい。
だから財宝や資源の報告は義務とはなっていないが、モンスターの出現情報や特徴は報告が義務付けられている。
「そうそう、でもこれだけの種類のゴーレムがいるんだからマッドゴーレムもいる、はずなんだよなぁ。あれは可塑性があって色々な原料に使えるんだ」
「あの……多分あっちにいます」
グラシアノがおずおずと転移陣の裏の方を指差す。フィールドの中心から離れる方向。いつもはひたすら中心に向かって進んでいて外縁部に向かうことはなかった。
中心と外縁、このフィールドではその区別は容易だ。風景が違う。中心部に目を向けるほどフィールドはより複雑な岩塊で構成され、外縁を向けば次第に景色は平坦となり、一本の地平線にまとまる。その線がフィールド全域を囲っている。
その線が何なのか、唐突に世界を区切る壁なのか反対にどこまでも世界を繋げる地平線なのか、それはわからないが、流石のウィルでもわざわざ何もない方向に歩いていくことはなかった。
「なんでわかる?」
「その……なんとなくです。役に立ちたくて」
「なんで今まで言わなかった?」
「今初めて、なんとなくわかったので……。多分、今は封印されてないから、かも」
「ふうん? そうすると魔力で感知してるのか?」
「その……よくわかりません」
本当によくわからないのだろう。その声には困惑が満ちていた。
「ソル、ともあれそちらに行ってみよう。どうせ攻略のための探索じゃない。採掘だ。今までの方向にいなかったのなら反対側を見てみるのも悪くはない」
「そう、だな」
ソルはグラシアノに対していつも刺々しい。警戒している。
理由はわかる。グラシアノは魔族で、通常は敵だ。俺も魔族を皆殺しにするのに躊躇しないだろう。……エシャグの面影のあるグラシアノでなければ。けれどもソルは、そもそも誰に対しても敵対的だ。マリオン嬢に対する以外。
流石にダンジョン攻略の時だけは必要があるから俺やジャスを信用して背中を預けているが、それ以外には余所余所しい。基本的には無干渉だ。酔った時くらいしかその心を吐露することはない。それでも賢者にしては随分と人当たりがよく親切な部類と聞く。
そんなソルはマリオン嬢の前では更に人当たりがよくなる。やはり自分をよく見せたいというのがあるのだろうか。いや、それは当然のことだろう。ソルはマリオン嬢に求婚した。俺は、俺はどうしたらいいのだ。
俺はこのダンジョンを倒したらキヴェリアに戻る。俺にも国の立場がある。求婚するのであれば、マリオン嬢を国に連れて帰ることになる。けれども縁もゆかりもない国にいきなりついて来てくれと言っても難しいだろう。環境も大分異なる。それにマリオン嬢はこの国、エスターライヒで自ら店を始めた。求婚してもついてきてくれるとは思えない。そうするとやはり、俺がマリオン嬢を娶ることは無理なのだな。
そんなことを思いながらグラシアノの指差す方向に進むが、平坦な岩場が続くだけ、いや、進むにつれて地面が粘りを持ち始めた。
「あの、多分すぐ近くにいる、ような?」
「アレク、止まれ」
「あぁアレクと、ソル。こんにちは。ジャスとマリーは?」
「今日明日は攻略は無しだ。だが明後日からは潜る。その連絡に来た」
「そっか……」
グラシアノのその声は、寂しそうなようなほっとしたような、妙な音程で狭い部屋に響き渡る。
転移陣の間は暗い。だから隠れているのにはいい。けれどもずっとここにいるのは気が滅入るだろう。
けれども弟は、エシャグはこういう狭くて暗いところが好きだった。気がつけば狭いところに隠れてメイドが慌てて探していたのを思い出す。懐かしいな。誰かが探しにきてくれるのが嬉しいと言っていた。けれどもグラシアノのように1人で夜を過ごすのとはやはり違うだろう。
そのエシャグは魔族に殺された。俺は魔族の全てを憎んでいた、はずだ。グラシアノはその魔族だ。けれどもグラシアノと行動を共にして、グラシアノ自身を憎むべき敵と認識するのは次第に難しくなっていた。
いや、むしろ……。
「すぐに帰っちゃう?」
「いや、そうだな……ソル、どうする?」
「俺は素材を集めたい。転移陣近くなら2人でも問題ないだろう。アレク手伝え」
「そうか。じゃあ行こうか」
グラシアノはソルに大人しく両手を差し出し、ソルはいつもどおり封印のブレスレットを懐から取り出す。
毎日の光景だが、心が痛むようになっていた。とても。俺の国の魔族が人間をさらう時によく手足を縛って飛び去っていたのを思い出す。グラシアノはその魔族のはずなのに。
「なぁソル。今日はマリオン嬢はいない。だから封印はなくてもいいんじゃないか?」
「うん?」
「俺もお前も十分強い。仮にグラシアノが俺たちを襲っても何の問題もない」
「僕は、そんなことしない、です」
「……わかった。そうだな。だが今日は俺たちは二人だ。お前を守る余裕はない。ついてくるなら自分の身は自分で守れ。そうでなければ転移陣に隠れていろ」
「……ついていきます」
29階層の扉を開けるとざらざらと湿った風が吹き込んだ。グラシアノが伸びをしている。やはりあの転移陣の間でずっと小さくなっているのは堪えるのだろう。
この階層は岩場という点では16階層のワイバーンの丘の荒れ地と似ているが、段違いに大きな岩山がいくつもそびえ立ち、深い影を形づくる岩場のフィールド。いつもどこか遠くからズズズとゴーレムが蠢く音がする。岩だと思ったらゴーレムだった、そんなことが頻発するフィールド。
マリオン嬢の探知やジャスの鋭い五感があれば何も問題はない。けれどもそれがなければ少しの陰影にも細心の注意を払わなければならない。それでも転移陣からすぐの場所は、だいたいの階層ではフィールドに慣れるのにちょうどいい程度、つまり難易度が少し低くなっている。
そういえばグラシアノはいつもはジャスの後ろに、そして戦闘が始まるとマリオン嬢の後ろに隠れていたな。
「ソル、何が欲しい?」
「んー。ゴーレムコア。マッドゴーレムのコアが欲しいんだ」
「マッド? 泥か。そんなゴーレムの報告はなかったと思うが」
ダンジョンを先行するパーティは新しいモンスターを発見した場合、国又はギルドに報告する義務がある。些少だが褒賞も出る。
各貴族家がダンジョン攻略を競っているが、それは潰し合っているのではない。最終的にその利益は国や領地に還元されるのだ。貴族家の消耗は国全体の消耗に繋がる。ただでさえダンジョンは危険で損耗が大きい。
だから財宝や資源の報告は義務とはなっていないが、モンスターの出現情報や特徴は報告が義務付けられている。
「そうそう、でもこれだけの種類のゴーレムがいるんだからマッドゴーレムもいる、はずなんだよなぁ。あれは可塑性があって色々な原料に使えるんだ」
「あの……多分あっちにいます」
グラシアノがおずおずと転移陣の裏の方を指差す。フィールドの中心から離れる方向。いつもはひたすら中心に向かって進んでいて外縁部に向かうことはなかった。
中心と外縁、このフィールドではその区別は容易だ。風景が違う。中心部に目を向けるほどフィールドはより複雑な岩塊で構成され、外縁を向けば次第に景色は平坦となり、一本の地平線にまとまる。その線がフィールド全域を囲っている。
その線が何なのか、唐突に世界を区切る壁なのか反対にどこまでも世界を繋げる地平線なのか、それはわからないが、流石のウィルでもわざわざ何もない方向に歩いていくことはなかった。
「なんでわかる?」
「その……なんとなくです。役に立ちたくて」
「なんで今まで言わなかった?」
「今初めて、なんとなくわかったので……。多分、今は封印されてないから、かも」
「ふうん? そうすると魔力で感知してるのか?」
「その……よくわかりません」
本当によくわからないのだろう。その声には困惑が満ちていた。
「ソル、ともあれそちらに行ってみよう。どうせ攻略のための探索じゃない。採掘だ。今までの方向にいなかったのなら反対側を見てみるのも悪くはない」
「そう、だな」
ソルはグラシアノに対していつも刺々しい。警戒している。
理由はわかる。グラシアノは魔族で、通常は敵だ。俺も魔族を皆殺しにするのに躊躇しないだろう。……エシャグの面影のあるグラシアノでなければ。けれどもソルは、そもそも誰に対しても敵対的だ。マリオン嬢に対する以外。
流石にダンジョン攻略の時だけは必要があるから俺やジャスを信用して背中を預けているが、それ以外には余所余所しい。基本的には無干渉だ。酔った時くらいしかその心を吐露することはない。それでも賢者にしては随分と人当たりがよく親切な部類と聞く。
そんなソルはマリオン嬢の前では更に人当たりがよくなる。やはり自分をよく見せたいというのがあるのだろうか。いや、それは当然のことだろう。ソルはマリオン嬢に求婚した。俺は、俺はどうしたらいいのだ。
俺はこのダンジョンを倒したらキヴェリアに戻る。俺にも国の立場がある。求婚するのであれば、マリオン嬢を国に連れて帰ることになる。けれども縁もゆかりもない国にいきなりついて来てくれと言っても難しいだろう。環境も大分異なる。それにマリオン嬢はこの国、エスターライヒで自ら店を始めた。求婚してもついてきてくれるとは思えない。そうするとやはり、俺がマリオン嬢を娶ることは無理なのだな。
そんなことを思いながらグラシアノの指差す方向に進むが、平坦な岩場が続くだけ、いや、進むにつれて地面が粘りを持ち始めた。
「あの、多分すぐ近くにいる、ような?」
「アレク、止まれ」
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