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10章 この世界への溶性
俺とこの世界
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それでダルギスオンがヤークに回収させた土を調べ、ヤークの話と照らし合わせたところ、奇妙なことがわかったそうだ。
32階層のエルフの森には元々の所在地があるというのだ。
それはある程度想定していたことだ。この膨大な『幻想迷宮グローリーフィア』の全てがゲームによって創成されたものではない。それはわりと最初の方から確信していた。ダルギスオンもヘイグリットも、根幹的な部分については強固なバグに歪められているにしろ、『幻想迷宮グローリーフィア』に住み着く、というよりボスになる前の、しかもゲームの内容に無関係な設定外の記憶を持ち合わせていたからだ。
それからウォルターやアルバートが調べているようだが、エスターライヒの国民はその多くが記憶の改竄を受け、一定以上の人間が記憶を塗り替えられているそうだ。
おそらく『幻想迷宮グローリーフィア』に合わせるために。
これはおそらく、単にこのダンジョンと世界の不都合性をごまかすためのものだけではない。それを超えて、バグはこの『幻想迷宮グローリーフィア』を成立させるための材料をこの世界から賄ったと仮定される。
「ブロディ。もっかい確認だ。お前の国はずっと前からあるんだよな」
「そうだ。俺の千年王国は昨日今日できたものじゃない」
「だがこの迷宮は1年半前にできたものだろう?」
「俺の認識ではそうだが、お前もこのダンジョンは実際は800年前からあると言っていたじゃないか」
「お前の認識ではその800年分は1年に圧縮されているわけだろ? 残りの799年はどうしたんだよ」
「さぁ、どうかな。だが俺の国は41階層だ。それはかわらない」
まただ。このような会話の齟齬はよく発生するものだ。
当然疑問に思うべきところを、何故か疑問に思わない。これはバグの強固な強制力なのだと思う。
この矛盾を論理的に突き詰めても、疑問に思わない者は矛盾に気づかないのだ。話が噛み合わない。
俺はミレニアムの住人何人かを捕まえて同じように問いただしたが、全てブロディアベルと同じような返事だった。
そしてそれはエルフの森の連中も同じだ。
連中は今、ティアマトの許可を得て比較的32階層と環境が似ている45階層に匿っている。やつらも長きにわたり32階層に住まっていたと述べる。そして確かにエルフの森は『ゲーム』で必要とは思えないほど巨大で詳細なバックヤードを持ち、そしてゲームの設定以外の独自の文化を有していた。
ブロディアベルの国もそうだ。ブロディアベルの支配する国、ミレニアムには高度な技術が存在し、そして俺的にはちょっと黒歴史感を感じるやや痛々しい厨二的文化がはびこっている。
文化というものは一朝一夕に形成されるものではない。珊瑚のように新しく積み重なっていくものだ。だからどこかから持ってきたか模したのだろうとは思っていた。
それでダルギスオンが調べたところ、大森林南部の土の成分と32階層エルフの森周辺の土の成分はほとんど同じなのだそうだ。加えて、32階層に存在したエルフの森と思われる範囲の土とその外側の土では土質が異なり、エルフの森の面積と大森林南部から剥ぎ取られたと思われる面積の大凡が一致していた。
そしてダルギスオンがヤークから聞いた話では、その大森林南部には以前、アブハル・アジドとは名前が異なるが、たしかに巨大な神樹が生え、エルフとドワーフが仲良く生活していたそうだ。そしてその周囲の人間はエルフとドワーフ、そして神樹の存在を忘れている。
ようやく見つけた手がかりだ。
試しに大森林の元々のエルフの森のほど近くにゲートを開設し、45階層にいたエルフの長を2人ほど連れて出た。
長たちはどこか懐かしい、とは述べるものの、自分たちの住処は32階層だし、今は45階層だと述べた。
ここに森を移築してもよいと勧めても首をふるばかりだ。
恐らくエルフの森は『幻想迷宮グローリーフィア』によって大森林南部から切り離され、ダンジョンに移築されたのだろう。
それはただの移設とはことなる。従前の関係を一旦全て切り離し、新しい場所に植え付けるのだ。全ては断絶している。だから昔の場所が懐かしいと思っても、そこに住むという選択はバグの作用によって意識の俎上に上らない。エルフたちの認識は、住処はダンジョン内と上書きされている。そして大森林の周囲の人間の認識も、そこにあったエルフの森がなくなったことに齟齬がでないよう、もともと何もなかったと上書きされている。
そうすると、その効果はさておき、次に考えるべきはその剥ぎ取られた方の部分だ。
大森林南部のその場所は、今、800年をかけて新しい森が育っていた。
これはゲーム外事象だろう。
バグの影響を受けていない、というよりバグはここに木が生えているかどうかをチェックしていない。その他の場所は木の大きさですら1年の経過とともに巻き戻っているというのに。
そこから導かれる帰結。それは『削り取る』という行動の解釈だ。
『コピー』ではなく『カット』して『ペースト』する。しかしバグは『コピー』、つまり複製の資材と労力をケチった。
『コピー』の場合はもとの場所が残る。けれども『カット』されるとどうなる。そこには何もなくなる。
この地がバグから見て『何もない』と認識されているとしたら。たしかにこのあたりの空気にはバグがまみれているが、このカットされた地表面についてはバグは関与し得ないのではないか。それがバグのバグ、なのかもしれない。
土に触れる。
ここはバグによって削り取られた場所だ。存在を削り取るという意味は未だよく咀嚼できないが、ここに何かのヒントがある、そう勘が告げている。思い帰ればゲーム内の魔王は設定ではもともと地脈を探していた。だから俺は地脈を探せる設定になっている、はずだ。
ダルギスオンは『灰色と熱い鉱石』の魔女は地脈を通じて魔力を操るといっていた。そして今も『灰色と熱い鉱石』の地脈自体は存在するはずだ。わざわざそんな人の触れ得ない地中深くをバグが改変するとは思えない。
ダルギスオンやソルタンと色々考察した結果、バグが変更するのは『幻想迷宮グローリーフィア』と相矛盾する事実だ。全てを改変するにはリソースが足りない。だから必要最低限の基礎情報を塗り替えた後は、不具合が発生する都度後手後手に修正をしている、ように思われる。
ダルギスオンから『灰色と熱い鉱石』の話を聞いたとき、地脈を通じてその魔女に連絡が取れないか試みたことがある。
地上で何箇所か調べた時、地脈自体は存在したが、その流れを辿っても領域の切れ目で遮断された。
カットされたこの場所であれば違いが出るだろうか。
しゃりしゃりと湿った土に腕をうずめて集中し、地脈を探す。
心なしか以前よりスムーズに繋がった気がする。やはりわずかに何かが流れている。恐らくこれが魔力の流れというものなのだろう。そこに意識をのせて調べ始める。
けれども駄目だった。旧エルフの森の勢力を超えたあたりから急速に異常、おそらくバグの干渉を感じ始め、境界に至るとやはりぷちりと途切れる。
「珍しく勘が外れたな。地脈はあるが、他と変わらない」
「ふむ。だが魔力は流れているのか?」
「魔力かどうかは俺にはよくわからんがな。気になるなら調べればいい。場所はここから直下9メートル程度のところだ」
「浅いな。何故わかる」
「何故といわれてもな。逆に何故お前はわからない。魔力は俺よりよっぽど詳しいだろう?」
ダルギスオンが俺の隣で土に腕を付ける。何かを唱えてしばらく様子をみているようだが、俺には何をしているのかさっぱりわからん。
「確かに魔力の流れが存在するな。それでお主がいう『カット』とは何なのだ」
「さて、俺には説明のしようがないな」
本当に。そういった基礎概念は前世でこそ共通理解となっていたものの、説明しようと思えばうまく言葉にならない。飛行機が何故飛ぶのか、パソコンがどうやって計算しているのか。理屈はわからないままに飛行機は飛んでいるし、現にコピーまたはカットアンドペーストを多用している。そういう地球では当然に存在するけれども原理はわからないものと同じようなものだ。
ともあれ手がかりは脆くも潰えた。他の方法を探さなければならない。
まだ25階層だと思っていた主人公パーティもいつのまにか39階層まで到達した。俺のいる50階層まで来るのも時間の問題か。
その前にこいつらのいる階層を踏破しないといけないのだろうけれど。
32階層のエルフの森には元々の所在地があるというのだ。
それはある程度想定していたことだ。この膨大な『幻想迷宮グローリーフィア』の全てがゲームによって創成されたものではない。それはわりと最初の方から確信していた。ダルギスオンもヘイグリットも、根幹的な部分については強固なバグに歪められているにしろ、『幻想迷宮グローリーフィア』に住み着く、というよりボスになる前の、しかもゲームの内容に無関係な設定外の記憶を持ち合わせていたからだ。
それからウォルターやアルバートが調べているようだが、エスターライヒの国民はその多くが記憶の改竄を受け、一定以上の人間が記憶を塗り替えられているそうだ。
おそらく『幻想迷宮グローリーフィア』に合わせるために。
これはおそらく、単にこのダンジョンと世界の不都合性をごまかすためのものだけではない。それを超えて、バグはこの『幻想迷宮グローリーフィア』を成立させるための材料をこの世界から賄ったと仮定される。
「ブロディ。もっかい確認だ。お前の国はずっと前からあるんだよな」
「そうだ。俺の千年王国は昨日今日できたものじゃない」
「だがこの迷宮は1年半前にできたものだろう?」
「俺の認識ではそうだが、お前もこのダンジョンは実際は800年前からあると言っていたじゃないか」
「お前の認識ではその800年分は1年に圧縮されているわけだろ? 残りの799年はどうしたんだよ」
「さぁ、どうかな。だが俺の国は41階層だ。それはかわらない」
まただ。このような会話の齟齬はよく発生するものだ。
当然疑問に思うべきところを、何故か疑問に思わない。これはバグの強固な強制力なのだと思う。
この矛盾を論理的に突き詰めても、疑問に思わない者は矛盾に気づかないのだ。話が噛み合わない。
俺はミレニアムの住人何人かを捕まえて同じように問いただしたが、全てブロディアベルと同じような返事だった。
そしてそれはエルフの森の連中も同じだ。
連中は今、ティアマトの許可を得て比較的32階層と環境が似ている45階層に匿っている。やつらも長きにわたり32階層に住まっていたと述べる。そして確かにエルフの森は『ゲーム』で必要とは思えないほど巨大で詳細なバックヤードを持ち、そしてゲームの設定以外の独自の文化を有していた。
ブロディアベルの国もそうだ。ブロディアベルの支配する国、ミレニアムには高度な技術が存在し、そして俺的にはちょっと黒歴史感を感じるやや痛々しい厨二的文化がはびこっている。
文化というものは一朝一夕に形成されるものではない。珊瑚のように新しく積み重なっていくものだ。だからどこかから持ってきたか模したのだろうとは思っていた。
それでダルギスオンが調べたところ、大森林南部の土の成分と32階層エルフの森周辺の土の成分はほとんど同じなのだそうだ。加えて、32階層に存在したエルフの森と思われる範囲の土とその外側の土では土質が異なり、エルフの森の面積と大森林南部から剥ぎ取られたと思われる面積の大凡が一致していた。
そしてダルギスオンがヤークから聞いた話では、その大森林南部には以前、アブハル・アジドとは名前が異なるが、たしかに巨大な神樹が生え、エルフとドワーフが仲良く生活していたそうだ。そしてその周囲の人間はエルフとドワーフ、そして神樹の存在を忘れている。
ようやく見つけた手がかりだ。
試しに大森林の元々のエルフの森のほど近くにゲートを開設し、45階層にいたエルフの長を2人ほど連れて出た。
長たちはどこか懐かしい、とは述べるものの、自分たちの住処は32階層だし、今は45階層だと述べた。
ここに森を移築してもよいと勧めても首をふるばかりだ。
恐らくエルフの森は『幻想迷宮グローリーフィア』によって大森林南部から切り離され、ダンジョンに移築されたのだろう。
それはただの移設とはことなる。従前の関係を一旦全て切り離し、新しい場所に植え付けるのだ。全ては断絶している。だから昔の場所が懐かしいと思っても、そこに住むという選択はバグの作用によって意識の俎上に上らない。エルフたちの認識は、住処はダンジョン内と上書きされている。そして大森林の周囲の人間の認識も、そこにあったエルフの森がなくなったことに齟齬がでないよう、もともと何もなかったと上書きされている。
そうすると、その効果はさておき、次に考えるべきはその剥ぎ取られた方の部分だ。
大森林南部のその場所は、今、800年をかけて新しい森が育っていた。
これはゲーム外事象だろう。
バグの影響を受けていない、というよりバグはここに木が生えているかどうかをチェックしていない。その他の場所は木の大きさですら1年の経過とともに巻き戻っているというのに。
そこから導かれる帰結。それは『削り取る』という行動の解釈だ。
『コピー』ではなく『カット』して『ペースト』する。しかしバグは『コピー』、つまり複製の資材と労力をケチった。
『コピー』の場合はもとの場所が残る。けれども『カット』されるとどうなる。そこには何もなくなる。
この地がバグから見て『何もない』と認識されているとしたら。たしかにこのあたりの空気にはバグがまみれているが、このカットされた地表面についてはバグは関与し得ないのではないか。それがバグのバグ、なのかもしれない。
土に触れる。
ここはバグによって削り取られた場所だ。存在を削り取るという意味は未だよく咀嚼できないが、ここに何かのヒントがある、そう勘が告げている。思い帰ればゲーム内の魔王は設定ではもともと地脈を探していた。だから俺は地脈を探せる設定になっている、はずだ。
ダルギスオンは『灰色と熱い鉱石』の魔女は地脈を通じて魔力を操るといっていた。そして今も『灰色と熱い鉱石』の地脈自体は存在するはずだ。わざわざそんな人の触れ得ない地中深くをバグが改変するとは思えない。
ダルギスオンやソルタンと色々考察した結果、バグが変更するのは『幻想迷宮グローリーフィア』と相矛盾する事実だ。全てを改変するにはリソースが足りない。だから必要最低限の基礎情報を塗り替えた後は、不具合が発生する都度後手後手に修正をしている、ように思われる。
ダルギスオンから『灰色と熱い鉱石』の話を聞いたとき、地脈を通じてその魔女に連絡が取れないか試みたことがある。
地上で何箇所か調べた時、地脈自体は存在したが、その流れを辿っても領域の切れ目で遮断された。
カットされたこの場所であれば違いが出るだろうか。
しゃりしゃりと湿った土に腕をうずめて集中し、地脈を探す。
心なしか以前よりスムーズに繋がった気がする。やはりわずかに何かが流れている。恐らくこれが魔力の流れというものなのだろう。そこに意識をのせて調べ始める。
けれども駄目だった。旧エルフの森の勢力を超えたあたりから急速に異常、おそらくバグの干渉を感じ始め、境界に至るとやはりぷちりと途切れる。
「珍しく勘が外れたな。地脈はあるが、他と変わらない」
「ふむ。だが魔力は流れているのか?」
「魔力かどうかは俺にはよくわからんがな。気になるなら調べればいい。場所はここから直下9メートル程度のところだ」
「浅いな。何故わかる」
「何故といわれてもな。逆に何故お前はわからない。魔力は俺よりよっぽど詳しいだろう?」
ダルギスオンが俺の隣で土に腕を付ける。何かを唱えてしばらく様子をみているようだが、俺には何をしているのかさっぱりわからん。
「確かに魔力の流れが存在するな。それでお主がいう『カット』とは何なのだ」
「さて、俺には説明のしようがないな」
本当に。そういった基礎概念は前世でこそ共通理解となっていたものの、説明しようと思えばうまく言葉にならない。飛行機が何故飛ぶのか、パソコンがどうやって計算しているのか。理屈はわからないままに飛行機は飛んでいるし、現にコピーまたはカットアンドペーストを多用している。そういう地球では当然に存在するけれども原理はわからないものと同じようなものだ。
ともあれ手がかりは脆くも潰えた。他の方法を探さなければならない。
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