女冒険者、ひとめぼれした相手がざまぁ系主人公だった

まじまじ

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ファンブル王国の街のひとつ、テルニア市にも朝が来た。

まだ日が地平線から顔を出したばかりだが、街の住人達の朝は早い。

少年たちが新聞を配達しに走り回る。
日が昇る前から仕込みをしていたのであろう、パン屋の親父は店頭に焼きたてのパンを並べ始める。
生鮮食品を取り扱う店も店を開く準備に取り掛かる。
鍛冶屋からは、防音とはいえ少しカンカンと金属を叩く音が漏れ出ている。

そんな中、ソロB級の女冒険者、リタは物思いにふけりながら剣と盾の紋章があしらわれた看板の建物、冒険者ギルドの扉を開いた。

冒険者だって朝は早い。
建物内はいくつかの受付と掲示板があり、相変わらずクエスト受注用の受付と掲示板の前は、より良いクエストを我先にという冒険者でごった返していた。

いつもならリタもそこに混ざる所だが、今日はおいしいクエストではなく、ある冒険者を探していた。

室内を見渡すと奥の方の席に目当ての男を見つける。

彼の名前はユーリ、小柄で童顔なため少し幼い見た目をしているが、かのA級パーティ〈金獅子〉の支援職を務めていて、パーティの窓口業務も担当している。

今日は助けられたお礼をしに探していたのだが。
彼の横顔を見たリタはほうを息を漏らす。

ユーリきゅんかっこよ...
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