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第1章 賢者の世迷言
真の姿
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火山島が視界に入る場所まで船が進んだ頃、船上には無数のドラゴンが旋回を始めていた。
白いドラゴン達はゆっくりと船の周りを旋回した後、左右でホバリングして甲板で怯える水夫達を観察している。
甲板にエルフの賢者ウォーレンが現れると、一匹のドラゴンが彼の前に降り立ち、その姿を半分の大きさの竜人に変身する。
「ウォーレン様でございますか?」
「いかにも。其方はフィリア殿の御子息かな?」
「はい。お初にお目にかかります。フィリアの息子カインと申します。貴方様をいち早くお迎えに上がりました次第です。ご乗船の方々は我々の仲間が今から入り江まで誘導致しますゆえ、安心して我と一足先に父上の元に参りましょう」
そう言って再びドラゴンに変身して、ウォーレンが背に乗れるようにとしゃがみ込む。
「ではよろしく頼む」
ウォーレンは彼の背に乗り込み、水夫達に先に行くと告げるとカインが空へと舞い上がった。みるみるうちに船は小さく遠ざかる。
「ジジ様行ってしまったぞ⁈」
エルグリンは、空高く舞い上がり火山島へと消えて行ったドラゴンが本当に信用できたか不安になる。
ウォーレンが居なくなった船内には、周りをホバリングしながら並走するドラゴンに怯える水夫と、どうするんだ?と事態を飲み込めていないエルフ達だけだ。
「航路はこのまま、後は彼等の誘導に従って内湾に入るぞ」
船長のボールズが船長室から出てきて、操舵士にドラゴンとの距離を保ちながら並走を続けるように指示を出す。
「えっと…坊ちゃんの方か?母ちゃんに降りる準備するように言っとけよ?」
ボールズは姉のエルミアと、一瞬見分けがつかなかったようだ。彼はそのまま船首まで行くと望遠鏡を取り出して、火山島を覗き見てニヤッと笑う。
「ドラゴンが警備する、俺達の新しい港か…最高じゃねぇか!」
エルグリンは母の船室の扉をノックする。あの日から、もう母の船酔いの症状は起きていない。しかし、母は余り外には出ようとはしなかった。
「母様、入りますよ?」
扉を開けて中に入ると、姉のエルミアと母のアルイエルは好きな読書に勤しんでいた。だから船酔いするんじゃないかと思ったけど、口に出すと怒るのは間違いないだろうからやめておく。
「もうすぐしたら着港するから、準備するようにって船長が言ってます」
「そう。でも私達の荷造りならもう済ませてあるわよ。済んでないのはエルグリン、貴方だけよ」
母は読んでいた本を閉じて、束ねてある長いブロンドの髪を胸元から背中に移動させる。心なしか、普段見せる母親の笑顔よりも色艶のある笑顔に見えた気がする。
「母様はあの男に会うのが嬉しそうですね」
「エルグリン…その呼び方は辞めなさい。仮にも貴方の父に当る人ですよ」
母が諭すように語る様が、エルグリンには余計に歯痒く思えた。
「…すみません。自分も支度を終わらせます」
そう言って話を逸らし、エルグリンは母に背を向けて支度に取り掛かる。その姿にエルミアは溜め息をついた。
「おおっ‼︎入江に入るにはここからしか方法がないのか⁉︎守りは鉄壁だなぁ。しかも、入江はかなり広い。こりゃあ、良い港ができるぞ」
甲板では興奮冷めやらぬボールズ船長が、水夫達に彼処には何を、其処にはアレを建てようと話を盛り上げている。
「あぁ、着いてしまった」
エルグリンは、船が錨を降ろした事で港に着いた事に気付き渋々甲板に乗り出した。
船から桟橋が下され、水夫やエルフ達が港に降りている。辺りにはドラゴンから竜人に変身した者達も居て、荷降ろしの加勢をしてくれている。その中に、人間らしき若い男女を見付けたエルグリンは、甲板から飛び降りて二人の前に降り立った。
「おい、お前達。水夫じゃないな?この島の人間か?」
「ええ、まぁ」
「それなら、この島の案内をしてくれ」
その青年の腕を掴み、エルグリンは港から離れるように走り出した。青年は引きずられながらも、置き去りにされた女性に大丈夫と合図を送った。
「何なんじゃ、今のエルフは?アルイエルに似ていたみたいだったが…」
「フィリア様!」
手を振りながら桟橋から降りて来たのは、今話題になったばかりのアルイエルだった。娘のエルミアと一緒に、フィリアの元へと駆け付ける。
「お久し振りでございます!以前とお変わりない美しい御姿ですね。お元気そうでなによりです」
「うむ。アルイエルも元気そうで安心したぞ」
アルイエルにとって、フィリアは第二夫人で自分よりも格上と認めており、昔から尊敬しているのだ。
「この子は私の娘でエルミアと申します。後、双子のエルグリンという弟がいまして、先に降りたと思うのですが見当たらなくて…」
「あぁ、その娘に似たエルフなら、今しがたヨハンを攫って行ったぞ?」
「「ええっ⁉︎」」
母娘は驚きの声を上げる。母が卒倒しそうになるのを、娘が急いで支えた。
「ヨハンを…エルグリンは何を考えて…?」
「心配いらん。島を案内して欲しいと言っていたからな。それにしても、その子達はヨハンの真の姿を知らない様だな?」
エルミアがどういう事?と首を傾げる。母は姿勢を持ち直して、銀のロケットを胸元から取り出してエルミアに渡す。
彼女は、銀のロケットをそっと開いて中にある人物画を見た。
「え?この人間って⁈」
「そう、既に貴女達は故郷の森での生活で、ちゃんと父様にはお会いしているのよ?」
エルミアはロケットを見詰めたままで固まった。
「あれ?よく見たら、お前は森の外れによく来ていた人間の行商人じゃないか⁉︎」
丘を登り疲れて一息入れたエルグリンは、青年の顔を見て、昔森の入り口で姉と三人で話をしていた人間だと思い出した。
「ん?でもあれは30年以上も前だぞ?」
エルグリンやエルミアが、まだ小さな子供の頃の記憶で、青年を初めて見たのは里の僻地に住み始めた頃である。
エルフの里の僻地は大森林の端に当たり、多種族、つまり人間等が森に侵入して来る地域であった。それでも、俊敏で物静かなエルフ達は、気配を消し足跡の痕跡を残さず生活するのはお手の物だ。
だから、人間側からエルフを発見することはまずあり得ない。しかし、当時のエルグリンとエルミアは、初めて見た人間に興味が湧き、青年の前に降り立ち話し掛けたのだ。
「お前の名前は何だ?」
「私かい?私の名前はナダル。世界各地を旅する行商人だよ」
それからは、青年が森に訪れる度に旅の話をいろいろと聞き、三人は仲良くなっていった。青年が訪れるのは一年に一週間程度、母が居なくなる時期と重なっていた。しかしそれも、二十年前頃からパッタリと青年が訪れなくなった為に忘れていたのだ。
「思い出した!お前はナダルだな!」
「フフ、思い出したかい?エルグリン坊や。姉のエルミアも来ているのかな?」
「ああ、港に居る筈だ。そんな事よりも、ナダルは何故歳を重ねていないんだ⁈エルフではないだろう⁈」
見た目の若いエルグリンですら、実年齢は40歳である。エルフは成人を迎えると、成長が止まり歳を取らなくなる。と言っても、寿命は存在していて、2~300歳くらいになると突然尽きてしまう。だから、エルフには見た目で老人と分かる事は無い。
「エルフでは無いよ。だけど、不老なんだ。歳も80歳過ぎているよ」
「不老⁈嘘を付くな、実は人間じゃなくて長命種族なんだろう?」
長命な種族には、ドラゴン族・精霊族・魔族・エルフ族・ドワーフ族等がいる。どの種族も人間の寿命の二倍以上の寿命を持つ。
「人間で不老なのは本当だよ。ただ、名前だけは偽名だけど…」
「偽名?」
ナダルは翡翠の指輪を取り出して左手の小指にはめる。みるみる内に肌にはシワが増え、歳相応の老人へと変わる。
「な、なーっ⁉︎」
「この姿の方が分かりやすいかの?私の本当の名前はヨハン=アシュミード。御主達の父親じゃ」
エルグリンは、プルプルと震える指でヨハンを指差して、あんぐりと口を開けたまま固まっていた。
白いドラゴン達はゆっくりと船の周りを旋回した後、左右でホバリングして甲板で怯える水夫達を観察している。
甲板にエルフの賢者ウォーレンが現れると、一匹のドラゴンが彼の前に降り立ち、その姿を半分の大きさの竜人に変身する。
「ウォーレン様でございますか?」
「いかにも。其方はフィリア殿の御子息かな?」
「はい。お初にお目にかかります。フィリアの息子カインと申します。貴方様をいち早くお迎えに上がりました次第です。ご乗船の方々は我々の仲間が今から入り江まで誘導致しますゆえ、安心して我と一足先に父上の元に参りましょう」
そう言って再びドラゴンに変身して、ウォーレンが背に乗れるようにとしゃがみ込む。
「ではよろしく頼む」
ウォーレンは彼の背に乗り込み、水夫達に先に行くと告げるとカインが空へと舞い上がった。みるみるうちに船は小さく遠ざかる。
「ジジ様行ってしまったぞ⁈」
エルグリンは、空高く舞い上がり火山島へと消えて行ったドラゴンが本当に信用できたか不安になる。
ウォーレンが居なくなった船内には、周りをホバリングしながら並走するドラゴンに怯える水夫と、どうするんだ?と事態を飲み込めていないエルフ達だけだ。
「航路はこのまま、後は彼等の誘導に従って内湾に入るぞ」
船長のボールズが船長室から出てきて、操舵士にドラゴンとの距離を保ちながら並走を続けるように指示を出す。
「えっと…坊ちゃんの方か?母ちゃんに降りる準備するように言っとけよ?」
ボールズは姉のエルミアと、一瞬見分けがつかなかったようだ。彼はそのまま船首まで行くと望遠鏡を取り出して、火山島を覗き見てニヤッと笑う。
「ドラゴンが警備する、俺達の新しい港か…最高じゃねぇか!」
エルグリンは母の船室の扉をノックする。あの日から、もう母の船酔いの症状は起きていない。しかし、母は余り外には出ようとはしなかった。
「母様、入りますよ?」
扉を開けて中に入ると、姉のエルミアと母のアルイエルは好きな読書に勤しんでいた。だから船酔いするんじゃないかと思ったけど、口に出すと怒るのは間違いないだろうからやめておく。
「もうすぐしたら着港するから、準備するようにって船長が言ってます」
「そう。でも私達の荷造りならもう済ませてあるわよ。済んでないのはエルグリン、貴方だけよ」
母は読んでいた本を閉じて、束ねてある長いブロンドの髪を胸元から背中に移動させる。心なしか、普段見せる母親の笑顔よりも色艶のある笑顔に見えた気がする。
「母様はあの男に会うのが嬉しそうですね」
「エルグリン…その呼び方は辞めなさい。仮にも貴方の父に当る人ですよ」
母が諭すように語る様が、エルグリンには余計に歯痒く思えた。
「…すみません。自分も支度を終わらせます」
そう言って話を逸らし、エルグリンは母に背を向けて支度に取り掛かる。その姿にエルミアは溜め息をついた。
「おおっ‼︎入江に入るにはここからしか方法がないのか⁉︎守りは鉄壁だなぁ。しかも、入江はかなり広い。こりゃあ、良い港ができるぞ」
甲板では興奮冷めやらぬボールズ船長が、水夫達に彼処には何を、其処にはアレを建てようと話を盛り上げている。
「あぁ、着いてしまった」
エルグリンは、船が錨を降ろした事で港に着いた事に気付き渋々甲板に乗り出した。
船から桟橋が下され、水夫やエルフ達が港に降りている。辺りにはドラゴンから竜人に変身した者達も居て、荷降ろしの加勢をしてくれている。その中に、人間らしき若い男女を見付けたエルグリンは、甲板から飛び降りて二人の前に降り立った。
「おい、お前達。水夫じゃないな?この島の人間か?」
「ええ、まぁ」
「それなら、この島の案内をしてくれ」
その青年の腕を掴み、エルグリンは港から離れるように走り出した。青年は引きずられながらも、置き去りにされた女性に大丈夫と合図を送った。
「何なんじゃ、今のエルフは?アルイエルに似ていたみたいだったが…」
「フィリア様!」
手を振りながら桟橋から降りて来たのは、今話題になったばかりのアルイエルだった。娘のエルミアと一緒に、フィリアの元へと駆け付ける。
「お久し振りでございます!以前とお変わりない美しい御姿ですね。お元気そうでなによりです」
「うむ。アルイエルも元気そうで安心したぞ」
アルイエルにとって、フィリアは第二夫人で自分よりも格上と認めており、昔から尊敬しているのだ。
「この子は私の娘でエルミアと申します。後、双子のエルグリンという弟がいまして、先に降りたと思うのですが見当たらなくて…」
「あぁ、その娘に似たエルフなら、今しがたヨハンを攫って行ったぞ?」
「「ええっ⁉︎」」
母娘は驚きの声を上げる。母が卒倒しそうになるのを、娘が急いで支えた。
「ヨハンを…エルグリンは何を考えて…?」
「心配いらん。島を案内して欲しいと言っていたからな。それにしても、その子達はヨハンの真の姿を知らない様だな?」
エルミアがどういう事?と首を傾げる。母は姿勢を持ち直して、銀のロケットを胸元から取り出してエルミアに渡す。
彼女は、銀のロケットをそっと開いて中にある人物画を見た。
「え?この人間って⁈」
「そう、既に貴女達は故郷の森での生活で、ちゃんと父様にはお会いしているのよ?」
エルミアはロケットを見詰めたままで固まった。
「あれ?よく見たら、お前は森の外れによく来ていた人間の行商人じゃないか⁉︎」
丘を登り疲れて一息入れたエルグリンは、青年の顔を見て、昔森の入り口で姉と三人で話をしていた人間だと思い出した。
「ん?でもあれは30年以上も前だぞ?」
エルグリンやエルミアが、まだ小さな子供の頃の記憶で、青年を初めて見たのは里の僻地に住み始めた頃である。
エルフの里の僻地は大森林の端に当たり、多種族、つまり人間等が森に侵入して来る地域であった。それでも、俊敏で物静かなエルフ達は、気配を消し足跡の痕跡を残さず生活するのはお手の物だ。
だから、人間側からエルフを発見することはまずあり得ない。しかし、当時のエルグリンとエルミアは、初めて見た人間に興味が湧き、青年の前に降り立ち話し掛けたのだ。
「お前の名前は何だ?」
「私かい?私の名前はナダル。世界各地を旅する行商人だよ」
それからは、青年が森に訪れる度に旅の話をいろいろと聞き、三人は仲良くなっていった。青年が訪れるのは一年に一週間程度、母が居なくなる時期と重なっていた。しかしそれも、二十年前頃からパッタリと青年が訪れなくなった為に忘れていたのだ。
「思い出した!お前はナダルだな!」
「フフ、思い出したかい?エルグリン坊や。姉のエルミアも来ているのかな?」
「ああ、港に居る筈だ。そんな事よりも、ナダルは何故歳を重ねていないんだ⁈エルフではないだろう⁈」
見た目の若いエルグリンですら、実年齢は40歳である。エルフは成人を迎えると、成長が止まり歳を取らなくなる。と言っても、寿命は存在していて、2~300歳くらいになると突然尽きてしまう。だから、エルフには見た目で老人と分かる事は無い。
「エルフでは無いよ。だけど、不老なんだ。歳も80歳過ぎているよ」
「不老⁈嘘を付くな、実は人間じゃなくて長命種族なんだろう?」
長命な種族には、ドラゴン族・精霊族・魔族・エルフ族・ドワーフ族等がいる。どの種族も人間の寿命の二倍以上の寿命を持つ。
「人間で不老なのは本当だよ。ただ、名前だけは偽名だけど…」
「偽名?」
ナダルは翡翠の指輪を取り出して左手の小指にはめる。みるみる内に肌にはシワが増え、歳相応の老人へと変わる。
「な、なーっ⁉︎」
「この姿の方が分かりやすいかの?私の本当の名前はヨハン=アシュミード。御主達の父親じゃ」
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